あるアニメーション番組に関しての千之ナイフ、見解
(下方の これが見解。からお読みください)
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/ SennoKnife1998
2006.02
Q and A
前回の「これが見解」(この項目の下方にあります)につきまして、ファンの方々ならびに
出版社など各方面からたくさんの励ましの声を頂き、スタッフ一同大変心強く思っております。
この場をお借りしてお礼の言葉に代えさせていただきます。
今回は送っていただきましたメールの中でいくつかの質問をまとめさせていただき、解答を交えて御紹介したいと思います。
Q/
某アニメに作品キャラクターやイメージを無断引用されているとのことですが、ウェブに
問題となっているものの作品名をはっきりと公表したほうがいいのではないでしょうか?
A/
具体的な名称に関して一切出さない理由は、それによって逆に相手を誹謗中傷することにあたる、ということを以前
書きましたが、もう一つの理由に作家サイドからファンのかたを「煽動する」ことは出来ないとの判断がありました。
それによってファンのかたに火の粉がかかったりすることが心配ですから。
ただ今回メールやお便りをいただいたほとんどのかたが問題にしているアニメのタイトルを
「これのことですよね?」と挙げていたことが印象的でした。
故意で似せたのか偶然なのかは判断できかねないところですが、結果として多くのかたが
感ずるように、かなり似かよったイメージのキャラクターになってしまったのは事実です。
Q/
ビデオで録画されたものを友だちから借りて見たのですが、いろいろなシーンや雰囲気がよく似ていると思いました。
当事者である千之先生もやっぱりいい気分ではなかったのですね。
A/
僕が問題視しているアニメは、一度見たことのある方ならわかると思いますが、僕のキャラクターだけではなく
他のいろいろな作品(ドラマや漫画やアニメ)からも半ば確信犯的にさまざまなイメージを引用しているふしもあり、
もし故意だったとしても、 製作サイドとしても参考にした程度の認識なのだろうと思います。
もともと漫画もアニメもみんな何かしらの影響をもとに今まで発展してきたということもありますし、
インスパイアされるのはある意味当たり前というか、おたがいさまだと思っています。
ところが人間は最初に見たものに強い印象を持ち、それがオリジナルであるという先入観になっていくものなので、
視聴率1%で100万人といわれるテレビ放送の世界で漫画業界の著作物の真似をされるのはちょっと怖いことなんです。
先にあの番組を見た人たちが僕の作品を見て、逆に真似をしているのではという誤解は当然起こりえることです。
ウェブサイトで見解を発表したのはその誤解を少しでもくいとめたいという思いがあったからなのです。
Q/
「これが見解」に書いてある、それ以前に真似されたというアニメは何ですか?
謝罪があったということですが、何か保障のようなものはあったのでしょうか。
A/
アダルトアニメOVAのシリーズとだけ答えさせていただきます。保障は何もありません。
(前回書いたようにくだんの会社の社長さんにお寿司を御馳走になりそれっきりです。
あれがある意味保証だったのでしょうか・・・?)その後3年くらいに渡って、ことあるごとにその
アニメと僕のキャラが類似していることを色々言われ続け、なんだか精神的にまいってしまいました。
その一件をようやく忘れたと思った頃に今回の件です・・・・・・・。
はたから見るとやや過剰反応に写るかもしれませんが、そのような経緯があってのことだとご理解ください。
2005.10
これが見解。
お陰さまで相変わらずの日々を過ごしておりますが、続いている問題がひとつ。
先日から放映開始となったアニメに、僕の演出のイメージや少女キャラクターのデザイン (初期作品や最近までホラー雑誌等に
描いていた魔少女系キャラクター等)、世界観等を、そのまま使用されているような印象があるのです。
こういったキャラクターの似ている、似ていない、またことに「イメージ」の使用にあたっての問題は、非常に微妙な問題
だそうで、似ていると感じて具体的に講議しようとする作家のほうは「ここが似ている、あそこが似ている」といった
具体的なポイントを逐一すべて挙げなければいけないし、それにはできるだけの材料を揃えなければいけない。
また相手が偶然です、と言ってしまえば、それきりになってしまう可能性が高い。
ウェブや雑誌等の公共の場にて発言したくても、相手方にとって営業妨害になる可能性があるようなことは書けない・・・。
そんなわけで、具体的な作品名は挙げる事ができないのですが、近日中にしかるべき措置をとる方向でいます。
いままでつちかって来たイメージや、大事なキャラクターを、簡単に「参考」として使用し、多くの人の眼に触れる可能性の高いテレビ
アニメという媒体で商品としてある日いっきに出されたのでは、個人で作品を発表し続けている作家は、たまったものではありません。
本来、こういうちょっと深刻な話題を個人のウェブページで公表することはあまりやりたかった事ではないのですが、
それでも僕が書くに至った原因は、今回の事が、過去に僕の身にふりかかったひとつの出来事を思い出されたからなのです。
もうかなり以前の話になりますが、やはり今回の件と同じように、僕の絵にそっくりな「オリジナル」OVAが発売されたことがありました。
僕がその作品のことを知ったのは、何人かの知人にこう言われたからでした。
「千之さん原作の、OVA観ましたよ」「え!?」「だってあれ、千之さんのでしょ」
なんだろう、どれくらい似てるんだろう。とりあえず観てたら、あれっそっくり・・・・・・
今まで描いてきた世界観、少女キャラ、なんだかそういう雰囲気の展開、結末。
「なんだかなあ」そう思っているうち、知人を介して突然ある時、僕はそのOVAの製作会社の社長さんにお会いすることになりました。
開口いちばん、その社長さんは僕に言いました。「千之さん、この度は、大変申し訳ないです。」
「は?」
以下、彼の説明によると。その作品の監督さんは、僕の絵とか世界観に、かねがね影響を受けていた。 そして、
その状態で今回の新作を製作した結果、あのように誰が観てもそっくりな状態で発表するに至ってしまった。
「大変申し訳ないです」社長さんはひたすらくり返すのでした。
寿司をごちそうになりながら、僕は「はあ、まあ、別にいいですよ。」と、なんだか言ってしまったのでした。
社長とそのままお別れし、そしてその事件はそれっきり。その後はそこからは何の連絡もないし、僕もその会社には何も言っていません。
ただ言えるのは、その後しばらく経ってからその監督さんはかなり「マネした」と叩かれてしまったと聞いたということ。
そして僕も、僕の漫画を知らなくてアニメを観たことがある人から、「この漫画家はあのアニメの影響をモロ受けてる」
と言われたということ…その事実だけです。
僕個人は鉄の神経ではないので、その発言を見知った時、正直とても傷つきました。
また、その監督さんだってひとりのクリエイターとして、「マネした」と言われたことに対して傷ついたことでしょう。
つまり・・・・・いい事はひとつもなかったということです。
僕はそれを思い出し、とてもゆううつな気持ちになったのでした。
アニメは沢山の人が関わって、一枚一枚原画動画が描かれ、色が塗られ、声が充てられできあがります。
僕の作品も小さなスタジオではありますが、複数のスタッフが関わって、時には眠らずにがんばって仕上げ、やっと陽の目をみるのです。
作品を生み出す労力に秀劣はありませんし、生まれた作品はしばらく残り、くり返し鑑賞されます。
せっかく作品を造っているのだから、アニメの製作会社や製作者の人も、漫画家も、両方がお互いにしっかりしたオリジナリティを
独自に追求し、どちらかに哀しい風評が残ったり、どちらかが傷付いたりするような作品を増やさないようにすることを、
アニメ畑のクリエイターも、漫画畑のクリエイターも、お互いに節制を保っていくよう気をつけていきたいものです。
少なくとも、僕は切にそう願います。
この問題に関して、自分がお世話になっている編集さん達に相談したところ、皆様前向きな意見やアドバイスしてくださいました。
そのなかの一人の編集さんに言われたことはとてもポジティブで自分の心に残りました。
「いろいろありますが、対抗措置として最も有効なのは、千之さんのオリジナルキャラのほうを、更に積極的にアピールすることですよ」
それも大事なことのひとつだと思いました。
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サークルたいれる社を通して千之ナイフにメール
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