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『ワールドトリガー』 (WORLD TRIGGER) は、葦原大介による日本の少年漫画。
『週刊少年ジャンプ』(集英社)で2013年11号から2018年52号まで掲載された後、同社の月刊誌『ジャンプスクエア』に移籍し、2019年1月号より連載中。
== あらすじ ==
28万人が住む三門市に、ある日突然異世界への「門(ゲート)」が開いた。門からは「近界民(ネイバー)」と呼ばれる怪物が現れ、地球上の兵器が効かない怪物達の侵攻に誰もが恐怖したが、謎の一団が現れ近界民を撃退する。一団は界境防衛機関「ボーダー」を名乗り、近界民に対する防衛体制を整えた。結果、依然として門からは近界民が出現するにも関わらず、三門市の人々は今日も普通の生活を続けていた。
門が初めて開いてから4年半が経過し、三門市にやってきた空閑 遊真が、三雲 修に出会う所から物語は始まる。
邂逅編(第1話 - 第13話)
●周囲に隠しながらボーダーC級隊員をしていた男子中学生三雲 修のクラスに、謎の少年空閑 遊真が転校してくる。ひょんなことから、修がボーダーの隊員であることと、遊真は「門」の向こうの世界から来た「近界民」であること、そして遊真は亡き父親の友人を探しにこちら側の世界に来たことが互いに明らかになる。修はそんな遊真に振り回されながらも、こちらの世界に慣れていない遊真が逸脱した行動を取らないよう監視するため、行動を共にすることを決める。そんな中、ボーダーS級隊員の迅 悠一や、近界民に狙われやすい体質の修の幼馴染雨取 千佳と出会う。
黒トリガー争奪戦編(第14話 - 第32話)
●ある日、防衛任務に遊真が加担したことで正体が近界民であることがボーダー本部に露見してしまう。討伐に来た三輪隊と戦闘になるが、遊真は父親の形見である強力な兵装黒トリガーで返り討ちにする。迅が仲裁に入ったことで戦闘は収束するが、ボーダー本部司令の城戸 正宗は遊真を始末し彼の持つ黒トリガーを回収しようと画策する。それに対し迅は、遊真をボーダー玉狛支部へ入隊させることで、隊員同士の戦闘禁止規定により彼を守ろうとする。遊真は一度は断るが、近界民の世界へ攫われた兄と友人を助けるためボーダー入隊を希望した千佳を、修と共に手助けするために入隊を決意する。
●本部から遊真の黒トリガーを奪いに、玉狛支部に向けて城戸派の混成部隊が派遣されるが、迅は本部の穏健派で本部長を務める忍田 真史と手を組み、忍田派のA級部隊嵐山隊の協力を得たことで、迅が持つ黒トリガーの力を使い返り討ちにする。その後、迅は自らの黒トリガーを本部へ返却するという条件で遊真の黒トリガー回収を撤回させ、ボーダーへの入隊許可を取り付けることに成功する。
ボーダー入隊編(第33話 - 第43話)
●遊真と千佳が念願のボーダー入隊を果たす。その当日に行われた新入隊員の戦闘訓練で、既に実力者であった遊真が注目を集める一方で、千佳も常人離れした才能を見せる。その一方で、修は迅の黒トリガー返却に疑問を持つA級部隊隊長の風間に目を付けられ、模擬戦を行う。
大規模侵攻編(第44話 - 第85話)
●三門市に再び無数の門が開き、近界の国々の一つである軍事大国「アフトクラトル」が侵攻を開始する。新型トリオン兵や黒トリガー使いを多く含み、4年半前の第一次侵攻を超える大規模の戦闘が始まった。
B級ランク戦(第86話 - )
●大規模侵攻を乗り切り、遊真と千佳がB級に昇格したことで、正式にB級部隊として三雲隊を結成、A級昇格および遠征部隊選抜のためB級ランク戦に臨む。そのさなか、アフトクラトルの命を受けた属国ガロプラが現れ本部を急襲する。
●現状の三雲隊では遠征部隊への選抜は困難だと判断した修は、本部上層部との交渉の末に、捕虜として身柄を拘束していたアフトクラトルの実力者ヒュースをボーダー隊員にし、三雲隊へ入隊させる事に成功する。
== 登場人物 ==
担当声優はテレビアニメ版 / VOMIC版の順。1人のみの場合はテレビアニメ版を示す。年齢は初登場時のもの。
=== 主要人物 ===
空閑 遊真、三雲 修、雨取 千佳、迅 悠一の四人が主人公である。
●声 - 村中知 / 皆川純子
●主人公の一人。近界民(ネイバー)。玉狛第2(三雲隊)のアタッカー。年齢の割には背が低く幼い風貌の白髪の少年。中学三年生。15歳。
●身長141cm。好きな物は日本の食べ物。
●幼い頃から父親の空閑 有吾と共に様々な近界国を巡っていた。父親から戦闘技術等の様々なことを叩きこまれており、有吾と共に近界民の戦争に傭兵として参加していた。ある日、戦場で敗れて瀕死の重傷を負うが、有吾が自らの命と引き換えに黒トリガーを作成し、瀕死状態の肉体をトリガーの内部に封印、トリオン体で新しい体を作り一命を取り留める。その際に黒髪から現在の白髪となり、睡眠をとる必要も無くなった。トリオン体で出来ている体であるため、自動車などに轢かれても一時的に損傷するだけですぐ再生できるが、成長する機能は無いため外見は11歳のまま成長しない。トリガー内部に封印されている肉体はゆっくりと死へ向かっており、肉体が死んだ時、トリオンの体も消滅してしまう。
●非常に合理的な思考の持ち主で、あまり感情で動くことがない徹底したリアリスト。基本的に自分に関係のない相手を助けることはしないが、修に関しては例外で、「自分が損しても他人の世話を焼くところ」が父親に似ていると後に語っており、自分から進んで何回か危機的状況から助けている。またドライな性格やリアリストな性格から誤解されやすいが、1度仲間になって人物に対してはしっかりと気配りや思いやりが出来、年上の人物にはキチッと敬語で接したり、また物事で自分の被などが分かると謝罪をするなどの協調性を持っている。またかつてイズカチャを初対面で男と間違えた事が、ずっとあとまで尾を引いていた過去を持つため、帯島を初対面で男と間違えた時には帯島に土下座で謝罪をした。
●有吾から黒トリガーとともに「他人の嘘を見抜く」というサイドエフェクトを受け継ぎ、相手のウソを見抜いた際には「おまえ、つまんないウソつくね」と言うのが口癖。
●父の死後、遺言に従い父親の知り合いを探しに「こちら側の世界」へ移住し、三門市立第三中学校へ転入する。日本をはじめ「こちら側の世界」に来たことがなかったため、はじめは交通ルールを理解せずに車に撥ねられたり、紙幣や自転車を不思議がるなど社会常識を知らないところがあった。黒トリガーになってしまった有吾を蘇らせようと考えていたが、ボーダーでも無理だということがわかり、一度は近界に帰ろうとするものの、ボーダーでA級を目指す修と千佳を手伝うために一緒にボーダー玉狛支部に入る。
●大規模侵攻では、アフトクラトルの黒トリガー使いのヴィザと戦闘。自分以上の経験を持つ相手との戦いに苦戦するが撃破。また、本部基地前のハイレインとの攻防にも貢献し、ボーダー特級戦功を上げている。その後、ランク戦を勝ち進みB級隊員に昇格。
●実戦経験は豊富で戦闘能力も高く、そのスタイルは米屋から「淡々と相手を殺すための無駄のない動き」と評されていた。ボーダーのトリガーにまだ慣れてない状態でも、A級クラスの実力を持っている。また戦闘時に殺気等が伴わないため、「感情受信体質」を持つ影浦でも反応しづらい。黒トリガーを用いた場合はA級部隊を一人で圧倒するほど。
●自身の黒トリガーは様々な「印」を駆使する。ボーダー加入後は黒トリガー使用を自粛しボーダーのトリガーを使う。基本戦術は小さな体を活かすために「スコーピオン」を主体とした「グラスホッパー」や修の張ったワイヤーを使った機動戦。スコーピオンで的確に急所や首を狙って行く。また近界での戦闘経験からくる、A級隊員も驚く程、柔軟性に富んだトリガーの使い方をする。
●デザインイメージは鶏。
●声 - 梶裕貴 / 逢坂良太
●主人公の一人。玉狛第2(三雲隊)隊長。シューター。遊真の同級生。眼鏡をかけた黒髪の少年。中学三年生。15歳。左利き。
●5月25日生まれ。身長168cm。A型。うさぎ座。好きな物は親の手料理・橋。
●まじめで正義感が強く、不良相手にも臆せず注意する性格。教師からも頼りにされ、他人を助けるために自分の命もいとわない勇敢な少年。しかしこれについては、自らの弱い部分を自覚しているからこその自戒であると語っている。面倒見がよく、当初から遊真のことを気にかけている。その面倒見の良さは遊真から「面倒見の鬼」と称されるほど。また、近界民に狙われていた千佳のことをずっと気にかけていた。ほとんどの場面で冷や汗をかいている描写がされている。
●遊真とは対照的に身体能力、トリオン能力ともに弱く、そのトリオン量の低さから一度はボーダーの入隊試験に落ち、面接官から戦闘員では無くエンジニアやオペレーターを勧められた過去があるが、風間 蒼也や師匠の烏丸からは戦闘における経験を無駄にせず、必死に策を練る姿勢を評価されていた。
●遊真が転校してくる前からボーダーのC級隊員(訓練生)であったが、周囲の者には隠していた。イレギュラーな門の発生源であるラッドを見つけた功績から、B級隊員に昇格した。レプリカから遊真の過去と目的を聞かされ、彼に新しい目的を与えるためにチームを組み、自身も玉狛支部に転属することになる。
●大規模侵攻ではC級隊員の避難を援護し、「金の雛鳥」として狙われた千佳を守り、重症を負いながらも遠征艇にレプリカを投げ込み敵遠征部隊を撤退させたことで一級戦功を上げている。その後、遊真と千佳がB級に昇格したことで隊を正式に結成し、その隊長となる。
●C級隊員時はトリガーは主トリガーに「レイガスト」を用いたアタッカーであったが、B級に昇格してからは副トリガーとして銃手用トリガーを扱うようになり、玉狛支部への転属以降はシューターを目指すようになる。戦闘では主に、「アステロイド」「レイガスト」「スパイダー」を使用する。前述の通り身体・トリオンとも能力が低いため、チーム戦では自身の位置取りと仲間への指示による状況コントロールやワイヤー地帯の作成により「味方を有利にする地形・状況」の設定を主に行う。スパイダー習得以降は、スパイダーを利用した罠での撃破や、仲間との連携で個人でもポイントを挙げる、敵の行動や狙いを察してその場で即座に行動するなど、着実に成長を見せている。
●声 - 田村奈央
●主人公の一人。玉狛第2(三雲隊)のスナイパー。黒髪でおかっぱ頭の女子。遊真と修より1学年下の中学二年生。13→14歳。
●2月11日生まれ。身長140cm。A型。かえる座。好きな物は小動物・子供・白いご飯・働くこと。
●跳ねた毛が特徴的。おとなしく、控えめな性格。かつて修の家庭教師をしていた雨取 麟児の妹。
●膨大な量のトリオン能力をもっており、それゆえにトリオン兵に狙われている。近界民のことを友人と兄に相談していたが、程なくして二人が近界民に攫われ行方不明となってしまったため、それ以降他者を巻き込むことを恐れ、襲われそうになると一人きりで逃げ続けてきた。
●誘拐された人々が近界で生きている可能性があることを知り、友人と兄を探すためにボーダーに入隊するなど意思の強さを見せる。運動が苦手であることと戦闘には向かない性格のせいでポジションに悩んでいたが、持久力、集中力を活かして狙撃手となる。
●ボーダー入隊後の狙撃手のオリエンテーションの際に、アイビスで撃った弾が本部の外壁ごとぶち抜く事件を起こすという鮮烈なデビューを飾り、「玉狛のトリオン怪獣(モンスター)」として本部および上層部でも名を知られることとなる。
●トリオン反応を察知するサイドエフェクトを持ち、また自身のトリオンを隠蔽し身を隠すこともできる。
●大規模侵攻では非常に優れたトリオン能力が露呈して狙われるも無事生還する。その後上層部の判断による特例で、遊真と修が戦功で獲得したポイントを移行しB級隊員に昇格する。
●戦闘では主に「アイビス」を使用する。性格的に人を傷つけることができないため、主に砲撃による建物等の破壊による仲間の援護を行う。後に狙撃手合同練習で知り合った絵馬から、人を傷つけることのない狙撃の方法として「ライトニング+鉛弾(レッドバレット)」を教えてもらい、直接相手を撃つことでの援護も可能となる。また、相手に近寄られた際の護身の術として「ハウンド+鉛弾」も使用する。戦闘には積極的に関与したがる傾向があり、当真は「人を『撃てない』じゃなく『撃ちたくない』だけ」「追い詰められれば撃てる」と評価している。
●アニメ版では、原作よりも早いタイミングで登場している。
●声 - 中村悠一 / 増田俊樹
●主人公の一人。S級隊員(風刃)→A級隊員。玉狛支部所属。19歳。
●4月9日生まれ。身長179cm。O型。はやぶさ座。好きな物はぼんち揚・女子のおしり・暗躍。
●「実力派エリート」を自称し、黒トリガー「風刃」を持つ実力者。過去に修を助けたことがあり、彼を「メガネくん」と呼んでいる。遠征にも参加した経験があり、近界民である遊真にも理解を示している。4年前、ボーダーが公になる前から所属している。
●「目の前の人間の少し先の未来を見る」というサイドエフェクトを持つ。一度目にしたことのある人間であれば、目の前にいなくても見えるが、一度も目にしたことのない人間の未来は一切見えない。また未来が未確定の間はすべての可能性が見えているため、時には読み違えることもある。また、ほぼ確定している未来については、年単位で見ることができる。口癖は「俺のサイドエフェクトがそう言ってる」。ぼんち揚が好物(アニメでは揚げ煎)で、自室に箱単位で買い溜めしているほか、しばしば「ぼんち揚、食う?」と他人にも勧める。
●大規模侵攻ではC級隊員の避難の援護および、ヒュースを足止めし捕虜にしたことで、一級戦功を上げている。
●戦闘では黒トリガー「風刃」を使用し、自身のサイドエフェクトとの連携でA級トップクラスの実力者達の合同チームを返り討ちにする実力を見せる。黒トリガーを本部に引き渡した後は主に「スコーピオン」と「エスクード」をサイドエフェクトとの連携で使用する。A級隊員に復帰したが、特定の部隊には所属せず独立的な行動をとる。
●読み切り版では遊真たち他の3人が登場しないため、単独で主人公だった。
●声 - 田中秀幸 / 井口祐一
●遊真のお目付け役を自称する、多目的型トリオン兵。遊真の父、有吾によって作られた。
●豊富な知識を持ちしばしば遊真に忠告するが、「それを決めるのは私ではない、ユーマ自身だ」と、最終決定は本人に任せるという姿勢を取っている。遊真がトリガーを使用する時は彼の左腕に同化し、印を出すなど遊真のサポート役を務める。普段は遊真の指輪に納まっており、自ら姿を現さない限り周囲の者が存在に気付くことはない。
●トリオン兵の行動プログラムを分析したり、場所を感知したりできる他、口から出る測定索でトリオン能力の大きさを視覚化する機能もある。また、小型の分身を生み出すこともでき、それを媒体として離れた相手同士の会話も中継できる。また、分身を介して遊真の印を出すこともできる。
●遊真がボーダーに入隊した後は、近界民である遊真の安全をボーダーに保障させる代わりに、近界の惑星国家についての情報をボーダーに教える。大規模侵攻では、遊真の頼みで修と千佳の撤退を援護。修との連携で敵の遠征艇のシステムに侵入、アフトクラトルの一団を強制的に撤退させるが、自らも遠征艇に取り残されたまま遊真らのもとを去る。ただし、機能は停止しているが分身がまだ残っていることから、生きていると思われる。
●モデルは作者の家にある炊飯器。
=== ボーダー構成員 ===
ボーダー隊員一覧
凡例
●正式入隊をおこなった隊員のみ記載。
●太字は隊長を表す。
●ポジションの後ろの()は各ポジションにおける個人ランクを表す。
●B級部隊の順位は、2月のB級ランク戦開幕時のものである。
●年齢は初登場時のものである。
==== S級 ====
●声 - 代永翼
●黒トリガーを持つS級隊員。オールラウンダー。16歳。
●迅を上回る戦闘力を持つとされるが、素行やトリガー使用時の外見に問題があるらしく、戦線に出そうとした際はメディア対策室長の根付が顔を曇らせた。大規模侵攻の際には大量のトリオン兵を無人の町もろとも更地にした。迅からの要請で迅の担当区域の戦闘も任せられ(こちらも更地にしたらしい)、実質二区画のトリオン兵と交戦したが難なく全滅させた模様で、その功績で特級戦功を上げている。
●敵に関する何らかの情報を色として認識するサイドエフェクトを持っているが詳細は不明。
==== A級 ====
===== 太刀川隊 =====
●声 - 浪川大輔
●太刀川隊隊長。アタッカー。大学生。20歳。個人総合ランク1位、アタッカー個人ランク1位。
●8月29日生まれ。身長180cm。A型。おおかみ座。好きな物はうどん・餅・コロッケ・ランク戦で勝つこと。
●飄々とした性格で迅とは幾度となく競い合ったライバルであり、迅がA級であった時の戦績は、ほぼ勝ち越していた。
●ボーダー屈指の戦闘好き。ランク戦に勝つことを趣味とし、大規模侵攻であっても黒トリガーが現れることを望むほど。また戦闘においてはトップクラスの実力を誇り、指揮を執ることもできる。一方で、日常生活では大学の単位が危うい上に数々のダメエピソードを残しているなど、かなり抜けたところがある。
●忍田の剣の弟子である。派閥としては忍田と対立している城戸派に属しているが、これは本人が遠征重視の城戸の考えに賛同しているだけで師弟関係が悪いわけではなく、公式の無線通信でも「慶」「忍田さん」と呼び合う仲である。
●大規模侵攻では、忍田から新型(ラービット)撃破の任務を与えられ単独でラービットを11体撃破し、特級戦功を上げていた。ガロプラ侵攻でも戦況を見据えた行動で相手を押さえ込み、ガトリンから「バランサー」と評されている。又前もって小南から聞いていた迅の自分が真っ二つにされると言う予知を逆に利用した作戦により、小南に自分もろともガドリンを真っ二つにさせて撃破させた。
●戦闘では主に「弧月」を使用し、二刀流で戦う。旋空孤月とグラスホッパーを使い、アタッカーながらシューター並の間合を持つ。
●声 - 石川界人
●太刀川隊隊員。シューター。高校生。17歳。
●9月21日生まれ。身長175cm。B型。おおかみ座。好きな物はエビフライ・コロッケ・みかん・全攻撃(フルアタック)。
●戦闘においては戦略家の面を見せることが多いが、口によるブラフやハッタリから弾による陽動、囮などトリックスター・補佐的な戦いもこなす。ボーダーでもトップクラスのトリオン量を誇る。真価を発揮するのは火力重視の物量戦である。単独で二宮と真っ向から射撃戦が出来る数少ない人物であり、作者からは”天才”と認められている。
●メイン・サブの両方にガンナー用トリガーを4種全て装備しており、状況に応じて、使用する弾丸を使い分けたり、数に物言わせた面攻撃や絨毯爆撃を得意としている(米屋からは「弾バカ」と言われる)。とにかく弾丸をばら撒く戦闘スタイルで、座右の銘は「千発百中」だが、通常は攻撃手陣への支援を主としているので決して命中率が低いわけではなく、大規模侵攻ではハイレインの放つ弾丸を自身の弾丸で相殺するという芸当を見せている。また、トリオンの精密操作に長けており、合成弾による攻撃も難なくこなす。なお、合成弾をはじめて生み出したのは出水である。
●大規模侵攻では米屋、緑川らとチームを組んで東の指揮のもとランバネインを撃破し、一級戦功を上げる。
●声 - 柿原徹也
●太刀川隊隊員。ガンナー。高校生。16歳。
●6月30日生まれ。身長169cm。O型。つるぎ座。好きな物は高級フレンチ・尊敬されること。
●ボーダーの最大手スポンサー企業の息子であり、そのコネを使ってA級隊員になった。A級1位部隊であることを鼻にかける高慢な態度をとるが、太刀川や出水からはかなりぞんざいな扱いを受けており、その度に卑屈かつ自虐的な態度になるというアップダウンが激しい性格。出水曰く「A級隊員では最弱、B級隊員と比べても結構見劣りするレベル」であるため、修にとってはちょうどよい強さの練習相手だった。優越感を得られる修との練習がスパイダー戦術移行で無くなる際には寂しげな表情を見せた。
●声 - 庄司宇芽香
●太刀川隊隊員。オペレーター。高校生。17歳→18歳。
●2月2日生まれ。身長163cm。B型。かえる座。好きな物は石狩鍋・じゃがバター・ゲーム全般。
●ゆるい雰囲気で気ままな性格。ボーダーNo.1と称される程のゲーマーであり、オペレータールームにゲーム機を持ち込み私物化している。Eカップ。
===== 冬島隊 =====
●声 - 置鮎龍太郎
●冬島隊隊長。トラッパー。29歳。
●後ろに結った髪と半袖が特徴。元々はエンジニアとしてボーダーに入隊したが、真木にスカウトされ現場職となった。
●戦闘では、オプショントリガーなどを駆使し、他の隊員のサポートや相手の妨害を行う。
●大規模侵攻の際に本部が発動させたトリオン罠にも関わっている。
●声 - 岩田光央
●冬島隊隊員。スナイパー。男子高校生。18歳。個人総合ランク4位、スナイパー個人ランク1位。
●リーゼントが特徴。口が軽く、不必要な情報をしゃべることが多い。長身(183cm)で足が長いため、遠征艇では窮屈な思いをするらしい。
●戦場下でも余裕綽々の態度をとり、冬島へも気安くタメ口を利いたり、それ以外の年上にも喰えない態度を取る。
●感覚派のスナイパーの筆頭。理論派かつ兄弟弟子の奈良坂とはたまに意見がぶつかるが、その実自分と同格の実力があると認めている。出水からは奈良坂と並び「変態」と評されるほどの精密射撃を行う。無駄弾はたとえ牽制のためであっても撃たない主義であり、戦闘訓練も「止まってる的に当てるのは当たり前」としてしばしばサボっているが、圧倒的な実戦戦績でスナイパー1位の座に君臨している。また、任務をゲーム扱いし無駄口を叩きながらも、仕事は絶対にこなす。ただし、学校の成績は太刀川よりも悪い。
●黒トリガー争奪戦では、冬島に代わって隊を代表して参戦するが、嵐山隊の嵐山を囮とした戦法により敗れ離脱する。
●大規模侵攻では奈良坂らA級スナイパー組と共にハイレインと戦う出水を援護、その後基地を攻撃するラービットを撃破し二級戦功を上げる。
●千佳の事はランク戦での戦闘映像を見て、充分戦闘向きの性格であると評価しており、また千佳は人が撃てると確信しており、千佳が人を撃てないのは「撃てない」のではなく「撃ちたくない」だけと言っており、本人曰く「0と1くらい違う」と断言している。影浦の実家での食事の際には、千佳が遠征に行くのが決まったと知ると、自身の身を守る為に千佳を追い込んで人を撃てる用にしておいた方が良いと、遊真に言った。
●戦闘では主に「イーグレット」を使用する。
===== 風間隊 =====
●声 - 緑川光
●風間隊隊長。アタッカー。大学生。21歳。個人総合ランク3位、アタッカー個人ランク2位。
●9月24日生まれ。身長158cm。A型。みかづき座。好きな物はカツカレー・牛乳・自己鍛錬。
●登場したボーダー隊員の中では同年代の木崎・諏訪と共に年嵩の部類になるが、身長はとても低い。ただし本人は気にしておらず、作者曰く「小型かつ高性能」。
●緊張時はおろか日常でさえ冷静沈着な態度を崩さず、その性格故に時折辛辣な物言いをすることもあるが、菊地原のサイドエフェクトの有効性を見抜いてスカウトしたり、本部でのエネドラ戦で囮を務めた笹森を褒めたりするなど他人への評価・対応が正当なこともあってボーダーでの人望は比較的高い。
●迅が遊真(実質、三雲隊の三人)のために、師の形見でもある黒トリガーを手放したことに疑問を抱き、どれ程の価値があるのかを計るため、三雲隊で唯一正隊員である修に模擬戦を持ちかける。結果、二十五戦した中で最後に引分けにまで持ち込んでみせた修に見るべきものを見い出し、「はっきり言って弱い」という総評と共に、修の戦い方に激励とも取れる評価を下している。修がB級第4戦で惨敗を喫した際には、自己鍛錬の努力は認めつつ「(自分の実力アップだけでなく)隊長としての務めを果たせ」と評している。
●迅が本部に返却したことで宙に浮いた黒トリガー「風刃」の使用者の第一候補に挙がっていたが、辞退している。
●本人の言によると、兄を近界民に殺されているが、同じような境遇で姉を殺された三輪とは異なり復讐は別に考えていないらしい。
●戦闘では主に「スコーピオン」を使用し、ボーダー本部でも屈指のスコーピオン使いと言われている。その変形する特性を応用した腕や足からの奇襲攻撃と「カメレオン」によるステルスを用いた戦術を得意とする。
●第二次大規模侵攻では当初は風間隊としてラービットの討伐任務をしていたが、途中で現れたエネドラとの戦闘になった。戦闘当初は菊地原のサイドエフェクトによって敵の攻撃を上手く避けたり、ステルス戦闘での攻撃を仕掛けるが、「泥の王」の(気体(ガス)ブレード)によって緊急離脱してしまう。残った歌川と菊地原には撤退の指示を出す。その後は後に本部へ強襲してきたエネドラには諏訪隊に指示する事で相手の特性を分析し、弱点を見抜くことで一矢報いた。
●声 - 三浦祥朗
●風間隊隊員。オールラウンダー。高校生。16歳。
●6月10日生まれ。身長173cm。A型。うさぎ座。好きな物は犬・焼き鳥・スポーツ全般。
●慎重な性格。宇佐美を立てる発言や落ち込む笹森をフォローするなど気遣いに長けており、口の悪い菊地原(同隊員)の諌め役でもある。黒トリガー争奪戦に参加していたが、あまり目立つことなくベイルアウトした。しかし、入隊時のポイントは2950と菊地原よりも高い数値を有している。菊地原と同じく進学校に通っている。宇佐美からの愛称は『うってぃー』。
●第二次大規模侵攻では当初はラービットの討伐任務をしていたが、途中で現れたエネドラとの戦闘になった。戦闘当初は菊地原のサイドエフェクトによって敵の攻撃を上手く避けたり、風間のステルス戦闘での囮役をこなすが、風間が「泥の王」の(気体(ガス)ブレード)によって緊急離脱してしまった為、風間からの撤退の指示を受け撤退した。その後はボーダー基地内に侵入したエネドラ相手とした、忍田率いる合同部隊に参加。菊地原とのカメレオンによる連携攻撃でのステルス戦闘でトドメを刺した。
●声 - 菅沼久義
●風間隊隊員。アタッカー。高校生。16歳。普段は肩につく程度のセミロングだが、戦闘時(主にサイドエフェクト使用時)はポニーテールに纏めることも。一人称は「ぼく」。
●12月14日生まれ。身長164cm。O型。くじら座。キライなものはトマト・ピーマン・煮魚・牡蠣・優秀そうなやつ。
●増長しやすい性格かつ毒舌家の捻くれ者で、誰に対しても憎まれ口を叩く。黒トリガー争奪戦ではその性格が仇となって迅を侮り、「風刃」を発動した彼に首を飛ばされ最初の脱落者となった。歌川(同隊員)と同じく進学校に通っている。宇佐美からの愛称は『きくっちー』。
●「強化聴覚」のサイドエフェクトを持つ。常人の約6倍の聴覚を持つが、ただ単に耳が良いというだけではなく、その真価は「聞き分け」能力にあり、音により対象の材質や攻撃の方向を高い精度で予測することが可能。このサイドエフェクトによって、カメレオン使用中でも緻密な連携を可能にしている。
●単行本における登場人物のプロフィール欄は普通『好きなもの・好きな趣味』で埋まるが、菊地原のみ『キライなもの』だけで埋められていた。しかし後ほど、公式TwitterのQ&Aコーナーにて好きなものが「「仲間」と「友人」」だと明かされた。
●修と風間の模擬戦以来、何かと修に絡むことがあるが、普段は風間隊の隊員以外と話し込むことなどほとんど無いので、目撃した時枝は遊真に「あの二人は仲がいいの?」と聞いたほどである。
●第二次大規模侵攻では当初はラービットの討伐任務をしていたが、途中で現れたエネドラとの戦闘になった。戦闘当初は自身のサイドエフェクトによる聴覚情報をリンクをさせる事で敵の攻撃を上手く避けたり、ステルス戦闘での攻撃を仕掛けるが、風間が「泥の王」の(気体(ガス)ブレード)によって緊急離脱してしまい、風間からの指示によって撤退する。その後はボーダー基地内に侵入したエネドラに対して忍田率いる合同部隊に参加。サイドエフェクトによる味方への聴覚情報によるアシストと連携攻撃によるステルス戦闘でトドメを刺した。
●声 - 豊嶋真千子
●風間隊隊員。オペレーター。高校生。16歳。
●2月23日生まれ。身長152cm。A型。みつばち座。好きな物はとんこつラーメン・大福・漫画。2月生まれのため歌川・菊地原の1学年先輩に当たる。
●前任の宇佐美からの推薦により、風間隊のオペレーターに就任した経緯を持つ。小柄だが面倒見の良いしっかり者で、沢村・小南ら多くの女性隊員から慕われている。Aカップ。
===== 草壁隊 =====
●草壁隊隊員。ガンナー ガンナー個人ランク1位。男子高校生。17歳。
●弓場の弟子で自他共に認める二宮信者。とても気さくで明るい性格。緑川を仲介して遊真と修に弓場を紹介し、遊真と修に弓場と二宮それぞれの凄い所を語った。遊真が緑川と共に弓場に会いに行った後に、修に二宮の強さや戦法などを話す中、修に自身の戦闘スタイルは、二宮の戦法を、弓場の技術で真似ていると語っている。修に銃手の利点を話していく最中で、自分には射手は向いてない事から銃手になったと言っており、本人曰く「自分には射手は合わず、焦ると弾が変な方向に飛んじゃってしまう」自分の感じた銃手の楽しさを修に教えた。銃手個人ランク1位であるが、自身のランクには興味が無いためそのことを知らない。修も里見との話を終えた後に、迅から里見がNo.1ガンナーであると聞かされた。
●声 - 森下由樹子
●草壁隊隊員。アタッカー。男子中学生。14歳。
●ボーダーに入隊して僅か一年余り。迅にトリオン兵から命を救われているため、熱烈なファンとなっている。迅に誘われて玉狛に移動した修に嫉妬心を抱き、大勢の前で恥をかかせるためわざと注目を集め模擬戦を挑んだ。結果は緑川が十戦全勝し目論見は成功したものの、修は緑川の厭がらせに気付かなかった。しかし遊真は修を虚仮にしたことを許さず、同じような方法で遊真にやり返される。最終的には緑川が遊真の強さを認め、修にも謝罪し和解する。それ以来は素直に先輩と呼んで敬っている。その後も遊真や修とは仲良くしており、遊真にグラスホッパーの使い方を教えたり、ソロランク戦で戦ったりしており、またボーダーに入って間もない遊真と修に自分の部隊にいる里見や、里見の師匠である弓場を紹介したりしている。尚この時の遊真に作った貸しを利用して迅とランク戦をした。遊真には惨敗したものの実力は高く、米屋からは「才能は自分より上」と評され、遊真からも「これからもっと強くなる」と評価している。戦術などの吸収力が強い。
●大規模侵攻では出水と米屋らとチームを組んで東の指揮のもとランバネインと交戦。対遊真戦の反省を活かしランバネイン撃破に大きく貢献し、一級戦功を上げる。
●戦闘では「スコーピオン」と「グラスホッパー」を使用する。グラスホッパーを複数展開し、それらの間を球のように跳ね回り、多方向から連続攻撃を加える「乱反射(ピンボール)」を得意とし、ランク戦2戦目前日には遊真に使い方を教えている。
===== 嵐山隊 =====
●声 - 岡本信彦
●嵐山隊隊長。オールラウンダー。男子大学生。19歳。ボーダーの顔としてテレビ等にもよく出演する、三門市の有名人。
●7月29日生まれ。身長179cm。O型。ぺんぎん座。好きな物は弟妹・犬・海の幸。
●温厚な性格と強い正義感を併せ持つ熱血漢。市民を守るという使命感が強いが、ルールには柔軟。修の通う学校に双子の弟妹、副(ふく、声 - 菅沼久義)と佐補(さほ、声 - 今野宏美)がおり、彼らを溺愛している。過去に修が隊務規定違反を承知で彼らを守ろうとしたことから、修に対しては友好的。小南とは従兄妹。
●風刃使用者候補だったが、「外向き(テレビ露出)」の仕事があるので候補から外れた。
●戦闘では突撃銃型トリガーを装備し、「アステロイド」と「メテオラ」を使い分け、「テレポーター」による瞬間移動も使用する。木虎の加入以前は、隊長とエースを兼任していた。
●迅とは、年齢・髪型・身長・血液型が同じでシルエットもよく似ている。作者曰く「髪の毛がめんどくさい」。
●声 - 花澤香菜
●嵐山隊隊員。オールラウンダー。女子中学生。15歳。
●6月26日生まれ。身長161cm。A型。つるぎ座。好きな物は自己鍛錬・辛いもの。
●中学生にしてA級となった精鋭隊員であり、嵐山隊のエース。正義感が強いが、その分エリート意識も高い性格。同年代で自分より下位のC級である修がモールモッドを倒したと聞いて、勝手にライバル意識を抱く。一方で自分に対しても厳しい努力家であり、「自分のしていないことを手柄にするつもりはない」という意識も持っている。
●ルールには厳格。規則を破りトリガーを使用した修を、処罰すべきと主張した。修が自分とは視点や価値観が異なっているのを理解したことで一旦は態度を軟化するが、その後修が自分が思いを寄せる 烏丸の弟子となったことで、再び激しい嫉妬心を抱いている。一方で修の本質は正確に把握しているようで、彼の努力や将来性についても一定の評価はしている。修に厳しい態度をとるのは、彼に他人の優しさが場合によっては重荷になってしまう面があると感じているためでもある。
●対人欲求は「年上には『舐められたくない』、同年代には『負けたくない』、年下には『慕われたい』」と極端。年下の双葉にはいつも冷たい態度をとられ、その度にダメージを受けている。
●風刃使用者候補だったが、嵐山と同様の理由で候補から外れた。
●戦闘では拳銃型トリガーを装備し、「アステロイド」と「スパイダー」を使い分け、「スコーピオン」も併用する。当初は銃手としてB級に上がったが、弾丸だけで戦えるほどのトリオン量がなかったため、スコーピオンを使いオールラウンダーになった。
●声 - 粕谷雄太
●嵐山隊隊員。オールラウンダー。男子高校生。16歳。
●4月12日生まれ。身長167cm。O型。はやぶさ座。好きな物は餅・みかん・猫。
●戦闘では突撃銃型トリガーを使用し、嵐山とのコンビネーションを得意とする。また、追跡弾を防いだり、不意打ちに近い狙撃から仲間をかばったりとサポートが非常に巧い。日常でもアクシデントに私情を挟まず、公平な意見で木虎を諌めたり、空気を読んで人払いを済ませておく等気配り上手。
●「アーサー」「とみお」という2匹の飼い猫がいる。
●声 - 根本幸多
●嵐山隊隊員。スナイパー。男子高校生。16歳。
●7月1日生まれ。身長171cm。O型。つるぎ座。好きな物は女の子・ハンバーガー。
●黒トリガー争奪戦で登場。嵐山隊のムードメーカー。お調子者の女好きだが、その一方で両腕に構えた二挺の狙撃銃で同時に複数の標的を狙撃する「ツイン狙撃(ツインスナイプ)」を可能としたり、自らが自由落下する状況で狙撃を成功させたりと腕は確か。訓練でのポイントによる順位は4位(ランク戦によるスナイパー個人ランクは不明)。
●ツイン狙撃の際は両手に銃を持つためバッグワームもシールドも出せなくなるが、これは「居場所がバレる」「距離をつめられる」ことが危険な狙撃手としては致命的な状況となる。そのためか、あるいは技術的に困難なためか他にツイン狙撃を試みようとする隊員は誰もいない。
●声 - 三上枝織
●嵐山隊隊員。オペレーター。女子高校生。17歳。
●5月4日生まれ。身長163cm。A型。ねこ座。好きな物は片付け・読書・グミ。
●スナイパーの狙撃ポイントを洗い出したりと、オペレーター能力が高い描写が見られる。一方で、芸術方面の才能は皆無。
●ボーダー内外に多くの男性ファンを持つマドンナ的存在。Cカップ。
===== 加古隊 =====
●声 - 渡辺美佐
●加古隊隊長。シューター。女子大学生。20歳。口元に黒子がある長髪の美女。
●Kのイニシャルを持つ隊員を集めており、空閑のところにも勧誘に訪れた。
●チャーハン作りを趣味としており、「10回に8回は絶品の激ウマチャーハンが出る」そうだが、残り2回は逆に「チョコミント」や「いくらカスタード」など好奇心優先で作るゲテモノ系であり、同年代の隊員(主に堤)が多数犠牲となっている。
●戦闘では主に「ハウンド」を使用する。シューターだが場合によってはスコーピオンを使う感覚派。それもあってか「風刃」使用候補者の一人に挙げられている。
●声 - ゆかな
●加古隊隊員。アタッカー。女子中学生。13歳。A級隊員最年少。緑川と同じ山奥の小学校に通っていた。
●小柄で可憐な容姿だが、クールでやや辛口な言動が多い。隊長の加古には懐いている様子で、他の先輩隊員達にも敬語で接するが、なぜか木虎にだけは冷たい態度を取っている。加古のゲテモノチャーハンに耐性を持つ稀有な人材。
●戦闘では主に「孤月」を使用する。試作品のオプショントリガー「韋駄天」による高速移動・斬撃を織り交ぜ戦う。
===== 三輪隊 =====
●声 - 森田成一
●三輪隊隊長。オールラウンダー。男子高校生。17歳。最新巻時点ではA級部隊隊長の中で最年少。
●10月2日生まれ。身長174cm。A型。みかづき座。好きな物は姉・近界民を駆除すること。
●過去に姉をトリオン兵に殺されており、一般市民の目の前で遊真に発砲する等近界民への恨みは人一倍強い。また近界民に融和的な迅および玉狛支部に対しても否定的な感情を持っている。しばしばボーダー上層部の会議にも列席している上に、城戸直々の特命を拝する腹心。
●遊真の黒トリガー争奪戦後、近界民に偏見を持たない迅が自分と似た境遇であること、敵であるはずの近界民の遊真がボーダーに対して協力的なことなどを知り、それまでの自分の価値観と周囲とのギャップに動揺することになる。そういった経験を通してか、大規模侵攻以降は迅に対してそれなりに信頼する素振りを見せている。
●「風刃」の新たな使用者候補の一人として挙げられており、迅からは推薦を受けていた。大規模侵攻では「風刃」を使用し敵を撤退に追い込んだことで、特級戦功を上げている。
●戦闘では拳銃型トリガーと「弧月」を使い、着弾箇所に重りを取り付けるオプショントリガー「鉛弾」を扱う。これによって相手の動きを制限しながら戦う。
●声 - 岸尾だいすけ
●三輪隊隊員。アタッカー。男子高校生。17歳。カチューシャが特徴。
●11月29日生まれ。身長175cm。B型。くじら座。好きな物は飲み物・戦闘・犬。
●好戦的な性格だが、他のメンバーと違って近界民に対しては恨みを持っていない。そのため近界民である遊真と普通に接し、気難しい性格の三輪の相棒となったり遊真に惨敗した緑川にアドバイスをしたりとコミュニケーション能力が高く、後輩の面倒見も良い。誰に対しても飄々として陽気、フレンドリーでこざっぱりとした態度をとる。
●玉狛支部の宇佐美とは従姉弟の間柄であり、陽太郎の子守をすることもある。
●「と思うじゃん?」が口癖であり、戦闘ではこの言葉と共に相手の意表を突く行動に出ることが多い。ボーダー隊員としては有能だが、学力においては同学年の隊員達の中でも最下位レベル。
●大規模侵攻では出水、緑川らとチームを組んで東の指揮のもとランバネインとの激戦を制し、一級戦功を上げる。
●戦闘では「槍型の弧月」を使用し、悪友の出水からは「槍バカ」と呼ばれている。トリオン能力は高くないが、それをカバーする為に槍型の孤月を開発し、持ち前の戦闘センスと発想力で上級攻撃手に昇りつめた。
●声 - 織田優成
●三輪隊隊員。スナイパー。男子高校生。17歳。
●スナイパー個人ランク2位。
●性格は極めて冷静であり感情の起伏がかなり乏しく、遊真の揺さぶりにも一切動揺しなかった。近界民に家を破壊されている。
●スナイパーとしてはランキング2位と当真に次ぐ実力者であり、訓練にも欠かさず参加しスコアは満点と非常に優秀な成績。戦闘においては、徹底した理論派スタイルを取る。兄弟弟子である当真の才能は認めているが、自由奔放で掴みきれない態度・煽りに苛つくことも。しかし、出水には当真と並んで「変態(的な精密射撃狙撃手)」と評された。進学校に通っている。
●声 ‐ 高戸靖広
●三輪隊隊員。スナイパー。男子高校生。16歳。眼鏡。
●冷静沈着な奈良坂とは対照的に、緊張や動揺が態度に表れやすい。狼狽えるたびに奈良坂に窘められる。
●近界民に家を破壊されている。奈良坂と同じく進学校に通い、頭脳明晰でA級隊員の中ではトップクラスの学力。
●戦局の状況把握や地形戦、敵の思考の読み合いなどを得意とする。
●宇佐美に好意を抱いている。
●声 - 一木千洋
●三輪隊隊員。オペレーター。女子大学生。19歳。
●太刀川の戦術面での師匠であり幼馴染。長い黒髪と切れ長の目が特徴のクールな美女。Cカップ。
===== 片桐隊 =====
●声 - 鎌田梢
●片桐隊隊員。オペレーター。女子高校生。17歳。
●初登場は第10話。この時は氏名表記は無く、氏名が明らかになったのはランク戦ROUND7で実況を務めた時である。各種情報を数字で考察する傾向がある。
●かつては現チームメイトの片桐・雪丸とともに第二期東隊を務めており、その際の経験からかボーダー全体の大勢である「東さん善人説」に異を唱える数少ない人物。
===== 玉狛第1(木崎隊) =====
●声 - 前野智昭
●玉狛第1(木崎隊)隊長。オールラウンダー。男子大学生。21歳。
●7月2日生まれ。身長191cm。A型。つるぎ座。好きな物は自己鍛錬・料理。
●長身で体格が良く、基本的に仏頂面で武骨な性格。初登場時に宇佐美からは「落ち着いた筋肉」と紹介されていた。趣味は料理、得意料理は「肉肉肉野菜炒め」。
●レスキュー隊員だった父親を9年前に亡くしている。
●玉狛支部では、昼食用にサンドイッチを振る舞ったり、陽太郎の被ったヘルメットの製作者であるなど、器用な面を見せる。
●玉狛唯一のスナイパー経験者であり、千佳の師匠として指導を行う。通常オールラウンダーは遠距離戦闘はこなさないが、前述の通りスナイパー経験もあるため近・中・遠距離戦闘をこなす、ボーダー隊員唯一のパーフェクトオールラウンダー。玉狛特製の改造トリガーホルダーを使用して装備できるチップを大幅に増やしている。また、専用トリガー「全武装」を用いた制圧戦も可能。
●第二次大規模侵攻時には京介と共に1人別の学校にいた小南を拾った後に、南西部のC級のフォローの為に出撃する。ヴィザとヒュースとの戦いでは、敵の狙いが千佳だとわかった事と、事前に迅から大規模侵攻に関わる予知を聞いていた事によって、修と京介にC級連れて基地に撤退する様に指示した後、南西部市街地に侵攻して来たトリオン兵を小南に倒すよう指示をし、自身はヒュースとヴィザを相手に、時間を稼ぐ目的で持久戦を展開する。最後はヴィザの「星の杖」によって倒されるものの、倒れる間際にヴィザの左脚にダメージを与えた。
●ゆりに好意を抱いており、彼女の前では緊張して固くなる。
●声 - 釘宮理恵
●玉狛第1(木崎隊)隊員。アタッカー。女子高校生。17歳。アタッカー個人ランク3位。
●7月28日生まれ。身長157cm。B型。ぺんぎん座。好きな物はお菓子・フルーツ・赤いもの。
●旧ボーダー時代からのメンバーで、迅よりも早くからボーダーに所属していた人物。
●中学卒業間際~高校1年生の途中で玉狛が独立するまでの間だけ個人ランク戦に参戦しており、その間だけで攻撃手ランキング1位の座に到達している。ノーマルトリガーに不慣れであったとは云え遊真を9勝1敗で圧倒し、その後の訓練でもコンスタントに10戦7勝以上を維持している程の実力者。素直な性格ゆえに非常に騙されやすく扱いやすいため、迅や烏丸からよくからかわれており、烏丸に雷神丸(後述)が犬だと信じ込まされている。喜怒哀楽のハッキリとした性格であり、かなりの負けず嫌い。
●嵐山とは従兄妹の関係にあたり、ボーダーとは提携していないお嬢様学校に通っている。
●戦闘時のトリオン体は過去の髪型を登録しており、ロングヘアからボブヘアとなる上、羽のようなアホ毛が二本に増える等、戦闘員の中で最も変化が激しい。戦闘ではトリオン効率を度外視した火力重視の斧型トリガー「双月」と「メテオラ」を使用する。本人曰く「感覚派」で、レプリカ曰く「戦い方は近界民に近い」。
●第二次大規模侵攻では、レイジや京介と共に南西部のC級のフォローの為に出撃する。。自身は「双月」による攻撃でラービットを2体撃破し、ヴィザとヒュースとの戦闘に入る。レイジの指示でトリオン兵の撃破に専念し、結果的に南西部の人的被害をゼロにしたことで一級戦功を上げる。ガロプラ侵攻時には太刀川、風間、村上ら共に遠征艇の防衛を任され、太刀川との連携で「処刑者」のアームを一本破壊する。その後は「双月」と「メテオラ」での攻撃で相手をかき回し隙を作る行動に周る。戦闘前に太刀川に迅から太刀川が真っ二つにされる未来を見たと、太刀川に言っており、太刀川が迅のサイドエフェクトのによる予知を逆に利用した作戦によって、砲撃の為に動きの止まったガドリンを太刀川もろとも「双月」で両断し撃破した。
●声 - 福山潤
●玉狛第1(木崎隊)隊員。オールラウンダー。男子高校生。16歳。
●5月9日生まれ。身長178cm。O型。ねこ座。好きな物は家族・とんかつ。
●見た目はクールな印象だが、表情一つ変えず小南をからかって遊ぶなど茶目っ気のある性格。木崎の弟子であり、ポーカーフェイスは師匠譲り。気安い間柄(主に玉狛支部隊員)からは「とりまる(先輩)」とも呼ばれている。一年少し前までは本部の太刀川隊に所属していた。
●修の師匠となり、一対一で指導する。能力の低い修の指導方法に苦慮しながらも、親身に相談を受けている。
●戦闘では弧月、アステロイドとバイパーを装備した突撃銃型トリガー、エスクードを使用する。また、オプショントリガー「ガイスト」による短期決戦も得意とする。
●家が貧乏で、日々アルバイトに明け暮れ忙しくしている。外見と雰囲気からとてもモテるという設定。
●声 - 中尾衣里
●玉狛第1(木崎隊)隊員。オペレーター。女子高校生。17歳。
●4月27日生まれ。身長160cm。O型。うさぎ座。好きな物は眼鏡・読書・人の世話。
●気さくで面倒見が良く、マイペースな性格。自分と同じく眼鏡をかけた人間には特に優しいという、平和的差別主義者。米屋とは従姉弟同士である。遠征部隊の経験者で、本部時代は風間隊に所属していた。
●トリガーについて豊富な知識を持ち、主に座学の面で修たちをアシストしている。学業も優秀らしく、ボーダー提携の進学校に通学している。
●訓練の仮想敵として、オリジナルの設定を加えてプログラムしたモールモッドの「やしゃまるシリーズ」を用意している。
●玉狛第2の正式結成後は、玉狛第2のオペレーターも兼任している。
==== B級 ====
===== 二宮隊 =====
●声 - 諏訪部順一
●二宮隊隊長。シューター。大学生。20歳。個人総合ランク2位、シューター個人ランク1位。
●トリオン量はボーダー中トップクラスであり、アステロイドとハウンドを用い、高火力で正面から制圧する戦法を取る。また自身のトリオン量の多さと腕を合わせた、数重視の弾と威力重視の弾を緩急をつけて両攻撃する戦法を持っている。シューターでありながら上位攻撃手である影浦を止められるとされており、攻防共に隙のない戦闘力を持つ。またかつては東隊に属しており、東からの薫陶を受けたことにより戦術面にも長けている。
●辛辣な物言いをすることが多く、特に三雲隊に対して厳しい評価をしている。しかし、シューター個人1位に上り詰めてなお、自分に足りない技術を教わるために、年下の出水に頭を下げて教えをこうなど、非常にストイックな性格である。一方で、コスプレ感を出したくないという理由で隊服を黒スーツにした結果かえってコスプレ感が出てしまったことに気づかない、雪マップでのランク戦で膠着状態になった際に時間切れまで雪だるまを作るなど、かなりの天然でもある。
●失踪した元部下の鳩原について独自に調査しており、その件で修と千佳に接触してきた。その時から三雲隊のことを気にしており、任務中にスマホでランク戦の結果を確認したりしている。
●声 - 田中健大
●二宮隊隊員。ガンナー。高校生。18歳。
●二宮隊のバランサーでありムードメーカー的存在。飄々とした性格で、2人の姉に叩き込まれた持ち前のコミュニケーション能力で誰とでも友好的に接する。影浦からは一方的に嫌われている。焼き肉屋で三雲や小南達と偶然会った時には、ヒュースの素性を知っているにも関わらず、知らないフリをして小南をからかい、またヒュースの隠し球を見抜いており修らに揺さぶりをかけた。
●戦闘ではPDW型の銃トリガーを使い、使用する弾丸はアステロイドとハウンド。またハウンドはサブにシュータースタイルのハウンドも装備している。冷静で柔軟な立ち回り持ち味。また、シールドの扱いにも長けている。
●声 - 内匠靖明
●二宮隊隊員。アタッカー。高校生。17歳。
●常に冷静沈着で援護能力が高く、出水や時枝と並ぶ名アシストとして知られている。容姿端麗だが、目も合わせられない程女性が苦手で、焼肉屋で、小南と宇佐美や千佳らと偶然会った時には、見るなり赤面し狼狽た態度になり、彼女らと1人で平然と食事が出来る修の事を凄いと尊敬していた。現状でまともに会話できる女性はチームメイトである鳩原と氷見のみ。本人曰く「鳩原さんは最初から優しく、ひゃみさんは今は優しいから」との事。宇佐美とはクラスメイトであるが、学校ではガードを固くしている。
●戦闘では弧月を使用。
鳩原 未来(はとはら みらい)
●元・二宮隊隊員。スナイパー。現在は失踪中。
●声 - 上田瞳
●二宮隊隊員。オペレーター。高校生。17歳。
●辻からは「ひゃみさん」と呼ばれている。烏丸のファン。
===== 影浦隊 =====
●声 - 杉田智和
●影浦隊隊長。アタッカー。高校生。18歳。
●過去に問題を起こしてポイントを8000点没収されているためアタッカーランクでは20位程度だが、屈指の実力者。村上が勝ち越せない4人のアタッカーの一人。愛称は「カゲ」。
●『感情受信体質』というサイドエフェクトの持ち主。周囲の人間の視線から感情を察知することができる。それが負の感情であればあるほど不快に感じるらしく、ランク戦のロビーで生意気な態度を改めなかった2人のC級隊員の感情を読み取り、スコーピオンの遠隔斬撃マンティスで瞬時に戦闘体を破壊した。そのサイドエフェクトの影響でやや乱暴な人格ではあるが、根は単純で裏表の無い性格のため、同じようにサイドエフェクトの負の一面を知っている遊真、村上からは理解を得られている。また戦闘ではそのサイドエフェクトの効果により、不意打ち、狙撃といった攻撃は一切通用しない。遊真や東のような攻撃時に殺気の伴わない相手に対してはサイドエフェクトの効果が薄いが、そのような状況も「スリルがあって面白い」と考えるタイプ。
●B級ランク戦ROUND4では、当初は遊真との戦い為に遊真の元に行き交戦するも、遊真が雨鳥のカバーに回ったことで、絵馬との連携で犬飼を倒す。その後は他の部隊のアタッカー陣との乱戦になり、雪によって動きづらく攻め手が無いままであったが、北添のメテオラでの爆撃によって戦況が崩れた所をつき奥寺を倒し、その後は1人生き残った遊真と戦うも、二宮によって遊真が倒されたことで膠着状態になりそのままタイムアップとなった。
●ROUND7ではモール内にて、北添と合流をし共に来馬と村上と交戦に入る。鈴鳴の新戦法と鈴鳴の作戦によって左腕にダメージを負う。その後に現れた遊真とヒュースの参戦によって三つ巴の状態となるが、ヒュースの「エスクード」による封鎖によって北添との連携が取れなくなり2対1となり、ヒュースの1人時間差射撃によって擬似的に3対1になってしまい、防御しきれず大ダメージを負ってしまう。その後北添が作った逃げ道にエスケープし、結果的にベイルアウトするが、自身の得点は鈴鳴に入ることとなった。
●ランク戦ROUND4で戦った遊真を気に入っており、それ以降はソロランク戦を度々行う関係になっている。
●声 - 武虎
●影浦隊隊員。ガンナー。高校生。18歳。
●一人称は「ゾエさん」であり、周りからもそう呼ばれている。また生身の戦闘力ではレイジと並ぶほどの実力者でもある。そうした強さとは裏腹に物腰は柔らかく心優しい性格である。
●グレネードランチャー型の銃でメテオラを発射し遠距離からの広範囲爆撃で硬直した戦局を動かす。また、突撃銃でアステロイドを使用し中距離で相手と撃ち合う等、主戦力としても優秀であり、Round7の解説をした嵐山は「点を取ることもできる銃手」、犬飼は「『足が遅い』『的がデカイ』以外の欠点がない」と評している。
●ROUND4では、当初はレーダー頼りのメテオラの曲射弾道を行い、近くにいた二宮に狙われ逃げる。その後は絵馬から影浦のアシストをするように言われ、アタッカー陣のいる所にメテオラでの曲射弾道を行うが1度目は東によって阻止され逆に東から狙われるも、二宮が自身の得点の為に北添を守り、その後二宮に倒されるも直前にメテオラを放ち、戦況を動かすことで影浦の得点に貢献した。
●ROUND7ではモール内にて影浦と合流をし、モール6Fにて鈴鳴との交戦に入る。鈴鳴との戦いでは鈴鳴の新戦法と作戦に手を焼く。その後に現れたヒュースの「エスクード」によって影浦との連携が取れなくなってしまい、影浦がダメージを負った後に「エスクード」を破壊し影浦のカバーに入るも、またも「エスクード」によって周囲の視界を塞がれてしまい、その後遊真に倒されるも、直前にメテオラで床を破壊することで影浦の逃げ道を作った。
●声 - 三瓶由布子
●影浦隊隊員。スナイパー。中学生。14歳。
●鳩原 未来の弟子であり、当真に匹敵する狙撃の腕前を持つ。訓練でも手を抜いたり遊んだりしているが、中学生組の中ではトップの個人ポイントを持つ。訓練の際に千佳達と知り合い、以降彼女のことが気になっている模様。やがて、人を撃つことができず苦悩していた師匠の鳩原のようになって欲しくないという想いから、千佳に鉛弾(レッドバレット)による狙撃を教えている。
●B級ランク戦ROUND4では当初は二宮に狙われた北添のカバーに入るも、狙撃を防御される。その後は千佳を狙う犬飼に対して、アイビスでの狙撃でダメージを与えて、影浦の得点のアシストをした。その直後に二宮に攻撃を受け、足にダメージを負ってしまい。二宮からは逃げ切れないと判断をし、北添に影浦のアシストに回るよう言い、自身は二宮相手に時間稼ぎを行い最後は二宮に倒されてしまう。
●B級ランク戦ROUND7の前、遠征部隊を目指す玉狛に勝利を譲ろうと考えていたが、荒船に「個人で遠征部隊を目指せばいい」と諭され、ランク戦に本気を出す決意を固めた。
●B級ランク戦ROUND7ではモールの外からのスタートであり、モール内に入ってからは東隊のアタッカー陣と修を相手に狙撃をしたが失敗する。その後に鈴鳴の作戦によってモール内の電源が落ちたが、トリガーの光を頼りに修にダメージを与える。その後は身を潜めていたが、レーダー頼りの「アイビス」による床を打ち抜いての狙撃によって来馬と修を倒すも自身は東に倒された。
●声 - 小堀友里絵
●影浦隊隊員。オペレーター。高校生。17歳。
●かなり乱暴な言葉遣いで喋る。
●太刀川隊の国近と同様に作戦室の一部を半ば私物化しており、自分がゴロゴロするために持ち込んだコタツは彼女の許可がないと入ることができない。
===== 生駒隊 =====
●生駒隊隊長。アタッカー。大学生。19歳。アタッカー個人ランク6位。
●4月29日生まれ。身長173cm。B型。ねこ座。好きなものは女の子、ごはん屋の新メニュー、サッカー、ナスカレー。
●ランク戦の記録では、敵を仕留める時何故かカメラ目線になる。
●戦闘では主に孤月を使用し、ボーダー随一の旋空孤月の使い手。彼の使用する旋空は「生駒旋空」と呼ばれ、それにより全攻撃手の中で最長の間合を誇る。
●生駒隊隊員。シューター。高校生。18歳。
●12月5日生まれ。身長178cm。B型。くじら座。好きなものは落語、将棋、うどん、春巻き。
●声に出したものと違う弾トリガーを使用できる。高等技術ではあるのだが、弾種を知らない、又は気にしない近界民やトリオン兵には何の意味もないランク戦限定の技術でもある。弾トリガーと自身の位置取りで戦局をコントロールすることを得意とする。
●生駒隊隊員。スナイパー。高校生。17歳。
●9月30日生まれ。身長176cm。AB型。みかづき座。好きなものは明石焼き、おでん、ネコ、買い物。
●戦闘では主にイーグレットを使用する。狙撃手でありながらグラスホッパーを使用する機動型狙撃手。
●生駒隊隊員。アタッカー。高校生。16歳。生駒隊唯一の三門市出身者。
●11月7日生まれ。身長170cm。A型。とけい座。好きなものはホタテ、チーズハンバーグ、ピーマンの肉詰め。
●戦闘では主に孤月、グラスホッパーを使用する。一時はマスタークラスにもなったことのある腕利きだがノリで動く癖があるため、ランク戦では早々に倒されることがある。
●生駒隊隊員。オペレーター。高校生。17歳。
●7月14日生まれ。身長157cm。O型。つるぎ座。好きなものはいなり寿司、担担麺、花、かわいいもの。
●生駒隊の隊員達からは、名前をもじって「マリオ」と呼ばれている。
===== 弓場隊 =====
●弓場隊隊長。ガンナー。大学生。19歳。
●4月30日生まれ。身長182cm。AB型。ねこ座。好きなものは、1対1、家族、仲間、パウンドケーキ。
●インテリヤクザ的な見た目どおり、いかつい言葉遣いの理論派。口調は荒いが礼節に厳しく物事の筋をキッチリと通す性格である。風刃の使い手候補の1人であり、迅や小南からは「弓場ちゃん」と呼ばれている。B級ランク戦round8の前に遊真が緑川から里見を通じて会い、帯島を紹介するが遊真が隊員の帯島を男と間違えた事に対してキレ気味に詰め寄り、詫びの代わりに遊真へ帯島に稽古つけてくれと頼むが、遊真が模擬戦で手を抜いてると分かると、帯島を男と間違えた事を理由に本気で戦う用命じたり、その模擬戦で新しい新技を見せた遊真へ「払い過ぎ」と言い、自身の手の内を明かすの承知の上で「釣り銭」代わりに遊真と1戦だけ模擬戦を行い、遊真を瞬殺した。
●リボルバー型の二丁拳銃を使い、一度に放てる弾数と弾丸の設定の射程を切り詰める事で、威力と弾速に特化した弾丸を放つ、近距離早打ち型の戦法をとる。弟子の里見は「1対1最強」と言っており、記録を見た修は「銃で戦う攻撃手」と言う印象を持っている。模擬戦をした遊真は「他の銃手達の射程を使ってじっくり削る戦法とは、そもそもの考え方が違っている」と実感した。この戦法は旋空持ちの攻撃手に有利を取るために、諏訪の両手ショットガンを参考に編み出されたもので、弾丸の有効射程は約22メートルであり、攻撃手が踏み込んで放つ旋空孤月がギリギリ届かない間合いから一方的に攻撃することができるため、「攻撃手キラー」と呼ばれている。遊真との模擬戦では遊真にシールドを貼る暇を与えずに遊真をあっさりと倒した。里見曰く「1対1の近距離でよーいドンなら二宮さんにも勝つかも」と修に言っている。
●弓場隊隊員。オールラウンダー。女子中学生。14歳。
●2月4日生まれ。身長153cm。B型。かえる座。好きなものは、運動、ゴマ団子、みかん、犬。
●ボーイッシュな色黒体育会系。自身の口調もあって男と間違えられる事が多いらしい。遊真の試合を見て、遊真の柔軟な発想力や判断の鋭さや勝負強さに感銘を受け、遊真を尊敬している。弓場の厳しい指導にきちんと応える実力の持ち主。
●孤月と射手トリガーを併用して戦う戦闘スタイルであり、模擬戦で手合わせした遊真曰く「動きが軽くて守りがうまい」と言っており、イメージとしては熊谷に近いらしい。
●弓場隊隊員。スナイパー。高校生。16歳。
●11月24日生まれ。身長169cm。B型。とけい座。好きなものは、かしわ天、ほうじ茶、1人の時間。
●単独行動が多く隠密行動が上手い(捕捉・掩蔽訓練では奈良坂、佐鳥に次ぐ3位)と言われており、B級ランク戦Round8では弓場の指示で雨取だけを狙うよう言われマークを続け、雨取のメテオラによる特大爆撃を、狙撃で未然に阻止した。
●弓場隊隊員。オペレーター。大学生。19歳。
●10月24日生まれ。身長162cm。A型。とけい座。好きなものは、チョコレート、炭酸飲料、漫画。
●豪腕の姉御肌。作中トップのバストサイズの持ち主であり、Iカップ。王子隊の早矢とは同じ高校出身で仲がいい。
===== 王子隊 =====
●王子隊隊長。アタッカー。高校生。18歳。
●1月11日生まれ。身長177cm。B型。かぎ座。好きなものはオムレツ、クロワッサン、馬、チェス。
●戦闘では左手に孤月を持ち、右手でスコーピオンとハウンドを使い分ける変則的なアタッカー。
●対戦相手を「クーガー(遊真)」「オッサム(修)」「アマトリチャーナ(千佳)」などと呼び、作戦時のアイコンも独自のものに変更するなど独特な感性の持ち主。昔は蔵内と共に弓場隊に所属しており、自分の部隊を作りたくて蔵内と共に弓場隊から脱退し独立した。
●王子隊隊員。シューター。高校生。18歳。
●9月3日生まれ。身長181cm。A型。おおかみ座。好きなものは鯛茶漬け、親子丼、かぶの千枚漬け、水族館。
●昔は王子と共に弓場隊に所属しており、王子の独立に付き添って弓場隊を脱退した。
●B級ランク戦Round8では、トリガーに関する豊富な知識だけでなく、スナイパーの訓練順位まで把握する細かな解説を行なった。
●王子隊隊員。アタッカー。中学生。15歳。
●5月29日生まれ。身長172cm。A型。うさぎ座。好きなものはラザニア、ラムネ、ポテトサラダ、勉強。
●戦闘では主に孤月を使用するほか、サブでハウンドも併用する。
●王子隊隊員。オペレーター。大学生。19歳。
●8月14日生まれ。身長165cm。A型。ぺんぎん座。好きなものはほうれんそうのおひたし、キウイ、ヨーグルト。
●隊服のデザインを行ったが、作者によれば蔵内がリファインしなかったらもっと中二病的なデザインになっていたとのこと。
===== 東隊 =====
●声 - 浜田賢二
●東隊隊長。スナイパー。大学院生。25歳。
●1月3日生まれ。身長186cm。A型。かぎ座。好きなものは釣り、キャンプ、刺身、天ぷら。
●戦闘では主にアイビスを使用する。肩近くまである長髪が特徴的。
●かつて三輪 二宮 加古を隊員にA級1位の隊長を務めた経験を持つ、ボーダー初のスナイパー。木崎 レイジや奈良坂 透、当真 勇に狙撃を伝授し、月見に戦術を教えた師匠。また千佳および彼女と同期入隊した新入スナイパーの教官役を荒船、佐鳥と共に務めている。沢村の同期。
●敵からの評価も受けるほど指揮官としての能力にも優れており、緊急防衛会議の際にはB級隊員の中でただ一人出席することを許されるなど上層部からの信頼も厚く、ランク戦の解説も高評価。功を褒めて焼肉を奢るなど、後輩への面倒見も良い。指導者としても、戦術面まで含めれば木崎、加古、三輪、二宮など現在A級またはそれに匹敵する部隊の隊長クラスを弟子に持っている。現在もランク戦の作戦立案は小荒井と奥寺に主導させ自分は問題点指摘に留めることで彼らの成長を促す方針を採っており、かつては加古・二宮・三輪(第一期)や片桐・雪丸・結束(第二期)もこの手法で育成していた。戦闘能力も元A級の肩書に恥じないものを持っており、難易度の高い壁抜き狙撃を一発で成功させる、曲射されたメテオラをライトニングで撃ち落とすといった芸当を披露している。
●大規模侵攻ではA級である出水や米屋、緑川や他のB級部隊とチームを結成。自らの指揮のもとランバネインを撃破し、一級戦功を上げている。
●声 - 浅利遼太
●東隊隊員。アタッカー。高校生。16歳。
●4月24日生まれ。身長165cm。O型。ねこ座。好きなものはサッカー、から揚げ。
●オペレーターの人見からの愛称は「コアラ」。前側の髪が大きく跳ねている。調子の良い性格で、奥寺に諫められることもしばしば。戦闘では、弧月を使用する。小荒井と奥寺の連携は風間曰く「ウチに次ぐレベル」。
●声 - 小川慎太郎
●東隊隊員。アタッカー。高校生。16歳。
●5月20日生まれ。身長167cm。A型。ねこ座。好きなものはサッカー、ラーメン。
●黒髪で後ろの髪が跳ねている。堅実な性格で、小荒井と意見がぶつかることがある。戦闘では、弧月を使用する。
●声 - 金香里
●東隊隊員。オペレーター。高校生。18歳。
●8月28日生まれ。身長162cm。AB型。おおかみ座。好きなものはクレープ、ホラー映画。
●作者曰く「東隊の姉枠」。第一次大規模侵攻で祖父が自分を庇って亡くなったことがきっかけで、ボーダーに入隊した。
===== 香取隊 =====
●香取隊隊長。オールラウンダー。高校生。16歳。マスター級であり、香取隊のエース。10月18日生まれ。身長157cm。血液型はO型。みかづき座。好きなものはゲーム、煎餅、友達、勝つこと。
●鋭い目つきと外はねのセミロングの少女。
●性格は傲岸不遜でかなりの自信家。事実、入隊後半年程度でマスタークラスに達した天才肌。イニシャル「K」だが、加古から入隊スカウトの声が掛からなかったことを気にしている。第1次大規模侵攻の際、自宅で被害に合い家の瓦礫に埋もれるが、染井に助けられる。その後、染井と共にボーダーに入隊する。
●戦闘ではメイン・サブの両方にスコーピオンと拳銃型トリガーをセットしており、近接戦闘を得意とする。
●香取隊隊員。アタッカー。高校生。17歳。9月3日生まれ。身長173cm。血液型はB型。おおかみ座。好きなものは平和、みかん、つけ麺、機嫌のいい葉子ちゃん。
●温和で人当たりの良い性格の少年。香取を「ヨーコちゃん」と呼び、彼女には甘い態度を取る。染井の従兄妹。
●戦闘では主に孤月とカメレオンを使用し、エースである香取のサポートを行う。
●香取隊隊員。ガンナー。高校生。17歳。4月16日生まれ。身長172cm。血液型はB型。はやぶさ座。好きなものはたまごサンド、鶏肉、勉強してる時の華さん。
●リムレス眼鏡が特徴。生真面目な性格のため、香取とは諍いが絶えない。香取の兄と友人である縁でチームに加入した。
●犬飼の弟子だが、2年前から続けているガンナーで未だにマスター級になれていない。戦闘では師匠と同様にPDW型のトリガーを使い、エースである香取のサポートを行う。
●香取隊隊員。オペレーター。高校生。16歳。7月18日生まれ。身長155cm。血液型はAB型。つるぎ座。好きなものは課題に取り組むこと、ココア、友達。
●セルフレーム眼鏡と手袋が特徴のクールな少女。他3人のまとめ役でもあり、香取とは昔隣の家に住んでいた幼馴染み。第1次大規模侵攻で家が全壊し、両親を失う。それがきっかけでボーダーに入隊する。
===== 鈴鳴第一(来馬隊) =====
●声 - 高塚正也
●鈴鳴第一(来馬隊)隊長。ガンナー。大学生。19歳。
●戦闘では頼りない面が見られるが、心優しく穏やかな物腰の人格者。隊員である村上と別役は、「どんな状況でも来馬を庇う」と言われるほどに彼を慕っている。
●大規模侵攻ではB級合同部隊としてランバネインとの戦闘に参加し、囮となって引きつける役割を果たして勝利に貢献。ランバネインに標的にされた際は引き攣った声をあげており、米屋は「迫真の演技」と評価したが来馬自身は本当に怖かったらしい。常に冷や汗を垂らしている。
●B級ランク戦では大規模侵攻でのランバネイン戦を乗り切った経験からか、同様に弾数で圧倒してくる那須に最後まで喰らい付く胆の据わったところを見せた。後に、村上との連携で防御を村上に任せて、wライフルで攻撃する事で火力を上げた両攻撃用のフォーメーションを開発している。
●単行本のカバー下にあるキャラクター紹介では、実家が裕福であること、親から超甘やかされて育ったのに我儘や傲慢さを持っていない人格者として後輩たちに親しまれていることが明かされた。また、人生で一度も怒ったことがないらしい。そのことを示すエピソードとして、隊員である別役 太一にアクアリウムを勝手にいじられ飼っていた熱帯魚を全滅させられたが、血涙を流しながらも許した過去が紹介された。
●作者からは「出来た人」「だれもが思わず狙いたくなる、群れからはぐれた仔鹿のような先輩」と評されている。
●声 - 野島裕史
●鈴鳴第一(来馬隊)隊員。アタッカー。高校生。18歳。
●アタッカー個人ランク4位の実力者。風刃使用者候補の一人。性格はストイックかつ実直で、自らを潰してでも戦線維持のため尽力する大局的な視野を持つ。
●また、睡眠中に行われる記憶の定着や整理が極端に高くなるサイドエフェクト「強化睡眠記憶」を保持している。これによりひと眠りするだけで学んだことをほぼ100%自分の経験に反映することができる。
●サイドエフェクトによるあまりの上達の速さから、意図せずグループの輪を壊してしまった経験を持ち、「みんなの努力を盗んでいるだけ」と落ち込むことも多かった。しかし、アタッカーの基礎を教えた荒船からの激励と来馬の「鋼のやり方で強くなっていい」と励ましを受け、吹っ切れることができた。
●戦闘では弧月と盾モードのレイガストを使用し、スラスターを利用した体勢崩しや移動補助を巧みに用いる攻守に隙のない攻撃手である。また、サイドエフェクト「強化睡眠記憶」により、一度見た相手の行動に極めて短期間で対応できるため、手の内を知っている相手に対しては非常に優位になる。
●大規模侵攻では来馬と別役がB級合同部隊と合流する時間を稼ぐため、ラービット(プレーン体)を単独で引き受けた。その後、ラービット(モッド体)3体を相手に傷を負いながらも、太刀川が到着するまでの時間稼ぎに成功する。その功績を讃えられ、単独で二級戦功を与えられた。ガロプラ侵攻時には、太刀川、風間、小南ら共に遠征艇の防衛に回り、ガドリンの二度の砲撃から遠征艇を守った。
●声 - 増尾興佑
●鈴鳴第一(来馬隊)隊員。スナイパー。高校生。16歳。
●支部所属のためか、実戦経験はまだ浅い様子。大規模侵攻では茶野隊の二人がランバネインに一撃で倒されたことに動揺、直後に雷の羽の連射を喰らい穴だらけにされて緊急脱出した。
●悪意のない行動が壊滅的な被害を招くタイプのドジっ子。作者曰く「本物の悪」。事実、良かれと思って来馬のアクアリウムを勝手にいじり、全ての熱帯魚を白茹でにして死滅させたことがある。来馬がそれを血涙を流しただけで許したことから、彼を心より慕うようになった。
●未熟・軽率な面が目立つが、ランク戦Round3で弾速から那須のバイパーが合成弾であることを見抜く、Round7でマップ選択権を利用した撹乱戦術を立案するなど鋭い面を見せることもある。
●声 - 鎌田梢
●鈴鳴第一(来馬隊)隊員。オペレーター。高校生。18歳。
●料理や抹茶が好きな和風美人だが、体型はやや寸胴。支部では空気を読まない発言やドジが多い別役に手を焼き、学校では成績が悪い当真や国近の面倒を見るお姉さんキャラ。
===== 諏訪隊 =====
●声 - 沼田祐介
●諏訪隊隊長。ガンナー。大学生。21歳。
●修と風間の模擬戦をオペレートしていた一人で、遊真の戦いを見たがっていたが修の善戦を評価した。大規模侵攻時には笹森を庇ったことでラービットのキューブ化の最初の被害者になった。故に公式からの愛称も「立方体」。くわえタバコがトレードマーク、更に推理小説・ビール・麻雀好きと不良大学生の役満を揃えている。
●口と柄が悪く、挑発的な言動や怒り・驚きで声を荒らげる場面が多く見られる。一方で、大規模侵攻の際にはキューブ化からの復帰早々にエネドラを訓練室に誘い込むことで味方に彼の能力とそれへの対策を見極める時間を与えた。ランク戦でも穂刈の牽制の狙撃に気付かず飛び出しかけた笹森を制する、自分を囮にして荒船隊の位置を明らかにするなど隊長として優秀な面も見せる。ガロプラ侵攻の際には途中から現場最年長ということで基地周辺迎撃部隊の指揮を執り、二宮たちの献策を指揮官として承諾する、要所で木崎と烏丸に制圧戦術への移行を指示するなどの統率力を見せた。
●散弾銃型トリガーでアステロイドを散弾として運用している。二丁持ちをすることもある。
●声 - 徳山靖彦
●諏訪隊隊員。ガンナー。大学生。20歳。
●修と風間の模擬戦をオペレートしていた一人。その際の「模擬戦開始」「三雲ダウン」などのアナウンスは彼による。坊主頭に糸目の優しげな風貌。小佐野からは「つつみん」と呼ばれている。
●諏訪が敵を攻撃している間に倒れている笹森を助け、諏訪と笹森がエネドラを引き付けている間に訓練室の設定を変更しに行く、など補佐的な行動を取ることが多い。
●武器は諏訪と同じく散弾銃型トリガー/アステロイド。
●声 - 畠中祐
●諏訪隊隊員。アタッカー。高校生。16歳。
●そばかすが特徴。突破口を作るための諏訪隊の戦術的なキーマン。またシールドによる援護も行う。
●大規模侵攻では諏訪の敵討ちに燃えていたが、風間達に諭されて撤退。その後のエネドラ戦では陽動のための囮役を務め、風間から好評を得る。
●ランク戦では穂刈の言葉による揺さぶりにも動じず、ガロプラ侵攻の際には戦況を見据えた判断をするなど、成長を見せている。
●武器は弧月を使用。カメレオンも扱う。
●声 - 吉川未来
●諏訪隊隊員。オペレーター。高校生。17歳。
●堤と笹森に「おサノ(先輩)」と呼ばれている。のんびりとした口調で、先輩である諏訪や堤ともフランクに接している。
●中学生まではファッションモデルをしていたが、途中で飽きて辞めてしまった。いつも舐めている飴は小南に譲り受けたもの。Cカップ。
===== 荒船隊 =====
●声 - 竹本英史
●荒船隊隊長。スナイパー。高校生。18歳。
●鋭い目つきと常に被っている帽子が特徴。左利き。東・佐鳥と共に、雨取らスナイパーの新人指導を行った。
●荒い言葉遣いだが、年下にも全力のサポートを惜しまない合理的で面倒見の良い好人物。
●ランバネインとの戦いでは高い射撃能力に加え、彼の攻撃を避ける俊敏さを発揮した。攻撃から避難するためによくビルから飛び降りる描写が目立つ。好きなものにアクション映画があり、「アクション派狙撃手」と称されている。犬が苦手でカナヅチ。
●以前はマスタークラスの腕前を持つアタッカーで村上にも指導をしていたが、木崎と同じパーフェクトオールラウンダーとなるためにスナイパーへ転向した。現在も戦況に応じて弧月を使用している。
●声 - 泰勇気
●荒船隊隊員。スナイパー。高校生。18歳。
●あだ名は「ポカリ」。髪型はソフトモヒカン。本誌掲載時はトーン髪だったが、単行本では黒髪に修正されている。普段はほぼ無表情かつ口数も多くはないが、メールだと途端に饒舌になる。倒置法で喋る癖がある(メールの文面は普通)。ランク戦で交戦した諏訪隊の笹森とは本当は仲良し。
●声 - 成瀬誠
●荒船隊隊員。スナイパー。高校生。15歳。
●帽子を逆向きに被っている。「ダルい」が口癖だが練習熱心な面もあり、当真や奈良坂に引けを取らない精密狙撃の名手である。
●声 - 柚木涼香
●荒船隊隊員。オペレーター。高校生。18歳。
●絵画や粘土細工を趣味とする芸術家。美術大学への進学が決定している。
===== 那須隊 =====
●声 - 桑島法子
●那須隊隊長。シューター。高校生。17歳。奈良坂の従姉弟。
●トリオン体に関する研究に協力する形でボーダーに入隊した経緯を持つ。日常生活では病弱な様子を見せるが、トリオン体での活動は機動力を生かして俊敏に立ち回る。二宮と同様、シューターでありながら単独でも高い戦闘力を持つ部隊のエース。
●戦闘では主に「バイパー」、最近のランク戦では合成弾の「トマホーク」を使用する。通常バイパー使いはあらかじめ設定した弾道を使用するが、那須は戦況を踏まえリアルタイムで弾道を設定している。この技術はボーダー内では那須と出水しか修得していないため、彼と並んで屈指のバイパー使いと評されている。リアルタイム弾道設定が可能にするバイパーの全方位攻撃は、隊員の間では「鳥篭」と呼ばれている。
●B級ランク戦Round3では鈴鳴第一に6連敗してた為、エースの村上を封じるのと、チーム構成がよく似ている玉狛第二と鈴鳴第一が相手と言う事で中距離での戦闘に絞る目的で、MAPを「河川敷A」にして尚且つ天候設定を「暴風雨」に言う悪天候にする事で、MAPにあるたった一つの橋を壊す事で、村上を片側に置き去りにして封じ込めると言う作戦を取ったが、部隊が合流する前に千佳のアイビスでの砲撃によって、たった一つの橋が落ちてしまい、東側にて1人で別役、来馬、三雲、千佳の4人を相手にする事になったが、バックワームで隠れていた千佳を除いた3人に対してバイパーを使った攻撃で終始圧倒し、来馬のハウンドで致命傷を負いつつも、合成弾の「変化炸裂弾」によって千佳以外の3人を倒す活躍を見せたが、最後は来馬のハウンドによるダメージが致命傷となりトリオン切れで倒れてしまった。ガロプラ侵攻時には、熊谷と共にボーダー基地内にてウェン・ソーの相手をし、変装用トリガーや虚像を作るトリガー「藁の兵」に翻弄されつつも、バイパーで「藁の兵」を破壊し、最後は菊地原の強化聴覚による支援を受け、熊谷と共にウェン・ソーを倒した。
●声 - 庄司宇芽香
●那須隊隊員。アタッカー。高校生。17歳。那須隊結成の中心となった人物。愛称は「くま(ちゃん)」。
●スタイルが良く、迅のセクハラに悩まされているため、度々鉄拳制裁を下している。
●戦闘では主に、鍔のある「弧月」を両手持ちで使用する。那須のガードに回ることが多いため個人ポイントは高くはないが、剣の捌き、返し技はかなりのもので、ランク戦では村上相手にメテオラを併用した接近戦で善戦するなど、実力をつけつつある。
●B級ランク戦Round3では、当初は作戦通りに部隊の合流を優先したが、千佳のアイビスでの砲撃によって合流の為のたった一つの橋が落ちてしまい、日浦と共に西側で遊真と村上の相手をする事になり、遊真が日浦を倒した後に村上と一対一の展開になり、メテオラを併用しての戦闘で村上相手に善戦するも、スラスターで飛ばしたレイガストにメテオラを吸着されてしまい、自爆の様な形で撃破されてしまった。結果的に自身では点は取れなかったが、解説をしていた迅と太刀川からは日浦共々奮闘は無駄では無く、時間を稼ぐ事で間接的に那須の3点獲得に貢献していた事と、橋を破壊目的で入れていた、メテオラを使った戦い方をしっかり磨いてものにすれば、強力な武器になりそうだと評されている。 ガロプラ侵攻時には那須と共にウェン・ソーの相手をし、変装用トリガーや虚像を作るトリガー「藁の兵」に翻弄されトリオン切れを狙った攻撃を受けるが、影によって「藁の兵」の仕掛けに気づき、最後は菊地原によって変身用トリガーで化けていた敵の本物を教えられた事で、ウェン・ソーにダメージを与え、那須と共にウェン・ソーを倒した。
●声 - 一木千洋
●那須隊隊員。スナイパー。中学生。15歳。
●帽子とおさげ髪が特徴。冷静な他3人に比べ、感情が豊かでやや泣き虫なところがある。奈良坂の弟子。猫が大好き。
●中学卒業と同時に三門市から引越すことが決定しており、それと同時にボーダー並びに那須隊を辞めることになっている。
●B級ランク戦Round3では、当初は作戦通りに部隊の合流を優先していたが、千佳のアイビスでの砲撃によって、合流の為のたった一つの橋が落ちてしまった為に、熊谷と共に西側で遊真と村上の相手をする事になり、自身は熊谷の援護に回る。村上と熊谷から同時に狙われて、右腕にダメージを負った遊真を狙撃するも、「グラスホッパー」で狙撃を交わされてしまい逆に居場所が知られてしまうも、熊谷から逃げるよう指示を受けるも逃げずに遊真を単独で迎え撃つ事にし、あらかじめ橋を破壊する目的で装備していた、メテオラを前もって設置しており、ライトニングでの狙撃によってメテオラを爆発させて建物を破壊し、アイビスでの狙撃による撃破を狙ったが、遊真が咄嗟にダメージを負っていた右腕を、切り離す事によって作られた即席の囮に引っかかってしまい、一瞬の隙を突かれて遊真に倒されてしまった。
●声 - 広橋涼
●那須隊隊員。オペレーター。高校生。16歳。
●悪天候でも狙撃から正確な位置を割り出すことができる。
●異性が苦手で、特に年上が相手だと「社会生活に支障を来たす」状態になるため引きこもり生活をしている(さすがに戦闘時は作戦室に来る)。那須隊は那須の体調を慮ってか作戦会議やミーティングを那須の自宅で行うが、それにもボイスチャットでしか参加しない。
●那須隊の今の隊服をデザインしたのは彼女。そのため一部男子隊員から賞賛と尊敬を受けている。
===== 柿崎隊 =====
●声 - 田中大文
●柿崎隊隊長。オールラウンダー。大学生。19歳。
●嵐山とは同時期に入隊しており、2年前まで嵐山隊の隊員だったが、広報部隊に選ばれた際、自信が持てず脱退した。しかしボーダー内ではその人柄により多くの友人、後輩から慕われている人格者。
●慎重な性格であり、基本的には隊員全員で固まって手堅く行動する方針だが、そのため判断が遅れがちになってしまっている。
●戦闘では主に突撃銃型トリガーと孤月を使用し、状況に応じトリガーを切り替え、近接戦闘・中距離戦闘に対応する。
●声 - のぐちゆり
●柿崎隊隊員。オールラウンダー。高校生。16歳。
●小南や那須と同じお嬢様校に通っている。
●かつては奈良坂や歌川と「新人王」の称号を競った俊才。4年前に柿崎がテレビでインタビューを受けている姿を見て「この人は支え甲斐がありそう」と感じ、柿崎隊に入隊することを決めた。
●戦闘では主に突撃銃型トリガーと孤月を使用する。
●声 - 井野優
●柿崎隊隊員。ガンナー。中学生。14歳。
●2年前は唯一の小学生正隊員だった。柿崎に憧れて柿崎隊に入隊することを決めた。
●戦闘では主に拳銃型トリガーと孤月を使用し、剣術に銃撃を交えて戦う。
●柿崎隊隊員。オペレーター。高校生。16歳。
●猫を彷彿とさせる外見が特徴。柿崎が嵐山隊を脱退した後、綾辻の斡旋で柿崎隊に入隊した。
===== 海老名隊 =====
●声 - 水沢史絵
●海老名隊隊員。オペレーター。中学生。15歳。
●B級ランク戦の初日夜の部の実況を担当。その後もスケジュールが合う限り実況を務めている。
●C級の頃から上層部に実況システムのプレゼンを繰り返し、結果、解説も含めてランク戦はボーダー全体の練度をアップする場となった。ただし「(記録として残らない)解説の音声データを集める」という裏の目的もあり、基地の私室で録音した解説を一人ニタニタしながら堪能している。これは知っている人は知っているようで、おまけ4コマでは太刀川が東のものと思われる解説音声を求めて桜子の私室に突撃している。
===== 茶野隊 =====
●声 - 高岡香
●茶野隊隊長。ガンナー。高校生。16歳。
●帽子に「C」の手作り缶バッジをつけ、左目を前髪で隠している。趣味は帽子集めと缶バッジ作り。
●大規模侵攻時では、修を助けるために黒トリガーを起動した遊真を敵方の人型近界民と誤認して攻撃してしまう。続くランバネイン戦では強化トリガーの力に圧倒され、藤沢と共にベイルアウトする。二丁拳銃を使用する。初期は男装女子設定だったが、作者曰く「見なかったことにした」らしい。
●声 - 庄司宇芽香
●茶野隊隊員。ガンナー。高校生。16歳。
●茶野と同じく二丁拳銃タイプ。胸元に「F」の缶バッジをつけている。アイドル部隊繋がりか、嵐山を「先輩」と呼んで慕う。
●東を逃すために囮を申し出る、真面目で機転の利く性格。
●茶野隊隊員。オペレーター。高校生。17歳。
===== 玉狛第2(三雲隊) =====
三雲 修
●玉狛第2(三雲隊)隊長。シューター。中学生。15歳。
●戦闘力は低いが、戦術でそれを補う頭脳派。主にレイガストとアステロイドを使用。後にスパイダーを使ってのサポート技を覚える
空閑 遊真
●玉狛第2(三雲隊)隊員。アタッカー。中学生。15歳。
●高い戦闘力と豊富な戦闘経験を併せ持つ、玉狛第2のエース。主にスコーピオンとグラスホッパーを使用。
雨取 千佳
●玉狛第2(三雲隊)隊員。スナイパー。中学生。13歳。
●黒トリガーレベルのトリオン能力の持ち主。主にアイビスを使用し、砲撃で地形を変化させる役割を担う。後に絵馬から高いトリオン能力を活かしたライトニング+鉛玉での狙撃を教わる。
ヒュース
●玉狛第2(三雲隊)隊員。アタッカー。16歳。ボーダーの捕虜となった近界民。主に弧月とバイパーを使用。
宇佐美 栞
●玉狛第2(三雲隊)隊員。オペレーター。高校生。17歳。玉狛第1と兼任。
==== C級 ====
●声 - 今野宏美
●ボーダー本部所属のC級隊員。スナイパー。中学生。14歳。
●千佳と同期で入隊し、以降は彼女と行動を共にすることが多い。トリオン兵相手にも物怖じしない勇敢で勝気な少女。修や遊真や千佳と同じ中学校に通っている。スナイパーとしては経験が浅いが、持ち前の視力の良さと当真という師を得たことにより成長しつつある。
●最初は千佳を馬鹿にしていたが、程なく「チカ子」「出穂ちゃん」と呼び合う仲に。大規模侵攻では、身を挺して千佳を庇い逃そうとする頼りがいのある戦友となった。その後も千佳との付き合いが深くその影響で玉狛支部にも出入りしたりしており、本人は千佳と同じ玉狛第二のメンバーである、遊真やヒュースが近界人であることも知っている。B級ランク戦round7後にヒュースが近界人では無いのかと C級内で噂が流れた時は噂についての詳しい内容を、玉狛のメンバーに教えた。
●「メガネ先輩(修)」、「おちび先輩(遊真)」、「リーゼント先輩(当真)」「土下座返し先輩(佐鳥)」など、知人を自分流の愛称で呼ぶことが多い。
●大規模侵攻で助けた猫をよく頭の上に乗せている。
●声 - 金本涼輔(甲田 照輝)、新井良平(早乙女 文史)、半田裕典(丙 秀英)
●ボーダーC級隊員3人組。遊真と同期で遊真が命名。中学生。
●素質はあるらしいが、嵐山隊をマスコット呼ばわりするなどボーダーについて間違った知識を持っている。
●「辰の陣」など10個のフォーメーションがあり、大規模侵攻時には「酉の陣」でバムスターを倒している。
==== ボーダー本部上層部 ====
●声 - 桐本琢也
●ボーダー本部司令・最高司令官。ボーダーのトップに立つ男性。42歳。左眉辺りに残った大きな傷が特徴。近界民に対しては強硬派の対応を取るボーダーの最大派閥「城戸派」のトップ。
●ボーダーのルール、防衛計画、巨大基地建設などを発案・主導してきた厳格な人物。近界民を激しく憎悪している。過去に鬼怒田、根付、唐沢をスカウトした。
●ボーダー創設メンバーの1人で、有吾とは同期。そのため遊真のことも忍田本部長曰く「何も言わないが気にかけている」らしい。
●ボーダーを大きくすることに心血を注いでいて、記者会見時、修の発言を上手く取り、近界民の世界に行く計画を発案した(すでに近界の世界に行っているということは表向きは秘密にしている)。
●声 - 草尾毅
●ボーダー本部長。33歳。街の防衛を第一とし、近界民に対しては中立、専守防衛的な思考を持つ「忍田派」のトップ。正義感が強く、規律違反とはいえ市民を守ろうとした修の行動を評価し、彼の解雇処分に反対した。
●有吾に恩義を抱いており、遊真が彼の息子と聞かされた時は部隊を引き下げることを提案し、黒トリガー争奪戦では嵐山隊を救援に向かわせている。
●A級1位の太刀川に剣術を教えた師であり、本部においてノーマルトリガー最強の男と称されている。アフトクラトル侵攻の際は現場へ赴きエネドラによる本部襲撃を食い止めるのに大きく貢献した。
●声 - 塩屋浩三
●本部開発室長。恰幅の良い男性。48歳。城戸派。
●いつも偉そうにしているが、門誘導システムの開発、本部基礎システムの構築、ノーマルトリガーの量産など、態度相応の功績を挙げている。短期間でいくつもの厄介事を持ち込む修に嫌悪感を抱いている。
●バツイチ。別れて暮らす中学一年生の娘がおり、年の近い千佳に対しては優しく、親心のような感情を抱いている。
●声 - 島田敏
●メディア対策室長。痩身、たれ目で鼻の大きな男性。39歳。城戸派。
●あらゆるメディアに対応し、ボーダーの印象向上と問題の処理・隠蔽に奔走している。ボーダーに否定的な人が少ないのは彼のおかげである。
●声 - 竹本英史
●外務・営業部長。33歳。城戸派。ただし組織の利益になると考えた際には柔軟な対応を取る。
●ボーダーの資金の調達の他、三門市、県、国、外国などの協議・交渉を一手に担う。あらゆる状況を客観的に見ることが出来る。学生時代はラグビーの経験があり、腕っぷしにも自信がある模様。愛煙家。
●大規模侵攻後、入院中の修の元に現れ修達を連れ出してボーダーの記者会見会場に連れて行く。修のことを「馬鹿正直なヒーロー」として評価している。
==== ボーダー玉狛支部 ====
●声 - 藤原啓治
●玉狛支部支部長。34歳。眼鏡をかけた愛煙家の男性。迅達の直属の上司にあたる。
●飄々とした性格。有吾に恩義を抱いており、遊真の保護を目的に玉狛支部に勧誘した。
●作者によれば、かつて風間の兄の師匠だったことがあり、そのため彼を「蒼也」と名で呼んでいる。
●声 - 浦和めぐみ
●玉狛支部所属(?)の5歳児。
●雷神丸という名前のカピバラ(本人は犬だと思っている)と常に一緒に行動している。
●「動物と会話できる」サイドエフェクトの持ち主だが、意思疎通ができるだけで雷神丸をはじめ大半の動物には言うことを聞いてもらえていない。玉狛第2のメンバーに対しては、「先輩」を自称し色々と世話を焼きたがる。また、捕虜として玉狛支部に預けられたヒュースとは一緒にランク戦の記録を見たりと、仲睦まじい関係となっている。
●読み切り版でも登場し、迅に助けられた。
●アニメ版第60話では、彼を主役としたストーリーが描かれている。
●林藤支部長がどこからともなく拾ってきたカピバラ。玉狛メンバーのほとんどにオスだと思われているが、メスである。
●よく陽太郎を背中に乗せて散歩しているが、完全に舐めきっているため命令を聞くことはない。
●玉狛支部所属のエンジニア。ゆり同様草壁・片桐両隊ととも県外へ隊員スカウトに出ていたため、本編初登場は第161話(後姿は第55話、氏名は第147話で明らかになっている)。なぜか「小南嬢」「若(陽太郎)」など古風な表現をすることがある。
●カナダ人という「設定」だが実際は近界民であり、容姿が東洋人的でないヒュースは対外的には彼の親戚という設定になった。ただし東によればミカエルが近界民であることは遠征経験組には周知の事実であり(黒トリガー争奪戦時に風間も言及している)、林藤支部長がヒュースにクローニン姓を名乗らせたのには彼らにヒュースが近界民であると暗に伝える目的もあるとのこと。
●玉狛支部所属のオペレーター。林藤支部長の姪でもある。後姿はクローニン同様、55話の時点で明らかになっていたが、本編初登場および、名前が判明したのは161話になってからである。
●162話にて、修に旧ボーダーに起きた悲劇を語った。
==== その他ボーダー職員 ====
●声 - 桑島法子
●ボーダー本部長補佐。25歳。迅のセクハラに悩まされる女性。
●忍田本部長に好意を寄せているが、任務優先のために隠し続けている。元は防衛隊員でアタッカーだったが、現在は本部運営に転属し、防衛任務での経験を活かし現場隊員へのサポートを行う。
●声 - 荒井聡太
●開発室チーフエンジニアの一人。21歳。
●3年前までは戦闘員で当時トップクラスの弧月使いだったが、弾丸トリガーの強化と流行に腹を立てエンジニアに転向。対弾丸トリガー用のブレードとして、シールドとスコーピオンをベースにレイガストを製作した。その他にスラスターやメテオラの開発も担当した。ラボでの専門は「トリオン反応によって生じる衝撃波の観測と制御」。
●ラッド化したエネドラへの対応も任されており、自分の趣味である映画を介してそれなりに友好な関係を築いている模様。
=== ボーダー元構成員 ===
●声 - 田中秀幸
●空閑 遊真の父親。ボーダー創設メンバー。故人。
●こちら側の世界の出身。レプリカと息子の遊真を連れ、近界を旅していたが、4年前に瀕死の遊真を助けるために、自ら黒トリガー(遊真のトリガー)となり絶命した。サイドエフェクトは嘘を見抜くこと(後に遊真に継承された)。
●遊真によると、自分が損をしても他人の世話を焼く性分らしく、その点で修と似ているらしい。
●ボーダーでは城戸と同期で、林藤・忍田の先輩にあたる。
●空閑 有吾の友人。迅の恩師。ボーダー創設メンバー。故人。かつては有吾のライバルだった。
●遊真は最上を頼ってこちら側の世界にきたが、5年前すでに黒トリガー「風刃」を残し亡くなっていた。生前は、現在迅が愛用しているサングラスと同じ型のサングラスを着用していた。
●声 - 前田愛
●元・二宮隊隊員。スナイパー。高校生。18歳。
●東の直弟子で、レイジにとっては妹弟子にあたる。千佳と同様に「人を撃てない」という性格だが、逆に相手の武器を狙って破壊するという精密射撃技術を持っており、これは弟子である絵馬にも受け継がれている。
●千佳の兄・麟児と同時期に門を抜けて失踪しており、彼の語っていた「協力者」と目されている。また麟児の持っていたトリガーも彼女から流れたものと思われる。現在は失踪状態のまま隊務規定違反で除隊扱いとなっており、連帯責任で当時A級だった二宮隊はB級に降格された。ただしこれらの「事実」は模倣行為を警戒する上層部によって隠蔽されており、絵馬などは「鳩原が人を撃てないことで隊全体が懲罰的にB級に降格され、鳩原本人も干されたことに絶望して失踪」と認識している。事実を知っているのは上層部以外には当事者である二宮隊、師匠の東と兄弟子の木崎、追跡の任を受けた風間隊、および二宮の訪問後に木崎から「他言無用」を条件に聞かされた玉狛第2メンバーだけだったが、後日外食時に二宮隊の面々と隣席になったことで小南と栞も知るところとなった。
●元弓場隊隊員 高校生
●12月まで弓場隊に所属しており、頭も良く模試もずっと良かったが、大学受験に専念する為ギリギリまでランク戦をやって除隊した。里見からは「派手ではないがめちゃ上手い人」と言われており、かつて弓場隊で共に戦っていた王子曰く「かゆいところ手がとどく男」。
●旧ボーダーのメンバーの一人。5年前の戦争を機にボーダーを脱退し、現在は一般人として生活している。
●風間 蒼也の兄。故人。5年前の戦争に参加した際に亡くなった。
=== 近界民 ===
==== アフトクラトル ====
●声 - 佐々木望
●大規模侵攻の司令官。また四大領主の一人で、アフトクラトルにおいて非常に重要な地位に就いている。慎重派で作戦も陽動や分断を好む。29歳。身長180cm。使用トリガーは「卵の冠(アレクトール)」。ヒュースと違い横向きで寝れる。
●大規模侵攻では緑川や出水、烏丸を撤退に追い込み修を追い詰める。しかし、レプリカの遠征艇システム攻撃、三輪・遊真の攻撃、更に修の機転により千佳の捕獲をやむなく諦め、ミラ達と共に三門市から撤退する。
●デザインモチーフは竜。
●声 - 中博史
●65歳。身長176cm。使用トリガーは「星の杖(オルガノン)」。
●好々爺然とした風貌だが、アフトクラトルの国宝を操る作中随一の実力者。剣の達人で、なおかつ戦闘経験も豊富で搦め手からも戦況を動かすことができる豪傑。
●大規模侵攻ではレイジを撃破したのち遊真と対峙するも二重トリオン体を使った遊真に敗北。ハイレイン達と共に三門市から撤退する。
●過去にヒュースに剣を教えたことがある。
●声 - 小堀友里絵
●一団のオペレーターを務める女性。23歳。身長162cm。使用トリガーは「窓の影(スピラスキア)」。任務を遂行することへの従順さと、それを妨げるものは容赦なく排除する冷徹さを持つ。
●大規模侵攻では主にハイレインと連携し、空間を操る黒トリガーを駆使しボーダーを追い詰めるも、レプリカに遠征艇を操作されたことによりやむなく三門市から撤退する。
●作者曰くのちのちハイレインかランバネインと政略結婚をする予定らしい。
●デザインモチーフは悪魔。
●声 - 古川登志夫
●右目が黒く染まっている男性。20歳。身長182cm。使用トリガーは「泥の王(ボルボロス)」。
●好戦的な性格で玄界の人間を見下した言動を取るが、戦闘においては柔軟な面を見せる。トリガーホーンが脳まで根をはった影響により、右目が黒くなっている。ミラによると、角を移植する以前は聡明な少年だったらしい。
●大規模侵攻では風間を撃破したのちボーダー本部基地に攻め込み、ボーダーの一般職員を6名殺害するなど暴れまわるが、諏訪隊が仕掛けた足止めによって「泥の王」の弱点を見破られ、最後には忍田率いる合同部隊に敗北。それまでの素行不良や命令違反も併せて排除の大義名分とされ、ミラに生身の左手を斬り落とされ「泥の王」を奪われた上で殺害される。遺体はトリガーホーンごとボーダーに回収され、のちにホーンをラッドに移植されたことで人格と記憶が復活。主にハイレイン達への復讐を理由としてボーダーに情報提供などの協力を約束する。
●デザインモチーフは般若。
●声 - 柳田淳一
●色黒の男性でハイレインの弟。豪快かつ大雑把な性格。24歳。身長202cm。使用トリガーは「雷の羽(ケリードーン)」。
●大規模侵攻では茶野隊をはじめとする多くのB級隊員を追い込むも、途中で加わった、出水、緑川、米屋の連携攻撃と個々の実力によって徐々に余裕が無くなり、そこを突かれた東の指揮による数の優位を連携攻撃に翻弄され、最後は合同部隊による、周囲の全員から防御を受けた米屋の槍に突かれて敗北。ハイレイン達と共に三門市から撤退する。
●デザインモチーフは赤鬼。
●声 - 島﨑信長
●16歳。身長171cm。使用トリガーは「蝶の楯(ランビリス)」。
●生真面目な性格で、アフトクラトル最新鋭のトリガーを操り、使い手としても優秀。角付きで実戦配備された中では一番新しい世代で、安定性・トリオン拡張性も過去最高の逸材でもある。
●大規模侵攻では迅に足止めされ交戦するも、ハイレインの当初からの意向により交戦中のまま三門市に一人取り残される。
●大規模侵攻収束後にボーダーの捕虜として身柄を確保され、玉狛支部に軟禁されている。支部にいる間は玉狛支部のメンバーと共にランク戦を観戦しており、陽太郎に見せてもらった記録から試合に出場している部隊の力量の差を正確に評価するなど的確な判断を下している。
●捕虜になった当初は、ボーダーから脱走して秘密裏に属国と接触することでアフトクラトルへ帰還しようとしていたが、ガロプラのレギンデッツからアフトクラトルに見捨てられた事を知らされる。国に帰るためアフトクラトルまでのガイド役として修・本部と取引し、玉狛第2に入隊することを前提にボーダーに入隊。その日のうちにB級へと昇格を果たし、その場に居合わせた正隊員たちから挑まれた勝負にはほとんどに圧勝している。その後、ROUND7当日に正式に玉狛第2に入隊する。ボーダーでの主な使用トリガーは「弧月」と「バイパー」であり、玉狛第二に足りない要素を考えて「エスクード」を追加している。「エスクード」の使い方は迅に教わるのは嫌だと言う理由から、烏丸から教わっている。
●ROUND7では当初は遊真との合流を優先し、その後モール内の電源を操作していた太一を強襲し倒す。その後は遊真と共に影浦隊と鈴鳴の戦闘に参加し、「エスクード」にて道を塞ぎ影浦隊の連携を取れなくして遊真と共に影浦を攻め、遊真との連携によって影浦に大ダメージを与え、トドメを刺そうとするも北添が「エスクード」を破壊して乱入すると、即座に「エスクード」にて北添の四方を塞ぐ。北添の咄嗟の判断によって、床を破壊する事で逃げ道を作られ、影浦に逃げられた事で影浦の得点は鈴鳴に入ってしまう。遊真が北添を倒した後は鈴鳴と交戦し、鈴鳴の新連携による撃ち合いに押し返されるも、村上の身体に「エスクード」を生やすという荒技で連携を強引に崩し、遊真との連携で村上を撃破する。なお影浦への攻撃や来馬との撃ち合いなどの射撃による攻撃では、終始「バイパー」の弾道変化を使わずに、「アステロイド」の様に使っていた。
●三雲と来馬が絵馬に倒された後は東隊との交戦になり、自らは東に倒されるも倒される直前に「バイパー」で足にダメージを与えた。
●試合後に三雲からなぜ「バイパー」の弾道変化を使わなかったのか聞かれ、自身の予定ではこの試合で影浦隊から大きくリードする予定だったが、影浦が鈴鳴の得点となった事や様々な事を考慮すると、今回の試合だとそこまでの点が取れない可能性が出てきた事で決定的な差をつけられない事により、次の試合の重要度が増した事により、だったら余計に手札を晒す必要がないから温存した事を話した。
●ROUND7終了後、C級隊員を中心に「大規模侵攻時に攻め込んできた人型近界民ではないか?」という噂が立ったことから、根付と東の主導で「玉狛第一の隊員候補としてスカウトし訓練していたミカエル・クローニンの親戚で、迅がA級に復帰したため第二にスライド入隊させた」という噂を上書きし鎮静化させるという対策が採られた。また各隊隊長に対しては、本部からヒュースが近界民であることを承知した上で入隊を認めたことが通達された。
==== ガロプラ ====
●声 - 江川央生
●ガロプラ遠征部隊隊長。35歳。身長189cm。ガロプラ遠征部隊隊長。額に大きな傷があり、無精髭を生やした筋骨隆々の男性。使用トリガーは「処刑者(バシリッサ)」。故郷には妻と8歳の息子がいる。
●アフトクラトルから玄界の足止めを命じられ、隊長としてその指揮を執る。「玄界の意識をガロプラに向かせる」というアフトクラトルの真意を察知し、玄界の恨みを買わないようにしつつも足止めの任務を遂行しようとする、高い手腕を持つ。天羽のサイドエフェクトによる見立てだと、忍田本部長クラスの実力者である。
●ガロプラ遠征部隊副隊長。28歳。身長191cm。顎髭を生やした長身の男性。使用トリガーは「黒壁(ニコキラ)」。
●天涯孤独の身で軍に拾われ、雑用・見習いから現在の地位まで登りつめた。ボーダー本部基地への潜入作戦では基地外部でトリオン兵を率いての妨害を担当する。屋上にトリオン兵「ドグ」を送りつけ、狙撃手達を妨害する。三輪と米屋に発見されてからは、防御系トリガーの黒壁を駆使して戦うが、迅の風刃による遠距離斬撃により敗北する。
●ガロプラ遠征部隊隊員。24歳。身長164cm。髪をポニーテールにしている女性。使用トリガーは「藁の兵(セルヴィトラ)」。
●遠征部隊の紅一点でありながら、ボーダー本部強襲組に加わり、一人で敵の足止めを任せられるほどの戦士。変装用トリガーや煙幕等、トリッキーなトリガーを多用しながら接近戦を仕掛ける戦い方を得意とする。ボーダー本部基地への潜入作戦では那須と熊谷の二人と対峙する。変装用トリガーや虚像を作るトリガー「藁の兵」を用いて熊谷を緊急脱出寸前まで追い詰めるが、菊地原のサイドエフェクトによる援護により本体を見破られ、熊谷と那須の反撃を受けて敗北する。
●ガロプラ遠征部隊隊員。17歳。身長171cm。明るめの髪を首元までストレートに伸ばした青年。愛称はレギー。過去にアフトクラトルがガロプラに侵攻した際にハイレインたちに遭遇しており、アフトクラトルには嫌悪感を抱いている。
●ボーダー本部基地への潜入作戦では基地外部でドグを率いての妨害・陽動を担当する。戦線が押され始めた際は市街地へ攻撃するそぶりを見せ、敵の動揺・戦力の分散を図るが失敗。その後ヒュースと遭遇した際に玄界からの恨みをアフトクラトルに向けさせるよう目論んだが、ヒュースと陽太郎の演技によりこちらも失敗する。
●ガロプラ遠征部隊隊員。17歳。身長174cm。黒髪でスポーツ刈りの青年。愛称はラタ。使用トリガーは「踊り手(デスピニス)」。
●若手でありながら、玄界遠征ではボーダー本部強襲組に加わる、冷静沈着な実力者。円環状のブレードが付いた多数の浮遊する球体型トリガー「踊り手」を操り、隊長のガトリンを援護しつつ、ボーダートップクラスの攻撃手である風間と渡り合う。
●ガロプラ遠征部隊隊員。14歳。身長157cm。常に黒いヘルメットをかぶった青年。
●アイドラの操縦装置を独自に開発した天才エンジニア。遠征部隊では基本的に戦場には出ず、遠征艇から他の戦士のサポートをする。ボーダー本部基地への潜入作戦ではアイドラを遠隔操縦し、基地外部で妨害・攪乱を担当する。
●「完全同時並列思考」のサイドエフェクトを持ち、二体のアイドラを同時に完璧に操作することができる。
==== カルワリア ====
●カルワリアの防衛団長。有吾とは旧知の仲でおり、有吾が黒トリガーになって死んだ時には遊真にこれまでの恩を述べ、無理をせずにこれ以上は戦わなくて言いといった。
●ライモンドの娘であり、父親と同じく色黒で遊真より年上。遊真に初対面で男と間違えられたことがあり、その後はその事を理由に遊真を弄っていたらしい。
●ライモンドの息子であり、父親と同じく色黒で遊真より年下。
=== 三門市立第三中学校3年3組 ===
●声 - 庄司宇芽香
●女性教師。3年3組の担任。10巻の回想シーンで修の応対をしていたボーダー職員は彼女の父親である。
●声 - 中尾衣里
●3年3組の女子生徒。運動部に所属する物静かな少女。
●声 - 小堀友里絵
●3年3組の女子生徒。文化部に所属する快活な少女。
●声 - 半田裕典
●3年3組の男子生徒。ボーダーのファンで正隊員の名前を全員把握している。かつてボーダー入隊試験を受けたがトリオン不足で落とされた。
●声 - 新井良平
●3年3組の男子生徒。ボーダーについて熱く語る三好に少し呆れている。
●声 - 岩田光央(1号)、根本幸多(2号)、三浦祥朗(3号)
●3年3組の男子生徒3人組。不良グループ。
●修をイジメていた事もあったが、彼がボーダー隊員だと分かると大人しくなった。
=== その他の人物 ===
●声 - 野島裕史
●千佳の兄。修の元家庭教師。失踪当時20歳。
●ボーダー内の「協力者」と取引を行い、秘密裏にトリガーを手に入れて、近界への門を探ろうとした矢先に行方不明となった。誘拐される前に千佳の抱える問題を修に話しており、自分がいなくなった時は彼女を守ってほしいと頼んでいた(これは修がボーダーに入隊する切っ掛けの一つとなっている)。
●声 - 三上枝織
●千佳の小学校時代の友人。当時から近界民に狙われていた千佳にも親身になって接していた少女。その後、近界民にさらわれ消息不明となっている。
●アニメにて本名が公開された。
●声 - 前田愛
●修の母。39歳だが、度々姉と間違われるほどに若々しく美しい。常に無表情でクールな印象だが、顔色ひとつ変えずに突拍子もない発言をすることがある。
●当初は修のボーダー入隊に猛反対していたが、記者会見での姿に強い意志を感じ、応援するようになる。
●夫は橋を建設する仕事のため、海外へ単身赴任中。得意料理は修の好物でもあるクリームコロッケ。
=== アニメオリジナルキャラクター ===
●声 - 阪口大助
●トリオン兵の天才エンジニアである少年。戦争の兵器として利用されることを拒むリリスを連れてエルガテスから逃走し、こちら側の世界にやって来た。
●リリスや自身のトリオン兵には心を開き、思いやりを持っている。人間に対しては自らを「ゼノ様」と呼ぶよう強要するなど傲慢な発言が目立つが、数々の経験を通して修たちとは互いを信頼し合う仲に至った。
●声 - 能登麻美子
●ゼノと共にエルガテスから逃亡してきた美少女。天真爛漫な明るい性格。その正体は人型トリオン兵であり、凄まじい戦闘力を持つ。
●声 - 櫻井孝宏
●ゼノとリリスを執拗に狙う青年。その正体は、リリスより以前に創られ「失敗作」の烙印を押された人型トリオン兵であり、ゼノを憎む偽りの記憶を植え付けられていた。
●自らを生み出したラミアを心から慕い、見捨てられたと知りながらも最期まで彼女に尽くす意志を貫いた。
●声 - 玉川砂記子
●自律型トリオン兵。ギーヴに付き従うものの、実際には彼を見下す残忍な本性を持つ。遊真との戦闘時、ギーヴのトリガーと結合して黒トリガーに変化した。
●ギーヴを利用しゼノや修たちの始末を目論むが失敗に終わり、自爆するギーヴと運命を共にした。
●声 - 玉川砂記子
●エルガテスで一番の科学者で、リリスとギーヴの製作者。
●声 - Pile
●とある街で陽太郎が出会った中学生の家出少女。
== 用語 ==
=== 地理 ===
==== こちら側の世界 ====
近界民の住む「あちら側の世界」の対語。「地球上」とも表現される。近界民からは「玄界(ミデン)」と呼ばれている。玄界は莫大な人口の多さやトリオン技術が発展していないことから、近界民からも異質な世界であると認識されている。また玄界には「日本」「大阪」「カナダ」などが存在し、現実の地球上と同じ世界であるように思われるが、全く異なる十二星座を使用しているなど完全に同一というわけではない。
●本作の主な舞台。人口は28万人。門が開く唯一の場所。市の中心を川が流れている。
●修や遊真たちが通っている学校。警戒区域には歩いていける距離にあり、その間には川が流れている。
●ボーダーと提携する普通校。
●ボーダーと提携する進学校。
●お嬢様校。ボーダーとは提携していないが、通っている隊員が一定数存在する。
●ボーダー本部周辺。門の誘導装置がボーダー本部にあるため、頻繁に近界民(トリオン兵)が出没しボーダーと戦闘を繰り広げる。一般人は立ち入り禁止となっている。住民は既に移住しているが、建物はほぼそのままの状態で残っている。
●4年半前の第1次近界民侵攻では大きな被害を受けていた。
●警戒区域の周辺部で、住民がいなくなったため無人となった地域。放棄区域といっても住居の所有権は元の住民に残っているため、防衛任務の際は被害を抑えるべく行動する隊員も多い。
●警戒区域から近いため放棄された駅。遊真と三輪隊による戦闘が行われた。
●東三門の隣町。修が通っていた小学校がある。『賢い犬リリエンタール』には同名の市が登場する。
●アニメオリジナル「逃亡者編」の主な舞台。三門市からは遠い場所にある。ボーダーの合宿場、キャンプ場、廃遊園地、プール、採掘場跡など様々な施設を有する観光都市。
●アニメオリジナル「逃亡者編」の舞台の一つ。三門市の隣町。多くの高層ビルが建ち並ぶ大都市。
●七尾市(ななおし)
●アニメオリジナル「逃亡者編」の舞台の一つ。大きな湖がある。
●二稜市(にりょうし)
●アニメで出てきた地名。
●八門市(やかどし)
●アニメで出てきた地名。
==== 近界(ネイバーフッド) ====
近界民が住む世界。「あちら側の世界」とも表記される。こちら側の世界と違って国境で分けられているのではなく、宇宙のような空間に巨大なトリガーで作られた星が浮いており、その上に国が成り立っている。国には一定の軌道を周回する「惑星国家」と近界を飛び回る「乱星国家」が存在し、国家間での戦争も頻繁に行われている。
●近界最大級の軍事国家。別名「神の国」。大規模侵攻でこちら側の世界に戦闘を仕掛けて来た惑星国家。爆撃用トリオン兵イルガーを保有する数少ない国家で、それが原因で事前に侵攻相手としてある程度の目星が付けられていた。4つの大きな「家」が存在し、国家内での縄張り争いを行なっている。7年前の時点で黒トリガーを13本保有していた。
●星を形成するトリガーに生贄として同化させる人間を「神」と呼称し、トリオン能力に優れた者を遠征等で厳選して「神」にしてきたことで国力を上げて来た。現在の「神」の寿命が残り短く、星の滅亡の危機にあるため、様々な国家に遠征を行い次の「神」とする人材を探している。その遠征先の一つとして、こちら側の世界に大規模侵攻を仕掛けてきた。また、次の「神」を確保した「家」が次の時代の実権を握るため、各家の当主は「神」の獲得に奔走している。
●アフトクラトルとはギリシャ語で「皇帝」を意味する。
●広大で豊かな海を持つ水の世界。別名「海洋国家」。大規模侵攻時点でこちら側の世界に近づいている惑星国家の1つ。
●リーベリーとはラテン語で「子供たち」を意味する。
●特殊なトリオン兵に騎乗して戦う。別名「騎兵国家」。大規模侵攻時点でこちら側の世界に近づいている惑星国家の1つ。
●レオフォリオとはギリシャ語で乗り物の「バス」を意味する。
●厳しい気候と地形で敵を阻む。別名「雪原の大国」。大規模侵攻時点でこちら側の世界に近づいている惑星国家の1つ。イルガーを保有していたため、アフトクラトルとキオンのどちらかが大規模侵攻を行ってくる可能性が特に高い国家として予想されていた。7年前の情報だと黒トリガーを6本保有していた。
●キオン(正確な発音はキオーン)とはギリシャ語で「雪」を意味する。
●4年前に遊真と有吾が加勢していた中規模国家。別名「城塞国家」。遊真曰く「城塞での籠城戦を得意としていたけど、決して強い国ではなかった」。名前や特徴はアニメ版にて判明。
●カルワリアとはラテン語で「頭蓋骨」を意味する。
●4年前にカルワリアに侵攻していた国家。黒トリガーを得た遊真が先頭に立って3年に渡り奮戦したため侵攻を断念、後に講和した。名前はアニメ版にて判明。
●スピンテールとはギリシャ語で「火花、火の粉」を意味する。
●ボーダーの遠征部隊が遠征した国家の一つ。
●メノエイデスとはギリシャ語で「三日月型」を意味する。
●アフトクラトルの従属関係にある国家。小国だが兵士は精鋭揃いで、一対多数を相手取って戦うためのトリガーを多く所有している。大規模侵攻後に、アフトクラトルに玄界からの反撃を防ぐべく足止めを命じられ、こちら側の世界を急襲する。
●ガロプラとはギリシャ語で「七面鳥」を意味する。
●アフトクラトルの従属関係にある国家。遠征での戦闘では基本的にトリオン兵しか戦場に出さず、戦闘終了後にトリオン兵の回収でのみ兵士が出てくる。大規模侵攻後に、アフトクラトルから玄界の足止めを命じられるが、ガロプラにトリオン兵300体を提供する事により直接の参戦を回避した。
●ロドクルーンとはギリシャ語で「桃色」を意味する。
=== トリガー関連 ===
●ボーダーが使用・管理している道具。元々は近界民文明を支えるテクノロジー。「こちら側の世界」にとって、トリオン兵に対抗できる唯一の武器でもある。
●トリガーは様々な形状・性能のものがある。用途も様々で、武器の他に空間を作り出すこともできる。また、同じトリガーでも、使用者のトリオン器官の強弱によって威力は異なる。
●トリガーを起動すると実体に代わりトリオン体(戦闘体)が現れ、実体はトリガーの中に収納される。トリオン体の時は、戦闘能力が生身の状態と比べ格段に上がり、いくらダメージを受けても実体に影響することはない。しかし、ダメージが大きすぎると戦闘体は消失し、実体に戻ってしまう。
●遊真の回想シーンでは、近界民同士の戦争においてトリガー使いがトリオン兵と共闘する様子が描かれた。
==== ボーダーのトリガー ====
ボーダーのトリガーは、トリガーホルダーという入れ物にトリガーを最高8種類まで入れて使われる。トリガーホルダーは細長く、片手に収まる程度の大きさで、本部直通通路の入口を開ける鍵にもなる。
ホルダー内にはトリガーチップを装備するための4×2のスロットがあり、利き腕側のスロットに装備されたトリガーを主トリガー(メイントリガー)、反対側を副トリガー(サブトリガー)と呼ぶ。戦闘時はメイン/サブで1種類ずつ、同時に2種類のトリガーを使うことができるが「片側のトリガーを2種類同時に使う」ことはできない。銃型トリガーのような「戦闘体の手による操作」を必要とするものでない限り、片手を落とされていてもそちら側のトリガーを使うことは可能である。
武器としてのトリガーは使用者のトリオンを消費して生成される。一部の例外(バッグワーム等)を除けば生成された後はトリオンを消費せず、破損しても再度トリオンを消費すれば新たに作り直すことができる。トリガーは隊員の意思で自由に生成できるが「持ち替える」場合は元のトリガーを一旦廃棄する形になる。例えば、狙撃手が銃をイーグレットからアイビスに交換し再びイーグレットに戻した場合は、後から出したイーグレットの分もトリオンを消費する。
ボーダー隊員はトリガーを起動する時に「トリガー起動(オン)」と言う(起動する意思があれば言わなくても換装できる)。
性能面では、正隊員(S - B級)が実戦で使用する戦闘用トリガーと、訓練生(C級)が模擬戦などで使用する訓練用トリガーに分かれる。また、黒トリガーを持つ者は自動的にS級になる。S級以外の隊員が持つ通常のトリガーをノーマルトリガーと言い、ボーダーは量産の技術を持っている。なお、戦闘員のポジションによって使用されるトリガーの種類も異なる。
銃手・狙撃手が使用する弾トリガーは流れ弾防止の安全処理がされており、生身の人間に当たっても痛みと衝撃で気を失う程度になっている。
●トリオン体が破壊されたとき、トリガーホルダーを自動的に基地に送還することでホルダー内に収納されていた本体を守るシステム。トリオン体が完全に破壊されていなくとも任意で発動できる。ボーダー独自のシステムで正隊員のトリガーに備えられているが、資金・材料・人手不足のためC級隊員までは普及出来ていない。また黒トリガーはその特殊性ゆえにこのシステムが搭載できない。三門市外が舞台となるアニメオリジナルの「逃亡者編」では、基地周辺以外では使えないことが明らかになった。
●接近戦を目的としたトリガー。米屋のように自分専用にカスタマイズしたトリガーや、専用のオプショントリガーも記載する。
●攻撃力:A 耐久力:A 軽さ:C バランス重視・万能型
●日本刀を模したトリガー。ボーダー内でも一番人気の万能ブレード。スコーピオンと違い自由な変形・出し入れが出来ず重さもそこそこあるが、高いレベルでバランスの取れた攻撃力と耐久力により、総合力では間違いなくトップの傑作トリガー。
●攻撃手用トリガーで唯一鞘が同伴する。これに収めている間はトリガーをOFFしたのと同じ状態になり、切れ味がなくなる上に行動の邪魔になるが、その間は他のトリガーを使える上に再度抜いた際にもトリオンを追加消費しないという利点がある。
●孤月の色を変える事が可能であり、B級ランク戦Round7では、村上が孤月の色を黒にしており、連携によって室内の照明を消す事に寄って、太刀筋を見えにくくする戦術をとった。
弧月(槍)
●槍型の攻撃手用トリガー。刃より持ち手の部分の方が武器を構築するトリオンコストが低いため、トリオン能力が高くない米屋がエンジニアと共に「刃を短くし持ち手の部分が長い槍状にすることで、トリオン能力が高くない人間でも長いリーチを手に入れることができる」という発想で発明した。柄の長さを調整することも可能。
●孤月の専用オプショントリガー。トリオンを消費して刀身を瞬間的に拡張できる。振り回されるブレードは先端に行くほど速度と威力が増す。主に「旋空孤月」と呼ばれることが多い。射程アップの性能は効果の持続時間と反比例し、発動時間を短くするほど射程が伸びる。剣のスピードと旋空のタイミングを合わせないと効果が十分発揮できないため、大半の攻撃手は起動時間を1秒程度にし、15メートル程度になるよう発動する。使用者の踏み込みと旋空の刀身を合わせると、旋空の射程は約20メートル程度になる。
●生駒が使用する旋空の通称。起動時間を0.2秒に絞ることで射程を40メートルにアップさせている。生駒の剣の速さがあって成り立つ唯一無二の技。この技は弓場の「攻撃手キラー」と呼ばれている戦闘スタイルに対抗するために編み出された技である。
●弧月の専用オプショントリガー。孤月にスコーピオンのような形態変化の能力を付与する。米屋の穂先を自在に曲げる槍の正体。
●攻撃力:A 耐久力:D(刃を伸ばすほど脆くなる) 軽さ:A 攻撃重視・奇襲型
●スピード型の攻撃手がよく使用するブレードトリガー。ブレードの出し入れが自由で重さがほぼゼロ、手以外から出すことも可能、トリオンの調節で変形可能といった特徴がある反面、耐久力が低く受け太刀等の防御には適さない。刃を伸ばせば伸ばすほど耐久性が落ちる。欠損した四肢の代わりにすることも可能。投擲など体から離して使用することも可能だが、体から離れた時点で変形させることが出来なくなる。
●元々は、迅が太刀川との戦いを考慮して作った。
●地面・壁面等に接した部位から出したブレードを変形させつつ伸ばし相手の死角から突き出す。たまに風間が使う。
●トリオン体内でブレードを枝分かれさせた上で外部に展開する。タイミングを合わせれば相手には武器が増えたように見えるが、個々のブレードの耐久力は落ちる。
●足から脛にかけて覆うようにスコーピオンを展開する。太刀川曰く「木虎がたまに使う」。
●メイントリガーとサブトリガーのスコーピオンを2本繋げることで耐久力を維持しつつ伸張距離を伸ばす荒技。影浦が考案したもので、後に遊真も使うようになる。また遊真は独自にマンティスともぐら爪を合わせた新技を編み出し、先に投擲したスコーピオンをもぐら爪により、地面で相手に気づかれる事なく二本のスコーピオンを繋げる事で、先に投擲したスコーピオンを再び変形させて、相手の不意を突ける。
●攻撃力:B(盾モード時:E) 耐久力:B(盾モード時:SS)軽さ:D 防御重視・重装型
●両手剣形のトリガー。スコーピオンのように変形できる機能と攻撃力が下がるかわりに耐久力が上がる盾モードがあるが、ブレードの中では一番重い。ブレード部分の変形は盾モードでも可能。エンジニアの雷蔵が、弾丸トリガーの強化と流行に対抗する為、対弾丸トリガー用ブレードとしてシールドとスコーピオンをベースに開発した。
●レイジはこれの柄を必要最低限まで切り詰めており、攻撃時には下記のスラスターを利用することで拳による打撃力を高めたりスローイングダガーのように使う。
●レイガスト専用のオプショントリガー。トリオンを噴出してブレードを加速させ斬撃の威力を上げる。盾モードで使うと高速移動ができるほどの出力があり、体当たりや短距離の飛行移動にも使える。
●中距離戦を目的としたトリガー。弾丸をトリオンで作る必要がある上に、弾丸は炸薬だけでなく噴体や外装にもトリオンを回さないとならないため、ブレード系よりもトリオンの消費が激しく威力も若干低い。弾種や専用のオプショントリガーも記載する。
●銃手ポジションの戦闘員が使用する銃の形をしたトリガー。予め設定した2種類の弾しか撃てないかわりに取り扱いがシンプルで、訓練するほど命中精度は上がる。また、弾丸の射程を20%ほど伸ばす補助機能がある。
●展開しても携行しているだけならばトリガーOFFと同じ状態(鞘に収まった弧月と同様)なので、弾丸を射たない限りは同じ側のスロットに入っている他のトリガーを使用することも可能である。
●突撃銃を模したトリガー。中距離タイプ。
●拳銃を模したトリガー。近距離タイプ。
●散弾銃を模したトリガー。近距離タイプ。威力も高く面攻撃に向いているが、射撃の合間に隙が出来るのが弱点。
●機関砲を模したトリガー。連射性能が非常に高い。現在判明している使用者は木崎のみ。
●特別な効果は無いが、その分威力の高い通常弾。
●広い範囲を攻撃できる炸裂弾。トリオン量の調節で爆発の規模も設定可能。またキューブ状態のままで設置し、スパイダーと併用することでブービートラップのようにも使える。
●弾道を設定して好きなコースを飛ばせる変化弾。ハウンドと比べて複雑な動きが出来る。普通は戦闘前にあらかじめ使い勝手の良い弾道をいくつか決めておき、それを使用する者が多いが、出水と那須の2人だけは、使用するその場で弾道を設定出来る。
●目標を自動で追尾する誘導弾。トリオン体の反応を追う「探知誘導」と視線で誘導する「視線誘導」があり、作中では基本的に前者を「追尾弾」、後者を「誘導弾」と表記される。後者のほうが誘導性が高い。弾速が早すぎると誘導性能が発揮できない。
●弾丸は常に目標を追尾しているわけではなく、追尾性能に強弱を設定でき、山なりの弾道で攻撃を行ったりすることができる。追尾性能を最大にすると発射した弾丸がすぐに目標に向かい飛んでいくため、集中シールド1枚で簡単に防がれてしまう。そのため、追尾性能を調整し程よく弾を散らすことがハウンドのうまい使い方と言われている。
●目標を自動で追尾する性能であるため、攻撃手のサブトリガーとして使用されることも多い。
●二つの弾丸トリガーを合成したもので、両者の性能を併せ持った弾丸になる。2つ分の弾丸トリガーを同時に使うため強力な攻撃ができるが、その分トリオン消費も激しい。
●射手は戦闘中に合成が可能だが、合成には1分程度時間を要する上に、その間はメイン・サブ両方のトリガーを展開している状態なので無防備となるため乱発はできない。銃手は銃型トリガーに合成弾を装填できるが、その場合その銃は「合成弾しか撃てない銃」になる。
●作者によれば、もともとは出水が「試しにやってみたら」できたとのこと。ちなみに出水は2秒で合成が可能。
●「アステロイド+アステロイド」の合成弾。アステロイドの能力を増幅させ、高い貫通力を誇る弾丸。
●「メテオラ+バイパー」の合成弾。メテオラに弾道設定を付与した弾を放つ。バイパーよりも弾速が落ちるため見分けることは可能である。
●「メテオラ+ハウンド」の合成弾。メテオラに誘導・追尾性能を付与した弾を放つ。
●「ハウンド+ハウンド」の合成弾。ハウンドの追尾性能を強化した弾で、通常のハウンドでは曲がり切れないような角度でより鋭く目標を追尾することができる。
●トリオンを重しに変えて相手を拘束する汎用射撃オプショントリガー。直接的な破壊力が無い代わりにシールドと干渉しない。
●重くする効果にトリオンを割いているため、射程と弾速が落ちる。そのため、攻撃手の距離での使用となるので、上級者向けのトリガーと言われている。
●狙撃手用トリガーと組み合わせることで、使用する狙撃用トリガーの射程を保ったまま、鉛弾の特徴であるシールドに干渉せずに、弾丸が当たった相手に重しを加えることができるが、鉛弾での狙撃時にはトリガーのメインとサブをそれぞれ使用する為、他のトリガーが使えない欠点と、鉛弾の欠点である弾速が極端に落ちるため、千佳並みのトリオン量が無いと実用的ではなく、千佳はこれをライトニングで狙撃する事により、実戦でも使える弾速を確保した。元々は人が撃てない鳩原が考案したものであったが、鳩原のトリオン量では実戦では使える程の弾速を確保出来なかったが、鳩原の弟子であった絵馬はこの使用法を知っており、鳩原と同じく人が撃てなく膨大なトリオンを持つ千佳なら実戦でも使えるのでは無いかと思い、教えた。
●遊真のトリガーは『錨(アンカー)』印としてこの機能をコピーした。
●銃手・射手用オプショントリガー。弾丸が命中した箇所に、一定時間機能するマーカーを付ける。相手の隠蔽・欺瞞を事実上無効化する。実際には効果が実感できる前に戦闘が終了してまうことがほとんどだが、弱点のダミーを多数作り出すことで長期戦を強いるエネドラとの戦闘では有効に機能し、ボーダー側の勝利に貢献した。
●遠距離戦・狙撃を目的としたトリガー。いずれのトリガーも一定の射程距離が保証されており、使用者のトリオン量に合わせてそれぞれ決まった性能が伸びるように設計されている。
●威力:B 射程:S 弾速:A 速射:C 軽さ:C 射程距離重視・標準型
●一般的な狙撃銃の形のトリガー。射程距離を重視した万能タイプ。
●トリオン能力が高いほど射程距離が伸びる。
●イーグレットは英語で「白鷺(シラサギ)」を意味する。
●威力:C 射程:B 弾速:SS 速射:B 軽さ:B 弾速重視・チクチク型
●鋭角的な外見のトリガー。威力は低いが弾速が早くて当てやすい軽量級。
●トリオン能力が高いほど弾速が速くなる。
●ライトニングは英語で「稲光」を意味する。
●威力:SS 射程:A 弾速:B 速射:D 軽さ:D 威力重視・ドッカン型
●対戦車ライフルを模したトリガー。対大型近界民用に威力を高めた代わりに弾速が遅く当てにくい重量級。
●トリオン能力が高いほど威力が増す。
●アイビスは英語で「朱鷺(トキ)」を意味する。
●特殊工作兵が使用するトラップ用トリガー。
●トラップトリガーとも呼ばれる特殊工作兵専用トリガー。様々な効果のトラップを各所に複数設置でき、使用者の任意のタイミングで起動させることができる。攻撃用や移動用等、効果は多岐に渡る。ただし消費トリオン量が大きいため他の攻撃用トリガーと同時に装備するのは非常に困難。
●トリガーの種類の一つで、攻撃性能を持たないが様々な特殊効果をもたらす。
●レーダーに映らないようになるマント。使用中は少しずつトリオンを消費する。スナイパーがよく使うほか、アタッカーが奇襲に使うこともある。
●バッグワームは英語で「ミノムシ」を意味する。
●バッグワームと同様の効果を持つタグペンダント。バッグワームと比べトリオン消費が少ない。
●ただしセット側の他のスロットは使用不可となる。
●トリオンを消費して風景に溶け込む隠密トリガー。ただし消えている間は「無敵ではない」「レーダーには映る」「他のトリガーを使えない」という状態になるため攻撃に対して弱くなってしまう欠点がある。
●防御用トリガー。形状は自由に設定でき、防御範囲を小さくするほど耐久力が上がる。アステロイド等の銃手用トリガーと同じように、1つの盾を分割して展開させることも可能。動かすこともできるが、動かすと耐久力が下がる。また遠距離に出現させ離れた隊員を守るといったことも可能。
●防御用トリガー。地面や壁から堅牢な盾を生やして攻撃を防ぐ。シールドと比較すると耐久力は高いが、変形させることはできず、壁などの生やす場所が必要となり、射程は標準で約25m。生やす場所に触れている必要がある。
●旧式のトリガーでありトリオン消費が大きい。複数同時に出すことが可能で、相手を挟み込んで拘束することもできる。トリオンが物質化しているので鉛弾なども防げる。
●ワイヤー状のオプショントリガー。相手の動きを制限するトラップとして使ったり足場にするなどが主な用途。ワイヤーの色を調整して見辛くすることもできるが、透明化はできないので注意して見れば気づく程度。使用者のトリオン量に応じて、一度に張れるワイヤーの量に差が生じる。
●メテオラと併用して即興のブービートラップを作るなど、他トリガーとの組み合わせも可能。
●スパイダーは英語で「クモ」を意味する。
●その名の通り瞬間移動を可能にするオプショントリガー。足を封じられている状態での移動や敵の死角への移動等、使い勝手は良いが、移動先は「視線の方角数十メートル」と決まっているため、熟練者との戦闘では移動先を狙い撃ちされる可能性がある。
●再使用までにインターバルがあり、短距離(2 - 3m)の移動には0.5秒、長距離(30m以上)だと数秒掛かり、移動距離=消費したトリオン量によってインターバルも変化する。
●空中に足場を作り、それに触れることで反発力を起こし加速・移動する機動戦用オプショントリガー。シールドと同様に分割することも可能。対象は使用者本人に限らないので、味方や相手に踏ませて移動をコントロールすることも可能。さらには瓦礫の直後に展開することで即席のカタパルトにもできる。
●物質化したものしか反射できず、トリオン弾が当たると反射せず相殺されてしまう。
●グラスホッパーは英語で「バッタ」または「キリギリス」を意味する。
●自身をピンボールの弾に見立て、相手の周りに展開した複数のグラスホッパーの間を高速で移動し、相手を翻弄しつつ全方位から攻撃をする。
●球状に展開した複数のグラスホッパー内に相手を閉じ込め、そこにスコーピオンを投げる事で、スコーピオンを反射させ相手を全方位から切り刻む。
●通常のトリオン体では不可能なほどの速さで移動を可能にするオプショントリガー。使用者自身の意識が追い付かないほどの速度で移動するため、事前に移動の軌道を設定しておく必要がある。発動後は軌道を変更できないので、相手に軌道を予想され障害物等を置かれた場合は、無防備な状態で衝突してしまう。
●外見は浮遊する球状のトリガー。使用者のトリオンを消費して生成され、起動させるとトリオンが尽きるまで周囲のレーダーに偽のトリオン体反応を表示させる。また外部操作で移動させたり反応を消したり(バッグワームを展開した、つまり本物のトリオン体であるかのように欺瞞)することも可能。
==== 玉狛支部のトリガー ====
使用者の特性に合わせた一点もので、本部未承認の近界民技術を使った実験作を使っている。
双月(斧)
●小南専用の攻撃手用トリガー。トリオン効率度外視の短期決戦型。通常は2本の手斧の形だが、後段の専用オプショントリガー「接続器(コネクター)」で2本を連結させると巨大な戦斧に変形する。
接続器(コネクター)
●双月を連結し、並外れた攻撃力を持つ巨大な戦斧に変形させるオプショントリガー。
●木崎専用のオプショントリガー。「メインとサブでそれぞれ1つずつしか同時に使用できない」という制限を解除し、ホルダーにセットしている攻撃用トリガーを一斉展開させることが可能になる。
●銃手用トリガーの一斉掃射が可能となり、殲滅力を大幅に向上させることができるが、その分トリオン消費が激しい。
●烏丸専用のオプショントリガー。トリオン体の安定性をわざと崩し、トリオンを武器や足に流し込み武器の威力や機動力を大幅に強化する。
●発動後は不安定になったトリオンが漏れ出すため、一定の時間(烏丸の場合、トリオン量最大で約5分程)を迎えると戦闘体を維持できず緊急脱出してしまう。
●白兵戦特化(ブレードシフト)、機動戦特化(スピードシフト)などのモードの切り替えによって、強化する武器や能力を状況に応じて決めることが出来る。
==== アフトクラトルのトリガー ====
トリオン受容体を埋め込まれた人物が使うトリガーは「強化トリガー(角トリガー)」と呼ばれ、身体の一部のように扱うことが出来る。
●ハイレインが使うトリガー。黒トリガー。
●右手に持った卵形の発光体から魚や鳥、トカゲなど原則として卵生生物の形をした弾を無数に放ち、それが触れたトリオン由来のものをキューブに変化させる。弾の威力と制御に大量のトリオンを消費していると思われるが、変化させたキューブからトリオンを吸収して損傷した自身のトリオン体を修復する機能も備わっているため、作者からは「ヴィザとは違う意味での反則級」黒トリガーと呼ばれている。
●アレクトールとはギリシャ語で「鶏」を意味する。
●ヴィザが使う攻撃用トリガー。黒トリガーの一種で、アフトクラトルでは国宝として扱われているトリガーの1つ。当初は杖かと思われていたが、実際は仕込杖で鞘を外すと刀身が出てくる。
●複数の円軌道を設定し、その上にいくつかのブレードを走らせ対象を切断する。その構造上、直線的な攻撃を防ぐシールドでは防御しきれない。円軌道はほぼ不可視のため、オルガノンを初見で凌いだ者は居ないという。作者曰く“広範囲無差別瞬間即死斬撃”。円の展開範囲は不明だが、一瞬にして建造物を広範囲に渡り切断するほど桁外れの射程と威力を持つ。本領は広げた円軌道によるブレード攻撃だが、使用者であるヴィザが剣の達人であるため、なんらかの手段を用いて円軌道をすり抜けて接近しても前述した本体の仕込み剣で確実に反撃を受けるという遠近両用の隙がないトリガーとなっている。
●オルガノンとはギリシャ語で「道具」を意味しており、オルガンの語源にもなっている。
●ランバネインが使う射撃用トリガー。
●両手からの砲撃、左腕を銃に変形させた連続射撃、背中からの一斉掃射、高速飛行能力などを状況に応じて使い分ける。攻撃力はシールドや障害物による威力の減衰が期待できないほどに高く、射程や弾速、速射性も含めた上でボーダーの射撃用トリガーとは段違いの性能を持つ。
●ケリードーンとはギリシャ語で「燕」を意味する。
●ヒュースが使うトリガー。強力な磁力のような性質を持つ三角形の結晶体群を展開し、攻守自在に操る。
●弾丸を反射する盾を形成したり、相手の肉体に取り付くことで攻撃の威力を弱めたり、捕獲したりすることが可能で、レール型の加速装置を作ることで高速移動もできる。軍事大国アフトクラトルのトリガーの中でも最新鋭のものらしい。
●ランビリスとはギリシャ語で「蛍」を意味する。
●エネドラが使う攻撃用トリガー。黒トリガー。
●全身を三態に変換させることで形状を自由に変化できる。基本的な戦術は本体の一部を液状化して壁や地面に潜り込ませ、多方向から噴出させると同時に硬化させるというものだが、攻撃方法が似ている「風刃」と比べると展開するまでの時間が遅く、素早い相手には避けられやすい。また気体化した本体を相手のトリオン体内部へ侵入させ、ブレードを発生させて無防備な内部から刺し傷を負わせる「気体(ガス)ブレード」という技もある。さらに全身を液状化して配管などから敵基地に侵入する、戦闘中にトリオン供給機関や伝達脳を自由に移動させ致命傷を避ける、偽の伝達脳を多数作り出し攻撃の的を絞らせないなど用途は多彩。
●エネドラが死亡したため、現在は所有者不在の状態となっている。
●ボルボロスとはギリシャ語で「泥」を意味する。
●ミラが使う空間移動用トリガー。黒トリガー。
●門に似た「窓」により離れた2点を連結して人や物を移動させる能力を持つ。この性質を利用することで、味方の攻撃を別の窓から撃ち出して奇襲したり、敵の攻撃を撃ち返したりすることができる。また、黒い棘を出現させて対象を刺し貫く直接攻撃も可能。
●スピラはギリシャ語で「螺旋」を、スキアはギリシャ語で「影」を意味する。
==== ガロプラのトリガー ====
●ラタリコフが使うトリガー。
●土星のように輪っかのある球体を多数出現させ操る。球体は宙を自由自在に動き回り、輪っかの部分で敵を切り裂いたり、球体をぶつけて敵の攻撃を逸らしたりと、攻守のバランスのとれたトリガー。
●デスピニスとはギリシャ語で「お嬢さん・乙女」等の未婚の女性を指す敬称。
●ガトリンが使うトリガー。
●使用者の背中に虫の手足のような4本の巨大なアームを展開する。先端はブレード状になっており、敵を切り裂くために使用したり、大砲を発射するときに地面に突き刺し、身体を固定するためにも使われる。アーム自体が非常に硬く、ノーマルトリガー相手ではほぼ折られることはない。
●バシリッサとはギリシャ語で「女王」を意味する。
●コスケロが使うトリガー。
●ブヨブヨした粘液のような、透き通った液状のトリガー。形状は使用者が自在に操作できる。トリオンで出来た物質に触れると纏わりつき取れなくなることでその物質を使用できなくする(ブレードであれば切れなくなり、トリオン体の手足などにつけば物が持てなくなったり踏ん張れなくなったりする)という「相手にとって不利益なトリオン効果を与える」能力を持つ。ただしトリオン以外の物質には何の効果も及ぼせずそのまま通過してしまうため防御できない。「トリオン(体)で触ると致命的」だが「トリオン以外に対しては無力」という鉛弾や卵の冠と似たような性質を持つトリガー。
●ニコキラとはギリシャ語で「主婦」を意味する。
●ウェン・ソーが使うトリガー。
●本物と同じ動きをする、鏡写しの虚像を作り出し相手を惑わすトリガー。本体は上空に浮遊している八面体の物体。虚像に実体は無いが、上空に浮かぶ本体のトリガー反応により、レーダーによる本物の発見が難しい。虚像をさらに鏡写しにし、本物と同じ見た目の虚像を作り出すことも可能。鏡写しの為、服の模様などで本体を見破られてしまう。
●セルヴィトラとはギリシャ語で「ウエイトレス」を意味する。
==== 黒トリガー ====
優れたトリオン使いが命と全トリオンを注いで作ったトリガー。黒トリガーには作った人物の人格が反映されるため、使用者を選ぶ性質がある。通常のトリガーを遥かに凌ぐ性能を持ち、ボーダーでは所持した時点でS級隊員として扱われランク戦に参加することは無い。
遊真のトリガー
●遊真の持っているトリガーは黒トリガーで、メイン武装が備わっていない代わりに、様々な特殊機能を持っている。また、既存の機能に加え、他のトリガーの機能をコピーする能力も持っている。使用していない時は黒い指輪の形をしている。
●近界にいた頃の遊真が黒トリガー使いとの戦いで瀕死の重傷を負い、有吾が彼を救うために生み出した。指輪には死ぬ直前の遊真の肉体が封印されており、肉体が完全に死ぬと今の遊真を構築しているトリオン体も消滅する。指輪を外してもいきなりは死なないが、しばらく経てば動きが止まってスリープモードになり、栄養が送れない為いずれは死んでしまう。
●レプリカがいなくても使用することが出来、アニメオリジナルでは、ギーヴと直接対決した時に使用した。ただし、多重印・合成印を使うたびに自分で設定しないといけない為、レプリカがいた時より手間と時間がかかってしまう。
●遊真のトリガーに備わっている特殊な機能。同じ印を複数重ねることで性能を上げることが可能で、複数の印を併用することも出来る。レプリカも使用できる。
●物体を弾いて、跳ね飛ばす印。グラスホッパーよりも反発力が高いが、分割しての複数展開はできない。
●トリオンの働きを強化する印。他の印と併用して使うと効果が高い。
●攻撃を防ぐバリアを張る印。固定式のほうが防御力が高く、可動式にすると防御力が低下する。
●トリオンの鎖を出す印。
●トリオンを物質化し、相手の機動力を奪う印。三輪のトリガーからコピーした。投射能力がないためオリジナルと同様に使うためには『射』を併用する必要があるが、逆に『盾』や『鎖』に仕込んでおき斬りつけた相手の武器に質量を与えるような奇策も可能。
●トリオンを飛ばし、遠距離から射程攻撃する印。三輪のトリガーからコピーした。
門(ゲート)
●レプリカがラービット(遊真型(仮称))を召喚する際に使用した印。
●ソナーのように音波を発し、周囲の地形や相手の位置などを把握する印。
●迅の所有していた黒トリガーおよび能力の名称。迅の恩師である最上 宗一が生み出した。使用していない時は黒い短刀の形をしている。
●黒トリガーとしては珍しく相手をあまり選ばない性質を持ち、当初は迅を含めて20人近い適合者がいた。今現在顔が割れている適合者は迅、風間、木虎、嵐山、三輪、村上、加古、生駒、弓場。
●形状は弧月に似た片刃の直刀であり、その能力は物体に斬撃を伝播させ、離れた相手に攻撃出来るというもの。斬撃の射程範囲は、基本的には使用者の目の届く範囲までだが、オペレーター等から対象の位置情報の支援を受けることにより、視認していない遠距離の相手にも斬撃を到達させることが出来る。ブレード自体の基本性能においても、弧月以上の威力及び耐久力、スコーピオン以上の軽さを誇る。
●起動時には行使できる斬撃の弾数を表す光の帯が展開し、全弾使用後にトリオンを消費することにより再充填できる。またこの弾数は、使用者のトリオン量に左右される。
●光の帯の数から残弾数を把握されたり、接近戦に持ち込まれると能力を発動する機会が潰されてしまう等の弱点があるが、迅は自分のサイドエフェクトと併用することでこれらの弱点を補いつつ、高度な時間差攻撃を実現している。
●遊真の黒トリガーを巡る争奪戦後、遊真の正式なボーダー入隊を本部に認めさせるための交渉材料として迅が本部に差し出した。その後使用者として三輪が選ばれ、アフトクラトルによる大規模侵攻時は通常トリガーと併用して使われたが、本人の進言により、その後は本部に保管され必要に応じて適合者の誰もが使えるようになった。
=== トリオン関係 ===
●トリガーの原動力となる生体エネルギー。ボーダー本部の建物もトリオンでできている。計測することが可能で、膨大なトリオン能力者であれば黒トリガーに匹敵する数値を示す。
●トリガーを起動している間、使用者の肉体はトリオンで作られた戦闘用のボディと入れ替えられる。これを「トリオン体」または「戦闘体」と呼び、トリオンによる攻撃以外ではほとんどダメージを受けない上、運動能力も大幅に強化される。どこを損傷したか分かる程度の痛覚は存在し、設定で痛覚を完全OFFにすることも可能。
●動きのイメージを戦闘体に伝える「トリオン伝達脳」とトリオン器官から送られるトリオンを管理する「トリオン供給機関」が存在し、このどちらかを破壊されると戦闘体が維持できなくなる。各種トリガーの装備数上限、およびトリガー使用時の威力は戦闘体のトリオン総量によって上下する。また戦闘時はトリガーを使うたびに戦闘体のトリオンを消耗するため、トリオン能力が高いほど戦闘を有利に進めることができる。
●戦闘体は基本的に使い捨てであり、腕や足を切り落とされても修復はできない。戦闘体が破壊されると新たにトリオンと時間をかけて作り直す必要があり(自発的に緊急脱出した場合も同様)、戦闘体のトリオン総量が大きいほど作り直しに時間を要する(作者によれば、修なら1 - 2時間程度で復帰可能とのこと)。トリオン体から通常体への換装もでき、この場合は再生成なしに再度トリオン体に換装することが可能だが、その際には「通常体への換装直前の(ダメージ等は一切回復していない)状態」に戻ることになる。
●トリオン体でいる間も、本体の生命維持のために一定頻度での飲食が必要である。
●トリオンを分泌する目に見えない臓器。人間の心臓の横に備わっており、このトリオン器官の強弱によってトリガーの威力が左右される。年齢の経過によってトリオン器官も強くなるが、20歳前後で成長は止まる。ボーダーでは、20歳を超えた戦闘員は後進の育成に努める人物が多い。
●高いトリオン能力を持つ人間に稀に発現する特殊能力。意味は「副作用」。超能力と評されることもあるが、レプリカによると念力や飛行能力といった超常的なものではなく、「目を瞑っている間だけ聴覚が異常に発達する」などあくまで人間の能力の延長線上のものでしかないとのこと。とはいえ他者から見れば部分的とはいえ超越的な能力を持っていることになるため、周囲の理解不足などから本人の性格や態度に影響をおよぼすこともままある。
●現在確認されているサイドエフェクトは以下の通り。
●アフトクラトルが持つ、後天的にトリオン能力の高い者を作り出すための技術。これを埋め込まれた者は頭から角が生えているように見えるため、ボーダーの面々からは「角付き」と呼ばれる。
●トリガーを加工して作ったものであり、幼児の頭に埋め込むことで成長と共にトリオンの質や量が変化し、トリガーを身体の一部のように扱うことができるようになる。また、これを使って黒トリガーとの適合性を高める研究もされており、黒トリガーと適合した者のトリオン受容体は黒く変色している。
=== ボーダー関連 ===
●正式名称は「界境防衛機関」。トリガーを使い、トリオン兵と戦う組織。リーダーは城戸 正宗最高司令官。
●約600名の戦闘員がおり、A - C級の3つの階級で構成されている。また、記憶消去の技術を持っており、機密を守るために保護した一般人の記憶を消去することもある。
●資金は主に民間のスポンサーから調達している。また、トリオン兵による民間人の被害も補償しており、三門市から人口が流出しないように努めている。事前の根回しもあり、三門市民からの信頼は厚い。
●命令の重複を避けるために直属の上官のみが部下に命令を与える形の指揮系統を採用しており、最高司令官といえど各部署の隊員への直接的な指揮権は無い。
●4年半前の第一次近界民侵攻を機に公に活動するようになった。
●第一次近界民侵攻が起きる前のボーダー。5年前の時点で現在の玉狛支部を本部にしていた。
●創設時のメンバーは、最上・城戸・空閑 有吾など。それ以降、林藤・忍田・迅・小南・レイジらもメンバーに加わった。
●詳細は不明だが、レプリカのセリフによると、有吾が離れた時点では各地の近界民と交流をしている組織だったらしい。
●5年ほど前に起きた、近界での戦争に参加した際、当時所属していたメンバーのほぼ半数を失った。この事件をきっかけに、城戸司令は「近界民排除」のスタンスを掲げるようになった。
==== 隊員 ====
ボーダーの隊員は戦う距離によって主にアタッカー・ガンナー・スナイパー・オールラウンダーに、階級において正隊員(S級隊員・A級隊員・B級隊員)・訓練生(C級隊員)に分けられる。正隊員の隊服は隊ごとに異なり、訓練生は共通のものを使用している。
●主にトリオン兵との戦いを行う隊員。
●接近戦を担当する。自身のトリオンで刀などを作り攻撃する。攻めるのが好きな者がなることが多く、攻撃用のトリガーを好んで使うものが多い。
●中距離戦を担当する。自身のトリオンを弾丸として飛ばして攻撃する。そのため、攻撃手よりトリオン消費が激しく、トリオン量にある程度余裕のある人間がなるものとされている。戦闘スタイルによって狭義の銃手(ガンナー)と、射手(シューター)に分類される。
(狭義の)銃手(ガンナー)
●銃型トリガーを使い、トリオンを弾丸として飛ばして攻撃する。銃型トリガーはあらかじめ設定しておいた2種類の弾丸しか撃てないが、その代わりに取り扱いがシンプルで訓練するほど命中精度が上がり、攻撃までの動きが素早くなる。さらに、弾丸の射程距離を20%ほど伸ばす補助機能もある。そのため安定かつ堅実な戦いが可能だが、その分創意工夫の余地が少なく元々のトリオン能力の差を埋めることは難しい。また弾丸トリガーと違い銃型は戦闘体の手が破損すると使用不可になる。
●もともとは人により差が出やすい射手の能力を均質化するために生まれたスタイル。
●銃型トリガーを使わず、トリオンをキューブ状にして弾丸を飛ばすタイプ。弾速・射程・威力・弾数といった各種性能を攻撃の都度自由に調整することができる。その分攻撃に手間がかかるのと命中精度がやや荒いのが欠点であり、使いこなすにはセンスが必要となる。
●狙撃銃型トリガーを使用し、遠距離からの狙撃支援を担当する。人数は42話の時点で128人。
●攻撃手と銃手を兼用するポジション。主に近・中距離を担当する。
●オールラウンダーの内、狙撃手も兼用するポジション。ボーダーでパーフェクトオールラウンダーはレイジただ一人である。
●前線で戦わず、マップに張り巡らせた罠や仕掛けを遠隔操作し、味方の援護等を行うことに特化したポジション。
●詳細不明。
●正確には戦闘員には含まれないポジション。戦闘員の補助を担当する。並列処理能力の関係で、ほぼ全員が女性。
●ボーダーで実際に戦闘にあたる戦闘員。人数はS級・A級・B級隊員あわせて約百数十人。A級・B級隊員の持つトリガーには緊急脱出の機能がついている。
●黒トリガーを持っている隊員。今のところ登場しているのは迅と天羽のみ(迅は風刃を返却しているのでA級に戻っている)。三輪は迅の風刃を受け取ったが、大規模侵攻後に風刃を戦況に応じて適合者が使用することとなり、A級のままとなっている。
●ボーダーの精鋭。人数は全ボーダー隊員の上位5%にあたる約30名。各部隊に独自のエンブレムが付けられている。現在の部隊数は8。
●A級になるためにはB級ランク戦で1位または2位になった上でA級に挑戦する必要があるため、部隊に入っていない隊員およびランク戦に参加しない部隊の隊員は原則としてA級にはなれない。ただし例外として「解散したA級部隊の元隊員」と「黒トリガーを返上した元S級隊員」は、新たな部隊に加入するまでは「個人のA級隊員」として扱われる。
●A級1位。隊長は太刀川 慶。エンブレムは二十六夜と三本の刀。遠征部隊。隊服は黒色のロングコート。
●攻撃手の太刀川が近 - 中距離をカバーし、射手の出水が中 - 遠距離に対応、狙撃手がいないという弱点を圧倒的な戦闘力でカバーしている。戦闘力が数段劣る唯我を抱えているが、それを太刀川・出水の両名が補い、1位の地位に就いている。
●A級2位。隊長は冬島 慎次。エンブレムはユニコーンのように角が生えたチェスのナイト。隊服の背中部分にエンブレムがついている。遠征部隊。
●隊長が特殊工作兵、実質的な戦闘員が狙撃手1名のみという異色のチーム。
●A級3位。隊長は風間 蒼也。エンブレムは斜線と一つ目。遠征部隊。
●緻密な近距離戦の連携とカメレオンによるステルス戦闘を基本的な戦闘スタイルとする。隊服にはカメレオンの使用によるトリオン消費を抑える機能が追加されている。城戸司令の直下の部隊として隠密任務を与えられる事も多い。
●A級4位。隊長は草壁。エンブレムはドラゴンの頭に鶏のような体の生き物(コカトリス)。
●オペレーターが隊長を務める異色のチーム。隊員4人が攻撃手・銃手・狙撃手・万能手とバランスの取れたチーム。
●A級5位。隊長は嵐山 准。エンブレムは星を囲む五角形を5つ円状に置き、さらに中心に星をつくったもの。ボーダーの広報担当の役割もあり、「ボーダーの顔」としてメディア露出が多く、知名度も高い。隊服は赤色のジャケット。
●スナイパーの佐鳥以外は全てオールラウンダーで構成されており、テレポーターを乱発しても同士討ちにならない凄まじい連繋プレーの強度を誇る。一部の人間からは「宣伝用に顔で選ばれたマスコットチーム」と思われているが、その順位は完全に実力によるものである。忍田派の部隊であり、黒トリガー争奪戦では忍田本部長の命令を受け、迅に加勢する。
●A級6位。隊長は加古 望。エンブレムは蝶の翅に隊員達のイニシャルであるアルファベットの「K」がついたもの。
●苗字のイニシャルが「K」の隊員のみで構成された女子(ガールズ)チーム。A級特典の「トリガー改造」を存分に活用している。
●A級7位。隊長は三輪 秀次。エンブレムは銃弾に2匹の蛇が巻きついたもの。オールラウンダー1人と攻撃手1人、狙撃手2人による近接戦闘と狙撃の連係を得意とする。作中で最初に登場したA級部隊。
●A級8位。隊長は片桐隆明。エンブレムは氷の結晶。隊員の名前および容姿は作者のデビュー作『ROOM303』のメインキャラクターのものを流用している。
●玉狛支部所属のA級部隊。順位は無し。隊長は木崎 レイジ。遠征経験もある。
●白兵戦を重視している。ボーダー本部では継戦能力を重視した規格化されたトリガーを使用するのに対し、玉狛第1は本部未承認の近界民技術を利用したトリガーを使用している。そのトリガーは使用者に合わせた一点ものであり本部認可の規格から外れているため、本部のランク戦には参加していない。その実力は『ボーダー最強の部隊』とも称される。
●近界へ行くために選抜されるボーダーのトップ部隊。A級隊員の中から(普通は部隊単位での)選抜試験で選ばれる。その基準は「黒トリガーに対抗できる実力を持っていること」。
●ボーダーの主力。人数は約100名。エンブレムは全部隊共通。一度でもA級だった部隊はB級に下がっても解散しない限り、その独自のエンブレムを付けていられる。現在の部隊数は21。以下に記載するB級部隊の順位は、2月のB級ランク戦開幕時のものである。
●いずれかのトリガーによる個人ポイントが4000点以上になると自動的にB級になる。その後何らかの理由で個人ポイントが1500点以下になるとC級に降格という規則もあるが、現在のところこれが適用された隊員はいない。
●B級1位。隊長は二宮 匡貴。元A級部隊。エンブレムはミルククラウン。隊服は黒いスーツ。
●元隊員の鳩原がトリガーの民間人への横流し及び近界への密航を行った責任を取り、A級から降格させられた。
●総合ランク2位・射手ランク1位の二宮を主軸にマスタークラスの犬飼・辻がサポートする。
●B級2位。隊長は影浦 雅人。元A級6位。エンブレムは獣の牙。
●攻撃手・銃手・狙撃手が1人ずつのバランス型のチーム編成だが、戦法はかなり攻撃に偏っている。北添の爆撃により戦況を混乱させ影浦で仕留めていく戦法を得意とする。
●影浦の隊務規定違反により、A級から降格している。
●B級3位。隊長は生駒 達人。
●攻撃手2人・射手1人・狙撃手1人の4人編成で、数の有利を活かした多角的な攻撃を得意とする。5人中4人が関西方面からのスカウト組。
●B級4位。隊長は弓場 拓磨。
●銃手・万能手・狙撃手が1人ずつの3人編成。元々は4人編成の部隊だったが、ランク戦前に大学受験に専念する為に神田が除隊した。神田が在籍してた時は、弓場が1対1をしている間は神田が指揮を執るスタイルであった。王子隊の王子・蔵内は弓場隊の初期メンバー。
●B級5位。隊長は王子 一彰。
●攻撃手2人・射手1人の3人編成で、3人纏まって行動し狭い間合いでの局所戦を得意とする。B級でもトップクラスの「走れる部隊」。
●B級6位。隊長は東 春秋。
●攻撃手2人で相手を釣り、狙撃で仕留める戦法を得意とする。攻撃手2人は一人ひとりはそれほど手強くないが、接近戦の連携のレベルは風間隊に次ぐとも言われている。隊長の東は元A級1位部隊の隊長を務めており、大規模侵攻時にはB級合同部隊の指揮を取っている。
●B級7位。隊長は香取 葉子。
●エースの香取が暴れて点を取り、他の二人がカメレオンでそれをサポートする役割を担う。
●香取の調子にムラがあるため、最近はチームの戦績も落ち込み気味である。
●B級8位。隊長は来馬 辰也。
●鈴鳴支部所属。攻撃手個人ランク4位であるエースの村上を中心とした中央突破戦法を得意とする。
●隊長である来馬が精神的支柱になっており、どんな状況でも来馬を立て、来馬を庇うチームと称される。
●B級9位。隊長は漆間恒。B級ランク戦開始時点で戦闘員1人にオペレーター1人という珍しい構成のチーム。
●B級10位。隊長は諏訪 洸太郎。
●諏訪と堤による散弾銃型トリガーを用いた集中砲火と攻撃手のカメレオンによる奇襲・援護が強力な接近戦型の部隊。
●B級11位。隊長は荒船 哲次。
●戦闘員全員が狙撃手という異色のチーム。狙撃スキルは3人とも折り紙付きで訓練でも上位常連。
●元々は隊長の荒船が攻撃手であったため、A級の三輪隊に近いコンセプトのチームであった。
●B級12位。隊長は那須 玲。
●女性隊員のみで構成された女子チーム。エースで隊長である那須が点を取り、他の隊員はそれをサポートするという戦法を取る。
●B級13位。隊長は柿崎 国治。
●全員が万能手に寄せたトリガー構成で、状況に応じトリガーを切り替え、近距離・中距離に対応できる。基本的に単騎での戦闘は行わず、隊員全員で戦うフォーメーションを得意とする。格上相手には必要以上に慎重になってしまうが、その慎重さにより大規模侵攻の際はB級部隊の中で唯一誰もベイルアウトしなかった。
●B級14位。隊長は早川悟。
●B級15位。隊長は松代仁。
●B級16位。隊長は吉里雄一郎。
●B級17位。隊長は間宮桂三。
●全員が射手で、接近した相手に対し三人同時に追尾弾の両攻撃(フルアタック)を浴びせて削り倒す「追尾弾嵐(ハウンドストーム)」を得意とする。
●B級18位。隊長は海老名貴大。
●B級19位。隊長は茶野 真。
●第二の嵐山隊を作る目的で根付が結成したメディア向けアイドル部隊。B級昇格の際には根付の手心があった可能性があるが、本人達はそのことを知らず至って真面目に取り組んでいる。
●B級20位。隊長は常盤守。
●B級21位。隊長は三雲 修。大規模侵攻後に正式に結成。
●A級にも引けを取らない戦闘能力を持つエースの遊真を、修と千佳がそれぞれスパイダー・ライトニング鉛弾で援護する戦法を取る。
●遠征部隊を目指している。
●ROUND7からはヒュースが加入する。
●防衛任務を行わない隊員。人数は約400名。トリガーは性能の劣る訓練用で、緊急脱出の機能も付いていない。また許可なくトリガーを使用することも許されていない。
●ボーダー隊員の守るべきルール。判明しているものには「C級隊員の本部外でのトリガー使用禁止」「規定外戦闘の禁止」等があり、破った場合は除隊、もしくはトリガーの剥奪が科せられる。最も重い違反は「民間人へのトリガー流出」であり、違反者には記憶封印の処置がなされる。また、修の活躍によって「C級隊員の本部外でのトリガー使用禁止」は一部改訂され、市民の誘導などの緊急時に置いてのみ使用可能となった。
●ボーダー隊員同士が訓練のために行う模擬戦。勝ち続けると上位の階級へ進むことができる。
●なお、部隊ランクは「部隊結成時あるいは新隊員加入時に、前期までのランクが最も低い隊員の級」で設定される。よってB級隊員が1人でもいればB級からのスタートとなり、B級に昇格したばかりの隊員がいればB級最下位からのスタートとなる。
==== 派閥 ====
ボーダーは近界民に対する対応によって大きく城戸派・忍田派・玉狛支部の3つの派閥に分かれている。
●近界民の殲滅を目指すグループ。最大派閥であり、近界への遠征重視派で、主流派。
●主なメンバーは、城戸最高司令官、鬼怒田本部開発室長、根付メディア対策室長、太刀川隊、風間隊、冬島隊、三輪隊、S級隊員の天羽。
●敵意を持たない近界民に融和的な玉狛支部とは対立関係にある。
●近界民に恨みはないが市民の安全を最優先に考えているグループ。防衛派。
●主なメンバーは忍田本部長、沢村本部長補佐、嵐山隊。
●本部隊員の三分の一はこの派閥に属する。
==== 施設・設備 ====
●修の通う学校の近くにある非常に巨大な建物。内部には隊員の訓練施設や門の誘導装置があるため、周辺部は警戒区域となっている。
●ボーダーの支部。支部長は林藤 匠。元々河川調査のための施設で、川の上に建物があるのをボーダーが買い取り改修した。本部とは対照的に雰囲気は緩い。
●構成員は十名ほどの極めて少人数であり、戦闘員も初出時点では迅を含めて4名しかいないが、全員が遠征参加経験を持つ超精鋭部隊でもある。
●旧ボーダーの精神をエンブレムと共に受け継いでおり、敵意を持たない近界民には融和的であり、遊真の他にもエンジニアとして近界民を擁している。そのため、近界民を憎悪する三輪は「裏切り者の玉狛支部」と吐き捨てて嫌悪している。
●ボーダーの支部。警戒区域と市街地の外縁にある支部で、地域住民の窓口となっている。
●ボーダーの支部。警戒区域と市街地の外縁にあり、地域住民の窓口となっている。主に仕事や学業優先でA級を目指さず、ランク戦に出ない隊員が所属している。
●門が開く場所を誘導する装置。ボーダー本部にある。鬼怒田が開発した。
●遠征部隊が近界へ行く際に使う乗り物。トリオンを使って飛び、門を通って2つの世界を行き来することができる。トリオン兵のような見た目をしているが、近界民との関係性は不明。
=== 近界民関連 ===
●あちら側の世界の住民。遊真(彼自身も近界民である)によると近界民も「こちら側の世界」の人間と変わらない人間であるが、三門市の一般市民は近界民の使用する兵器であるトリオン兵こそが近界民だと誤認している(C級隊員時代の修ですら誤認していた)。
●トリオン器官が強い人間を生け捕りにして兵隊にし、トリオン器官が弱い人間はトリオン器官だけ奪い取って戦争に使うために、様々なトリオン兵を三門市に送り込んでいる。一般には、4年半前の第一次近界民侵攻でその存在を知られるようになった。
●有吾があちら側の世界の国のあり方を称したもの。あちら側の世界の世界の大半は宇宙のような暗黒空間であり、それぞれの国が星のように存在している。それらは一定の軌道で移動し、こちら側の世界に近づいた時に「門」を開いて侵攻する。ただし、一定の軌道を持たない「乱星国家」も存在する。それぞれの星はそれ自体が巨大なトリガーであり、定期的(百年単位)に星と一体化してひたすらトリオンを供給し続ける生贄となる人間を交換しなければ衰退していく。
●こちら側の世界とあちら側の世界をつなぐ穴。トリオン兵が出入りするのに使われる。ボーダー本部に誘導装置があるため、ボーダー本部周辺の警戒区域以外では基本的には発生しない。
イレギュラーな門
●警戒区域以外で発生する門。発生した場合、近隣住民にとって大きな脅威となる。原因は小型の門発生装置が付けられた改良型ラッド。後に探知するためのレーダーを開発されたことで対策が取られた。
●4年半前に行われた、近界民による最初の三門市大規模攻撃。2日間に渡る攻撃で東三門は壊滅状態に陥り、死者1200名以上、行方不明者400名以上の被害が生じた。しかし、突如として現れたボーダーによってトリオン兵は撃退される。この事件を機に、近界民とボーダーの存在が公になる。
==== トリオン兵 ====
動物のように動く近界の兵器。トリオン兵には既存の兵器が効かず、トリガーが唯一の有効な武器となる。頭部に備わった目、または全身にダメージを受けると活動が停止する。内部により小型なトリオン兵を収納することもある。「卵」とよばれる小さなカプセルのような状態にすることで遠征に使用するトリオンを節約できるため、好んで運用される。
近界では通常のトリオン兵を「プレーン体」、改良されて通常とは異なる姿をしたトリオン兵は「モッド体」と呼んでいる(現時点ではラービットのみ登場)。使用されるトリオンが多いほど、強力で多機能的なトリオン兵を生み出せる。
特殊なトリオン兵として、多目的型トリオン兵(レプリカ)や騎乗用トリオン兵(レオフォリオのトリオン兵)、アニメオリジナルとして人型トリオン兵(リリス、ギーヴ)などもいる。
●捕獲用トリオン兵。最もメジャーなトリオン兵らしく、三門市民が近界民と言う場合はバムスターを指すことが多い。カラーリングは白一色。
●大きさは2〜3階の家に匹敵する。鯨のような体格だが、象のような太い足で歩き、口のような部分で人間を捕獲する。装甲が堅いが戦闘力は比較的低く、バムスターに負けるのはボーダー隊員にとっては恥ずかしい事らしい。腹部に他のトリオン兵を格納することもある。
●戦闘用トリオン兵。自動車に足が生えた程度の大きさ。丸みを帯びた胴体に、ブレードのある脚が10本生えている(普段は4本で歩き、残りの脚は折りたためるようになっている)。非常に機敏で、前述のブレードはトリオン兵では最も硬い。バムスターより強く、始めて登場した際に遊真は「(当時=C級時代の)修が20人いないと倒せない」(うち生き残るのは2人)と表現していた(後の大規模侵攻の際には修単独で1体撃破している)。遊真にとっては大した敵ではなく、黒トリガーを使うまでもなく、一撃(修の訓練用のトリガーを使用)で勝利した。カラーリングは薄灰色一色。
●宇佐美が訓練の仮想敵として、オリジナルの設定を加えてプログラムしたモールモッド。ゴールド・ブラック・ハニーブラウン・ピンクの4種類がある。
●爆撃用トリオン兵。このトリオン兵を運用している国家は近界でも珍しく、それが要因となって大規模侵攻では侵攻してくる国家の目星を付ける事に成功した。
●横長の小学校くらいの大きさ。鯨のような体形で、半透明の鰭のようなものが生えている。飛行能力を持ち、腹部から爆弾のようなものを落とす。背中を襲われると触角のようなものが生えてきて、それが爆発することで敵を撃退できるようになっている。さらに一定以上のダメージを受けると体内から内蔵トリオンを展開することで装甲の硬度を高める「自爆モード」に移行し、人が多い場所を狙って墜落し自爆する(一種の質量兵器として運用することも可能で、実際に大規模侵攻では特攻兵器として使用された)。カラーリングは黄色。
●隠密・偵察用トリオン兵。掃除用ロボットくらいの大きさ。戦闘力は皆無だが、圧倒的な数で補っている。カラーリングは白一色。
●背中に門の発生装置が取り付けられたラッド。付近の人間からトリオンを少しずつ吸収して門を発生させる。イレギュラーな門の発生原因。
●捕獲・砲撃用トリオン兵。「バムスターが激ヤセしたような」姿をしている。砲撃と捕獲という相反する役目を一体で行おうとした結果、特化型のイルガーやモールモッドと比べてコンセプトの作り込みが甘く、B級に昇格した直後の修に倒されてしまうなど戦闘力はあまり高くない。数を揃え遠方に配置して砲撃を行うのが正しい使い方とされており、遊真の回想においてもそのような運用法で登場している。カラーリングは白一色(スピンテールのは赤一色)。
●捕獲用トリオン兵。大きさは3m強と、一般的なトリオン兵に比べて小柄で、人間のように二足歩行ができる。頭蓋と背中、特に腕部の装甲は堅牢で、通常のアイビス程度なら傷付くことなく弾く。また、耳のような形の部品はレーダーあるいはセンサーらしく、カメレオンで隠れた風間隊の攻撃を感知していた。B級隊員程度なら圧倒、レプリカ曰く「A級隊員でも単独では食われる」ほどで、トリオン兵としては圧倒的な戦闘力を有する。レプリカの解析によると、ラービット1体につきイルガー4体分、モールモッド20体分のトリオンが使用されている。プレーン体のカラーリングは白一色。
●トリガー使いの捕獲を目的としており、切断面をコーティングしてトリオンの漏出を止め、背中に取り付かれた時は電撃を放つ等、必要以上にダメージを与えないようにベイルアウト対策が取られている。腹部にある鋸状の触手で刺した対象をキューブにして無力化し格納する(この能力を搭載していることが原因で、生成に必要なトリオン量が多い)。高威力の火器を搭載してない代わりに、圧倒的なパワーでゴリ押しする。特殊能力に力を割いていないためか、単純に腕力ならモッド体(後述)よりも強い。
●特殊能力を付加したラービット。ランバネイン、エネドラ、ヒュースのトリガー能力を限定的に付与されている(プレーン体とはカラーリングが違う他、両肩にはそれぞれベースとなったトリガー使いのエンブレムが描かれている)。基本的に複数で行動しており、撃破しても腹部に搭載された改良型ラッドから更に投入してくる。
●両肩から背面にかけてブースターが追加されており、高威力の砲撃と飛行能力が特徴。頭の上半分と両腕と側腹部と背面が灰色、下顎と首前面から下が白。ランバネインの性格が反映されているのか、やることが派手。作者からも「捕獲には向かない」と言われている。
●両肩に円錐形の突起が生えている。腕部を液状にしてからブレード化するのが特徴(全身は変形できない)。両腕が黒、頭と背面と首前面から下と側腹部が紫。エネドラの性格の悪さが反映されているのか、手負いの木虎に正面から液体化奇襲を行った。
●シルエットはプレーン体と変わらない。頭と両腕と背面が黄色、首前面から下と側腹部が灰色。腹部から磁力を帯びた結晶体を射出する。反映したトリガーが複雑なせいか、他のラービットと比べて動きは消極的。
●レプリカが生み出したラービット。黒トリガーを反映したせいか、カラーリングは黒一色。トリオン削減のためにキューブ化を外している。遊真のトリガーが使えるため、ラービットの中でも戦闘に特化している。両肩に描かれているエンブレムは玉狛支部(ユーマカラー)のもの。
●飛行トリオン兵。
●大規模侵攻時に確認されたトリオン兵。二つの光る輪で飛行する。カメラが仕込まれており、主に偵察・哨戒用として用いられる。カラーリングは紫一色。
●偵察・集団戦闘用トリオン兵。犬のような姿をしており、偵察・斥候の役割を果たす。
●目からビームを放つ。レーダーに映らない「偵察モード」を使用する。
●シールド発生装置を搭載した支援戦闘用のドグ。ビームも放つことができる。
●頭部にブレードを装備した突撃用のドグ。ビームは撃てないがブレードによるまともな攻撃力を持つ。
●集団戦闘用トリオン兵。トリオン兵の中では極めて人間に近い体型をしている。
●一体だけの戦闘力ではモールモッドよりも弱いが、アイドラ同士で連携し、イーグレットを止める程のシールドを張ることができる。肩口や手首からブレードを出して接近戦を行ったり、口からビームを出して射撃を行うことが可能。