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それさえもおそらくは平凡な日々。。。 

Project EF8
改造車のすすめ (page2)
改造車へ第4歩(改造車だけのアイテム!)
ここからは、A車両には真似の出来ない、C車だけのアイテムを紹介します。
 
その1)スリックタイヤ
 
その2)タイヤウォーム方法
 
その3)アクリルガラス(予定)
 
その1)スリックタイヤ
最大の特徴は、スリック(溝無し)タイヤが使える。競技専用に創られたタイヤ。そのグリップは市販のSタイヤには真似できないものです。 また、タイヤ外形に規制が無くなるので、インチダウンして小径化とし、実質ファイナルギアを変えたのと同じ効果も得られます。
幅広のジムカーナコンパウンドは、バイアス構造が主流でしたが、最近は大径ホイル(16インチ以上)を対象にラジアル構造のスリックも増えてきました。
EF8−Rに使用しているのは、バイアス構造のもの。ラジアルに比べて軽いんです。もちろん、コンパウンドグリップは強烈!温まるまでは頼りないのですが、 温まってからは路面に吸いつくような強烈なトラクションが得られるのです。

入手方法は、簡単。一般のタイヤ屋さんで入手できます。ちゃんとメーカーのモータースポーツカタログに載っています。
その場合、誓約書を書かされると思います。これは公道では使用しないという誓約です。競技のために特化する構造や溝無しのため、とても危険です。
これも、Bライセンスがあれば、ライセンスno.を記入することですんなりとokが出ます。
現在、ジムカーナ用のスリックタイヤを市販しているのは、ダンロップ、横浜ゴム工業くらいかな?
もちろん、ジムカーナコンパウンドだけでなく、レース用コンパウンドも選択肢の一つです。
違いは初期の温まり具合のため、タイヤウォームが認められている改造車クラスには、出走前にあらかじめ暖めてやればいいだけ。


左からDRY(バイアス)、DRY(ラジアル)、WET(バイアスカット)
 
雨の時はどうする?
溝が無いからスリックという所以。。雨の日はとてもじゃないが、どこに飛んでいくかわかりません。(^^;
ドライと同じサイズのSタイヤがあれば、それを使用しましょう。残念ながら同じサイズが無い場合。。どうしよう。。
ドライ用のスリックタイヤをグルービング(溝を創る)してやるんです。カットスリックといって、本来はドライの時溝を創ることで接地面積を減らし、 グリップバランスを調整するものですが、排水性だけを考えた、自由なパターンが創れるのがこの特徴。
これはメーカーよりも、ショップレベル、チームレベルでの作業となりますので、ちょっと困難かもしれませんが、改造車の先輩に相談してみましょう。 「あそこにたのんだら?」と、アドバイスしてもらえることでしょう。
上の写真のパターンは、古く’97年くらいのものです。先輩からお下がりで譲り受けたもの。。まだ、僕は1回しか使ったことがありません。(^^;
 
 
その2)タイヤウォーマーの考察
A車両では禁じられているタイヤのウォーミング行為。
改造車ではそれすらも規制されておらず、スタート直後からおいしい温度に保つことが可能です。
問題は、ジムカーナ場はただの駐車場が基本。熱源も、電気もありません。そこで、発電機は必須アイテム。発電容量は使用する熱源によって左右されます。 だいたい1kw〜2kw程度あれば十分ですが、発電機自体、結構なお値段。。リサイクル屋で、大体¥20kくらいかな?。新品でも、¥50kくらいです。 500wのやつでさえ、¥30〜45kくらいなので、できるだけ大きい容量を選びましょう。

さて、問題は熱源です。相手はタイヤ。材質はゴム。そう、燃えるものです。

 
これまで、競技会場で見たものは、
 
a)本物のタイヤウォーマーを使って、タイヤを車両に付けたまま暖める。
これは、文句の付け所が無いですね。(^^;大体、95℃くらいまで上がるようです。
でも、買う方法(売っている所)を知らない。。。個人輸入で海外(米国)から取り寄せれば安くなるかも?
すわ屋店長さんからアドバイス。
ぱらっと調べたら、デーモン屋(えげれす)でありました。
サイズはわかんないけど、ラリー、F3000、F1(笑)用とわかれてて、687ポンド(ラリー用)〜です。1ポンド190円位ですねぇ。 110Vと220V用があるらしいのです。ラリー用でいいんでしょうね、WRC参戦車種の意味でしょうから。 手持ちのアメリカのカタログでも調べたのですが、ありませんでした。 アメリカはその手の品物は結構安いので、他でさがせばあるかもしれません。
 
b)タイヤを外し、断熱材で包み、ホイル側からドライヤで温風を送り暖める。
この方法で、はたして、効果の現れる温度に達するのか?疑問が残ります。(効果のある温度とは、60〜90℃くらいでしょうか。)
でも、実際のところ、一番お手軽でコストもかからない方法でもあります。
少年さんからアドバイス。
僕のタイヤウォーマー方法では、3月初旬で67度(タイヤ外側付近)まで上昇しました。
 
 
 
以下は思い付いた方法(いくつかは実験済み)ですが、、、
 
c)ドラム缶にお湯を沸かし、その中に浸ける。
温度は最大100℃まで上げる事が出来ますね。(理由:水の沸点だから)
でも、パドックで火を使うのはヤバイでしょうね。(^^;笑いは採れそうですがが。。。。(大マジ) 聞いた人全員が、まず最初にこの方法を言ってきました。(苦笑)
すわ屋店長さんからアドバイス。
火を使わずに、投げ込みヒーターって現場作業用のヒーターがあるから(大きなホームセンターで売ってる)、これで保温して、セメントを練るフネの中にお湯をたくさん入れて……タイヤを漬けるの(笑)。
笑われるだろうなぁ……(笑)。
 
d)ドラッグレース(俗に言うゼロヨン)みたく、ラインロックしバーンアウトをする。
止まったまま駆動輪のみを空転させスリップさせる事で暖めるんですが、
これも、狭いジムカーナ場のパドックでやると、危険行為になるでしょうね。
FFの場合、サイドブレーキが使えるので、ラインロックを追加する必要は無いんですけど、駆動系に負担が大きそう。。
 
e)ローラーの付いた板の上(そういうのがあるらしい)で駆動輪を回し、ローラーとタイヤの摩擦で発熱させる。
昔、草レースで流行ってたそうですが、これも、バーンアウトと同じで、
周りにはいい迷惑でしょうねぇ。(汗)
 
f)排気ガスの熱で暖める。
そんなに、排気ガスは熱くないですね。しかも、タイヤの素材であるゴムには良くなさそう。。
 
g)車の中でヒーターを全開にし、暖める。
A車両で、昔良くやってた(厳密には規則違反)ことですが、改造車にはヒータは無いんですね。(涙)
だいたい、50℃くらいまでは暖まるようです。
 
h)えとせとら。。。
mutaさんからアドバイス。
よく冬場の工場なんかで「ゴーーーっ」と音を立てて温風が出てる「スポットヒーター(と言うかどうかは知らないが)」 を見かけます。あれにダクトを付けてビニールシートみたいなカバーを作って(要は布団乾燥機の原理)ヒートアップというのは どうでしょうか?
ジェットヒータ(商標?)という、灯油のバーナーのことですね。
火力はかなりのものがありますので、私も注目していました。
ただ、煤けてくるんですよねぇ。。。この辺がポイントでしょうか。
 
黄色CRXさんからアドバイス。(関東情報)
関東では、私を含めて殆どの人がドライヤー方式です。
もったいない話ですが本物のタイヤウォーマーを使っていたのに、ドライヤーに変えちゃった人もいます。
その人曰く、本物のタイヤウォーマはウォーム後すぐに走れれば問題無いが、暖められるのがタイヤ表面だけのため、冬場はスタート順を待つ間や、前走者のトラブルで待たされ たりしたら、温度が下がるのが意外に早いそうです。 ドライヤー方式の場合はホイルまでしっかり暖まっているので良いとの事。

でも、私のライバルはドライヤー方式より優れていると思われる、画期的なタイヤウォームを行なっております。

何で暖めるか? なんと石油ファンヒーターです。
彼は積み上げたタイヤ全部をダンボールで囲み、ファンヒーターの吹き出し口から長さ30cm程のダクトを通し吹き込んでます。
30cmの長さはタイヤが局所的に過熱しないための配慮でしょう。ダンボール部屋に差し込まれた温度計はしっかり90℃を差してました。
ファンヒーターは温度の立ち上がりがドライヤーより早いそうです。 灯油燃やして部屋を暖めるもんだから当たり前か。
また、ドライヤーに比べ消費電力が少ない為、小さい発電機で済み、発電機の燃費も格段にいいとの事です。
腰を心配しながら、重量級発電機を積み下ろししないで済むのは大きなメリットですよね。また寒い時にはこっちに向けて暖も取れます。

大した事ではないですが、弱点もあります。
どのファンヒーターでも同じですが消し忘れ防止機能があり、3時間ほど運転すると勝手に消えちゃいます。ま、頃合いを見計らってSWを入れ直せば良いのですが。 もし健さんがファンヒーター方式を取り入れるなら、ファンヒーターのROM Tuneで消し忘れ防止機能もキャンセルしちゃうんですかね(笑) また、持ち込む燃料の種類が増えるのと、運搬時発電機とファンヒーターの分スペースが必要になります。 ファンヒーター方式は如何でしょうか? 私も様子を見ながら近々ファンヒーターにしようかなって思ってます。

おぉっ!。ファンヒータ。。ジェットヒータよりは一般的に手に入りやすいものですね。値段も新品で¥20k以下。。。冬場でもパドックで暖がとれるのがいいですね。 温度調節も出来ますし、良いアイデアです。ファンヒータが手に入れば、ジェットヒータから切り替えようかな?
 
 
結局、熱源をどうするか?がポイントでしょうね。
GTレースなどでは、ピットに「タイヤ保管室?」なるものを創り、その中にタイヤを入れてあります。この中はヒーターで温度を高くし、タイヤをホイルごと暖めてあります。 タイヤの本数が多いので部屋のようになっていますが、ジムカーナではその小さい版を創れば、それでいいはず。。
で、結局、健さんが使った方法とは??
実は、僕が使った方法は、このジェットヒーターを使った方法でした。 積車のオーナーが所有していたことが一番のポイントでした。(買うと¥50kくらいする)
実際、かなりの熱量ですので、1時間もかからないうちに適温になりました。燃料は灯油なので、別に用意が必要ですが、電力は少ないので 発電機自体は小さいもので済みます。
タイヤを台の上に重ねて置きます。台の上に置くのは、冷えた路面から離したかったから。そして、暖められた空気は下から上へ流れるので下から送り込んでやるためのダクトを通すため。
タイヤの周りは、断熱材(レジャーマット)で囲い、上からホームセンターで見つけたタイヤ保管袋なるもの(\1980)をかぶせます。
これで、小さい部屋なるものが完成。
ジェットヒータからは、その径に合わせたアルミ製のダクト(約1m)にてこの部屋の中に導きます。温度調節はジェットヒータの出口とダクトの重ね具合で調整。
夏場は、外気温が高いので、ジェットヒーターだと、温度が上がりすぎてゴムに対してNG。 このため、夏場はドライヤを使った方法を使用。。
でも、本音は本物のウォーマーが欲しい。。(*^^*)

  あぁ、今のところ、これくらいしか思い付きません。。。
なにか、「こうしたら?」というアイデアがあればお寄せください。
この場で公開し、情報を貯えていきたいと思います。


以下、これから拡充予定。。。
その3)アクリルガラス(予定)
その4)パイプサスアーム+ピロボールジョイント(予定)


           <to be continu...>

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