八重山での台風体験記
Jun. '03

かつて、台風で、沖縄行きの飛行機が出ないことがあったけれど、今回は、滞在中に台風体験できた。

鳩間島の次は竹富島。台風が近づいているということで、桟橋で八重山観光フェリー事務所で台風の進路を知るため、インターネットを見せてもらう。気象庁発表の予報と、米軍の予報で船の運航を決めているらしい。さらに、高波時の航路の変更についても説明していただいた。西表の上原と、波照間は外海を通るため、運行は厳しいが、それ以外はぎりぎりまで船を出すとのこと。、、、ということで、竹富島に渡る。夜、8時には、"台風6号に十分注意せよ"との島内防災放送が入る。

この日の4時から船は止まる このマンゴーは台風でどうなったんだろう。。。

竹富島に2泊する予定が、次の日、朝ごはん後に、内盛荘のおばさんから、「船が午前中で止まるよー」と言われる。台風が来そうなのは次の日。と言うことは、翌日、石垣島の白保に移動不可能ということで、白保のマエザトに電話して、1日早くチェックインすることにする。内盛のおばさんには、「最終船、ぎりぎりのはだめよー。風が強くなってきたら、すぐ止っちゃうからねー。」といわれ、あせって、用意。一方、おばさんは、台風に備えて?、お豆腐、三枚肉、お刺身を石垣島に注文している。空は晴れてるし、全く台風の気配ないんだけど。「今度は台風じゃないときに来なさいねー。。。」と言われて、竹富を後にする。

15:45まで船がでることに。。。

前回の八重山で、宿から空港に送ってもらうときに、宿主ひでにぃの「次は、いつ帰ってくるの?早く帰ってこいよー!」の一言がとっても温かく感じられて、今回も、石垣島での最後の夜を過ごそうと、白保マエザトで1泊のみの予定だったが台風難民として、マエザトに1日早くチェックインする。
マエザトについてみると、船が欠航で、足止めを食らってる人、到着したばかりで、明日の台風通過で、これから足止めを食らう人など、10人以上のお客さんがいた。
民宿マエザトの下は、商店になっている。そこで、ひでにぃに再会。。。。(といっても、向こうは覚えてないと思う。)はじめは、恥ずかしくって目をあわさないようにしていたら、「こら!わしが誰かわかってるんやったら声かけんかい!」、ぱしっと頭をたたかれた。そうそう、、、これが、ひでにぃだよな〜。
夕食後は、ほかのお客さんとおしゃべり。マエザトのこのひと時がほんとに楽しい。氷と泡盛はもちろん宿からの差入れ。


台風対策のマエザト

夜はすごい風。窓の外が気になって仕方がない。朝、隙間から外を覗いていたら、ひでにぃと、ヘルパーのかず君の姿が、、、。「大丈夫ですか?」の問いに、「あぁ、風も弱くなったし大丈夫だよ。」と、ごぉ〜っと激しい雨風の中に立ちながらひでにぃは答える。さらに、「後で、台風の中、ドライブに行こうねー」と言う。この時、沖縄の人って、強い、と実感した。
ひでにぃに10時ごろ呼び出されて、ドライブに。ひでにぃは「今回は台風の目が通ってないからあまり面白くないねー」と言っているけど、バナナは倒れているし、電信柱も倒れている。
しかし、そんな中驚きなのが、バスが走っていたり、な〜んと郵便局が開いている。
その後、宿のお客さんたち5人と、雨風の強い中、海に行くことに。貝拾いなんかをしてしまう。みんな、子供に戻っている。こんな風に他のお客さんと、子供になれるのは、マエザトならでは。。。


バナナが、、、

ついに八重山を去る日。ヘルパーのカズ君が、空港まで送ってくれた。「飛行機、飛ばなかったら、電話してよ。すぐ迎えに来るから。」って、言ってくれたんだけど、前日の3時から飛行機飛んでるし、欠航なんてありえないのに、それでも、私も「うん、電話する!」そういって、別れる。
ありえないと思いながら、別れるのが寂しいから、そんな言い方になってしまう。台風時ならではの、別れの惜しみ方だな。。。と思った。
鳩間島の民宿からも、台風の後、電話がかかってきて、「帰れる?帰れなかったら、鳩間に帰ってらっしゃい。」といっていただいた。飛行機欠航するほどだったら、鳩間にも船でないのに。。。

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