竹富島(沖縄)
Oct. '95
お祭楽しみすぎたのか、変な写真しかありません。。。ごめんなさい。。。

竹富島は、石垣島の桟橋から、船で10分程でつくちっさな、ひらぺったい島(標高10m-これでも、地震による津波の影響を受けないのは、周りに囲まれた、サンゴのおかげ。)。
毎年10〜11月あたりに、国の無形文化財に指定されている種子取祭が行われる。沖縄のお祭には、観光客が参加できないお祭(見せないお祭)と、参加できるお祭(見せるお祭)がありますが、これは、参加できるお祭。
石垣からの船を下りて、竹富島の中心までとぼとぼ歩いていたら、途中で、軽トラックに拾ってもらい、荷台に載せていただいた。トラックの荷台って、八重山では、よく経験するけど、ほんとに、東南アジアみたい。あ、、、東南アジアだからか、、、

昼間は沖縄舞踊。

このお祭の為に、島を離れていた人が帰ってくるは、観光客はどっと押し寄せるわ、、、人通りのとても多い竹富島だった。お祭の為に、営業を休む民宿もあるので、この時期の八重山にしては珍しく、かなり前から宿の予約が必要かも。
島の人達もとても親切で、、、海を見に行こうと、お祭と逆方向に歩いて行くと、、、「お祭はあちらです〜〜〜。」と、声をかけてくださる。
お祭用の広場には、お弁当が売っているのだけど、さすが、沖縄のお祭のお弁当。なんと、チーイリチーが入っていた(やぎ(多分)の血の炒め物。)。タイにもよく似た物が、ラーメンに入ってるので、気にせず、ぱくっと食べてしまった。

映画のセットのような民家 歌詞カード

約一週間ほどあるお祭のクライマックスはこれ。ユークイと言って、地区(竹富島は4つの地区の分かれている)の本家をまわり、歌って踊る。客すべて(観光客も)に、塩、泡盛、たことニンニクの煮たもの、甘いお茶がふるまわれる。そして、儀式が終われば、次の本家へ、歌いながら移動。もちろん、歌詞のわからない観光客のために、歌詞カードも用意されている。
優しい島の人に、歌詞の意味を教えてもらいながら、本家巡りをするのも、とても楽しい。
竹富島は、町並み保存地区に指定されているので、1軒1軒が、映画のセットのよう。そこで、昔から変わらないお祭が続けられていて、、、タイムスリップしたようだった。
地区により、終了時間が違うようですが、お世話になった、ユースホステル(ちなみにユースも本家なので、長男の男の子が胴上げされていました。)の地区は、7時ごろに始まり、延々夜中の2時まで続いた。でも、昔は夜通し行われたりしたらしい。

奉納の踊り

ユークイの次の日の奉納の踊り。これで、種取祭は、終わる。民族衣装(?)がとてもすてき。
そして、その次の日は、反省会の放送が、、、公民館で放送するだけで、島中の人が集まってこれるのがすごい。

人がいなくなってしまった島から、不思議な力を感じた。隅々まで行きたいのだけど、なんか、怖くって行けない。御嶽(うたき)はあるけど、入りにく〜いような。そう思っていたら、同じくユースに泊まっていたリピータの女の子がこんな話しを。。。
1.竹富島には「もたれる」っていう現象があって、かみかくしに会うようなことが起こっているという。いなくなったと思ったら、波照間島で見つかったり、、、ユースのおっちゃんも、子供の頃、麻袋に包まれたところ、夢中で這い出て大丈夫だったと言う。
2.急に車のエンジンが止まることがある。これは、死人の行列が前をとおっているからだそう。
3.夜、お囃子が聞こえたので、次の日、「昨日、お祭の練習してたのですね。」って言うと、「してないよ。聞こえた?」と、普通の顔をされたらしい。そんなことが、しょっちゅうあるらしい。

その話しを聞いた夜は、さすがにみんな、夜トイレに行く時、「もたれたら嫌だから、ついてきてぇ。。。」なんて、言ってました。
こんなふうに、島の神様か何かが、不思議な力で、島を守っているのかもしれないなぁ。。。と、思った。

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