波照間島(沖縄)
Oct. '95、Jun. '98

竹富島は、石垣島の桟橋から、船で1時間程。今まで、アジア各国でいろいろな手段で陸路移動してますが、その中で、最も乗り心地悪かったのが、梅雨明け直後の石垣-波照間。
とてもシケている上に、船もなかなかスピードを落とさず、壁のようにそびえる波にぶち当たって跳ねてる。おかげで、船中はフライングカーペット状態。すごく気分が悪いのだけど、あまりの揺れに吐くタイミングもないほど。気絶寸前で波照間島に到着(シケてるので1時間半かかった)。私は船中にいたのだけど、甲板の椅子に座っていた人は、「椅子にしがみつくのが精一杯で、酔いもしなかった、、、」と言ってました。でも、島の人達は、今日はマシな方だよ。と涼しげに話しておられました。

モンパの木前より

波照間は海の色がとっても素敵。特にお気に入りは、お土産やさんの”モンパの木”からの眺めでした。民宿たましろに泊まっていたときは、朝、歯を磨きながら、今日はどんなに綺麗だろう、、、と、海の色をチェックして1日が始まった。
写真よりはるかにきれい。海に見とれているだけで時間が過ぎていく。

日本最南端の碑

波照間といえば、日本最南端。最南端は崖っぷち。だけど外海なので、崖にぶち当たった波のしぶきが飛んでくる。北側の港やニシハマ(西表に面してるので比較的穏やか)とは大違い。ほんとに、東シナ海にある孤島なんだと感じる。
そして、「日本で最南端にいる人。」になれて、なんだか楽しい。(あ、、、漁師さんがいるかぁ。。。)
こっからじゃ、関西よりも余裕で、フィリピンや香港に近いっていうのがとても不思議。東京-波照間と、ベトナム-波照間が同じぐらいかな???

どなどな。。。

島には、、、さとうきびとヤギと牛と、、、、そして綺麗な海しかありません。一周15Km。もし道に迷えば、坂を上がって町の中心に出れば大丈夫。孤島なので、風が強く、さとうきびがしなり、風の音が絶えずして、少し寂しさや、自然の厳しさを感じます。

町並み

2回目の波照間で、豊年祭に出会った。でも、これは、住んでいる人のためだけのお祭で、一般の人に見せるお祭ではない。はじめはそうとは知らないで、泊まった民宿の方の用意した神様にお供えするご飯を写真に撮ろうとしたら、怒られました。祈りが神様に伝わらないでカメラの方に行ってしまう、ということでした。
ここには、神様が棲んでいるんだ。神様に守られた島なんだ、、、と思った。
こんなに信じられている神様は、居心地がいいのだろうな、、、と、もうすっかり忘れていた、純粋な気持ちを思い出した。怒っていただいたおかげで、島にとって、どんなに神様が大切なのがよくわかりました。
神様にお供えするご飯は昔の島のおかずだったと言う長寿草のおひたし、アダンで作った煮物など、とても素朴な味がして、おいしかった。
島の人の了承を得て、こっそりお祭の様子を見学させていただいた。昼間はユタ(神様の言葉を人間に伝える役の人)が、各地区を回り、各地のユタとコンタクトできる人がユタの話しを聞く。そして、お酒やご飯がふるまわれる。「私達の島ではね、仕出し屋がないから、全部自分たちでしないといけないのよ、、、」なんていいながら、一緒にご飯を食べさせていただいた。そして、夜は薪踊り。体調が悪かったので、薪踊りは見に行かないで、太鼓の音を聞きながら眠りについた。
次の日も、まだ豊年祭は続き、夕方には、観光客も参加できる行事に参加。草を頭に巻いて踊った。少しだけ島の人に近づけた気がした。

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