ランパーン(Lampang)

ランパーンのレトロなお寺(5/'98)


入り口

チェンマイアーケードよりバスにゆられること、2〜3時間。あつぅ〜いバスでは、暑苦しそうに汗を流す私を見かねてか、隣のおじさんが、団扇変わりに薄っぺらい本を貸してくれた。
お寺でも見ようかな、と思いながらバスを降りて、タクシーを探した。しかし、なかなか、高くって、、、で、値切ってると、タダで連れて行ってくれる人がいるよ、と言われた。一瞬、ん?タダよりこわいものはないっと思い断わろうかと思ったが、お坊さんを連れている。なら、安心ということで、本職お巡りさん(らしい)の車にのっけてもらう。


レトロな木造のお堂(左のお堂でみることができます。)
しかし、、、この、お巡りさん(モンコルさん)、ご親切にもお寺を案内しはじめた。しかも、私の分までお布施を払ってくれるうえに、お守りまで、買ってくれた。(200Bもするのに、、、)なんだか、優しさがだんだん、不安になってきた頃、モンコルさんは、このお寺に案内してくれた。
木造のレトロチックなお寺だった。今まで、鮮やかな色のタイのお寺ばかり見てきたせいか、とてもこのお寺が新鮮に思えた。このお寺を見たとき、不安だったのをしばし忘れてた。何よりも面白いのが、木造のお堂の中に布が引いてあって、朽ちたお堂の壁からわずかに漏れる光により、隣にそびえ建つパゴダが、布に写し出される。とても幻想的。

このお寺に行くにはバスターミナルより車で15〜20分ほど南西へ行ったところにあります。ランパーンでは有名のようなので、言えばわかるとおもいます。ただ、布の上に写し出されるパゴダを見るのなら、晴れていて、お堂からパゴダが、逆光になる時間(私が行ったのは3時半頃)に行かれるのが良いかと思います。お寺の名前は Wat Phra That Lampang Luang。


これが、布に写し出される
このお寺をすっかり気に入ってしまったところで、もうそろそろ、チェンマイに帰らなければ行けない時間。優しいモンコルさんにそのことを伝えると、「パイ チェンマイ ドゥアイ(チェンマイへ一緒に行こう)」というお返事。ここまでくると、あまりの優しさが不安を通り超してこわい。甘えていいんだか、、、でも、一応、私女の子(子???)やしなぁ。。。で、「グラップ チェンマイ コンディアウ(チェンマイへは一人で帰る)」と返事。しかぁ〜〜〜〜し、なかなか、一人でチェンマイへは帰してくれそうにないっ!「タンマイ?(なんで)」、「タンマイ?(なんで)」の繰り返し。何を言ってもわかってくれない。けんかのようになってきた。「じゃぁ、いい。車降りる!」って言ったら、やっとわかってくれた。別れ際に、名刺を渡しておいた。
日本に帰ってみると、会社には1通のFAXが届いていた。モンコルさんからだった。タイ語しか話せなかったのに、英語で書いてあった。だれかに代筆してもらったんだろうか。良い人だったんだ。。。あまりの優しさに不信感を抱いた自分がちょっとイヤになった。あっ、、、もちろん、お返事書きましたよ。間違いだらけのタイ語で。。。


AsiaへJumpへ戻る