釘抜き手術
手術後、11ヶ月



入院の用意をするとき、旅行のときに必要なものばかりが入っているかばんを取り出して用意。
シャンプー、、、要るな。
ん?シュノーケル? 今回は海にはいかへんし要らんわな。
旅行用の時計、、、あ、、、これは要るわ。。。これ、この前シンガポールで約200円で買ったのよね。
蚊取り線香、、、?今回は、部屋に蚊のいるような部屋にはとまらへんし、、、
虫除けスプレー、、?外、あるかへんし、、、ちゅうか、日本ではマラリヤにもデング熱にもかからへんし、、、いらん、いらん、、、。
こんな感じで、旅行に行くような気分で用意をする。

6月24日
近くの病院のタクシー乗り場からR病院へ。
4人部屋に2人。今回は窓際。広くって風もよく入り気持ちがいい。
向かいの患者さんは、実験中、落っこちるビーカーを追っかけて、手を怪我。神経をくっつける手術で入院。
入社2年目だそうで、”怒られる”って思って、必死でビーカーをつかんだのだそう。
この、初々しさ、私にはもうないな、、、って思った。
会社のものぐらい、割ってもいいっかぁ〜って思って、重力にしたがって落ちていくビーカーを一応"あー"ぐらいは声を上げて見送っていると思う。
午後、麻酔科の先生が病室に来られる。一人、人を連れている。
先生:彼、消防士で、人工呼吸器を取り付ける訓練に来ているんですが、30回取り付けることができると、実際の現場で取り付けてもいいことになっているんですよ。ご協力いただけないでしょうか。
らっく:あ、、、いいですよ。
先生:彼、6月10日からこちらに来て、今まで13人やってきてるんですよ。
らっく:(良かった、一桁じゃなかった。。。)
同意書にサイン。募金とか、献血とか、いいことしたような気になった。
が、、、会社でこのことを言うと、、、会社ではわざと肌荒らして化粧品の機能評価のため実験台。入院していても実験台。大変ですね〜と言われた。う〜ん、、、確かに。
前回、手術前は寝られなかったが、今回は、よく寝られる。

6月25日
2時から手術。前回は、安定剤を飲んだけど、今度は、なし!?今まで、2回手術したことあるけど、いつも安定剤飲んでいた。手術室へ入る。術衣に着替えて、心電図の器具を取り付けられて、すごくどきどき、、、私、しらふなんですけど、、、とさけびたい気分。
そこへ主治医のY先生が来た。
先生:こんな時ぐらいしか手握れへんから手握っておこう。
らっく:(*^^*)
そういって手を握ってくださった。やっと、ほっとすることができた。
ちょっと幸せ〜〜〜な気分になれた。
麻酔科の先生:信頼している先生に手を握られて良かったですね〜。
和やかなムードになったところで、麻酔が効いてくる。
握っていた手を離された瞬間から、3秒後に目を覚ました。すると、手術は終わっていた。
前々回、麻酔が覚めるときに人工呼吸器の管をはずすタイミングがうまく合わず苦しかったことを話していたので、 今回は苦しくなかったかを聞かれる。
些細な私の不安を覚えてもらっていたのがうれしかった。
病室に戻る。麻酔が覚めたり戻ったり。せっかく来てくれた母の話をできるだけ聞こうとするが、寝てしまう。覚め具合は前回のほうがさわやかだったような。。。
今回は喉が痛かった。声がうまく出ない。
金曜なので、寝ぼけ状態でも探偵ナイトスクープは見たい、、、と思いながらテレビを見るけれど、何故かなかった。麻酔ボケのせいか?

6月26日
もう一人の主治医のH先生が来られる。
先生:どうですか。←ひそひそ声
らっく:だいぶいたくなくなりました。←つられてひそひそ声
先生:あ、僕の場合は、今日、声でないんですよ。←ひそひそ声
らっく:風邪ひかれたんですか?←まだ、つられてひそひそ声
ひそひそ声で話されると、ひそひそ声で答えてしまう。
夜で点滴が終了し、留置針も取り除かれ、身軽になる。ただ、、、シャワーを浴びようと思ったのに、微熱のため、許可下りず。。。

6月27日
めでたく退院。

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