福井水害復旧作業-July 24 '04


某ウインドメーリングリストメンバーのZ氏より、福井水害復旧作業のお手伝いのお誘いメールが届く。 なんにも考えずに、即、返事を書く。
次の日会社でそのことを話したら、友達(ちゃっちー)も「私も阪神大震災の恩返しがした〜〜〜い!」ということで、 Z氏にお願いして、ちゃっちーも仲間に入れてもらう。
7月24日、4時40分西宮を出て、神戸在住のちゃっちーを迎えに行く。その後、フル高速で福井に向かう。
その、高速で長蛇のごみ収集車に遭遇。しかも、大阪ナンバーに神戸ナンバーに姫路ナンバーまである。みんな、行き先は一緒らしい。^^
待ち合わせ場所には、ウインド仲間12名(うち女性2名、子供1人)+ちゃっちー(女性)が集まった。すごーい。
長袖、長ズボン、長靴姿で、体感気温は40度を余裕で超えてそう。
なんか、暑季のタイみたい。
担当した地区では、床下浸水の被害があったらしい。災害から約一週間でだいぶ片付いている。
でも、被害にあわれた方は、連日の猛暑の中、作業をしないと元の生活に戻れず、、、肉体的にも、精神的にも大変な思いをされて、片付いたんだろうと思われる。

まずはどぶさらい。
9時から作業を作業開始、2時間後、熱中症ですでに気持ち悪〜くなる。で、、、さらに泥の臭さが、追い討ちをかける。
みんな、各自熱中症にかかり、頭痛い。。。なんていいながらの作業。
だけど、いつものメンバーなので、そんな中でも、笑いは絶えない。

このどぶさらいがまた、、、どぶの上に泥が堆積していて、どこがどぶかわからなくなっている。
まるで、遺跡の発掘作業状態。
スコップで、どぶのふちのコンクリートを探しながら掘る。。。
すると、昔から生えてそうな根っこ出現。
「これって、元から土に埋まってたんちゃうん?」とか言いながら、 おそらく、災害前より美しくなったと思われる。

そして、民家の床下の泥さらい。
これは、ボランティアの活動指示書にはなかったのだけど、一人暮らしのおばあちゃんに頼まれて、、、
家財道具、万年床を運び出し、畳を上げて、その下の板をはがしていくメンバー、
こんなん、素人でもできるんやーと驚く。床下の泥をバケツリレーで取り除く。
が、、、この、おばあちゃん、、、注文が細かい。さらに、ダスキンと勘違いしてる?という注文まである。
「ついでやし、網戸、こっちと替えといて」、「その額、手がとどかへんから拭いといて、、、」など。。。
どう考えても水害とは無関係。

床板を元通りにし、畳を運び込んでいき、畳の上にはじめにあったようにござをひいた時、
おばあちゃんの「しわくちゃのままにしないで。ちゃんと伸ばして。」の声がかかる。
ん、、?確かにしわくちゃ、、、ちゅうか、、、はじめからしわくちゃ。。。
伸ばす方が難しい。そこで、「おばあちゃん、これ、ないほうが、掃除しやすいよ。。。このしわで躓くこともないし、、、」と説得にかかる。
せっかく一度家財道具を出したのだから、はじめより美しく、機能的に、、、を主張するメンバー。
おばあちゃんも納得して、「ほな、そうしようかな。。。」よっしゃ、ビフォー・アフター成功
でも、ござを外に持っていこうとすると、おばあちゃんの「でも、捨てんといて!」の声がかかる。
おかげで、はじめは、”おばあちゃん”といって呼んでいたのに、最後には”おばば”と呼ばれる始末。
なんていいながらも、おばあちゃんの言い分を聞いて、納戸との扉は意味もなく半空けにし、万年床と押入れの間には何故か20センチ隙間を空けて置いてあげる。
おばあちゃんも、作業中に私たちに、若いころの写真見せたりして、、、楽しんでいる様子。

最後に手を合わせてお礼を言われた時には、心の中では、”おばば”が”おばあちゃん”に戻っていた。
「長生きしてねー」といいながら、去るちゃっちー。
朝からの作業で汗臭いながらも、心はすっきりさわやかな、一瞬だった。。。

近所の人から、ジュースもらったり、アイスクリームいただいたり。。。
中には、「こんなこと言ったら不謹慎かもしれないけど、、、たのしぃ〜」と言って差し入れしていただいた方もいらっしゃいました。

活動終了後、みんなで温泉へ行き、汗を流す。そして、焼肉屋に行き、Z氏のおうちへみんなでお邪魔する。
熱中症気味の私は、結局、夜2時ごろまでお世話になる。朝5時、西宮着。
ボランティアを終えてみると、過酷なボランティアだったのに、終わってみると楽しかったし心洗われた。ウインド仲間の温かさ、優しさ、、、普段見れない一面を見れた、貴重な1日だった。みんな、ありがとう。^^

そして、途中サービスエリアで、ちゃっちーと今回きりで捨てるつもりだった長靴をまた次も使えるように洗って帰った。

きまぐれ日記へ戻る