北海道写真集2


道内最寒の朱鞠内へ (幌加内町)

Shumarinai (Horokanai)
幌加内町・・・空知地方の最北端に位置します。朱鞠内道立自然公園のある町です。面積766.11平方キロメートルに対し人口2475人の小さい町です。アイヌ語”ホロカナイ”「逆流する川」の意です。



 函館本線深川駅から幌加内、朱鞠内、名寄とつづく深名線は平成7年9月3日で廃止されました。国鉄時代から日本一の赤字路線でした。昭和16年に全線開通、戦時下に雨竜ダムの工事により、監禁状態による強制労働が行われました。「タコ部屋労働」と言う言葉は、ここから生まれたといわれています。

 冬期は豪雪のため道路が不通になります。そのために深名線の役割はとても重要でしたが、道路が整備され除雪が可能となったためバス路線に切り替えられました。このことにより深名線の役割も終えることになりました。

(右)平成7年8月25日の朝日新聞掲載記事 


線路の周りはこんなもんです。人なんかぜんぜんいません。遮断機もありません。警報機が鳴るだけです。しかも周りの木の枝が車内に入りそうなところもあります。車内は夏ということで、旅行客が多いですな。


幌加内駅です。深名線の中では、とても少ない有人駅です。ここと朱鞠内駅だけが有人で、あとは無人だったと思います。逆光のため少し見にくい写真になってしまいました。


朱鞠内集落全景です。本当にやまのなかで、冬の時は雪に閉じ込められてしまうんでしょうね。町の中には、ホクレンのガソリンスタンド 兼 食料品店 兼 雑貨屋 と 郵便局しか店らしきものはありませんでした。郵便局の公衆電話は「7月15日に撤去されました。」という張り紙がしてあったのを覚えています。


朱鞠内ホームにて、この列車に乗ってきました。


朱鞠内湖、雨竜ダムによる人造湖です。この周りはキャンプ場になっており、夏はとてもにぎやかです。でもここは日本最寒の地で、冬に−41.2度を記録しているのです。

朱鞠内の案内板です。これを見るだけでロマンを感じますな。

幌加内町のパンフレットです。朱鞠内湖の眩しい写真です。

(右)朱鞠内駅発行の切符です。実は買うのに時間がかかったんです。意外にも並んでまして、早く買わないと列車が・・乗り損なうと深川に戻れないわけでして。朱鞠内から深川に戻ってきた時「深川は都会なんだなあ」と思ってしまいました。


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