玉置浩二( 2002:)
タイトル 日付 場所
座席
つれづれなるままに(長いよ)
ACOUSTIC
SPECIAL
NIGHT
2002.1.4 大阪厚生年金会館
芸術ホール
1階F列23番

―なんという贅沢な時間と空間だろうか―

音数を極力減らして、あれだけの世界を創りだせるのは玉置の歌声があまりにも表情豊かなせいだろう。

…てなわけで、何度息をするのを忘れたことか(^^;余韻を最後まで味わいたくて、拍手もぎりぎりまで溜めてみたり。自分から音が少しでも出てしまうことがすごくイヤだったり(だから近くの席で曲中にガサガサやりだすのにすごくむかついたり(笑)<なぜ曲間にやらんのだ?)

初日の大阪では、1曲目に『All I Do』が始まった瞬間かなりびっくりしたが、後で思えば、ソロの集大成のツアーとしては至極当たり前の選曲といえる。だって、彼の玉置浩二としてのデビュー曲だもんね。この曲の後も『パーティー』の次に『FIGHT OH!』と揺さぶりをかけられて、こりゃあなんとマニア向けのライブなんだ〜(^^;)と。あまりにもマニア過ぎて?演奏している本人たちも、曲の入りに手間取っていたり(イントロ3回やり直したり)してたような。これぞ初日の醍醐味ともいう。
実はこの前日ぐらいからワタシは風邪をひいてしまい、しかも咳がひどくでるという体調だった。曲間に咳だめ(^^;をしていて、相方「だいじょぶ?」ワタシ「曲の間にまとめてやっとく」と話していたときに、ステージ上の人から「咳き込みタイム」を提案してきたのでかなりあせった。聞こえてたのか?<もちろん気のせい

今回はアコースティックということで、グランドピアノが使われ、ベースもアコースティックベース?というのかな?であり印象的だった。それらが対称の位置にあって、ピアノの左手で奏でるベース音と、右側のベース音が両側からユニゾンしたり、異なる音でハモったりするのがとても心地よかった。真ん中の5〜8列目あたりで観られたら音のバランスが最高だったのかも。
最近はほとんどなかった、玉置さんのファルセット(裏声)が聴けたことも貴重。今回は「歌う」ことを大切にしていたようで、ギターでメロディをとるほど玉置さんが弾くという場面はラストの『しあわせのランプ』以外はほとんどみられなかったと思う。

お次の島田市は、このサイトを隈なく読まれている方はお分かりだと思うが、ワタシの誕生日だったので遠征。自分から祝ってもらいに行く(笑)もうひとつこの土地には面白い縁があったのだが、それは公然の秘密だ(謎) 密な空間だった大阪に比べ広めの会場だったので、高く伸ばす声がとても気持ちよかった。本人もそんな感じに見えたけどもはたしてどうですか?>玉置さん
この会場、なんと楽屋口が客の出入口のすぐ横で、図らずも出待ちに成功してしまった。喉のためにマスクをして出てきた玉置さんだが、みんなの声にマスクを下ろして振り向いて手を振ってくれたよ(~~*)いやいや一番の誕生日プレゼントだてばー。

狭山市。この日はとても寒い日で、終演後は雪が降っていた。会場がうすら寒くなるようなタイミングの悪い掛け声もあったりした。あれで会場がなごんたとはとても思えないが、きっと言った本人「だけ」は満足しているのだろう。静かで声が通るからといって、あのタイミングでああいうことができるのは、自分を殺してただただ音楽を吸収するという術を知らない人なんだろう(そう、ワタシはしつこくもまだ怒っているのである。全身で集中しているのに邪魔をされた時の怒りは、大きい)
とはいえ、この日の演奏がそれでメタメタになったというわけはなく、かえって淡々と進んでいったように思う。曲の流れもだいぶスムーズになっていたのだった。

そしてコクーン12日間公演。ワタシはちょうど半分の6回観に行った。仕事であきらめたのが1回。遅刻して最初の2曲を聴き損ねたのが1回。しかも実質2列目の日(T_T)
同じ会場でもいろんな位置で観たので、いろいろ比較ができて面白かった。2階でも近い、というか、玉置さんが声を張り上げる時にちょうどダイレクトにくる位置だったので、生身の声が響いてきてめちゃ良かった。音響の感覚としては密な感じ。大阪の会場と似てるかも。もっと狭いかな。アマ〜セミプロ演劇をやる小劇場に一時期ハマってたことがあって、ここがそんな雰囲気でそれだけでわくわくしてしまう。玉置さんもこの会場には何度か客としてきたことがあり、ここで演るのが楽しみだったようだ。
観客の期待を肌で感じた初日の盛り上がりぶりもとても良かったが、ワタシが一番印象的だったのは2月6日の公演。玉置さんがマラソンとかであるランナーズハイみたいな状態になっているらしく、例えば『ロマン』でもシャウトを混ぜて歌っていたり、歌い方がこの日だけは違っていた。つられてこっちもかなり興奮したのだが(笑)。いつもは振り返らず去っていくラストもこの日だけは片手を高く掲げていたのが印象的で。
2月10日公演から『悲しみにさよなら』がフルではないが入ったと聞いて、この曲フェチのワタシとしてはこの日の公演を仕事で諦めたことに激しく後悔したのであった。次の日聴けて嬉しかったよ〜(T_T*)11日の公演はミニ千秋楽というか、そんな雰囲気がありました。『キツイ』のカキくんのソロかっこよかった〜♪ろくちゃんのベースとのコンビネーションがまたたまらん!そして、終わったんだなと言う気持ちの後に、あ、まだコンサートがある♪という嬉しさが。
東京公演ならではの出来事としては、有名人が観に来るということなのだが、武沢さんも田中さんもカルロスさんも星勝さんも松井五郎さんも?来ていたらしい…全員に遭遇してみたかった…他にKONISHIKIに河村隆一もいたらしい。

楽器をちょっとやって人とセッションしてみるとわかるのだが、これだけ音数が少ないと言うことは、ちょっとタイミングを逃がすと「無音」の瞬間ができてしまうということだ。これってめちゃくちゃ恐いことだったりする。演出でやるのとは全然違う。そこで流れが止まってしまうから。そんな紙一重の緊張の瞬間が連続することを2時間近くもやってのけてしまうって、もっっっっっのすごいことだと思う。ワタシにはとてもできん。初日を観た後、恐くて夢にまで出た。玉置さんがでてきてくれたのにあれは悪夢だった。当たり前だけど、プロってすごい。
もちろんよく聴いてるとミスしてる瞬間なんかもわかるんだけど、それはそれで人間くさくていいなと思う(笑)(でも、ある日の『ワインレッドの心』のエンディングはかなりひやりとしました)

そして「旭川ならまだしもなぜ」と言われた苫小牧(笑)だって土曜日だったから、それだけ。しかし朝5時起きで観るライブとしてはちと辛いものが。(^^;
コクーンが21〜24番で右端になる会場だったため、ここも右端の方かと思いきやけっこう中の方だったので得した感じがした。やっぱりなんとなく北海道にいる玉置さんは違う気がするのは気のせい?でも、素の玉置さんを観ている感じがした。とても嬉しかった。『悲しみにさよなら』でギターを間違ったカキくんを指差して「まちがってるしぃ〜」みたいな仕草してるところとか(笑)
北海道とはいえファンばかりというわけではないから、わからない曲ばかりではノってこないかなと思いきや、アンコールはとても熱かった!焦れて焦れて溜め込んでいたものを一気にはき出したと言う感じ。このときはじめて『しあわせのランプ』で客席が座らない回を経験しました。
…そのあとのすすきのの夜も熱かったな…

どこの会場に行っても見られた面白い現象。それは、終演後、グッズ売場よりCD売場の人だかりがすごかったこと!それまでのツアーだとグッズの方が断然多かったと思うのだが、今回は逆転。行ったどの回、どの会場でもそうだったので、知らない曲で感動したのがあったんだろうなぁ〜ああ、教えてあげたい(爆)と思いながらワタシはその様子を嬉しく眺めていたのだった(^^;安全地帯も置かないとカバーできないんだけどね。てなわけで、下のセットリストに収録アルバムも載せてみました。

目当てのものは見つかりましたか?

そして最終日、神奈川公演。最終日に最前列。かみさまありがとうp(T_T*)あ、あとSTARもディスクガレージも。
この日も遅刻寸前でかなりあせったがなんとかセーフ。
入ってみると、最終日なのに満席じゃなくてびっくりしたんだけど、聞いたところによると、わざと後ろの数列は客を入れなかったらしい。音響の問題かな?そういや、BalladNightのときも似たようなことをやっていたな。
最終日ということで、客席が最初から熱かったが、ステージ上の玉置さんも熱かった!客を煽るかのごとく振舞う玉置さんを久しぶりにみたような。ツアー全編を通して、MCが多かったというのは最初の数公演ぐらいだったんだけど、しゃべることで知ろうとしなくても客席の反応を隅々まで感じとろうとしているところは今までも所々あった。この日は特にそれが感じられた。なので、すごく嬉しかったし、なにより楽しかった。自分の細胞が乾いたスポンジの様になってくれて、歌を身体のすみずみまで染みこませることができた。満足。
そんなに小さな会場でもなかったのに、コクーンに遜色ない近さがあったなぁ。自分が最前なのを差し引いても、なんというかお互いの気持ちの部分で。こういうことやりたかったのかなって最終日にして思うに至る。
そんな訳で、ちょっとぐらい音響が気になっても、左隣に落ち着きのないおばさんがいても(気にしてるやん^^;)、ライブハウスで観ているような感覚がしました。アンコールはほんとに盛り上がったなぁ。みんな、ヤッタゼ!って顔をしていたのがとても良かったです。

その時々でベストな曲が変わるけど、『このリズムで』の音の厚みを味わい、『MR.LONELY』〜『あなたに』の流れは個人的な想いから涙し、『ブナ』〜『君だけを』は想い描いていた通りの風景が目の前に広がり、ブルースアレンジ『キツイ』のファンキーさにヤラれ、『悲しみにさよなら』の編入に勝手に縁を感じ(^^;)、初日の『しあわせのランプ』アカペラ部分が忘れられなかった、ツアーでした。

はぁ〜こんなのやられたら、やっぱりやめられないよな〜。

2002.1.16 島田市民会館
10列23番
2002.1.26 狭山市市民会館
3列33番
2002.1.28

Bunkamura
シアターコクーン

1階XC列20番
2002.2.2
1階T列22番
2002.2.6
1階E列21番
2002.2.7
1階N列8番
2002.2.9
2階B列17番
2002.2.11
2階C列16番
2002.2.16 苫小牧市民会館
I 列 35番
(9列目)

2002.2.28

神奈川県立
青少年センター
1列35番
(こっちは最前列)
     
Musicians:
玉置浩二 /KOJI TAMAKI(Vocal&Guitars)
安藤さと子 /SATOKO ANDO(Keyboads)
矢萩渉 /WATARU YAHAGI(Guitars)
六土開正 /HARUYOSHI ROKUDO(Bass)
     
Set List:
(E-0以外は上記全ての会場・公演日とも同じリストです)
演奏曲目
バンド構成(空欄はフル構成) 収録アルバム(収録曲番号)
1.ALL I DO
  『All I Do』(Track 7)
2.I'll belong...
  『All I Do』(Track 11)
3.パーティ
  『安全地帯V』(Disk 1- Track 3)
4.FIGHT OH!
  『田園 KOJI TAMAKI BEST』(Track 10)
シングル『MR.LONELY』カップリング
5.このリズムで
  『スペード』(Track 1)
6.ロマン
玉置(ボーカルのみ)・安藤(ピアノ) 『あこがれ』(Track 2)
7.氷点
  『Early Times』(Track 5 /ベスト盤)
8.aibo
  『ニセモノ』(Track 5)
9.願い
  『GRAND LOVE』(Track 1)
10.愛だったんだよ
玉置(ボーカルのみ)・安藤(ピアノ)・六土 シングル『HAPPY BIRTHDAY』カップリング
(アルバム収録なし)
11.RIVER
  『GRAND LOVE』(Track 6)
12.ともだち
  『安全地帯VII〜夢の都』(Track 5)
13.ワインレッドの心
  『安全地帯II』(Track 1 他ベスト盤多数)
14.OnlyYou
  『All I Do』(Track 5)
15.ブナ〜君だけを
  『スペード』(Track 8,9)
16.MR.LONEY
  『JUNK LAND』(Track 12)
17.あなたに
玉置・安藤(ピアノ) 『安全地帯II』(Track 5)
MCにて。「ファンクラブの歌ってほしい曲の投票で一位だった」「20年前に作った歌を歌います」
18.SACRED LOVE
  『LOVE SONG BLUE』(Track 5)
19.メロディー
  『CAFE JAPAN』(Track 11)
20.夢のポケット
  『安全地帯VI 〜月に濡れたふたり』
(Track 6)
(Encore)
   
E-0悲しみにさよなら
(2/10コクーン公演以降追加。
2/11は1コーラスのみ
2/16・2/28は2コーラス)
玉置(歌のみ)・矢萩
『安全地帯IV』(Track 7)
E-1.田園
玉置・矢萩 『CAFE JAPAN』(Track 3)
E-2.キ・ツ・イ
  『Early Times』(Track 3 /ベスト盤)
E-3.しあわせのランプ
玉置弾き語り 『JUNK LAND』(Track 14)

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