パソコン自作格闘記
(Asusマザーボード M2NPV-VM と大格闘)
2006/8/1
    
 先日、知人から「6年前に買ったパソコンの調子が悪くなったので、新しく買い換えたいが、この際、後々のメンテナンスのことを考えて1台組み立ててもらえないか」との依頼があり、引き受けることにしました。

(パーツの選択と予算の見積もり)
 そこで先ず、パーツの選択と予算の見積もりをしなければならないので神戸の三宮に行き、或る家電量販店のPCパーツのフロアを訪れました。

 先ず、CPU、マザーボード、メモリを見て回りましたが、前回にPCを組み立ててからまだわずか1年近くしか経っていないのに、いつの間にか様変わりしているのには少々驚かされました。今のこの業界は日進月歩という表現がまどろっこしいくらいその変化が激しいが我々ユーザーにとっては些か迷惑な話ではあります。

 ひと昔前なら、CPUだけ交換すれば結構グレードアップを図れたものが、現代ではCPUを変えようとしたらマザーボードもメモリも新しくしなければならず、経済的には自作のメリットが以前に比べて少なくなってきたように思う。しかし、CPUとメモリの価格が性能に比べて大きく下がったのでまだ許せるとするか。自分を納得させるためにそう思わざるを得ません。

 さて、実際のパーツ選びですが、知人は特に速い動きのゲームをするわけではなく、メールやインターネット、ワープロなどが出来ればいいということなので、それらを勘案して各パーツを次のように見積もりました。



 使用環境から考えるとCPUは少々過剰能力かな?と思いましたが価格も手ごろだし、将来性も考えてAthron64に決めました。しかし、これが最新のAM2対応のものでしたのでマザーボードもメモリもAM2対応のものとなりました。

 次にマザーボードですが、定評のあるASUSTeK製マイクロATXのM2N9V−VMを選びました。選んだ理由は、このマザーボードはGeForce 6150+nForce 430チップセットを搭載し、VGA機能はオンボードのためビデオカードは不要なのでコストパフォーマンスは高いと考えたためです。しかし、後述しますがこのドライバのインストールにはまったく泣かされました。

 このマザーボードの上面、3D面、背面は下記の通り。

上 面
     
3D面

背 面
I/OパネルにはDVI-DとD-Sub15ピンを装備しているのでモニ
タにはデジタルでもアナログでも接続出来ます。現時点では
マイクロATXとしては比較的珍しいのではないだろうか。

(組み立て)
 幸い、すべてのパーツが同店で揃ったので持ち帰り、さっそく組み立てにとりかかることとしました。先ず、マザーボードを箱から取り出し、パソコンのケースに取り付ける前にCPUとメモリだけをマザーボードにはめ込みました。これで動作確認のテストするための最小限の部品だけを取り付けたことになります。これは、すべての部品を取り付けてからモニタに繋ぐと、パーツ間の相性の問題で正常に動作しないことがありますが、その場合、一体どのパーツが問題なのかわからなくなるために、テストするための最小限度のパーツだけを取り付けたものです。

 そしてモニタとマザーボードのVGAポートを接続した後、電源ユニットからマザーボードの電源コネクタを接続、更に田の字型の12V電源コネクタにも接続した後、下の写真左のテスト用パワースイッチ(300円程度)を写真右のフロントパネル用のPWR部分に差し込みます。
   

 つまり、写真下のような形になります。なお、このときマザーボードの下には金属のような通電するものがないかを必ず確認しておく必要があります。マザーボードの空き箱の上に置くのもいいでしょう。
 さて、ここでやおらパソコンの電源ユニットのスイッチをオンにし、先ほどのテスト用パワースイッチを押すと、CPUファンが勢いよく回転し、モニタにBIOS画面が現れるとここまでの工程はOKということになります。幸い、今回はモニタにはAsusのロゴマークやBIOSの画面が現れたのでホッとひと息したところでありました。しかし、このときは未だこの後に大きな難儀が待ち構えているとは夢にも思っていませんでした。

 最小限のパーツの組立て段階での動作確認が出来ましたので、そのあとはマザーボードをケースに取り付け、ハードデイスク、DVD/CDドライブ、フロッピーデイスク・ドライブを取り付け、それらとマザーボードとの接続、電源ケーブルの接続、フロントパネル各スイッチの接続などを淡々と進めていきました。これで本体の組立は完了(写真下)。途中でちょっとした取り付けミスがありましたが、ここまでは比較的順調でした。しかし、「組み立て」は完了したものの、ハードが出来上がったというだけでまだパソコンの「完成」ではありません。これからOSやマザーボードのドライバ、アプリケーション・ソフトのインストールが完了して初めて「完成」となります。


( WINDOWS XP とドライバのインストール)
 さて、いよいよソフトのインストールに入ります。先ず、 WINDOWS XP のインストールです。これは今まで何度もやったことがあるので30分ほどで問題なくすんなりと完了。なお、このときハードデイスクのパテイションをCとDの二つに分けておきました。しかし、この段階では未だWINDOWS XP のライセンス認証の手続きはしません。なぜならこの後、すべてインストールするまでにどんなトラブルが生じるかわかりませんので。

  WINDOWS XP がインストール出来ましたので次はマザーボードのドライバのインストールです。
さあ、ここから私の苦難が始まりました。先ず、マザーボードに付属している写真下のCD-ROMをDVD/CDドライブに挿入しました。

 するとモニタの画面に写真下の画像が現れましたので、マニュアルに従って一番上の「ASUS InstAll - ドライバ用インストール」をクリックしました。これはその下の五つのドライバを一挙にインストールしてやろうというご親切なもの。 ところが! インストールが始まって間もなく画面がフリーズしてしまったのです。やむなく「コントロール・キー」+「Altキー」+「Deleteキー」を押しましたが何の反応もなし。仕方がありません。パソコンの主電源をブッチン!

 ところが次に電源を入れても WINDOWS XP 自体が起動してきません。再度、電源を入れ直してもダメ。仕方がありません。せっかくインストールした WINDOWS XP を再インストールする羽目になってしまいました。ご自分で WINDOWS XP をインストールしたことがおありの方はご存じだと思いますが、せっかくインストールした WINDOWS XP を再インストールするときの滅入った気分、お分かり頂けますよね。


 2度目の WINDOWS XP インストールが終わりましたので先ほどの作業をもう一度繰り返すか、或いは各々のドライバを個別にインストールすべきかと迷いました。しかし、このときはまさかCD−ROMに欠陥があるとは予想もしませんでしたので、先ほどは何かの弾みでうまくいかなかったのだろう、と考えてまた同じところをクリックしてしまいました。結果はまたも同じ悲劇。この日はここでフテ寝しましたね。

 その翌日、気を取り直して3回目の WINDOWS XP インストール。こうなればもう目をつむっていても出来るようになりました。次にドライバのインストールは昨日に懲りて今度は個別にインストールするべく先ず「NVIDIA nForce Chipset Driver」をクリックしました。今度はうまくいくだろう、と胸ふくらませて。

 しかし、世の中には神も仏もないときがありますねえ。またもや頑固なフリーズ! ここで思わず叫びました。「マザーボードでトップシェアのAsusのすることか!」と。

 やむなく4回目の WINDOWS XP のインストール。このときは腹立たしいというより嗤っちゃいましたね。だって今まで数台のパソコンを自作してきましたが、こんなことは初めてで、それに信頼すべきトップメーカーからこんなものを掴まされたのですから。

(純正ドライバのダウンロードとインストール)
 そこで考えました。CD-ROMから個別にインストールしようとしてもうまくいかないのですから、これはCD-ROMに入っている「NVIDIA nForce Chipset Driver」に問題があるのではないか。また「NVIDIA GeForth 6150 Display Driver」にも不具合があるのではないかと。

 それではそれらのドライバのnVIDIA社のホームページに行き、純正のドライバをダウンロードしてインストールすればうまくいくのではないかと思い、直ちにすっ飛んで行きました。

 行ってみるとありました。次のアドレスに入ると写真下の「nForce 430/410 - Windows XP/2000 32-Bit」というチップセット・ドライバのダウンロード用画面が出ます。
http://www.nvidia.com/object/nforce_nf4_430_410_winxp32_8.26.html
    
「nForce 430/410 - Windows XP/2000 32-Bit」のダウンロード用画面
 
 ここで赤い楕円形で囲んだ部分をクリックします。すると「License For Customer Use of NVIDIA Software」という画面が現れますので、最下欄の「Accept」をクリックするとダウンロードが始まります。このとき、画面が変わりますが気にせずに放っておいて構いません。ダウンロードが引き続き実行されます。ただ、ファイルサイズが37.9MBほどありますので若干時間がかかります。
 
 ダウンロードが完了すると、「8.26_nforce_winxp_international.exe」というドライバのファイルの保存場所を聞いてきますので適当なところに保存し、そのあとそのドライバファイルをダブルクリックすると無事インストールが出来ました。ヤレヤレでした。

 さて、次は「NVIDIA GeForth 6150 Display Driver」のダウンロードです。次のアドレスに入ると写真下の「FroceWare Release 80 Version:84.21」というグラフィックチップ用ドライバのダウンロード用画面が出ます。
http://jp.nvidia.com/object/winxp_2k_84.21.html

「ForceWare Release 80 Version:84.21」のダウンロード用画面


 ここでも赤い楕円形で囲んだ部分をクリックしますと、「License For Customer Use of NVIDIA Software」という画面が現れますので、最下欄の「Accept」をクリックするとダウンロードが始まります。このときも、画面が変わりますが気にせずに放っておいて構いません。ダウンロードが引き続き実行されます。ファイルサイズは21MBですので先ほどよりも時間はかかりません。
 
 ダウンロードが完了すると、「84.21_forceware_winxp2k_english_whql.exe」というドライバのファイルの保存場所を聞いてきますので適当なところに保存し、そのあとそのドライバファイルをダブルクリックするとこれも無事インストールすることが出来ました。

 これでやっと山を越したようです。この他のドライバ「SoundMAX AD1986A Audio Driver」はCD-ROMからすんなりインストールすることが出来ました。さらに「AMD Cool 'n' Quiet Driver」は、CPUの温度もあまり上がりませんでしたし、ファンの音も充分に静かでしたのでインストールしませんでした。不要なドライバはインストールしないに限りますので。また、「USB 2.0 Driver」も WINDOWS XP ではインストール不要です。

(完成)
 これでやっと WINDOWS XP もマザーボード用ドライバもインストール出来ましたのであとは一気呵成に各種アプリケーション・ソフトをインストール、インターネットとメールの設定、ウイルス対策ソフトのインストール、バックアップしていたデータの復元などを実行。難行苦行の上、やっとこれにて目出度く完成と相成った次第であります。
完 成!

(今後の教訓)
 結局、今回は WINDOWS XP のインストールを4回も繰り返すこととなりました。いくら時間的資源だけは充分な私でも些か参りましたねえ。しかし、いま思えば最初に WINDOWS XP をインストールした時点で先ずバックアップ・ソフトをインストールして、CDに WINDOWS XP のイメージをバックアップしておくべきでした。もし、 WINDOWS XP のシステムが破損しても次に起動したとき、BIOS画面でCD−ROMをファースト・ブートにしておけばバックアップしたCDから WINDOWS XP を復元出来ます。そうすればかなり時間とウンザリ度がセーブできたと思います。このことはこれからPC組立をなさる皆様にも是非お奨めしたいですね。

(恨みつらみ)
 というわけで、普通であれば組み立て着手から完成までに1日とちょっとあれば出来たものを、今回は3日もかかってしまいました。 PC組み立て関連の雑誌にも「今まで数十台のPCを組み立ててきたが、最初から最後まですんなりと完成したことは殆どない」と述べている著者も居るくらいPC自作にはパーツ同志の相性などのリスクが伴いますが、今回の場合はそんな問題ではない。

 そもそも重要なマザーボード用ドライバが付属CD-ROMからインストール出来ないなんてあまりにもお粗末。それも折角インストールした WINDOWS XP までぶっ壊すとは! マザーボードのトップシェアを誇るAsusのすることか! しかもAsusのサイトを覗きにいっても何のコメントもない。電話をしても通じない。代理店に電話しても繋がらない。ちなみに自作トラブルに関するサイトに行くとこの問題で困り果てている人の多いこと。これではいくらコストパフォーマンスの高い製品を出してもユーザーとしては迷惑千万この上ないことである。