2018年10月号

ここでは、芦屋市民の生活圏ともいえる阪神間の地域情報及び一般社会生活に於ける
各種情報を盛り込んでいます。
    

 更新日  あしや瓦版2018
 2018/10/27 芦屋市が芦屋仏教会館とカトリック芦屋教会を景観重要建造物として初指定
2018/10/25  パーキンソン病薬候補 iPSで既存薬から確認
2018/10/21  サンマ・イワシ豊漁で2〜3割安 健康効果も注目
2018/10/18  兵庫の空襲被害 姫路市平和資料館で播磨や神戸の写真展示
2018/10/15  カード利用者狙う情報窃取型ウイルスが蔓延 偽画面に誘導
2018/10/14  篠山で黒枝豆販売解禁
 2018/10/13 神戸・旧居留地を中華一色に 13、14日「南京町150年記念」名店ずらり
 2018/10/12 芦屋市が新制度「児童虐待事案早期情報提供制度」を発足
2018/10/10  JR住吉駅近くに天然温泉が開業
2018/10/09  道路不具合をLINEで通報 芦屋市が運用
2018/10/07  「免疫療法 今後の主流」 本庶さん受賞決定後初講演
2018/10/06  がん治療薬のオプジーボ 投与中断後も効果持続
2018/10/05  台風21号 想定外の高潮 芦屋の住宅街被害
2018/10/04  富田砕花賞に松阪市の北川さん
2018/10/03  スマホ契約 国民生活センターが高齢者に注意喚起










(2018/10/27) 芦屋市が芦屋仏教会館とカトリック芦屋教会を景観重要建造物として初指定

 芦屋市は、景観法に基づき、地域の歴史的景観として保存する「景観重要建造物」に、芦屋仏教会館(前田町)とカトリック芦屋教会(公光町)の2件を指定した。市内では初めての指定で、今後は外観の変更や修理に市の許司が必要になる。

 景観法は、日本の美しい景観を守るため、2005年に全面施行された。自治体が主体となって「景観計画」を策定し、建物の高さや色、デザイン、外観などについて制限を加えることができる。芦屋市は2014年に、同法に規定する事務を行える「景観行政団体」に移行していた。

 芦屋仏教会館は鉄筋コンクリート造の4階建てで、大阪を拠点に活躍した建築家・片岡安(1876〜1946年)が設計を手がけ、1927年に建設された。近代建築に、東洋風とインド風の意匠を取り入れたデザインが、芦屋川の景観と調和しているなどの理由で指定された。

 2003年には、阪神・淡路大震災後の復興区画整理事業で約2.5メートル西へ曳家工法で移築されている。

 ゴシック風建築のカトリック芦屋教会は、建築家・長谷部鋭吉(1885〜1960年)の設計で1956年に完成した。鉄筋コンクリート造の地上2階、地下1階建て。高さ28メートル尖塔や、正面のステンドグラス、入り口への16段の大階段などがシンボルで、芦屋川のランドマークとして、市民に親しまれてきたことが評価された。

  
         芦屋仏教会館                         カトリック芦屋教会



(2018/10/25) パーキンソン病薬候補 iPSで既存薬から確認

 運動障害などを引き起こす神経難病「パーキンソン病」の治療薬の候補を、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使って既存薬から見つけたと、慶応大などの研究チームが発表した。論文が米科学誌「ステム・セル・リポーツ」に掲載された。

 パーキンソン病は、脳内で運動の指令を伝える物質「ドーパミン」を作る神経細胞が減り、体が震えたり動きが鈍くなったりする病気。国内の患者数は約16万人に上る。脳内でドーパミンに変わる薬を飲む対症療法が中心で、根本的な治療法はない。

 研究チームは、遺伝性パーキンソン病の患者の皮膚細胞から、様々な細胞に変化できるiPS細胞を作り、神経細胞に変化させて病気の状態を再現。1165種類の既存薬で効果を調べたところ、高血圧の治療薬「ベニジピン」が神経細胞の死滅を抑えることがわかった。

 チームの神山淳・慶応大准教授(幹細胞生物学)は「今後は脳内に近い実験環境で効果を検証したい」と語している。遺伝性パーキンソン病は患者全体の5〜10%。遺伝性以外のパーキンソン病についても、効果があるかどうかを調べるという。

 iPS細胞を使ったパーキンソン病の治療としては、今回のような治療薬候補探しのほか、京都大のチームが患者の脳にiPS細胞から作った神経細胞の移植を目指している。

 パーキンソン病に詳しい赤松和土・順天堂大特任教授は「今後、遺伝性以外のパーキンソン病などでも効果が確かめられれば、広い応用が期待できる」と話している。





(2018/10/21) サンマ・イワシ豊漁で2〜3割安 健康効果も注目

 サンマやイワシが消費者の人気を集めている。いずれも今年は豊漁で手頃な価格になったことに加え、生活習慣病予防に効果があるとされ、飲食店や小売店での売れ行きが好調だ。輸出増で品薄となっているサバに代わる「健康食」として注目が集まっている。

 外食チェーンの大戸屋は今月3日から、秋の味覚として打ち出している「根室沖生さんまの炭火焼き定食」(1尾盛り)の価格を940円(税込み)とし、40円値下げした。豊漁でサンマの仕入れ価格が2〜3割下がったためだ。

 大阪市淀川区のスーパー「スマイルよどがわ」では、生サンマの売れ行きが前年の同時期の2倍超という。近くの会杜員女性(35歳)は「今年は安いのでよく買っている」と話す。ライフコーポレーションの関西の店舗では、イワシの缶詰が1割増の売れ行きだ。

 業界団体の集計では、魚の缶詰の生産量約9万9000トン(2017年)のうち、サバ缶が40%、ツナ缶が34%を占め、サンマ缶は10%、イワシ缶は5%だった。今年4〜8月のイワシ缶の販売は5割増の勢いとされ、サンマ缶とともに食卓で存在感が高まりそうだ。

 サンマはここ数年の記録的な不漁から一転し、今年はマイワシとともに豊漁だ。漁業情報サービスセンターによると、1〜9月の水揚げ量はサンマが約3万9000トンと前年同期の約1.9倍になり、マイワシもこの5年で最も多かった。

 サンマやイワシといった青魚には、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)の成分が含まれる。これらは
動脈硬化を予防し、中性脂肪値を下げる効果があるとされている

 一方、安くてシンプルな味わいで人気だったサバは品薄となっている。漁業情報サービスセンターによると、1〜9月の生サバ類の水揚げ量は約34万トンで、前年同期比1.2倍だった。しかし、アフリカ各国が日本からのサバ輸入を増やしたため、国内の品薄感が増している。アフリカが従来サバ輸入を頼っていた欧州が、資源保護のため漁獲管理を強めていることが影響しているという。

 私(MAT)もサンマは大好きである。近くのスーパーでは1匹98円(税抜き)で売られているので連日買って食している。





(2018/10/18) 兵庫の空襲被害 姫路市平和資料館で播磨や神戸の写真展示

 先の大戦中の空襲被害を紹介する企画展「兵庫の空襲」が、姫路市平和資料館(同市西延末)で開かれている。姫路だけでなく、大きな被害を受けた神戸や明石など県内各都市の被災状況をパネル写真で紹介している。12月24日まで。

 昭和19年7〜8月、米軍はサイパン、テニアン、グアムなどマリアナ諸島にいた日本の守備隊を全滅させ、これらの島々を本土空襲の拠点として整備。昭和20年に入ると爆撃機B29による空襲を本格化させた。

 県内では初の市街地に対する爆撃となった1月の明石空襲をはじめ、8月15日の終戦直前まで神戸や阪神間、播磨地域の航空機製造工場や造船所に対する攻撃が繰り返された。また、神戸や姫路などでは一般民家に対する焼夷(しょうい)弾による空襲も行われ、県内で推定約1万人が命を落としたとされる。

 会場では、空襲を受けて焼け野原となった各都市の様子を写真パネルで紹介。焼夷弾の実物の一部や、38発の焼夷弾を内蔵し、投下後に分離して降り注ぐ「E46集束焼夷弾」の内部構造を解説した断面模型など、空襲被害を伝える約110点の資料も展示している。

 展示を担当した同館の今田保博さん(65歳)は「県内の各都市が空襲によって大きな被害を受けた歴史があることを、特に若い世代には知ってほしい」と話している。

 入場無料。月曜休館。11月3日午後2時からは、「姫路空襲の被害を伝える語り部」の田路信一さんが体験談を語る会もある。詳しい問い合わせは同館(TEL 079-291-2525)まで。




(2018/10/15) カード利用者狙う情報窃取型ウイルスが蔓延 偽画面に誘導

 国内のクレジットカード会社11社の利用者のパソコンに今年7〜8月、「パンダバンカー」と呼ばれる情報窃取型のウイルスを感染させることを狙ったメールがばらまかれたとみられることが分かった。現時点で被害は確認されていないが、銀行系のカード会杜も標的に含まれ、多くの顧客を抱えた企業が狙われた形だ。

 情報セキュリティー会杜サイランス(東京)によると、パンダバンカーは2年前に登場。欧米を中心に、オンラインバンキングの情報を狙うザイバー攻撃などに使われてきたが、同杜の調査で、この夏、日本の11のクレジツトカード会杜も標的になったことが新たに判明した。

 パンダバンガーは、請求書の送付などを装ったメール経由でパソコンに送り込まれた別のウイルスが、外部のサーバーと通信するこ一とで感染。インターネットの閲覧ソフトが細工され、標的の企業のサイトヘの接続を検知すると、正規サイト上に、カード情報の再登録などを求める偽画面が表示され、入力した内容が盗まれてしまうという。

 11社の社名は公表されていないが、銀行系企業など主要なカード会杜が含まれているという。主要メデイアが有力カード会社に取材したところ、「身に覚えのない請求があった」という問い合わせが増えるなど、現時点ではウイルスの被害とみられるケースは確認されていない。

 各社では、ウイルス感染による被害を防止するため、ホームページで注意喚起しているほか、.不正利用を検知するシステムを導入するなど、セキュリティー対策の強化を進めている。

 サイランスの糟谷正樹氏は「ブラウザーが細工されるため、サイト側で対策が取れず、ユーザーも気づきにくい。
被害を防ぐにはメールの添付ファイルを安易に開かず、カード番号などの再入力を求められたら、別の端末で接続してみるなど慎重な対応が必要だ」と話している。




(2018/10/14) 篠山で黒枝豆販売解禁

 丹波篠山特産の黒枝豆(黒大豆)の販売が解禁され、篠山市内で一斉に売り出された。今年は台風の影響などで収量は例年に比べやや少なめで、初日から旬の味を求める大勢の人が試食やまとめ買いに訪れた。

 解禁日の5日、農産物直売所「味土里(みどり)館」(篠山市東吹き)前で垣例のセレモニーがあり、酒だるの鏡開きを模した黒枝豆の「樽開き」が威勢良く行われた。

 生産者団体の市農業生産組合協議会の利根茂樹会長(67歳)は「豪雨や台風で大きな影響を受けた所もあるが、生産者の工夫で販売に結びつけてほしい」と話し、販売解禁を宣言した。

 来場者約100人に枝豆が振る舞われ、3歳の長男と訪れた篠山市のFさんは「シーズン中にどんどん甘味が増すので楽しみ」と話していた。

 黒枝豆は市内約110ヘクタールで栽培。農産物直売店や小売店など約120か所で、1キロ900円〜1200円で販売される。





(2018/10/13) 神戸・旧居留地を中華一色に 13、14日「南京町150年記念」名店ずらり

 神戸市中央区の中華街「南京町」誕生から今年で「150年」を迎えたことを記念し、同区の旧居留地で13、14の両日、中華料理で街を盛り上げるイベント「神戸美食全席 KOBE 満福キッチン」が開かれる。神戸の名店が出店するほか、シェフの調理実演もあり、実行委員会は「これだけの名店やシェフが集まるのは奇跡。存分に楽しんで」とPRしている。

 南京町は、神戸開港に伴いできた外国人居留地そばに中国人が店を開くなどして始まったとされる。昨年の開港150年に続き、今年は官民で「南京町生誕150年記念事業」を進めており、目玉として今回のイベントを企画した。

 イベントでは大丸神戸店東側の明石町筋沿いに、「東天閣」や「第一楼」といった神戸の有名中華料理店などが出店。調理の実演は両日とも行われ、14日はテレビ番組「料理の鉄人」にも出演した宮沢薫シェフら有名シェフ2人が登場する。調理後は先着50人に料理を販売するといい、宮沢シェフは「中華は豪快な火力のイメージがあるが実は一番繊細な料理。料理法を見せたい」と意気込む。

 周辺のステージでは、龍舞演舞や中国民族楽器の演奏なども行われるといい、曹英生・実行委員長は「旧居留地を中華一色に染めたい」と話した。





(2018/10/12) 芦屋市が新制度「児童虐待事案早期情報提供制度」を発足

 芦屋市は、救急隊員や医師が虐待を疑われる子どもを発見した場合に、24時間対応可能な芦屋署に連絡する「児童虐待事案早期情報提供制度」をスタートさせた。署は情報を集約した上で、芦屋市や県西宮こども家庭センター(児童相談所)と連携し、虐待防止対策の強化を図る。

 2017年に県警が受けた虐待に関する相談人数は3549人。うち、芦屋署管内は68人で、前年より倍増、2015年との比較では約3倍に上る。その多くは、土日や祝日、夜間(午後8時〜午前6時)に寄せられているという。

 芦屋市は、虐待の早期発見を目指し、2005年に「要保護児童対策地域協議会」を発足させ、体にあざがある子どもなどを診察した医師は、まず市に相談し、市が危険度や緊急度を判断して、家庭センターや警察と情報共有してきた。

 しかし、生命の危険が迫るなど、緊急性が高い事例も想定される。新制度では、情報を警察署に一本化。子どもの安全確保を最優先に、通報に基づいて駆けつけた署員が必要に応じて親から引き離すなどの対応をとる。芦屋署生活安全課は「制度を柔軟に運用し、今後、改善点も加えていきたい。幼い命を守るため、関係機関と連携し、虐待の早期発見、見逃し防止に力を尽くしたい」としている。





(2018/10/10) JR住吉駅近くに天然温泉が開業

 JR住吉駅(神戸市束灘区)南側の住宅街に、総合温浴施設「健康福祉センター 恋野温泉 うはらの湯」がこのほど開業した。地下1089メートルからくみ上げた天然温泉が楽しめるという。

 施設は3階建て。入浴場には、神経痛や関節痛などに効果があるとされるナトリウム・塩化物泉を源泉掛け流しで満喫できる露天風呂など、13種類の浴槽がある。六甲山麓の牧場でとれた牛乳を使うソフトクリームが売り物のカフェや、フィットネスクラブなども備える。

 周辺では阪神・淡路大震災の影響で温浴施設は減っているといい、一般財団法人・住吉学園が運営会杜を設立。担当者は「住民らの健康維持につながれば」と話す。

 住吉駅から徒歩10分。入館料は中学生以上1100円、3歳〜小学生550円(土日祝はそれぞれ1200円、600円)。営業時間は午前6時〜午後11時半。詳しい問い合わせは、うはらの湯(TEL 078-854-1126)へ。




(2018/10/09) 道路不具合をLINEで通報 芦屋市が運用

 芦屋市は、市が管理する道路の陥没や公園遊具の損壊などを住民が発見した際、無料通信アブリ「LINE(ライン)」で情報提供できるシステムの運用を開始した。

 市お困りです課によると、道路や公園での不具合などに関する昨年度の通報件数は計390件。これまでは電話で受け付けていたが、具体的な状況の把握や場所の特定に時間がかかっていたため、写真などを送信できるLINEを活用することにした。

 LINEアプリをインストールし、市のID「@ashiyashi5401」から「友だち登録」し、トーク画面から写真などを送る。対応状況は毎月、市のHPで公表するという。「公園の老木の幹が割れている」「側溝にゴミがたまっている」などの情報が寄せられているという。

 同課は「写真の添付も簡単だし、気軽に通報してもらえるのでは」としている。詳しい問い合わせは同課(TEL 0797-38-5401)へ。




(2018/10/07) 「免疫療法 今後の主流」 本庶さん受賞決定後初講演

 今年のノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった本庶佑・京都大学特別教授(76歳)が5日、愛知県豊明市の藤田保健衛生大学で受賞決定後初めて講演し、医師を目指す学生らに「免疫療法が今後のがん治療の主流になる」と強調した。講演後の記者会見では、研究者を目指す学生を激励するメツセージを送った。 

「驚異の免疫力」と題した講演は受賞決定前から予定されており、同大学の学生や教職員の医師ら約2000人が集まった。本庶さんは、免疫力を高めるがん治療薬「オプジーボ」の開発につながる免疫の仕組みを発見し、受賞が決まった。

 講演ではこれまでの研究を振り返り、「今後、免疫療法は治療の第1の選択肢になると思う。免疫でがんを克服できる可能性も出てきたのではないか」と期待を込めた。

 記者会見でも「免疫からがんにアプローチをする人は極めてわずかで、異端者のように扱われてきた」とし、「がんの専門医でなかったことが幸いしたと思う」と語った。

 医学の道を目指す学生らに対しては「研究者は人の言うことを聞かなくても叱られない仕事。ぜひ研究を続けてほしい」と呼びかけ、自身の今後については「5年ないし10年は研究を続けたい」と意欲を見せた。

 京都府が特別栄誉賞
 京都府は5日、本庶佑・京都大学特別教授に府特別栄誉賞を贈ると発表した。

 過去には、島津製作所シニアフェローの田申耕一さん(59歳)ら京都にゆかりがあるノーベル賞受賞者4人に贈られている。西脇隆俊知事は記者会見で、「本庶さんは世界中のがん患者に希望をもたらした」とたたえた。




(2018/10/06) がん治療薬のオプジーボ 投与中断後も効果持続

 今年のノーベル生理学・医学賞を受賞する本庶佑(ほんじょ・たすく)京都大学特別教授(76歳)らの研究を基に開発されたがん治療薬「オプジーボ」には、投与をやめた後も半年前後、効果が持続する仕組みがあるとする研究結果を、大阪大学などが発表した。論文が4日、米科学誌電子版に掲載された。

 がんを攻撃する免疫細胞の表面には、本庶氏らが発見した、免疫の働きにブレーキをかける分子「PD-1」がある。がん細胞は、この分子を操作して免疫細胞の攻撃を止め、増殖する。オプジーボの成分はこの分子と結合し、がん細胞がかけたブレーキを外して免疫細胞の攻撃力を高める。

 阪大の長彰翁(おさ・あきお)医師らは、副作用などを理由に投与を中断した肺がん患者9人の血液から、1か月ごとに免疫細胞を取り出して解析。

 投与をやめて4か月が過ぎても、オプジーボはPD1と結合したままで、免疫が活性化した状態を保っていた。その後は最長約10か月でオブジーボの結合が見られなくなり、がんが進行した患者もいた。

 長医師は「オプジーボは予想以上に長い間、効果を発揮する可能性がある。一方、皮膚炎などの副作用も長期に及ぶ恐れがあり、中断後も慎重な経過観察が必要になる」と話す。




(2018/10/05) 台風21号 想定外の高潮 芦屋の住宅街被害

 台風21号が神戸市付近に上陸してから、4日で1か月になる。神戸、尼崎、西宮の各市では観測史上最高の潮位を記録し、高潮による被害が拡大。神戸市の人工島・六甲アイランドでは43個のコンテナが流されたほか、物流企業や家屋への浸水被害も相次いだため、国や自治体は想定を上回る高潮への対応策を検討することになった。

 台風21号は9月4日午後2時頃、神戸市付近に上陸した。高潮により、潮位は神戸市(神戸港)2メートル33、尼崎市3メートル53、西宮市3メートル24と、いずれも過去最高を更新。防潮堤を越え、六甲アイランドや芦屋市・南芦屋浜の住宅街など阪神間の沿岸部が広範囲で浸水し、物流企業や港湾施設、家屋などが被害を受けた。

 兵庫県はこれまで防潮堤を整備する際、過去最大級の高潮が発生した伊勢湾台風(1959年)と同程度の台風が通過しても波が越えないように設計していた。しかし、民家約250戸が床上・床下浸水した芦屋市・南芦屋浜では、波が高さ5メートル20の防潮堤を越えてきており、県の担当者は「想定外の事態で、まさか越えるとは思いもしなかった」と驚く。

 六甲アイランドでは、陸揚げされたコンテナ43個が海上に流出して航路を塞ぐなど、物流に影響が出た。さらに、ほかのコンテナ16個が燃え、水をかけると爆発する恐れがあるマグネシウムを含むため、今も砂を使った消火作業が慎重に続けられている。これらの被害を受け、国や自治体は対策の強化に乗り出している。

 国土交通省は9月中旬から、県や、神戸市、専門家による検討委員会を設置し、阪神間で高潮や高波が発生した状況の検証を始めている。今年度中には得られた知見に基づき、対策をまとめる方針だ。

 また、9月30日に台風24号が最接近した際には、神戸市などが港運事業者に対し、▽複数のコンテナをロープで固く縛る▽コンテナヘの風圧を軽減するため、ピラミッドのような形状で積むーなど倒壊・流出を防ぐ対策を講じるよう要請。大きな被害は出なかった。

 神戸市みなと総局の担当者は「今回ば台風の影響で港湾機能が一部停止する事態に陥ってしまった。今後、被害を最小限に抑えられるようにしたい」としている。





(2018/10/04) 富田砕花賞に松阪市の北川さん

 芦屋市ゆかりの詩人・富田砕花(1890〜1984年)の功績にちなみ、優れた作品を出版した詩人に贈られる「第29回富田砕花賞」に、北川朱実さん(66歳、三重県松阪市)の「夜明けをぜんぶ知っているよ」(思潮杜)が選ばれた。

 同賞は富田砕花生誕100年を機に創設された。今年は、6月末までの1年間に刊行された詩集が対象で、27都道府県から79作品の応募があった。北川さんの作品は、選考委員から「散文詩として意表を突いている」などと評価された。

 贈呈式は、11月8日午前10時半から、芦屋市立美術博物館で行われる。




(2018/10/03) スマホ契約 国民生活センターが高齢者に注意喚起

 高齢者がスマートフォン(スマホ)など携帯電話の契約を巡るトラブルに巻き込まれるケースが多いとして、国民生活センターが注意を呼びかけている。

 同センターによると、携帯電話に関するトラブルの相談は年間2万件を超えており、そのうち60歳以上の人からの相談が年々増えている。昨年度は約7400件で、今年度も8月末時点ですでに2700件を超えている。

 相談内容は、契約に関するものが目立つ。「必要ないと断ったのにスマホの契約をさせられ、使いこなせないので解約したい」「スマホの契約で一番安いプランを希望したのに不要なタブレット端末などとのセット契約を結ばされた」といったものだ。

 携帯電話を含む通信サービスの契約については、2016年の電気通信事業法改正で、契約時には内容が理解できる契約書面を交付することなどが義務付けられるなど、消費者保護のルールが強化された。しかし、携帯電話の契約には様々なプランがあり、割引キャンペーンも多彩で分かりにくさもある。

 同法は、契約書面を受け取って8日以内なら、解約できるとも定めている。同センターの担当者は、「契約内容をよく確認し、分からないと思ったら断る。解約したいと思ったら、すぐに携帯電話会社に申し出て」などと注意を促している。