単三形電池持続力 ランキング

(デジタルカメラに使用した場合)

2009/04/05検証

 最近のデジタルカメラは電源に専用電池を使うことが多いが、コンパクト・デジカメではNIKONやCANONなど、一眼レフ・デジカメではPENTAXなどは一般的な単3形電池を使うケースが多い。私はメインに一眼レフデジカメを、サブにコンパクト・デジカメを使っていますが、このコンパクトデジカメの電源も単3形電池です。 しかし、この単3形電池はメーカーや品種が多く、電池の保ち、つまり持続力がかなりバラつきがあるのが以前から気になっていました。 そこで、現在、国内で比較的よく使われていると思う下記の9機種の電池を選んで私なりに検証してみました。これらは国内の主な量販店やコンビニ、スーパーなどで広く販売されているもので実売価格順に並べたものです。

ブランド(販売者)  生産国 品番 種類 型式 電圧 使用推奨期限 実売価格(単三4個の価格)
EVOLTA(パナソニック) 中国 HHR-3MRS ニッケル水素 充電池 1.2V \1,580 
eneloop(三洋電機) 日本 HR-3UTG ニッケル水素 充電池 1.2V 1,480 
EVOLTA(パナソニック) 日本 LR6(EJ) アルカリ 乾電池 1.5V 10年 590 
Panasonic(パナソニック) 日本 LR6(XJ) アルカリ 乾電池 1.5V 5年 490 
MAXELL(日立マクセル) 日本 LR6(T) アルカリ 乾電池 1.5V 5年    450 
TOPVALU(イオン) タイ LR6TPV アルカリ 乾電池 1.5V 5年 298
COOP(COOP) 日本 LR6 アルカリ 乾電池 1.5V 5年     298
Gigamax(大創産業) 韓国 LR6 アルカリ 乾電池 1.5V 5年 105 
ダイソー 55(大創産業) 中国 55 アルカリ 乾電池 1.5V 3年 105 


テストは下記の条件で実行しました。
使用カメラ CANON Power Shot A710IS 710万画素
使用メデイア SILICON POWER 社 SDカード(HCタイプ) 8GB
内蔵ストロボ 使用せず
記録画素数 3072 X 2304 画素
圧縮率 スーパーファイン
ISO感度 800(室内でフラッシュを使用しないため増感)
液晶モニタ 常時使用
電源 単三電池2本使用
撮影場所 室内
室温 摂氏22〜24度
湿度 40〜42%
撮影モード プログラム・オート(概ね1/100秒 F3.5)で連続撮影
ズームレンズ 固定


テスト機材は次の通り。

  
CANON Power Shot A710IS すごくタフなヤツ。 ミドリ電化で8GBが1800円の掘り出し物
     
テストに使用した被写体 EVOLTA(パナソニック)充電式ニッケル水素電池
    
eneloop(三洋)充電式ニッケル水素電池 EVOLTA(パナソニック)アルカリ乾電池
    
パナソニック アルカリ乾電池 MAXELL(日立マクセル)アルカリ乾電池
         
TOPVALU(イオン)アルカリ乾電池 COOP アルカリ乾電池
    
Gigamax(大創産業)アルカリ乾電池 ダイソー 55(大創産業)アルカリ乾電池
         
テスター SANWA SD-420C

 テストの基本的な考えは、「どの電池が最も持続力があるか?」ということに絞りました。他のサイトでは難しい電子理論で記述しているところもあるようですが、ここでは実際にシャッターを切ってそれぞれの電池の寿命をチェックしたものです。しかし、このテストは当初予想していたよりも遙かに時間と手間のかかるものでした。

 さて、結果は・・・三洋のeneloopがブッチギリの圧勝であった! 持続力ランキングは下記の通り。

単3形電池持続力 ランキング

ブランド(販売者)  生産国 品番 種類 型式 電圧 使用推奨期限 実売価格(単三4個の価格) 電池完全消耗までの撮影枚数 順位
eneloop(三洋電機) 日本 HR-3UTG ニッケル水素 充電池 1.2V \1,480    6750枚
EVOLTA(パナソニック) 中国 HHR-3MRS ニッケル水素 充電池 1.2V 1,580  4440
EVOLTA(パナソニック) 日本 LR6(EJ) アルカリ 乾電池 1.5V 10年 590  3740
Panasonic(パナソニック) 日本 LR6(XJ) アルカリ 乾電池 1.5V 5年 490  3060
COOP(COOP) 日本 LR6 アルカリ 乾電池 1.5V 5年 298 2860
TOPVALU(イオン) タイ LR6TPV アルカリ 乾電池 1.5V 5年    298 2790
MAXELL(日立マクセル) 日本 LR6(T) アルカリ 乾電池 1.5V 5年 450  2670
Gigamax(大創産業) 韓国 LR6 アルカリ 乾電池 1.5V 5年 105  2050
ダイソー(大創産業) 中国 55 アルカリ 乾電池 1.5V 3年 105  1730
充電器の価格 : 三洋 eneloop N-MDR02S(単三2個付き) \1,980
           パナソニック EVOLTA BQ-324(単三2個付き) \1,980
   

検証過程参考事項
テスト回数 充電式電池はフル充電したものを、乾電池は新品に取り替えていずれも2回実行した。
撮影過程 テスト撮影中に液晶モニタに電池残量の警告マークが出てもシャッターを押し続け、「バッテリを交換してください」というメッセージが出て電源がOFFになるまで撮影し続けた。
撮影画像容量 撮影画像1枚当たりの容量はほぼ5MB。
撮影枚数調整 1回目と2回目の撮影枚数に差が生じたときは平均値をとった。(差は僅かであったため)
撮影条件  デジカメの撮影では、電源ON、OFFの繰り返しやズームレンズの作動、ストロボの使用などは電池の消耗を早める要因であるが、このテストでは電源はONのまま、ズームは固定、ストロボは使用せず、と電池の消耗に極力負荷のかからないようにした。但し、液晶モニタは常時使用した。

 しかし、実際の一般的な撮影においてはもっと負荷のかかる使用になるので撮影可能枚数は遙かに少なくなる。カメラメーカーの公称では単三形アルカリ電池では3072 X 2304 画素・スーパーファインで約100画像撮れることになっている。これと上記の「電池完全消耗までの撮影枚数」とは大きな差があるが、メーカー側の測定条件は2回に1回ストロボを発光させながら、30秒間隔でズームのワイド端とテレ端で交互に撮影、10枚撮影後に電源OFF、或る程度時間経過後に再び電源をONにして同様の方法で撮影を繰り返すという手法をとっているために今回の検証結果と大きく差が出ています。

 つまり、メーカーは実際の使用に際しての撮影可能画像数を示した現実的なものですが、今回の検証は電池にかかる負荷を極力少なくした条件で実施したためにこのような差が出ました。9種類の電池をメーカーと同じ条件でテストするとなると厖大な時間と手間を要するため不可能でした。今回の検証では、あくまで「同じ条件で撮影した場合、どの電池が長持ちするか?」という観点に絞ってテストしたもので、そのための目安にはなると思います。


注意事項
1.  この検証はあくまでデジカメで使用した場合のもので、他の機器では実際にテストしていないので何とも言えません。特に充電式の電圧は1.2Vであるため一部の機器では正常な動作をしないということを耳にしたことがあります。
2.  アルカリ乾電池は消耗しても暫く休ませれば或る程度回復するので間欠使用に向いている。新品の乾電池では30分ほど休ませると100画像以上撮れたものもありました。ニッケル水素電池は休ませなくても完全消耗まで使えるという特性があります。
3.  安価なアルカリ乾電池の中には新品にもかかわらず最初から電池交換の警告メッセージが出てきたものがありました。さすがにこれはテスト対象から外しました。電池の底部近くに小さな文字で「使用推奨期限」が記載されていますが、電池を購入するときは出来るだけこの期限が先の日付のものを選ぶことをお奨めします。
4.  前記の成績表では撮影枚数の絶対値順に並べたものですが、コストパフォーマンスの面で考えると廉価品は必ずしも下位に位置しないかも知れません。しかし、乾電池同士なら比較することは出来るのですが、乾電池と充電池とは比較し難いと思われます。充電池の eneloop は数百回は充電して使えますので使えば使うほどコストパフォーマンスはダイソー製品に近づき、そして逆転することになります。
 寧ろ乾電池のパナソニックEVOLTAは590円で3740枚ですから廉価品の方がコストパフォーマンスではかなり高いことになります。しかし、テスト中にわかったことですが廉価品は品質にかなりバラつきがありますので安定した使用を考える上でこれをどう評価するかです。
5.  各メーカーとも公称電圧は充電式電池は1.2V、乾電池は1.5Vとなっているが、実際には新品では下記のようにそれよりも少し高く若干の余裕を持たせているようです。
  
充電式のeneloopでは公称1.2Vのところ測定値は1.386V     乾電池Gigamaxでは公称1.5Vのところ測定値は1.615V
   
以上