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1.街の概要・町名・面積等
2.震災復興公営住宅など
3.全体利用計画
4.街づくり事業計画承認
5.景観地区に指定
6.現在の課題

1.街の概要・町名・面積等

 かねてから国際文化住宅都市・芦屋市の臨海部に位置する新しいまちを目指し、南芦屋浜地区で進められていた埋立事業は1997年1月24日に竣工を終え、1998年4月8日付けで正式に芦屋市の区域に編入されました。芦屋の洗練されたイメージを継承しながら、六甲山系の山並み、輝く蒼い海、芦屋川の優しい流れなど、恵まれた自然環境を生かした「戸建て住宅」を中心とした豊かな自然と優れた居住環境のまちとして目下、整備をすすめています。
  
 南芦屋浜地区の総面積は約1.256平方キロ(125.6ヘクタール)で、現在の芦屋浜シーサイドタウンとほぼ同じ広さです。この結果、芦屋市の行政区域面積は18.57平方キロメートルとなりました。これに先立ち、当埋立地の町名も決まり、それぞれの町名と区域面積は次の通りとなりました。
  
陽光町 432,759.04 平方米 震災復興公営住宅(市営400戸、県営414戸)
県公社分譲住宅「マリナージュ芦屋」203戸
海洋町   264,522.86  〃     住宅地区 マリーナ地区(建設中 一部完成)
南浜町 212,458.12  〃   住宅地区(一部完成) 人工ビーチあり
涼風町 346,051.18  〃   起伏のある住宅地(建設中)
   
南芦屋浜MAP

2.震災復興公営住宅など

南芦屋浜地区土地利用図 ここ南芦屋浜団地には、阪神・淡路大震災による被災者のための災害復興公営住宅が建設され、高齢者や身体障害者用住宅も予定されており、市営・県営住宅各6棟(6〜12階)が配置されました。
 
 市営住宅は400戸、県営住宅は414戸がすでに完成済みで、1998年4月から入居が始まりました。さらに団地の東隣接地に兵庫県住宅供給公社の分譲住宅マリナージュも203戸が1998年12月に完成しました。 

3.全体利用計画

 この地区はウオーターフロントを生かした住宅・商業・文化・海洋レクリエーションなどの機能を持ったまちづくりを基本理念としながら、阪神・淡路大震災の教訓に学んだ防災対策や高齢化社会に適応する計画になっております。震災復興公営住宅を含めて住宅戸数約 3,000戸、人口約 9,000人の街となる予定です。

 街の東部にはヨットハーバーが位置し、それらの周辺にマリーナ・文化施設・商業施設などからなるにぎわいのゾーンを配置、中央部北側には中高層集合住宅群を、西側といちばん南側に低層住宅を設ける計画になっております。 また、緑と水に囲まれた緑地・公園をつくり、街全体を公園都市と呼ぶにふさわしい快適なまちづくりを目指しております。

 1997年9月には、「事業提案競技」の当選者も決定し、戸建て住宅、まちのシンボル・海からのランドマークタワーとなる超高層(25階建て)住宅、ヨットの係留施設付き住宅としてのタウンハウスなど、1999年から12年間にわたって整備が行われることになっております。 既にヨットハーバーとマリーナは完成しており、係留施設付き住宅用土地の分譲受付も始まっています。

4.街づくり事業計画承認

 兵庫県企業庁は、埋立造成地のうち約55.7ヘクタールについてはコンペを行い、三菱地所、三井不動産、阪神電鉄などの企業体が当選し、事業計画を練っていました。 同企業庁では街づくりについて平成10年12月24日、コンペ当選者の三菱地所などのグループが提出した事業計画案を承認する方針を固めました。 計画は四期に分けて実施され、平成11年から13年までの第一期では、定期借地権付き分譲住宅56戸を建設・販売しました。兵庫県実施の戸建住宅分譲が定期借地権設定方式で行われるのは今回が初めてです。

 承認されることになった計画は最終年度が平成23年で、居住人口約6,000人、住宅戸数2,055戸の街 「芦屋ラグーナ・ビレッジ(仮称)」 を建設します。 街の理念は、”環境共生都市” としており、街のシンボルとして、約3.5ヘクタールの親水公園やマリーナを設置するほか、環境・景観に配慮して電線類の地中化、下水高度処理水の活用、ごみのパイプライン収集施設なども設けられます。 また、約1.5ヘクタールの人工緑地 「緑のモール」 も設置されることになります。

  
 5.景観地区に指定

 芦屋市はこの南芦屋浜地区について、都市景観条例に基づく景観地区に指定、「芦屋らしい緑豊かな質の高い住環境」を目標にまちづくりをすることになりました。2001年8月1日以降、南芦屋浜での建築物施工には届け出が必要となり、既に復興住宅や商業施設、病院などが立ち並んでいる北部区域(56ヘクタール)については、建築物と道路の色彩や照明設置について、助言や指導を行いました。

 南芦屋浜の北部区域については「復興住宅と合わせ、コミュニティーをはぐくみながら利便性を図る」とし、「六甲山系となじむスカイライン」「水辺を意識した夜景の演出、季節による風景変化」を目指します。

 具体的には、街並みに合わせた照明をデザイン、無電柱化、壁面での給排水管やダクトの露出防止を推進、外壁の色遣いを細かく指導します。中高層の建物については海や北側を走る阪神高速からどのように見えるかを配慮するよう求め.ています。

 今月以降、北部区域に建築する場合は、芦屋市都市計画課に計画内容を相談し、届け出なければならないことになりました。芦屋市が基準に基づいた指導を行った後、届け出書の副本が返却され、建築確認申請をします。中高層建物などについては、専門家による景観アドバイザー会議が助言、指導します。

 中南部については、事業コンペの結果、大手電鉄会社や不動産業者などによる事業計画が進んでおり、同時に景観形成基準づくりが検討されます。

 海辺に係留施設を併設したリゾート型住居をはじめ、2,055戸(6千人)の住宅、マリーナや人工海浜、複合型マリンレジャー施設建設などの案が出ています。第1期分譲開始は2003年度中に始まり、完成時には南芦屋浜全体で約9千人が住むニュータウンとなる予定です。

6.現在の課題

 南芦屋浜(潮芦屋)内の唯一の公共交通手段である阪急バスの便数が非常に少ないことです。1時間に朝夕は3〜4本、昼間は1〜2本のみです。地域内はまだすべて完成しているわけではありませんが、総合公園へのアクセスを含めてあまりにも少なすぎるのではないでしょうか。また、市立芦屋病院行きの直通バスがないため、復興公営住宅には高齢者が多いだけに心配ですし、団地から芦屋病院へ行くには乗り継ぎ運賃を要します。