●京都「怪奇大作戦・京都買います」ロケ地ツアー 2001年3月23、24日
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その1 2001年3月23日(くもり)
 朝4:30起床。新幹線のチケットは行き帰りとも自由席を購入していたので、乗れる便で行こうと決める。京都では歩き回ることとなるのでNB M1300、時計はBreitling Old Navitimerにした。東京駅に着くと丁度6:13発のひかり111号に乗れそう。これで行けば京都に8:52に着けるはず。駅で21世紀出陣弁当を発見し購入、ひかり111号へ乗車。

 京都には定刻通り着き、京都観光2日乗車券を購入する。これはバスや地下鉄が乗り放題なので便利。

 そして今回のツアー1番目は「東福寺」。あの橋(通天橋)はどうしても見たかった。JR東福寺駅から歩くこと約10分、通天橋は本堂に近い門(日下門)から入って左手にあった。拝観料を払って入るとすぐ目の前にあの風景(画像1画像2)が!HP用にデジカメ(OLYMPUS C-2040ZOOM)で撮り、銀塩カメラ(CONTAX G2)でも撮影。その奥に行くと「開山堂」がある。ここは風情のある庭園でしばし休憩。その後「万丈庭園」を見て帰る時、ありました!美弥子が牧を振り切り雲水たちと歩いていくシーンの場所。そこは日下門そばの禅堂を通天橋を背にして見たもので、ついさっきここから自分たちが入ってきた場所なのに、それまで気づかなかった、、、。

 ここでもう11時ちかくになっていたので次の目的地「黒谷」へ移動。黒谷へは市バス202系統に乗り約30分の熊野神社前で下車。ちょうどお腹も減ったので平安神宮横の「六盛」で昼食。名物「手桶弁当」を食べる。

 そこからは徒歩で「金戒光明寺」を目指す。歩くこと10分ほどで黒谷に到着。階段を登るとそこには巨大な三門が!これは美弥子が牧に今の京都のすさんだ状況を語る場面に使った門だ。残念ながら上には上れなかったが撮影時と季節が近いせいか雰囲気は最高。

 三門を通り過ぎると正面に、美弥子と雲水が登った石段があり、その右横には牧が美弥子を追うシーンのバックに写る経堂(冒頭のシーンにも使用されている)。左側には夕陽の中に浮かぶ牧の顔が印象的なシーン(美弥子が怪しいと牧が追う場面)に使われた鐘がある

 そして正面には、本編冒頭シーンに現れる本堂。牧が美弥子を追い、美弥子が付けた発信器を見つけてはずす念仏道場は、本堂を正面に見て右側にあった。障子が閉まっていたのでちょっと開けて中の仏像を撮影(もちろんフラッシュはたかない)この仏像の前に美弥子が座っていたのだ。

 美弥子がディスコから出てきて牧が追うシーンの路地は前途の石段と平行してあった。ここで記念撮影したのは言うまでもない(笑)。その続きのシーン、美弥子が消える石畳の路地はそのまた奥に平行してあったが、途中の民家(?)の屋根を修繕していたため、塀にはしごが掛けられていて残念、、、。本編後半、藤森教授が逮捕された後、美弥子が去っていく石段もこのすぐそば。この道をパトカーが走ったというわけねぇ〜と石畳を踏みしめる(笑)。でもこの辺りは本当に静かで落ち着いていて、物思いに耽るには最適の場所。

 次に向かったのは「知恩院」だが、その前にバス停に行く途中の「六盛茶庭」でスフレを食べる。店の中は日本庭園を模していてイイ雰囲気。

 知恩院方向のバスに乗車し知恩院前で下車。三門に着くがここの石段は一段一段が大きい。少し登りづらいが、ここを牧(岸田 森)が登ったのか〜と思うと足も速まる(笑)。登り切り振り返るとそこは、牧が京都の街をさまよい歩くシーンで使われていたのと同じ風景だった。ここはさすがに有名なので、人はそこそこ居たがハイシーズンをはずしているのでまだ空いている方だろう。

 その後は徒歩で円山公園をすぎ、圓徳院・三面大黒天に。ここは牧と美弥子がぜんざいを食べるシーンに使用された茶屋があった場所。「三面大黒天」の提灯も新調されて存在していたが、ここも工事中だった。この辺りは「ねねの道」と呼ばれ、観光客が絶えず行き来していて情緒は皆無。この近くに、牧がさまよい歩くシーンの中で出てきた、赤い唐傘の土産物屋もあったがここも観光客でごったがえしていた。

 怪奇とは関係ないが、圓徳院近くの裏路地(画像1画像2)に入ってみた。ここは、今にも向こうから美弥子が歩いてきそうな、古き良き京都を味わえる場所だった。

 圓徳院を過ぎて清水寺に向かうことに。やはりこちらも裏路地から入り、一年坂、二年坂、三年坂と歩いて行く。途中「文の助茶屋」に寄る。ここは、らいでん氏のHPの情報によると牧と美弥子がぜんざいを食べた茶屋で、1998年に三面大黒天からここに移転してきたそう。そこには本編にあるような「あまざけ」の看板に赤い提灯と、あのシーンが蘇る。もちろんここで休憩。ぜんざいではなく、わらび餅と抹茶を注文し、しばしドラマに想いを馳せる。

 ここで今日の予定は終了。多少時間があったので清水寺へ。ここは観光の定番のコースに入っているお寺だけあって大勢の観光客が居た。しかし、あの舞台はいつ見てもすごいと思う。

その2 2001年3月24日(晴れ)
 この日は1日中、嵯峨野方面を回る予定。まずは二条まで地下鉄を利用し移動。そこからは「清滝行き」の京都バス62系統に乗り「鳥居本」で下車。現地に着いたのは10:20。早速「平野屋」に向かう。バス停を下りてすこし進むと、左に下る小道がありそこを抜けて行くと右手に大きな鳥居がある。「平野屋」(画像1画像2)はそのふもとにあった。休憩し「しんこ」と「桜餅」を注文。どちらとも抹茶によく合う和菓子で特に桜餅は絶品だった。

 普通は嵐山から上に向かって見ていくのが一般的だと思うが、今回はあえて「化野念仏寺」から下へおりてみた。そしてその「化野念仏寺」では、物語ラスト近く“無数の石仏の中を歩く牧”のシーンが目の前に広がった。牧と同じ位置に立ちそこを同行者にたのんで写真を撮ってもらう(笑)。

 本編の内容とは前後するが、次は「祗王寺」に移動。ここは物語ラストシーンで使われた場所なので、絶対に見てみたかった。まずは牧が祗王寺に入るシーンをカメラに納める。現在ここの入口は使われておらず、観光客は左手にある別の入口から入る。入るとすぐに美弥子が仏像に変わった場所があり、その庭もほとんど当時のまま残っていた。ここは想像していたより小さかったが、その緑は鮮やかで時間の経つのを忘れさせてくれた(画像1画像2)。

 次は二尊院。さまよう牧が石段を登るシーンで使われた場所だ。門を抜けてさらに奥に行くと、そこにあの石段はある。両側は草木がうっそうと茂り、日中でも薄暗い感じ。当時には無かった手すりが景観を損ねていた。

 最後の目的地は「常寂光寺」だったが、その前に二尊院と常寂光寺の中間にある落柿舎に寄る。そして「常寂光寺」。ここは小雪が舞い散る中、牧が石段を登っていくシーンに使われた。早速、石段を登り上から仁王門を撮影。もちろんここでも記念写真を撮る。パンフレットによるとこの仁王門は、昭和51年に解体修理を行ったそうである。藁葺き屋根がなんとも言えない雰囲気を醸し出している門だった。

 その後は遅い昼食(定番の湯豆腐)を取り、混んでいるであろう嵐山はパスして帰路についた。

2日間京都を回ってみて
 やはり1泊2日では無理があるコースでした。もう少し余裕をもって色々と観られたら良かったと思いましたねぇ。今回の旅行では実相時監督の目線が多少なりともわかって嬉しい気持ちでいっぱいです。しかし、ドラマで使われていた場所に行くのは非常にワクワクするものですね。それが怪奇となればひとしおです。また行く機会があれば今回行けなかった所を見てみたいと思っています。
参考HP(らいでん氏のHP)
http://www.ucatv.ne.jp/~rydeen/SRI/kyoto/index.html