ゆうひのがんまん
 
りたーん
 

 
夕日のガンマン(原題 PER QUELCHE DOLLARO IN PIU')

 西部劇と言えば、保安官がいて、悪党がいて、おねーちゃんがいて、
 愛と勇気とフロンティア・スピリットあふれる物だと思っていた。
 LOW = JUSTICE
 そんな構図が出来上がっていると思ってた。
 俺は餓鬼の頃から、そんな西部劇が大嫌いだった。

 高校生の頃、土曜の昼に名作劇場みたいなやつがTVでやっていた。
  その日は「夕日のガンマン」だった。
 西部劇だから、見ないつもりだったが、
  クリント・イーストウッドの名があり、暇だったので見た。

 衝撃が走った。
  こういう西部劇があったのか!!と思った。
  正義?
  法?
  くそくらえである。
  そこにあったのはバイオレンスだった。
 3人の男が繰り広げる、熱いドラマだった。
 はまった。

  この映画はその音楽が素晴らしかった。
  テーマソングがカッコ良かった。
  物語のKEYになるオルゴールのメロディラインが哀しかった。
  ラスト近辺の緊張感の高さは、音楽の力があってこそだと思う。
  つい最近、サントラCDを発見、購入してしまった。
 
 俺がもっとも好む物語はこれかも知れない。
  俺の中でベスト3に入る映画。


   りたーん