京都百鬼夜行

 りたーん


これは嫁さんの御両親との「京都家族旅行記」であ〜る。
う〜ん、まさしく家族サービス・・・のはずが
御両親には色々と便宜を図っていただき、
こっちがサービスされてしまったのだった。(笑)

初日
眠い目を擦りながら4時に起床。
慣れない時間に起きると胃がまだ活性化しておらず、
朝飯を食わずに出かける。
外は真っ暗&雨。
夜逃げには絶好のシチュエーションである。
雨に打たれながらリアカーを引く・・・
う〜ん、哀愁だね・・・等と嫁さんと話しながら、
東村山駅へと向かう。
始発で合流地点へ向かうためだ。
俺達の他に数名の乗客がいた。
中にはほんとに夜逃げではなかろうか、
という雰囲気を醸し出していた女性も居たが
「あの〜夜逃げですか?」と、聞くわけにもいかず
仕方が無いので(?)ほっといた。
 
合流地点で嫁さんの御両親と合流、
親父さんの運転するチェロキーの4WDで京都に向かう。
6,7時間で京都に到着。
最初に醍醐寺へ向かう。
京都の道は狭く、入り組んでいるので
適当に進んでいたら迷ってしまった。(笑)
仕方ないので近辺住人に道を聞いて
何故か裏門にたどり着く。
色々な建物を見て
日記に書いた五重塔を見ながら
ガンダム話をする。(笑)
そう、ガンダムは思っているより小さいのだ。(笑)
 
醍醐寺のすぐ近くに食事処があったので
そこで昼飯を食うことに。
俺と御両親は初めての店なので様子見ということで、
1000円程度の食事を頼んだが、
嫁さんはいきなり精進料理コース3500円を
頼んだ!!
さすがである。(笑)
感想はそれなりだそうだ。
私は天ぷら蕎麦を頼んだ。
薄口の甘いたれは美味しかったが、
蕎麦がばっつんばっつん切れて
俺好みではなかった。
むぅ。
 
その後、ホテルにチェックインして
京都の地ビールを飲みに行く。
御両親は車に積んできたミニチャリで目的地に向かった。
元気である。
俺達は電車&徒歩で目的地に向かう。
なんか、俺達の方が年寄りだ。(笑)
その店は結構大きな店で普通のお酒や食料品の販売コーナと
レストランコーナーに別れていた。
夜はビアレストランもやっているが
昼はカウンターで軽く飲むことが出来る。
まだレストラン開店には時間があるので
カウンターで飲むことに。
6種類くらい地ビールがあるのだが、
諸々の事情で4種類くらいしか飲めなかったのが残念。
この店の代表的なビール(名前忘れた)は
面白い味で、飲み続けると癖になりそうだ。
後、黒ビールがコーヒーみたいに強い苦みがあるが
すっきりしていた。
甘い黒しか飲んだことの無い嫁さんには辛かったらしい。
飲んだ後は販売コーナーをうろつく。
色々なチーズや輸入食品があり、つい買ってしまった。
夜は部屋で飲むのでそのつまみと、
ほうれん草を練り込んだマカロニを購入。
帰り道、大通りを通らずに小道を歩いて帰る。
京都の家はなかなか興味深い建て方をしていた。
現代風の家もあれば、古風な家もあり、
所によっては長屋のように数件の家がくっついて建っていた。
おもちろい。
更に去年のスポーツ系ブランド品を安く卸している店を発見。
そこでウォーキングシューズとTシャツを購入。
う〜ん、ラッキー。
 
ホテルに戻り、風呂に入る。
ちなみに俺は目が悪いので、風呂に入るときも
メガネをつけている。
サウナがついていたが、止めておいた。
 
ホテルで晩飯。
色々頼んで、どれもこれも美味かったが
特に漬物が美味かった。

最後に部屋で宴会。
しこたま飲んで寝る。(笑)

二日目
今日は御両親と別行動。
八坂神社、清水寺を覗いた後に
メインイベントの比叡山を攻める事にした。
 
地下鉄で八坂神社近辺へ。
どこぞの中学生が大量に修学旅行に来ていた。
俺も10年前はここに来たんだよなぁ・・・と思うと感慨深い。
お参りして、清水寺へ徒歩。
 
八坂神社のすぐ側に一泊3万からという高級旅館の前を通る。
嫁さんは就職活動でその店を受けたそうだ。
そして落ちた。(笑)
落選通知が来たとき、嫁さんのお母さんが
「落選したとしてもお礼の手紙を書きなさい。」
と言ったそうだ。
そしてお礼の手紙を送ったところ、
旅館側がその手紙に感激したらしく採用通知が来た!!
結局、その旅館には就職しなかったが
いつでもお礼の心を忘れてはいけないという教訓である。
俺が嫁さんに転んだのも遊んだ後のFAXだったのだが、
それもお母さんの助言だったらしい。
う〜ん、恐ろしき、いや素晴らしいお母さんである。(笑)
 
といった話をしながら清水寺に向かう道すがら、
五重塔を発見。
なんでも聖徳太子時代のものらしいとか・・・
ここの五重塔は中に入れる、との事なので入ってみる。
なかなか面白い体験だった。
 
てくてくと歩いてようやく清水寺へ到着。
清水寺には以下の様な事を書いた看板があった。
「某ホテルは京都の景色を破壊するホテル第一号です。
  某ホテルの宿泊客の参拝はお断りします。」
こわ〜(笑)
真剣に見てまわると比叡山に上る時間が無くなるので
軽く見た後、比叡山に向かった。
 
時間が無いので比叡山に向かう電車の駅までタクシーを使った。
このタクシーの運ちゃんは観光の押し付けが無く、
時々、俺と嫁さんが疑問に思っていたことを答えてくれたり、
非常に居心地が良かった。
そして駅に着いたとたん、大雨である。
嫁さん頭痛を訴える。
日記に書いた「嫁さん、星を護る戦士説」が生まれたのはこの時である。(笑)

20分も電車に乗っているとすぐに山のなかにはいっていった。
終点でケーブルカーに乗り換え比叡山を上る。
その後はロープウエイで頂きを目指す。
ロープウェイの終点では雲とガスでまったく下界が見えなくなってしまった。
絶景を期待していたのでちょっとがっくしである。
 
比叡山は大きく3つのエリアに別れていて、
900円乗り放題のシャトルバスで行き来する。
俺達は根性で全てのエリアをまわり色々な所を見学させてもらった。
寺好き夫婦の俺達は幸せだった。(笑)
帰りはバスで京都市外へ。
30分くらいで着いたから、結構近い。
ホテルまで歩いているときに明治屋を発見、
面白い缶詰等があったので、またしても色々買い込む。
やっぱり、俺達は食に対する執念が深い。(笑)
 
ホテルで一休み。
夜は御両親と合流して外に食事へ行くので
その前に風呂に入ることにした。
例によってメガネをしたまま。
俺「昨日は入らなかったが、今日はサウナに入ってみよう」
ウルトラマンの寿命である3分粘った。
その後、風呂を出て部屋に戻る。
な〜んか、視界が変。
メガネを外して表面を見てみる。
するとレンズ表面がてろ〜んとしていた。
俺「このメガネ、たれてるやん!!」
ショックであった。
あれしきの熱でたれるとは・・・
セイラさんに「軟弱者!!」とぶたれても仕方ないメガネだった。
トホホ・・・
 
その後、御両親と一緒に夜の京都へ。

街灯がレンズに反射しまくり。(笑)
嫁さんにメガネがサウナでたれたと告白。
嫁「ばか」
寂しい限りである。
 
御両親の案内で「先斗町(だったかな)」の飲み屋ストリートに到着。
ここは通りが狭く、店も隙間なくびっちり建っているので
火事になったら俺達死ぬな・・・と思いながら店を探す。
1軒目・・・串揚げ屋
        突き出しのキャベツを串揚げのたれにつけて食べる。
              なまら美味い。
              串も美味かった。
2軒目・・・洋風居酒屋
              オリジナルの洋風と和風がごっちゃになったような
              料理が美味かった。
3軒目・・・寿司屋
              飲み屋ストリートを離れて、チェーンの寿司屋へ。
              ネタは大きかったが、味はそこそこかな?
今日はつかれたので、部屋の宴会無しに寝る。
もっとも、宴会しなかっただけで、ビールは飲んだが。
 
3日目は車に乗って帰るだけである。
途中渋滞に巻き込まれる。
その間、運転手である親父さん以外、
嫁さんの持ってきた山岸涼子の恐い短編集を読みふける。
非道すぎる。(笑)
 
京都は面白いところだった。
まだまだ見たりないし、食べたりないので、
今度は新幹線で時間にゆとりを持たせて行こうと誓う
俺と嫁だった。



 


 
りたーん