ばいおはざーど
りたーん
バイオハザード
初めて、バイオハザードの広告を見たときには全身に震えが走りました。
「映画系」で触れています様に私はゾンビが大好きでございます。
そうですね…「愛」を感じている、
といっても過言ではありません。
そんな私にとってバイオハザードはまさに夢のゲームでした。
指折りゲームの発売日を待ちました。
発売日当日には会社を定時ダッシュして買いに行きました。
まぁ、今でも会社は定時ダッシュですが…
部屋の電気を消して、カーテンを敷き、準備はOK。
プレイ開始です。
怪しい屋敷に響き渡る銃声。
銃声を追って屋敷を探索する人影が見える。
近づくと人影が振り向いた…
「きゃ〜!!」
私はアイドルを目の前にした、女子中学生の様でした。
そこには夢のゾンビ様がいらしたのです!!
ベレッタM92Fを手に「ぢる」は館を走り回ります。
ゲームのBGMは重い音楽ですが、頭の中に流れる音楽は
「DAWN OF THE DEAD」のBGMです。
GOBLINの演奏する軽快な音がゾンビ殺戮(死んでるっちゅ〜の)欲を刺激します。
「7機目!!次は!?」
意味不明な言葉を吐きながら、「ぢる」は
ぱからん、ぱからんとゾンビや犬を撃ちまくります。
まるでトム・サビーニがリメイクした「NIGHT OF
THE LIVING DEAD」の
主人公の様です。
あらかた屋敷のゾンビを殺し、「ぢる」はほっと一息つきました。
ゾンビに噛まれた傷も痛みません。
人間を噛む音がリンゴを噛む音と同じだったと知ったときにはショックでしたが。
「ん〜?もう、ゾンビはいないのかにゃ〜?」
落ち着きを取り戻した「ぢる」はご立腹です。
そんな時に、奴はやってきました。
ぺとぺとと足音をたてながら。
ゾンビの鈍さになれた「ぢる」の眼に、奴の動きは速すぎました。
「早い!!新型か?」
またしても「じる」は意味不明の言葉を吐きます。
奴に応戦しながら「ぢる」は感じていました。
ゾンビと過ごした甘い日々の終焉を。
そして、新たな戦いの始まりを。
「ぢる」は戦いました。
一生懸命戦いました。
ヘビ獣人には12番ゲージ(嘘)をぶち込んで、クモンガの子供を踏みつぶし、
タングステン鋼の刃(嘘)はピッケルシャークの喉を切り裂き、
特製カビキラー(嘘)はマンモスフラワージュランを枯れさせるには十分でした。
「ぢる」は今、ニュータイプへの覚醒を迎えようとしていました。
でももう駄目です。
目の前にいる「フル○ン・ゾンビ」には勝てません。
殺されてしまいそうです。
弾頭に水銀を埋め込んだ44マグナム(嘘)も利きません。
「ええぃ、奴に勝つにはどうしたらいいんだ?!
教えてくれ、ララァ!!」
またしても「ぢる」は意味不明な言葉を吐きました。
するとどうでしょう?
空からロケットランチャーが降ってきたではありませんか!!
「ろろろろろろろろけっとらんちゃ〜!!」
ぽてちんと落ちているロケットランチャーを目指して
「ぢる」は走りました。
今なら100m走、世界一です。
そして…
いや〜実に楽しいゲームでございました。
ただ…一つだけ悲しい点があるのです。
数あるBAD ENDの中に何故、
「ゾンビになって屋敷を徘徊する」
がないのでしょうか?
ゾンビフェチにとって、
これこそが最高のGOOD ENDなのですが・・・
りたーん