あーまーど・こあ
りたーん
ARMORED・CORE
壊滅的な状況を作り出した国家間戦争により半世紀、
人類は再び繁栄を迎えていた。
既に「国家」という概念はなく、それにかわるものとして「企業」があった。
「企業」が全てを支配する世界が生れたが、
その支配を受けない者達もいた。
どの企業に組することも無く、報酬しだいで仕事を請け負う傭兵達。
彼らの名は「レイヴン」
・・・といった感じの「はーど」な世界設定のロボットゲーでございます。
プレイヤーは「レイヴン」の一人となって、
企業やその他団体から依頼を受けて、
アーマード・コア(AC)と呼ばれるロボットに乗り込んで、
じゃんじゃんばりばり、弾を放出するのでございます。
さて、このゲーム、プレイヤーたる主人公の名前も顔もありません。
何故レイヴンになったのか?等の設定もありません。
これは嬉しいですね。
妄想が好きな私にとって、あれやこれやと設定を考えてしまいます。
さらにはストーリー色が薄いです。
与えられる情報は断片のみ。
非常に妄想を駆り立ててくれますね。
おしつけがましさがなくて良いです。
ゲームのストーリーとは関係ないところで妄想を爆発させることが出来ますから。
そして、お金を貯めてACを組みながら闘う訳ですよ。
A社とB社という二大企業の反目が飯の種です。
ある時はA社に、あるときはB社に雇われて、
地下に潜ったり、飛行機を護衛したり、街を破壊したりと
ナイス傭兵生活を堪能出来ます。
同僚であるランカーACとの戦いは一番熱いですね。
特に広い場所でのバトルは心踊るものがあります。
そんなナイス傭兵生活を堪能しているうちに、
企業間のパワーバランスが崩れてしまいます。
A社が滅びちゃいました・・・というか滅ぼしちゃいました。
主人公が。
やっちゃいましたね〜
やりすぎですね〜
明日からのおまんまはどうするんでしょ?
ここでムービーが入ります。
A社が倒れても、C社が現れましたよ〜
と放送するTVを鉄パイプでぶっ壊し、
「何も変わらないじゃないか!!」とほざく主人公(?)
いけませんね〜
興ざめですね〜
傭兵が世界を変えようなんて考えてはいけません。
傭兵は世界の緊張があってなんぼの商売です。
なければ、その緊張を作り出す・・・くらいでなくてはいけません。
それがどうですか!!
主人公の傭兵さんはジョン・レノンにでもなろうとでもしていたのでしょうか?
傭兵失格です。
そんな傭兵失格な主人公ですから、
同僚にも疎まれますね。
当然です。
「おまえさん、ちょいとやりすぎやおまへんか?」
お叱りのミサイルが飛んできたりするわけですよ。
そして・・・
ってな感じのゲームでございます。
非常に面白いゲームなのですが、後半は戦闘よりも
移動の操作に重点がおかれるようになってちょっと残念です。
後は・・・どうして、こう途中で脱力する展開になってしまうのでしょう?
「えせはーどぼいるど」は止めて欲しいのでございます。
まぁメソ(メタルギア・ソリッド)に比べると100万倍ましですが。
りたーん