☆序論
「Romancing Sa-Ga 3」(以下ロマサガ3)は、以下のような特徴を持つロールプレイングゲーム(以下RPG)です。
うにゅ、なんだか良く解らない…でも、ふつーのRPGとはなんか違うような。そう思われた方も多いと思います。ロマサガシリーズは、そのシステムが斬新かつ特異であることで、特に有名なゲームなのです。
システムが複雑な分ストーリー性が希薄で嫌、という人もいますが、一度基本を飲み込んでしまえば、複雑さは逆に奥の深さにつながりますし、ストーリーをより味わう余裕も出てくるはず…私たちもこうして、はまっていった訳で(笑)。
という訳で、ここではロマサガ3をより楽しんでいただくために、全体的なシステム概要を説明しておきましょう。コツさえつかんでしまえば後はプレイヤーの自由。自分なりのプレイを楽しめるのが、フリーシナリオの醍醐味なのですから。
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【イベントの処理】
システムが斬新でも一応RPGですので(笑)、基本的にストーリー進行/イベント発生はプレイヤーが行動することによって可能になります。具体的な流れとしては、
例えば、発生したイベントAをクリアせずに放っておき、別のイベントBを発生させクリアしてから戻ってくる…といった、複数のイベント同時進行も可能です。まああんまりいくつも抱え込むと、混乱しちゃうかもしれませんが。
そういう時のために、現在進行中のイベント確認のコマンドが、ちゃんとメニューに用意されてます。
またロマサガ3では、イベント進行中に選択肢が出現することが頻繁にあります。この選択のいかんによっては、その後に控えているイベントが変化したり、全く起こらなくなる場合もあるのです。どの答えを選ぶかで、プレイヤーが物語の流れをある程度コントロールすることも可能なのです。
さて、ほとんどのイベントはいつでも、好きな順番に手をつけたり、クリアすることができます。ただし、一定の条件下でないと発生しないイベントというのも、やっぱりあります。この場合条件を満たすために、別のイベントを先にクリアする必要が出てくることも。
【イベントの分類】
発生するイベントは、大きく2つに分類できます。
メインのイベントは、クリアしていかないと最後まで進めません。逆に言うとこれさえやっていれば、ともかくラストバトルにはたどりつけるわけで、速解きなんかを目指す場合はかなり楽かも。
とはいえ、必須でないサブイベントにも強力アイテム入手・仲間キャラの増加や、軍資金たるオーラム入手(笑)など、メインのイベントクリアをサポートしてくれる結果が待っていますので、なるべくトライした方がいいでしょう。
コレクター気質の方はもちろん、演出・ストーリー重視のプレイヤーにとっても、楽しめるイベントがかなりあります。
【ゲームオーバー】
次の場合にはゲームオーバーです(T_T)。一部のバトルでは、例外もあります。
この時はソフトリセット状態になりますから、セーブデータからやり直しです。
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【各種ステータス】
各キャラクターのステータスデータは、以下のようなもので構成されています。概要は推定を含みます。具体的な数値についてはデータ編を参照してください。
○初期値のまま固定のもの
・名前‥‥‥‥‥‥ | 一応の呼び名。 |
・身分‥‥‥‥‥‥ | 一応の出身、職業、立場として知られるもの。 |
・年齢‥‥‥‥‥‥ | 一応の年齢として知られるもの。 |
・性別‥‥‥‥‥‥ | 一応の性別として知られるもの。 |
・LP‥‥‥‥‥‥ | 最大値のみ固定。戦闘中気絶すると、1ポイント減る。0になると死亡となりキャラが消滅、ある条件を満たさないと復活しない。休息で完全回復が可能。 |
・腕力‥‥‥‥‥‥ | 使用した物理攻撃の威力に影響する。 |
・器用さ‥‥‥‥‥ | 使用した物理攻撃の命中率、攻撃技のひらめきに影響する。 |
・素早さ‥‥‥‥‥ | 行動の早さ、攻撃を受けた時の回避率、受け・見切り技のひらめきに影響する。 |
・体力‥‥‥‥‥‥ | 肉体的ステータス異常からの自然回復、HPの増加量に影響する。 |
・魔力‥‥‥‥‥‥ | 使用する術法の威力、術を受けた時のダメージ量に影響する。 |
・意志力‥‥‥‥‥ | 精神的ステータス異常攻撃の威力、回避、自然回復に影響する。 |
・魅力‥‥‥‥‥‥ | 誘惑系ステータス異常攻撃の威力、回避、自然回復に影響する。 |
これらの項目の中には、術法か、特殊な装備の使用で増加・減少させられるものもありますが、通常ゲームを進めることでは、自然増加させることはできません。
とにかく、最初に出逢った時の数値がすべて。『このステータスで、どれだけの仕事をしてくれるのか』など、後々のことを考える目安にもなるので、よく検討してください。…ごく一部のキャラには、例外がありますけど。
○戦闘経験により増加するもの
・HP‥‥‥‥‥‥ | 戦闘中ダメージにより減少する。ゼロになると気絶。戦闘中は術やアイテムなどで回復できる。戦闘終了後に完全回復する。戦闘で勝利を重ねると、体力に応じて増える。 |
・WP‥‥‥‥‥‥ | 武器技を使用するためのポイント。休息で完全に、アイテムで一定値の回復が可能。物理攻撃を使用していると増える。 |
・JP‥‥‥‥‥‥ | 術法を使用するためのポイント。休息で完全に、アイテムで一定値の回復が可能。術法を使用していると増える。 |
・各種武器LV‥‥ | 武器系統別に設定された熟練度で、その系統武器を使った時の威力・命中率に影響する。系統武器を使用することにより上昇。 |
・各種術法LV‥‥ | 術法系統別に設定された熟練度で、その系統術法を使った時の威力に影響する。系統術法を使用することにより上昇。 |
こちらは戦闘で勝利をおさめた後に、ランダムなタイミングで数値が上昇していきます。例えば片手剣を主に使わせていたキャラなら、敵を倒していくうちに「剣・大剣がアップ!」と報告が出て、その武器LVが上昇します。「技の力がアップ!」と報告されたなら、WPが増えています。
このあたりは術関連も同じです。「HPがアップ!」は読んで字のとおり。
こうして、最初まったく経験のない(LVがゼロ)の武器・術でも、使い込んでいくうちにどんどんLVが上昇していきます。獲得経験値が数字で確認できないなんておかしい、という方もいるとは思いますが、なんでも数値で済ませてしまうよりも、このシステムの方がよっぽどリアルなんではないでしょうか?
【宿星、得意武器】
ゲームスタート時、8人の候補キャラクターから主人公を選ぶことになりますが、ここで「宿星」「得意武器」という要素がからんできます。通常のステータス画面では出てこない項目なので、プレイを進めるうちに忘れちゃったりしそうですが、このふたつは主人公の初期パラメーターに影響を及ぼす、重要なものです。
プレイヤーがキャラの基本ステータスを操作できるのは、この時だけです。有効に活用したいところですね。以下に、要素の説明と影響を簡単に述べます。
・宿星‥‥‥‥‥‥ | 様々な職業・傾向を司る守護星を設定する。主に、基本ステータス中の固定パラメーター数値に影響を及ぼす。 |
・得意武器‥‥‥‥ | 武器の得手不得手を設定する。基本ステータスのほとんどのパラメーター数値に影響を及ぼす。「なし」に設定すると、潜在術法が使えるようになる。 |
選択した宿星により、名前〜LPを除く固定パラメーターとHPの数値が変化します。その上に、得意武器による変動が重ねて加わり、合計結果が主人公選択の最後に表示されるのです。
数値は選択の組み合わせによって増加するものもあれば、減少するものもあります。設定のやり直しは可能ですから、いくつも試してみて、悔いのないメイキングをしてください。
得意武器は初期パラメーター数値の他、その武器を使用した場合の技のひらめきや、初期装備の品目にも影響を与えます。装備はともかく、ひらめき確率の増加は後々、プレイにかなり響いてくるので注意。
また「なし」を選択して使えるようになる術法の系統は、キャラによって決まっています。具体的な数値・データについては、データ編を参照してくだはい。
【仲間】
ゲーム中には、非常に大勢の“仲間になるキャラ”が登場します。主人公オンリーの独り旅もいいですが、心強い味方がいれば、旅もますます楽しくなるでしょう。
○スカウト方法
普通は話しかけるだけで「仲間にする/しない」などの選択肢が出ますから、好みの解答を選択するだけです。
ただし、パーティを構成する人数は主人公を含め、最大6人まで。フルメンバーで「仲間にする」を選ぶと、断られてしまいます。
中には特定のイベントをクリアしておかないと、選択肢が出ないキャラもいます。特定の状況下で一時的に参加してくれる、なんて場合も。
○選び方のポイント
前述したステータス数値、所有している技や術なども大切なんですが、各キャラは画面では確認できない要素も持っています。これが結構、重要だったりするんだ。
各キャラには主人公同様、得意武器の設定があります。より広範囲の技を取得するために、主人公がカバーしていない武器種を得意とするキャラを、重点的にスカウトしておくといいかも。特定の武器攻撃に耐性を持つ敵が出た場合などにも、柔軟に対処できるはずです。
またほとんどのキャラは、固有の「陣形」知識を持っています。新しい陣形を使えるようにするには、その知識を持っているキャラを仲間にした状態で、メニューで陣形一覧を確認しておく必要があるのです。
陣形は、他の方法で覚えることはできません。一度覚えてしまえば、該当キャラがいなくてもずっと、使用することができます。
○パーティから外す
という訳で、不要になったキャラ(爆)をパーティから外す方法ですが。
まずどこでもいいからパブに立ち寄り、マスターに話しかけましょう。ほとんどのパブで「仲間と別れる」の選択肢が出るはずなので、表示されるキャラ名から外したい人を選べばOK。
指名されたキャラはマスターに何やら聞いた後(次の船便の予定か、あるいは主人公への愚痴でももらしているのか…)、無言でそそくさと去っていきます。
ごく一部には、この選択肢では外せないわがままな奴(笑)なんかもいます。一定の条件を満たすことが必要だったり、別の場所で外せたりはするんですけどね。
○仲間キャラ死亡
LPがゼロになったキャラはその戦闘終了後に消えてしまい、元いた場所を訪ねても戻っていません。気絶耐用限度を超えた=死んでしまった、という扱いになります。その時装備させていたアイテムも、パーティの手元には残りません。
もしもかなりLPが減少しているようなら、宿屋その他で休息をとるか、アイテムで回復させておきましょう。死なせてからでは遅いですから。
ただし、LP尽きで消えてしまったキャラは、アビスゲートを閉じることで何度も復活させられます。他に復活の方法はありません。
○再スカウト
外した/死んで復活したキャラは元いた場所に戻っています。再度話しかけてスカウトすれば、装備や覚えた技/術などもそのままに、また仲間にすることが可能です(一部失われてしまうアイテムもあります)。外している間にパーティが経験を積み強くなっていれば、そのキャラも陰で努力していたのか、少し成長してたりします。
ただし、キャラが戻るべき場所が『ない』場合には、もう逢うこともできないので注意しませう。
○スカウト不能?
さて、仲間をどんどん増やしていくとそのうち、新規のスカウトができなくなることがあります。あまりに大量のメンツを勧誘しまくった場合や、ゲートを4つ閉じた後などに『条件を満たしたのに仲間になってくれない』というケースが報告されています。
どうやらこれは仕様のようです。ほどほどのところで満足するしかないでしょう。また主人公の選択によっては、徹頭徹尾特定のキャラを仲間にできない、ということもあります。
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メニューは強制行動が進行中でない限り、いつでも、どこでもセレクトボタンで開いて見ることができます。できることは以下の通り。
基本の使い方は取扱説明書を参照してもらうとして、ここではセーブについてひとこと。
セーブは、街中であろうがダンジョンであろうが、ほとんどの場所で可能です。全滅の事態に備えて、まめにセーブするのはRPGプレイの基本ですが、ここでは他のゲームのような、セーブポイント探しの苦労はありません(笑)。
ただし、敵が多数徘徊している場所でのセーブには注意。その画面内で倒しておいた敵が、リロードによってほとんど復活してしまうからです。全滅寸前でなんとか敵を一掃、ほっとしてセーブ・再開したとたん、わらわらっと…なんてこともありえますから。
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【マップ移動】
このゲームでは、マップ移動という特殊な方法が使われています。ダンジョン・街など、キャラクターグラフィックが表示されているフィールドから出ると、自動的にマップ画面に切り替わります。出口に向かわずXボタンを押すだけでも、地域→ワールド(全体)とマップが表示できます。
ところが、マップというからは地図であるくせに、最初の時点では地形が確認できるだけ、地名その他はほとんど載っていません。どうしよう?
まずは町やダンジョンなど目的地の情報を入手したり、あるいは一度船や徒歩で訪ねたりが必要です。こうすれば、その場所がマップ上に出現するようになります。
以後はマップ上でカーソルを合わせて選択するだけで、そこへ移動できます。便利ですねえ。
ただし、一部にマップ移動のできない場所もあります。こういうところには、依然として徒歩なり船なりを使って、行くしかありません。
Xボタンは街中でも重宝します。たとえば建物2階から順次押していくと、1階→建物の外(入り口扉前)→町の入り口→地域マップ→ワールドマップと、ほとんど歩かなくて済みます(笑)。マップに出たあと、Bボタンキャンセルで町の入り口まで、逆戻りも可能です。
【徒歩・乗り物】
やっぱり歩かなきゃいけないのが、フィールド/ダンジョン。こういうところではXボタン脱出は効きません。一部の建物や町にも、こういう場所があります。
町の中で店や建物を訪ねる時なども、方向ボタンで歩きます。
この時、Yボタン同時押しでダッシュが可能です。ちょっとした段差や隙間も、これでジャンプして進めます。
ただし、ダッシュ中は敵の姿が消えて影だけになります。この状態で接触すると戦闘が不利になるので注意。
船は、各地の港で利用できます。立っている船員に話しかけて「乗る」を選択すればいいのですが、一部有料の便もあります。
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【会話】
相手をとっつかまえてAボタンで、話をすることができます。人の話を聞くことはRPGプレイの基本。場合によっては選択肢が出ますが、これは自分の判断で選んでください。
吹き出しの右下に白い三角が出ているのは、その話に続きがあるということです。Aボタンで先に進めてやりましょう。一通りの話が終わるまでは、メニューを開いたり歩いたりはできません。キャンセルで前の話に戻すことも不可能。
【調べる、入手する】
宝箱の入手は、接触してAボタンです。主人公のセリフで中身が確認できます。このセリフのパターンがキャラによって違い、なかなか面白い。たまにトラップの宝箱なんかも、あったりします。
中身を取って空になった宝箱は、ふたが開いているので一目瞭然。ただし、最初から開いている宝箱でも、メッセージなどが入っている場合は調べる必要が。
このゲームには、隠しアイテムの類はほとんど存在しないようです。街中や室内の樽や木箱を探しても、たいていなにも出てきません。壁の時計なんかも同様(笑)。
ただしダンジョンでは、宝箱の形をしていない宝箱なんかもあるので注意。
【施設の利用】
○道具屋
お店は、カウンターの正面に立って話しかけると利用できます。販売品目が店により違いますから、目的の品物を扱う店を探してください。武器や防具、回復や攻撃用のアイテムが買えます。現在の持ち物を売ってオーラムに替えることもできますが、装備しているものは売ることができません。
○宿屋
各種ポイント回復に利用する宿屋の場合、回復する必要のあるキャラがいない(ポイント全員満タン)の場合、利用してもオーラムはとられません。
まあ、ひとり1オーラムなら大した額ではありませんが。宿屋の他に、無料で休息可能なスポットも存在します。
○パブ
パブ利用の主な目的は、パーティの編成と情報収集です。マスターに聞ける「なにか情報は?」「世間話をする」はもちろん、お客も重要な情報源になるでしょう。
ここでオーラムを使うことはほとんど、ないはずです。一杯くらい、飲ませてくれてもいいのに…。
○銀行
銀行の利用は、カードが必要となっていますが、預金があれば銀行員に話しかけるとくれます。倉庫に預けたりして所持していないと、その場でまたくれます(笑)。一部主人公では、利用はできません。
この銀行は引き出し専門。預け入れは、自動的に行なわれています。詳しくは以下で。
○術購入
術は、ローブ姿の術士から購入します。たいてい特定の店は持たず、うろうろ歩きまわっていることが多いようです。術士によって扱う術の系統が違うので、注意してください。
この取り引きでは、覚えさせるキャラを指定しなければなりません。また今持っている術と相反する系統のものを新しく覚えさせると、元持っていた方の術は使えなくなります。これに気をつければ、誰に何を覚えさせてもOK。
術の封印も、ここで行ないます。メニューでは封印できません。
○倉庫
倉庫では、手持ちアイテムの預け入れ/引き出しができます。利用は無料で、預ける分には何種類でも預けられます。種類別に保管してくれているので、アイテムの種別整理に利用してもいい。ただしどの街にもある訳ではないので、計画的に訪れる方がいいでしょう。
所持保管できるアイテム数量は、それぞれ1種類あたり99個まで。メニューの「すてる」コマンドですてた品は、自動的に倉庫に入ります。
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【アイテムについて】
さて、ゲーム中には様々なアイテムが登場します。店で購入、宝箱から入手、人からもらう、敵を倒すと落とすなど、入手の方法は様々。
○アイテムの装備・使用
取得したアイテムは全て、一旦メニューの持ち物欄に入ります。武器・防具で利用したければ、必ず自分で装備させてください。回復アイテムなど、装備していなければ使えないケースがほとんどです。イベント関連アイテムの場合ごく稀に、持ち物欄にあるだけで効果があらわれるものもありますが。
回復アイテムなどを使用する時は、使いたいアイテムを指定してさらに、対象となるキャラを指定してください。パーティ全員に効果のあるものは、自動的にカーソルが分裂して全員を指してくれます。そのまま決定してください。
○アイテム入手時の注意
メニューのアイテム欄に赤い「満」の表示が出ていたら、もう持ち物欄は一杯。新たな種類のアイテムを入手することはできません。
この場合、宝箱なら一旦取るのをやめてくれるので、持ち物メニューの「すてる」コマンドで不要な品を倉庫に送り、リストに空欄をつくってください。空欄があれば、再度取ることができます。
ただし、敵が落とすアイテムの場合は、この機能が働きません。一部に例外はありますが、ほぼ紛失扱いになってしまいます。入手のチャンスが一度しかないレアアイテムの場合は、かなりつらい…。
【お金】
ゲーム中のお金の単位は「オーラム」。船・宿の利用や買い物に必要です。報酬として受けとったり、宝箱から回収したり、敵を倒すことで入手できたりします。
○お金の管理
メニューの右側下に、現在手持ちの額が表示されます。店での買い物の時には所持金額が表示されるのですが、その他の場合には画面には出てきません。事前にチェックしておくといいでしょう。
持ち歩ける上限は1万オーラムまで。それ以上の収入は自動的に銀行/国庫に預けられています。銀行は特定の町にありますので、必要に応じて引き落としをしてください。
ただし、国庫に入ったオーラムについては、残念ながら引き落としはできません。…国のお金を個人が使い込んだら、やっぱ背任罪でかまゆでの刑?
○お金入手の注意点
宝箱から入手/アイテム売却/謝礼でもらったものは、無条件でパーティの懐に入ります。ここで所持限度額を超えた分は、自動的に銀行/国庫が預かってくれます。
が、モンスターを倒して得た場合、限度額を超えると「持ち切れなかった」でチャラにされてしまいます。うぬー。
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武器・防具の装備は、メニューの「装備」コマンドで行ないます。
【武器について】
ほとんどのキャラは、全種類の武器を装備・使用可能です。使用させられる武器の種類は、以下のように分類できます。
熟練度分類 | アイテムグラフィック分類 |
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(LV表示マーク) | (両手持ち武器) | (片手持ち武器) |
剣 | 大剣 | 剣/曲刀 |
斧 | 斧/棍棒 | |
槍 | 槍 | 小剣 |
弓 | 弓 | |
拳 | (武器装備に関係しない) |
○武器の能力
武器に設定されている能力は、基本的に攻撃性能のみです。ただし、中には「固有技」を覚えられる武器もあります。
これはその武器のみ、または類似の武器のみで使用できる技で、一度ひらめくとその技を使用可能な武器全部が、一度に覚えてくれます。キャラではなく武器が覚える技なので、持たせるだけで誰でも使用が可能です。
○武器技
固有技でない通常の技は、各武器種(アイコン分類)の共通したものならどれでも使えます。技の使用でさらなるダメージ増加を狙うなら、その技が使える武器を装備させましょう。
例外的に、他の武器種の技が使えるというものもありますので、戦闘時に表示される技の種類を確認してみてください。
○武器の組み合わせ
両手持ち/片手持ちを問わず、装備欄に空欄がある限り、どんな種類の武器も好きなだけ持たせておけますので、様々な種類の武器を使い分けさせることもできます。
自分の好きな攻撃方法のスペシャリストはもちろん、オールラウンド・プレイヤー(別名器用貧乏)もまた作れる訳です。
ただし、武器種を限定する装備欄や、固定装備の武器を持っているキャラも、一部にはあります。この場合でも他の装備欄は、自由に利用できます。
○武器熟練度
例えばキャラに小剣ばかりを使わせ続けると、該当するマークのLVが上がって攻撃能力も高くなっていきます。ここで同等の攻撃力を持つ槍をこのキャラに使わせてみると、やはり高い攻撃能力を発揮するはずです。小剣と槍とは、LV分類が共通しているからです。
技を使わない『通常攻撃』のパワーは、腕力とLVと武器固有の攻撃力で決まりますから、LVの共通する武器の中で、もっとも攻撃力の高いものを持たせるのが、基本的には有利といえるでしょう。
【防具について】
防具の装着部位と分類は、以下のようになっています。部位と装備欄の順番は対応している訳ではないので、空いていればどの欄につけてもOKです。
装着部位 | アイテムグラフィック分類 | |
頭部 | かぶと | 全身鎧 |
胴部 | 鎧/ローブ | |
部 | 腕防具 | |
部 | くつ | |
服 | 下着類 | |
アクセサリ | 指輪類(いくつでも) | |
シールド | 盾/ガーダー(武器欄に装備) |
○防具の能力
防具には、以下の数値が設定されています。
・物理防御力‥‥ | 殴る、斬るなどの直接攻撃によるダメージを軽減する能力 |
・魔法防御力‥‥ | 術法によるダメージを軽減する能力 |
・耐性‥‥‥‥‥ | 毒、睡眠など、数値ダメージ以外の影響を軽減する能力 |
・属性‥‥‥‥‥ | 同じ属性の術法を無効にしたり、地相で回復する能力 |
・回避率‥‥‥‥ | 攻撃そのものを回避する割合 |
簡単に言ってしまうと、防御は「くらうダメージ量を少なくする」、回避は「完全に避けてやる」ってことですね。耐性は「効きやすさの違い」になると思います。
属性は、諸刃の剣とも言えます。同じ属性の術法/地相についてはウハウハものなんですが、他の属性に対しては意味がないですし、弱点を突かれると逆に、ダメージ倍増なんてこともあります。注意して使いましょう。
○防具の組み合わせ
装着させようとする部位に、すでに他の防具がある場合には、重ねて装備することはできません。同じ部位の防具同士を交換することは、可能なのですが。
たとえば全身鎧をつけたキャラに、さらにローブやかぶとを装備させることはできません。この場合も、部位の重ならない服やアクセサリは、装備させられます。
部位さえ重ならなければ、組み合わせは基本的に自由です。鎧をつけずにかぶとや小手、ブーツなどでかためたり、アクセサリだけを山ほどつけてギンギラギンに(笑)キメても構いません。
防具の場合も、キャラによっては固定のものがあります。これらは交換することができないので、不安なら他の部位に装着するものでカバーしましょう。
○武器との関連
シールド類は、武器欄に装備させることになります。手に持って使う、という形になるからです。持たせるだけなら何の制限もないのですが、実際の効果については多少考慮が必要です。
両手持ちの武器を使用した場合、普通盾は防御効果を発揮しません。弓攻撃中にはキン!と受け止めてはくれない訳です。
ただしバックラーの場合、持つのではなく装着する設定なのでちゃんと使えます。また両手持ちの武器を装備していても、実際の攻撃で選択したのが片手武器なら、盾は防御をしてくれます。
ともかくも、防具の中で回避率を持っているのは盾/バックラーだけです。防御が発動してくれないと思われても、持たせるだけは持たせた方がいいかもしれません。
【武器・防具の開発】
通常、武器・防具は店で買うか、宝箱・敵から入手することになります。しかし物語を進めていくうち、まったく新しい武器・防具の開発を、依頼することができるようになります。これらの品はかなり強力だったり、特殊な性能を持っていたりします。
開発に要する条件は、主人公によって多少違います。金さえ払えばなんでも作れる場合と、全て無料だが開発するものによっては、材料を用意しなければならない場合とがあります。
どちらの場合も、開発を依頼して何回か敵とのエンカウントを繰り返すと、完成・受取りができます。注文の品を受取ると、また新たな開発依頼ができます。
開発できる品目は、ゲームの進行状況によって変わります。完成品の数が増えると店での購入も可能になりますので、予算・材料調達・出来上がりスケジュールなど、計画的に利用するとよいでしょう。
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戦闘時の仲間キャラ配置は、メニューの「陣形」コマンドで選びます。
○陣形の選択
陣形には、参加人数が設定されています。メニューで選択できる陣形は、パーティの人数によって変わります。2〜5人用の陣形から、現在の人数と同じか、ひとり少ない人数の陣形を選択できます。
つまり、6人フルのパーティでは5人陣形しか選べませんが、5人のパーティなら4人陣形と5人陣形の2種類のリストから、選ぶことができます。
○陣形の効果
実際の戦闘の場面に、陣形は様々な影響を及ぼします。攻撃/防御力や行動の素早さの増減、自動回復や防御の設定など、その影響は様々です。対戦相手や状況に応じて上手く使い分けたいところですね。
メニューで陣形を選択した時にYボタンで、その陣形の大まかな効果を確認できます。さらに詳しい効果を知りたい場合は、別途データ編のjinkei.txtを参照してください。
○キャラの配置
陣形を選んだら、どのキャラをどのポジションに配置するかを決めます。カーソルで指定したキャラを交換していくことで、配置変えができます。
この作業中Xボタンを押せば、それぞれの現HP/最大HP、物理/魔法防御力が確認できます。配置するポジションに与えられる陣形効果などを考慮して、位置を決定すると良いでしょう。
現在の人数よりひとり少ない陣形を選んでいる場合、最後列に配置したひとりは実際の戦闘には参加しません。ここに主人公を配置すると、コマンダーモードになります。
○メンバー変更に注意
死亡・スカウトなどでキャラの出入りがあると、陣形は必ずフリーファイト=基本陣形に戻ってしまいます。また新規キャラが加入すると、新しい陣形を覚えられることもあります。
パーティメンバーに変化があった場合には、必ずメニューで陣形確認・変更をしておく習慣を、つけておくといいでしょう。
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様々な威力・効果を持つ「技」、回復・属性攻撃が可能な「術」は、使用ポイントと相談して使えば戦いを有利に運ぶことができます。
個々の技・術については、別途データ編にリストが用意されています(waza.txtおよびjutsu.txt)。
【技】
○技の装備と使用
技は、使用できる武器によって分類されています。キャラに技を装備させても、使用するための武器を持たせておかないと、使うことはできません。
技の使用は、WPを消費します。技ごとに使用するWPの値が設定されており、現在のキャラの残りWPがこの値に満たないと、選択・使用はできません。
WPの最大値は、そのキャラが直接攻撃を繰り返していくうちに、だんだん増加していきます。最大値が増加しても、残りWPが一緒に増える訳ではないので、アイテムや休息で回復させる必要があります。
不要になった技は、「封印する」で削除できます。この時、技の極意を究めていないと、もう一度ひらめかせるしか再入手の方法はありません。
○技のひらめき
技は、戦闘中にひらめくことで覚えます。ひらめくと、そのキャラの頭上に電球が灯り(笑)、この時だけは消費WPなしでその技が発動します。次のターンから、通常どおりWPを消費しての使用が可能になります。
ひらめいたばかりの技は、キャラの技リストに赤字で登録されています。この技はまだ極意を究めておらず、その本人しか使うことができません。
そのキャラの得意武器を使わせていると、ひらめきの割合は高くなるようです。また器用さの高いキャラも、全般的にひらめく確率が良いようです。
特に、強い敵を相手にしている場合…こちらと敵の実力差が大きい場合には、ひらめきの確率にボーナスがつくようです。かなりの頻度で新しい技をひらめきます。
強力な技の中には、なかなかひらめきにくいものもあります。また、ある技を使用しているとひらめきやすくなる、といった発展のシステムも、多少あるようです。
ひらめいた技は、戦闘に勝利しなくても残ります。ひらめいたら即退却、というのもうまい手です(笑)。
○極意の取得
覚えた技を繰り返し使用していると、戦闘終了後に「○○の極意を取得した」という表示が出ることがあります。その技が極意化された、ということです。
この状態になると、その技の表示が黒字に変化し、同時にパーティ全体の技リストに登録されます。こうなってしまえば、他の誰にでも装備させることができます。
極意を得た技は、一度封印してしまっても、何度も繰り返し装備できます。ぜひ極意を取得しておきましょう。
○熟練度との関連
技の中には、その武器の熟練度が上昇すると、威力が変わるものがあります。一回の攻撃回数が増えたり、攻撃の範囲が広がったり、与えるダメージが増大したりするのです。
○技の属性
一部の技には、術法の属性を備えたものがあります。こういった技は使用することで、相反する属性の敵に大ダメージを与えたり、戦場の地相を変化させる効果が望めます。
属性とは別に、追加効果を持つ技もあります。敵の動きを止めたり、毒に侵したりと戦闘の展開を有利にしてくれます。ただし、どの敵にも確実に発動する訳ではありませんので、その辺を計算しつつ利用してください。
○固有技
キャラではなく、武器が覚える技もあります。ひらめき方は同じなのですが、一度覚えると同じ武器全てで使えます。また、同系の別な武器でも使えるようになるものもあります。
技の使用にWPが必要な点は通常の技と同じですが、キャラの技装備欄に登録する必要がないので、結構助かります。強力な技、便利な効果も多く含まれています。
○見切り技
敵が繰り出してくる攻撃を完全に回避する技、というのもあります。これが「見切り技」で、ひらめくと「○○を見切った!」という表示が出ます。見切り技はWPを使用せず、持たせておきさえすれば特に使用を指定しなくても、必ず発動します。その攻撃を受けると、キャラがちゃちゃっと避けるのが見ていてカワイイ。
これも、赤字で表示されている間はそのキャラしか使えません。攻撃技同様、何度も見切らせて極意を取得し、みんなに持たせておきましょう。
【術】
○術の装備と使用
術は、町の術士から購入することで使用が可能になります。なにかひとつの術を購入すると、その系統の基本術と共にセットで覚えます。
術の使用は、JPを消費します。この数値はキャラごとに設定されています。その術を使用するのに必要なJPが残っていないと、使うことはできません。
JPの最大値は、そのキャラが術の使用を繰り返していくうちに、だんだん増加していきます。最大値が増加しても、残りJPの方は変わりません。
また、術をまったく持たず、JPがゼロのキャラに新たに術を覚えさせると、JPの最大値が少しだけ増えます。ただし、この状態では残りJPは依然としてゼロなので、術の使用はできません。いずれも休息かアイテムで補充してください。
既に術を覚えていて、JPを持っているキャラに新たに覚えさせても、それによってJPが増加することはありません。
不要になった術の封印も、術士に話しかけて行ないます。この時、以前に支払った代金は、別に返ってきません(^^;)。
○熟練度との関連
術も、その系統の熟練度が上昇するほど威力が高くなります。一部の術では、新たな効果が付与されたり、範囲が広がる場合もあります。
○術の属性
術には、天/地のふたつの大分類、そして天に2種、地に4つの属性系統が設定されています。
・天の術法 | 太陽術/月術 |
・地の術法 | 玄武術/朱鳥術/白虎術/蒼龍術 |
各キャラは、天1種・地1種あわせて最大2種類の術法を、覚えることが可能になります。同じ大分類の術法同士は互いに打ち消し合うため、どれかを新たに覚えさせると、相反する系統の術はすべて消えてしまいます。
この場合JPはそのまま残りますが、熟練度はゼロに戻ってしまいます。充分に気をつけてください。
この属性は、そのまま地相にも共通します。ある系統の術を繰り返し使用すると、その場の地相が術と同じ属性に変化します。
中には、特定の地相を始めからもっている場所もあります。ここで地相と同属性の術法を使うと、その威力が増加します。逆に相反する術法を使いつづけることで、地相を中和させたり、さらに別な地相へと変化させることも可能です。
敵に有利な地相の場合、打ち消しあう術法を使用することで、戦闘を有利に進めることもできるでしょう。
術の中には、同じ属性地相の場合に限り、効果のあらわれるものもあります。地相はターンの開始時点で、画面全体にもやもやしたシンボルが出現することでわかります。
ただし、目に見えるのは地属性の地相のみ。天属性の地相は、画面での確認はできません。
○上位・最強術
ゲームを進めていくと、地属性それぞれの最強術が手に入るようになります。これは術士ではなく、別な人がタダで教えてくれます。らっきぃ☆
天属性の上位術は、ストーリーを進めていけるようになる、ある場所で購入ができます。これもまた便利なものなので、ぜひ入手しちゃってください。高いけど…。
【達人の王冠】
各キャラの残りWP/JP表示の横に、輝く王冠マークがつくことがあります。これは直接/術攻撃の分野のどちらかで、「達人」になったというしるしです。
このマークがつくと、以後その分野で消費するポイント数がそれぞれ、マイナス1になります。通常消費WP1の技であれば、WPゼロで無制限に使えます(笑)。
この王冠は、WP/JPのバランスが変化すると、ついたり消えたりします。どちらかオンリーで働かせてきたキャラに、別分野の攻撃をさせる時には注意してください…まあ、また鍛えてつければいいんですけど。
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戦闘指示の方法はふたつあります。主人公も参加するファイターモードと、仲間だけを戦わせて指示を与えるコマンダーモードです。
指示モードは、陣形選択・キャラ配置の際に決定できます。
【ファイターモード】
主人公が戦闘に参加する場合は、ファイターモードとなります。この場合はキャラそれぞれに、そのターンで取るべき行動を細かく指示することができます。
○武器攻撃
使用する武器と、技を指定できます。一回に使用できる武器・技はそれぞれ1種類だけです。技の使用にはWPを消費するので、必要なWPが残っていないと使わせることはできません。現在選択できない技は、グレーで表示されます。
単体攻撃の場合は、対象を指定する必要があります。
○術攻撃
使用する術を指定します。術の使用にはJPを使用します。これも、必要なJPがないと選択ができないようになっています。単体対象術では、ターゲットを指定してください。
○アイテム使用
装備している回復/攻撃アイテムを使用させます。当然のことながら、そのアイテムを装備していなければ、使わせることはできません。回復では対象の指定が必要です。
○防御
他の行動は起こさず、防御に専念させます。どの武器・アイテム欄を選択していても、Lボタン一発で出現します。受けるダメージは軽減しますが、術による攻撃は防御できません。
○退却
だれかひとりの行動選択時に、Rボタンを押すと「退却」の表示が出ます。これを選択するとすたこらさっさと(笑)、パーティ全員が逃げ出します。
○行動のキャンセル
一度出した指示はBボタンでキャンセル、改めて再指示ができますが、最後のキャラへの指示を済ませてしまうと、即行動開始になりますので注意。…これ、なんとかして欲しかったんだけどなあ(T_T)。
【コマンダーモード】
コマンダーモードは、主人公が戦闘に参加せず、後衛からメンバーに指示を出す形で進みます。このモードには、以下のような特色があります。
○陣形技
コマンダーモードで戦闘に突入すると、陣形名と使用できる陣形技/合成術、それに現在の陣形技ポイント(WP)が表示されます。
陣形名を選択すると、基本の陣形技を指定したことになります。陣形技を選択すると、その技に参加するキャラがポーズを取ります。単体攻撃技の場合、さらに対象を指示します。
各陣形技には参加するキャラの人数・位置、そして技を使用するために必要な武器の設定があります。参加位置のキャラが必要な武器を装備していないと、その技はグレー表示になり、選択できません。
陣形技に参加しないキャラは、戦術に従って個々に行動します。
陣形技の使用には、所定の陣形技ポイントが必要です。このポイントはターンを重ねることで1づつ増加します。陣形技を使えば、当然その分は減ります。ポイント不足で選択できない陣形技は、グレーで表示されます。
新しい陣形技は、戦闘中にひらめくことで覚えられます。中には、他の陣形での使用も可能なものもあるので、頑張ってびしばしひらめきましょう。
○合成術
合成術は、所定の属性術を覚えたキャラを、特定の位置に配置することで使えるようになります。陣形技同様、必要な属性の術を覚えていない/配置が悪い場合は、使用不能です。
合成術の使用には、陣形技ポイントを使います。参加キャラの固有JPを使う訳ではないので、特に覚えたてでJPが少ない時など、術を育てるのに重宝します。
上位の合成術は、奥義書を読むことで使えるようになります。これは世界のどこかに隠されているので、よ〜く探してみてください。
○バックパック
陣形名と陣形技/合成術が表示されている状態から、方向キー右を押すと、バックパックコマンドが使えるようになります。現在パーティが所持している回復/攻撃アイテムがまとめて表示され、選択・使用ができます。
この場合、各キャラは現在の戦術指示に従い、各自の行動を行ないます。陣形技や合成術は発動しません。参加キャラの行動を潰さずにアイテム使用ができるという訳ですが、これはやっぱり主人公が後ろで、ゴソゴソやってるんでしょうか?
○戦術指示
コマンダーモードでは全体的な指示のみを行なうため、使用する武器/アイテムや技をひとつひとつ指定することはできません。
しかし、個々のキャラが覚えている技を使うかどうか、どの敵を集中して狙うかなどの、大まかな戦術はプレイヤーが決められます。その他、先制攻撃や防御重視、陽動・カウンターなど、ちょっと特殊な選択指示も用意されています。
陣形技/合成術表示画面で、Yボタンを押すと戦術指示のメニューに切り替わります。希望の戦術を選択決定すると、元の画面に戻ります。ファイターモードに比べると入力回数が少なくて済むので、楽といえば楽です。
一度設定した戦術指示は、変更されない限り活きています。必要に応じてこまめに切り替えるといいでしょう。でないと、「威力攻撃」オンリーでキャラ個々のWPが激減、てなこともありえます。
○陣形の切り替え
ファイターモードでは、戦闘中に陣形の変更はできないのですが、コマンダーの場合ターン開始の時点で変更が効きます。Bボタンで現在所有/使用できる陣形が表示されるので、選択します。陣形を変更した直後は、基本の陣形技が使われます。
ただし、ひとりでもHPゼロで倒れているキャラがいると、変更はできません。
また陣形の変更はできても、キャラの配置変更は不可能です。最初にキャラを配置する時に、切り替えた場合のことも考えておくといいですね。
○使用武器
通常コマンダーモードで使用される武器は、装備欄最上段のそれになっています。ここを空欄にしておくと、そのキャラは体術での攻撃を繰り出します。
陣形技に参加の場合はちょっと特殊で、現在装備している武器のうち、技発動に必要な種類の中で最も威力の高いものを使用します。これをうまく利用すれば、コマンダーでもある程度、使用する武器を切り替えさせることが可能になります。
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フィールド、ダンジョンでは敵と遭遇することが多いです。イベントクリアのために絶対倒さなければならない敵とそうでない敵、うろうろ動きまわる奴やじっとして動かない奴、といろいろいます。
これらの敵と、実際に会いまみえた場合について説明します。
【エンカウント】
このゲームでは敵の姿が丸見えです。敵の系統に対応したシンボル・グラフィックに接触すると、戦闘が開始されます。この時の接触の仕方で、序盤の戦況が変化します。
こちらがダッシュ中とか、背後から接触された場合、「陣形を乱された!」と表示が出て、有無をいわさず基本陣形・フリーファイトで戦うことになります。上から落ちてきた敵に接触した場合も同様です。きびしー。
逆に、うまく相手の背後にまわりこんで接触すると、今度は「バックを取った」で最初の1ターン、こちらが一方的に攻撃を仕掛けられます。ぜひ狙いましょう。
とはいえ実際に狙ってみると、これがなかなかむつかしい。どっちが後ろなんだか解らない敵もいますからね(笑)。
『君子危うきに近寄らず』で、面倒な場合はすり抜けまくって、戦闘を回避することもできます。ただしボス格の敵、通路を塞いでいる敵は、戦って倒さないと先へ進めません。
【戦闘の推移】
戦闘はターン制です。こちらが一通りの命令を選択し終わると、ターン実行。敵味方入り乱れて素早さの高い順に、それぞれの行動が発動します。
味方キャラの行動順は、選択陣形・配置や、使用する技によっても左右されます。陣形による影響の詳しい内容については、データ編で説明しています。
双方が設定された行動を終えると、1ターンが終了します。再び命令を選択し終わると次のターンへ。どちらかが全滅すると戦闘終了です。
敵を殲滅するとキャラのレベル/ポイント上昇の報告、獲得したアイテムやオーラムの表示、技の極意取得の発表などが続きます。全てAボタンで送ってください。
敵を倒すと、そのシンボルグラフィックが消えます。ただし画面を切り替えるとまた復活したりもします(涙)。イベントクリアによって、出現しなくなるものもあります。
勝利後は一応、メニュー確認をしておいた方がいいかもしれません。LPやWP/JPの残り数値確認、取得したアイテムの装備などのために。ひらめいた技があればその効果も調べておきましょう。極意取得なら封印したり、他のキャラにも教えてやるべし。
なおキャラのHPは、戦闘終了するたびに全回復します。これは途中退却した場合も同じです。
【戦闘中の状態変化】
敵の特殊攻撃を受けた時など、キャラの状態が変化してしまうことがあります。いわゆるステータス異常です。どの異常も、戦闘終了後には自動的に回復します。
・スタン‥ | そのターン中行動不能。次のターンでは回復。 |
・麻痺‥‥ | 黄色い☆が回り始め、行動不能。時間が経つと回復。 |
・暗い‥‥ | 目にブラインドがかかり、命中率半減。時間が経つと回復。 |
・睡眠‥‥ | 「zzz」と眠ってしまい行動不能。時間が経つか、直接攻撃を受けて回復。 |
・混乱‥‥ | ピンクの☆が回り始め、程度により行動指示無視や指示不可能、味方攻撃。時間が経つと回復。 |
・魅了‥‥ | 赤いハートが付き、行動指示不可能。味方を攻撃。時間が経つと回復。 |
・狂戦士‥ | 白い☆が回り始め、攻撃力アップ。行動指示不可能。時間が経つと回復。 |
・猛毒‥‥ | 肌が紫色を帯び、ターン終了毎にダメージ。時間が経つと回復。 |
上の異常は時間経過で回復したり、アイテム・術の使用で直せたりします。行動不能中のキャラは攻撃/防御ともに機能しませんので、なにかと気を配る必要が。
・石化‥‥‥ | 体が灰色に変化していく。全て石になると行動不可能。 |
・気絶‥‥‥ | 一撃で全てのHPを奪われるまたは、LPのみがマイナス1。 |
・戦闘不能‥ | HPがゼロになり倒れる。この状態で攻撃されるとLPマイナス1。 |
・死亡‥‥‥ | LPがゼロになった状態。回復不可能、戦闘終了後パーティから消える。 |
石化は「石化回復」のアイテムでしか直すことはできません。全員石化でも全滅するということに、充分注意してください。気絶はちょっと微妙な状況で、HPを削るというよりはLPに直接ダメージを受ける、というものです。
戦闘不能状態のキャラは回復術/アイテムを使えば、戦線に復帰させられます。この時、それ以前に受けていたステータス異常は、全て回復しています。
死亡状態のキャラには、もう打つ手は残されていません。閉じるゲートが残っていれば、復活させることもできますが…。
【戦略を考える】
○敵の弱点を突く
敵によって、効く攻撃と効かない攻撃とがあります。ちなみに、それぞれの武器には以下のような攻撃効果があります。
・斬る | 剣、大剣、斧 |
・突く | 小剣、槍、弓 |
・殴る | 斧、棍棒、体術(通常) |
・投げる | 体術(投げ技) |
例えば骨は殴りつけると折れますよね。一方、骸骨はスカスカなので突いてもあまり当たらない、と。逆にぶにゃぶにゃのスライム型モンスターには、殴る蹴るはほとんど効果がなさそう。死体や悪霊は、だいたい十字架や太陽の光が嫌いなはず。魚に水をかけても、喜ばせるだけのような…。
こういった傾向を考えていけば、相手に有効・無効な攻撃方法の判別は大体つくと思います。無駄な攻撃を控えて、最大限の効果を狙っていきましょう。
○追加効果を利用する
スタン、混乱などの追加効果がある技・術を使えば、実質的な敵の数を減らすことができます。魅了などで同士討ちしてくれれば、仲間キャラが増えたようなもの。
また、技の中には、武器のもともとの攻撃効果とは、別の効果を持つものがあります。槍で殴りつけるとか、小剣で斬るとか、術法効果のある攻撃技なんかも。
○コストパフォーマンスを考える
技・術は、その威力が必ずしも使用ポイントに比例する訳ではありません。少ないポイントで全体を攻撃できたり、熟練度を上げれば飛躍的に威力の上がる技も、中にはあります。
また、直接攻撃は腕力の高い、術法は魔力の高いキャラに使わせるようにすれば、同じ技・術を使用しても与えるダメージはより大きくなります。ここぞという時にどかんと使うために、ポイントの有効利用も考えましょう。
○陣形効果を活用する
例えば長期戦必至の強力な敵に相対するなら、防御・回復に優れた陣形を選択するとか、速攻で倒してしまいたい相手なら、素早さ・攻撃力重視の陣形に切り替えるなど、目的に合った陣形をうまく利用するのがおすすめです。
見切り・カウンター系技の極意が欲しければ、そのキャラを狙われ易い位置に置くとか…あ、この場合回復だけはしっかりケアしてあげましょうね。
○敵のレベルを考える
シンボルに接触した時出現する敵の種類・数は、基本的にそのシンボルモンスターを何組『倒してきたか』に左右されます。たとえ接触しても退却すれば、カウントはされないことに注意。
例えば獣系の敵ばかりを沢山倒すと、獣グラフィックのシンボルで出現する敵がどんどんレベルアップして強くなっていきます。逆にほとんど倒していない敵の種類があれば、そのシンボルでは依然として弱いモンスターしか出ません。
このシステムは、一部適用されない場合もあります。特定の地域や、進路妨害・ボス格として出現する系統モンスターが、それです。
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ロマサガ3では、RPGのストーリーにからみつつ、施政(玉座イベント)/軍事(マス・コンバット)/商会経営(トレード)と、3種類のシミュレーション・ミニゲームが用意されています。
特定のキャラでしか味わえないもの、全部のキャラで参加できるものなど様々ですが、いずれも山椒は小粒でぴりりと辛い(笑)、なかなかの優れものです。
戦闘の繰り返しに飽きた、あるいは少し頭を切り替えたくなった場合などに、ぜひトライしてみてください。詳しい攻略解説を、別途用意してあります。
(担当/わに100%) |