☆ロマサガ3防衛大学〜マスコンバットの鬼になる


 マスコンバット(略してマスコン)は、リアルタイムで進行するコマンド指示型の戦闘シミュレーション・ミニゲームです。
 各シチュエーションには全主人公でチャレンジ可能なもの、一部の主人公のみで経験できるもの、とがあります。全てを楽しみたいなら、ミカエルを主人公に選ぶと良いでしょう。
 以下に、基本システム解説、各パターンごとの攻略アドバイス、そしてちょっとしたTIPSを用意しました。難敵の撃破に苦しんだ時などに、どうぞお役立てください。

☆転ばぬ先のなんとやら〜戦いの前に

 マスコン初心者にとっての最大の落とし穴は、強敵でも特異な地形でもなく、マスコンにおける基本を押さえられていない、という点にあります。「今更こんなこと言われるのもなんだかな〜」という方もいらっしゃるでしょうが、ここでは一応、マスコンに突入する前に押さえておくべき点の、おさらいをしておきましょう。


・「御命令を!」もーどについて

 ロアーヌ軍の宿営地では、以下のコマンドが使用できます。
 また、ここではデータのセーブも可能です。戦闘突入前にセーブする癖をつけておくと、よいでしょう。

戦闘開始………読んで字のごとし(笑)。合戦に突入します。
戦闘準備………陣形・戦術の入れ替え・並べ替えが出来ます。相手の特性に応じて、臨機応変な戦略を組みたてましょう。
状況説明………敵の兵力・特徴、地形の説明、勝利条件等を知ることが出来ます。
敵を知ることは、古来より戦場での基本とされていること。きちんと話を聞いて、準備の参考としましょう。
ちょっと待て…言うにや及ばず。もうしばらく歩き回っておきますか?


・画面の見方

 マスコン中、画面の下に表示されるのがモラルゲージ。それぞれの軍の士気の高さを表示しています。このゲージが赤に近い=低い状態では、与えるダメージがやや減少、受けるダメージはやや増大するようです。逆に青に近い=高い状態では攻めにも守りにも強くなる傾向。戦術をうまく利用し、自軍だけでなく敵軍のそれも上手く調節していきましょう。
 兵が倒れると、画面に砂煙が上がります。煙はその兵の所属していた軍の方向に流れるので、どちらの兵がやられたのかの目安になるでしょう。自軍方向にたくさん流れるようだと、戦況はこちらに不利かもしれません。
 画面では確認できませんが、どうやら兵士には生命力というものがあるようです。モラルがどんなに高くても、これがなくなった兵は倒れてしまいます。敵の攻撃だけでなく地形により消耗することもあるので、戦場の背景にも注意を払う必要があるでしょう。


・勝敗の決定

 ごく一部の戦闘を除き、勝敗は「相手を撃破したか否か」で決まります。具体的には、1)相手が退却した、2)敵軍を全滅させた、3)最終的に生き残った(敵陣を突破した)兵が相手より多い、のいずれかの条件を満たしているとき、自軍の勝利となります。
 ちょっと可哀相(?)なのが指揮官の扱われかた。たとえ指揮官が倒れても、前述の条件さえ満たしていれば、やっぱり勝利したことになります。しかも指揮官死亡後は、既に使用済でもあらたに「全軍突撃」を行なえるようになります。
 ただし、指揮官がいないと他の戦術は一切使えなくなる為、トータルとしては不利となってしまいます。

☆激闘の系譜〜合戦別分析とアドバイス

 さて、では次にシチュエーション別の具体的攻略に入りましょう。陣形・戦略の効果については、戦闘準備の説明や、データ編のリストを参照しながら読んで下さい。


【全キャラクター共通編】

○ファルスVSスタンレー
DATA
ファルス
指揮官クラックス
所有陣形縦列陣形、※防壁の波陣
作戦一覧前進攻撃、全軍後退、全軍防御、全軍突撃、全軍退却、前列交代
兵力4000
報酬1000+1000
スタンレー
指揮官ジェイスン
所有陣形上翼突撃の陣、※下翼突撃の陣
作戦一覧前進攻撃、全軍後退、全軍防御、全軍突撃、後列突撃、統率回復強
兵力2500
報酬1500+1500
補足:「※」印のついた陣形は、敵軍の場合に選択される。
報酬は、雇われたときとマスコンに勝利したときの二回支払われる。

 ファルスあるいはスタンレーの酒場で、傭兵として雇われることでイベント発生。ファルス軍の側について戦う方が楽ですが、報酬はスタンレーの方がやや上です。ストーリーへの影響はないのでどちらについても構いませんが、報酬or自己満足の為に、あえてスタンレーに肩入れするのも一興かもしれません。以下、それぞれの軍における方針を簡単に説明します。

 ファルス軍の戦術・作戦はオーソドックスなものばかり。兵力でもこちらに分があることから、正攻法で正面から相手を叩くのが一番でしょう(というより、他にやりようがない)。推奨陣形は防壁の波陣。基本は、前進攻撃を仕掛け、モラルがやや低下した時点で前列交代、の繰り返し。これだけでも、さほど労せずに戦いを進めることが出来ます。注意点は、相手が突撃・統率回復を使い切るまで全軍突撃を温存すること、位ではないでしょうか。

 スタンレーサイドについた場合、苦しい戦いを強いられることになります。1500の兵力差をひっくり返して相手を全滅に追い込むのはかなり苦しく、大抵の場合、決着は生き残り勝負に持ち込まれるはずです。なるべく早い時期に敵指揮官を倒してしまい、後は力押しで相手を多く道連れにしてしまうのが確実かもしれません。ただし、運が悪ければ何度も負けることになってしまいますが…。推奨陣形は特にありません。上翼・下翼、お好きな方を選んで下さい。敵指揮官を倒すまではなるべく作戦を温存し、一回目の全軍突撃は統率回復で耐えるようにします。敵指揮官死亡後の二回目の突撃には、全軍突撃で応じて下さい。慣れてくれば結構、勝てるものです。



○黄京城おとり作戦
DATA
玄城軍
(友軍)
指揮官ヤンファン
所有陣形防壁の波陣、攻撃の波陣
作戦一覧前進攻撃、全軍後退、全軍防御、前列交代、情報操作L1、情報操作L2
兵力2500
指揮官ヒィアンユー
所有陣形防壁の波陣、攻撃の波陣
作戦一覧前進攻撃、全軍後退、全軍防御、全軍突撃、速攻交代、統率回復強
兵力2500
黄京軍
(敵軍)
指揮官ヤンユウチュン
所有陣形防壁の波陣
主な作戦前列交代、全軍突撃
兵力4000

 アビスゲートを4つ閉じてからバイメイニャンに話し掛けるとイベントが発生。パーティが黄京に突入すると、おとり作戦が始まります。最低5時間、敵軍を戦場に釘付けにするのが今回の目的です。
 ヤンファンを仲間に加えた場合には、玄城軍の指揮はヒィアンユーが執ることになります。ちなみに、この作戦の成否が、ストーリーの展開に影響を与えることはありません。

 ヤンが指揮官の場合、作戦を成功させるのはさほど難しくありません。余裕のある方は作戦大成功(20時間)を目指してみては如何でしょうか?ヒントとしては、全軍防御を極力使用しないこと、そのために防御は前列交代をこまめに使うことで済ませること、が挙げられます。また、敵が退却を始めたら、指揮官が逃亡するギリギリまで待ってから情報操作を行なうようにしてください。そうすることで、労せずして敵軍の戦力を削ぐことが出来ます。戦闘開始から20時間が経過すると「作戦完了!」のメッセージと共に作戦は終了します。

 ヒィアンに指揮を任せた場合、情報操作が使えない分苦労させられることになります。戦闘を5時間持たせるのでさえ、楽ではありません。とりあえず始めの1時間は前進攻撃+速攻交代でしのぎ、ある程度時間が経ったところで全軍突撃を仕掛けるようにして下さい。相手が突撃を返してきたら統率回復を使い、モラルの面で不利にならないようにします。うまくいけば、戦闘を10時間まで継続させることも不可能ではありません。



【ミカエル・ハリード専用】

○第壱戦:VSゴブリン軍団
DATA
敵指揮官ゴブリンキング
所有陣形ゴブリン軍団
主な作戦(なし)
兵力比較ミカエル2000/キング4000

 オープニングイベント中、強制的にこの戦闘に突入することになります。まずは肩慣らしという事で、ちゃちゃっと片付けてしまいましょう。
 兵力を比較した場合、敵は数字の上こそ2倍の兵を擁していますが、質の点に於いては明らかにこちらに分があります。相手のモラルが低下するまで「全軍防御」で守りを固め、その後攻めに転じればまず負ける事はないでしょう。
 戦況がある程度煮詰まると、日和見将軍(笑)ラドムが援軍として現れます。こうなればしめたもの、あとは「全軍突撃」を行なえば勝利は確実です。どうしても勝てない場合は…とりあえず戦闘開始後、全軍突撃をして放置しておけば大丈夫。
 ちなみに、戦闘終了後に入手できる陣形や戦術が気に入らなかった場合、リセットしてしまうのも一つの手かも知れません。特に、疾風陣や強撃陣、背水の陣等を覚えておくと、後々の戦闘に役立ちます。



○第弐戦:VSゴドウィン男爵旗本
DATA
敵指揮官ゴドウィン
所有陣形波状盾の陣
主な作戦前二列交代、全軍突撃
兵力比較ミカエル4000/ゴドウィン4000

 今回の騒動の首謀者ゴドウィンとの決戦、負けるわけにはいきません。不安が残るようでしたら、第壱戦の終了後、セーブをして下さい。
 相手の基本戦術は、前二列交代でモラルを回復させながら前進攻撃を仕掛けるというオーソドックスなもの。とくに捻りの効いた真似をするわけでもありません。所詮は小策士、ということでしょうか。
 注意すべき点は、モラルの点で不利にならないようにする事、前線を画面右方に押されないようにする事、位でしょう。相手が攻めてきたときは防御、前二列交代中に前進攻撃、こちらのモラルが低下したら後退、を繰り返せば相手が焦れて突撃を仕掛けてくるはず。これをある程度防御でしのいでから突撃に転じる、この手順を踏めば終始、戦いを有利に進められると思います。あるいは、相手が戦列の交代を行なっている間に突撃を仕掛けるのも良い方法です。
 敵の兵力をある程度削ると、ゴドウィンは捨て台詞を残し退却してしまいます。もしくは、ゴドウィンを倒しても敵軍は退却します。



【ミカエル専用編】

○第参戦:VSパッペンハイム傭兵軍団
DATA
敵指揮官パッペンハイム
所有陣形疾風陣
主な作戦速攻前進、後退攻撃、全軍突撃(×2)
兵力比較ミカエル4000/パッペンハイム4000

 第参戦〜第伍戦の順番はランダムに決定されます。ここでは、難易度が低いと思われる順に解説を行なう事にします。
 まだまだ国力の劣るロアーヌ侯国、言いがかりをつけて金銭を要求されることもしばしばです。もちろん支払ってやる義理などないので、ここは一つ返り討ちにしてやりましょう。
 相手の得意技は疾風陣+速攻前進です。このコンビネーションは恐ろしく移動力と突破力に富んでおり、うかつに押し返そうとすると、あっさり自陣を抜かれてしまいます。また、仮にしのぎ切ったとしても、今度は後退攻撃の餌食になりかねません。
 とりあえず前線が接触するまでは前進し、接触したら即防御を行なってください。しばらく相手の攻撃に耐えていれば、相手は例によって突撃を敢行してきます。これもしのぎ、モラルの点で優位に立てた時点で突撃を見舞ってやればOKです。指揮官死亡後、2度目の全軍突撃をしかけてくるので、この点にだけ注意していれば大丈夫でしょう。
 この戦闘までなら、初期に所有していた陣形・戦術だけでも簡単に勝ち抜く事ができるはずです。



○第四戦:VSエドウィン偽男爵
DATA
敵指揮官エドウィン
所有陣形波状盾の陣
主な作戦前二列交代、前列突撃(無制限)、全軍突撃(×2)
兵力比較ミカエル4000/エドウィン4000

 このあたりから、強力な戦術が欲しくなってきます。腕に自信がなければ傭兵の利用も考えたほうが良いかもしれません。
 相手の兵力は4000、数はこちらと同じなのですが、傭兵を雇っているためかなり厄介です。やるな、弟(自称)。
 相手の戦術は基本的にゴドウィンと大差のないものです。しかし、普通に全軍防御をしていても、前線を押し切られてしまうことがあり、さらに「前列突撃」の使用回数は何故か無制限なため、今までのように「防御で長期戦」にしてもモラルの点で優位に立てる可能性は、あまりありません。
 とりあえず「全軍防御」は「前列防御」あるいは「前列死守」と差し替えておいて下さい。相手の前列突撃に全軍突撃を返すのはもったいないので、「統率回復」あるいは「陣形回復」等があれば使用戦術に加えておきましょう。これだけの戦術が揃っていれば、あとは今まで通り長期戦に持ち込む戦法で、勝利を収める事が出来るはず。
 速攻で勝ちたい、という場合は、相手が主戦力である第二列を温存している間に勝負を決してしまう必要があります。その場合、情報操作で相手を混乱させ速攻前進で押し切ってしまう、あるいは相手を画面左方に追い込み、前二列交代をされる前に爆裂部隊でせん滅する、といった方法が考えられます。



○第伍戦:VS北方の野盗・3連戦

 緑深い森を拠点とする野盗を掃討するのが今回の目的です(まさか10万オーラム払ったりしていませんよね(^^;)。団体名もない盗人ごときに負けるわけにはいきません。頑張って下さい。
 とは言え、今回は地の利を押さえた野盗に分があるのは否めません。森の中では移動力の低下が著しいため、速い攻めで片をつけるのが難しくなっています。また宿営地を張ることが出来ないため、すべての戦闘を同じ陣形・戦術でこなさなければなりません。とりあえず、長期戦に備えて防御・回復系の戦術をそろえた方が安全でしょう。
 ちなみに、この3連戦では「背水の陣」がとても使えます。お持ちの方は、ぜひ一度お試しあれ。
DATA
敵指揮官ラビット
所有陣形上翼突撃の陣
主な作戦速攻前進、陣形回復速、後列突撃、全軍突撃
兵力比較ミカエル4000/ラビット4000

 敵の先鋒は速攻・突撃を得意としています。とはいえ、こちらをせん滅しようという意図はないらしく、ある程度どちらかの戦力が減少した時点で退却してしまいます。どうやら次の戦場にこちらを誘い込み、あわよくば今のうちにこちらの兵力を削っておく、というのが狙いのようですが…。
 ところで自軍の戦力の補充は、3連戦を通じてまったく行なえない為、ラビット戦・フォックス戦での基本方針は「極力戦力を減らさない」という事になります。強撃陣・背水の陣など攻撃力の優れた陣形を用意し、前列防御あるいは死守、陣形回復(できれば速)などを使って、損害を最低限に抑えつつ相手に打撃を与えるようにしないと、ベア戦がかなり辛くなってしまいます。
DATA
敵指揮官フォックス
所有陣形中央突破の陣
主な作戦伏兵・弓兵部隊
兵力比較ミカエル(ラビット戦の残り)/フォックス4000

 3連戦中、もっともいやらしい戦術をつかうのがこのフォックスです。本隊は基本的な戦術しか使用しないので、一見恐るるに足らないようにみえます。が、画面中央まで自軍を進めると…ガサガサという音とともに、森の中から弓兵が出現し、こちらを狙い撃ちしてきます。これを食らってしまうと、騎兵を中心にかなりの兵が倒されてしまいます。また、この弓兵に対してはこちらから手出しをすることが出来ません。
 被害が小さいうちに疾風陣+速攻前進で本隊を叩くことも出来なくはありませんが、森に阻まれて十分な速度を得ることは不可能です。ここは、弓兵を避ける為に画面右方で待ち、後退を使ってうまく相手を誘導するよりありません。それでも、こちらが前進に転じたとたん相手は後退してしまう為、攻撃の機会は一瞬に限られてしまいます。やはり強撃陣等を用いて長期戦覚悟で戦うのがベストでしょう。 なお、速攻を仕掛ける場合には、弓兵が出現する直前に情報操作を行なっておくほうが、被害が少なくてすみます。
DATA
敵指揮官ベア
所有陣形上翼突撃の陣
主な作戦速攻前進、分断作戦、後列突撃、全軍突撃(×2)
兵力比較ミカエル(フォックス戦の残り)/ベア3000

 いよいよ大将戦、こちらの兵力はどの程度残っているでしょうか?数字の上で互角であれば十分ですが…。
 戦闘開始直後、相手は「分断作戦+後列突撃+全軍突撃」を仕掛けてきます。こちらのモラルが激減することになるので、できれば統率回復・陣形回復等を用意しておいた方がよいでしょう。
 この攻撃をしのぐ事さえできればしめたもの。敵の策略が尽きたところで攻撃に転じれば、あとはさほど苦労せずに勝利をものにすることが出来ます。



○第六戦:軍事演習・3連戦

 これまでのマスコンバットをすべてこなすと発生。演習には1万オーラムが必要です。
 断る事もできますが、しばらく時間が経過する(玉座に座ること数回)と再び部下が報告にやってきます。それほど難しい戦闘はないので、気軽にチャレンジしてしまっても大丈夫です。
 ちなみにライブラ・タウラスの部隊が本隊と合流する事はない為、ゴブリン・ゾンビ戦で負けるようなことになっても、大勢に影響はありません。もちろん勝つにこしたことはありませんが…。
DATA
敵指揮官ゴブリンプリンス
所有陣形ゴブリン軍団
主な作戦全軍突撃
兵力比較ライブラ2000/プリンス3000

 親の仇討ちなのでしょうか、ゴブリンが再び襲ってきます。とはいえ、たいした戦術を使えるわけでもなく、兵の質においてもこちらに分がある為、基本を押さえた戦いをする限り、負ける事はないでしょう。使用陣形はどちらをえらんでも大丈夫です。例によって、プリンス死亡後敵軍は混乱に陥ります。
DATA
敵指揮官ゾンビのトミー
所有陣形死人の行進
主な作戦(なし)
兵力比較タウラス2000/トミー2500

 恐るべきゾンビの群れ、最初で最後の登場となります。
 特筆すべき点は、やはりモラルがゼロであること、そして異常な迄に攻撃力・防御力にすぐれている点でしょうか。モラルゲージに騙されて正面からぶつかると、あっさり返り討ちにされてしまいます。
 ここでとるべき戦術は「相手を背後から叩く」こと。とりあえず画面中央よりやや右に陣を構え、しばらく防御を続けます。相手が背中を見せたら前進攻撃を開始し、敵が再びこちらを向いたら元のポジションまで後退、を繰り返せばOK。往復を4〜5回繰り返せば、戦況はほぼ決まるでしょう。全軍突撃を使わなくても勝てるはずです。
 陣形は攻撃重視で縦列陣形を選ぶと、より早く勝利することができます。
DATA
敵指揮官????????
所有陣形防壁の波陣
主な作戦全軍突撃(×2)、(基本戦術)
兵力比較ミカエル4000/????4000

 ミカエルの指揮する本隊は、正体不明の軍と遭遇する事になります。どの国に所属する部隊なのか、何の目的で襲ってきたのか、演習に関する情報がどこからリークしたのか等々、疑問は尽きませんが…。
 戦闘そのものの難易度は低く、相手の使用する戦術も基本的なものばかり。この戦いは今までの「おさらい」のようなものなのでしょう。ここまで勝ち抜いて来た方ならば、もう自分なりの戦いかたをお持ちのはず。それがどれだけ有効なのか、どんなところに弱点があるのか、この戦いで一度見極めてみては如何でしょうか?



○第七戦:VSリブロフ軍団・3連戦

 軍事演習後に自室に戻ると、「正体不明の軍」について、それがどうやらリブロフ軍らしいとの報告を影から受けます。襲撃が彼らの独断によるものなのか、あるいは他の誰かにそそのかされてのものなのか、追調査を行なう事になります。
 この会話後、内政等を数回行なうと「リブロフ軍団をおびき出す準備が出来た」との報告が入り、イベントが発生します。
DATA
敵指揮官ヴラド
所有陣形沼地の守り
主な作戦前列前進、全軍突撃(×2)
兵力比較ミカエル4000/ヴラド4000

 おそらく、沼地での戦闘はこれが初めてになるのではないでしょうか。沼地の中では移動力・生命力が低下し、兵を沼地に長時間待機させるとそのまま死んでしまいます。実にいやな地形です。
 ですが、逆にこの特性を利用する事で、戦いをより優位に進める事もまた可能です。疾風陣・中央突破の陣、および速攻前進を持っている場合は、さっさと沼地を渡って向こう岸で勝負した方が楽でしょう。情報操作L3を組み合わせれば、より確実に勝利する事が出来ます。
 しかし、これらの陣形・戦術を所持していない場合、沼地を渡らずに戦う必要があります。戦闘開始直後、敵軍は沼地の対岸で待機しています。が、こちらが沼地の中央付近まで進撃すると、それに呼応するように前列を前進させてきます。相手をうまくおびき出したらすかさず元の位置まで後退し、その場で防御をして相手が接近するのを待ちます。この時、前線を沼地の縁にぴったりあわせるようにして下さい。
 あとは、しばらく防御を続けるだけで相手兵の体力を減らす事が出来、敵の第一列はこれで片付いてしまうはず。その後はいつも通りの戦闘となります。前線を押し切られないよう注意し、2度の突撃に耐えれば勝利は目前です。
DATA
敵指揮官ラザール
所有陣形城の守り
主な作戦投石部隊、石の雨、全軍突撃(×2)
兵力比較ミカエル4000/ラザール2500

 戦闘開始時、敵軍は城に篭っている為このままでは手出しが出来ません。まず初めに、城門を破らなければならないのです。
 通常の戦闘と同じように門にぶつかって行けば良いわけですが、敵もこれを黙って見過ごしてはくれません。お返しとばかりに投石部隊が攻撃を仕掛けてきます。このとき、1号機は画面右方、2号機は画面中央、そして3号機は城門のすぐ手前に投石を行ないます。ですから、相手の台詞に注意していれば、これをかわすのはそれほど難しくはないでしょう。
 ところで、自軍の戦術の中に「弓兵部隊」というものが加わっているのに、お気づきでしょうか?これを使う事で相手の投石部隊に、打撃を与える事が出来ます。ただし城門から近すぎても遠すぎても、このコマンドは十分な効果を発揮してくれません。画面中央で使うのが最良で、うまくいけば投石部隊を全滅させる事も出来ます。時間が経過すれば再び投石が始まってしまいますが、それまでの間は門への攻撃に専念できるはずです。
 城門を開けさせる事が出来れば、あとは突撃してくる敵軍を迎え撃つだけ。ただし、この間にも投石は続くため、のんびり構えているわけにはいきませんが。
DATA
敵指揮官バイヤール
所有陣形下翼突撃の陣
主な作戦前列突撃、偽りの白旗、前列交代、全軍突撃(×2)
兵力比較ミカエル(ラザール戦の残り)/バイヤール2500

 戦闘開始後、いきなり前列突撃を仕掛けてきます。見かけ倒しですのであわてて突撃をかえしたりしないように。
 指揮官が突出しているので、これに攻撃を加えてみると…あっさりお亡くなりになってしまいます。が、実はこれは影武者。直後に本物の指揮官が部隊の上翼から現れ、偽りの白旗を使ってきます。これを受けるとかなり攻撃力が低下してしまう為、かなり苦戦させられます。
 対策としては、こちらも同じく白旗を揚げて応じる、あるいは攻撃力を回復させる為、統率回復を用いる、などが挙げられます。なんとか白旗をしのぐ事が出来たら、あとは相手が突撃してくるのを待ち、いつも通りの展開に持ち込むようにしましょう。
 戦闘終了後、奪い取った城の守りを誰に任せるか、の選択があります。好みで指揮官を選んでしまって構わないでしょう。個人的にはブラッドレーかコリンズを、お勧めします。



○第八戦:VS神王教団

 リブロフ軍団戦後、玉座で軍事のコマンドをひとつ実行すると、新たに「防御工事」というコマンドが追加されます。これは、奪取した出城に投石機を設置する為のものです。
 使う機会は一度だけしかありませんがなかなか有用ですので、資金繰りにゆとりがあるようならば、設置しておいてもよいでしょう。工事には5万オーラムかかります。
DATA
敵指揮官ガリバルディー
所有陣形攻撃の波陣
主な作戦強撃前進、前列突撃、後列突撃、連続突撃攻撃、全軍突撃
兵力比較自軍2500/ガリバルディー4000

 リブロフから出城を奪ってしばらくすると、「出城が神王教団に襲撃されている」との報せが届きます。見捨てるつもりなどさらさらないでしょうから(…ありませんよね?)、ここは一つ援軍を送る事にします。
 今回の戦闘は今までのものと違い、相手の撃破ではなく「時間を稼ぐ」ことが目的となります。敵軍を一人でも城内に侵入させた時点でこちらの敗北が決定してしまう為、陣形の選択および戦術は防御中心で行なうようにして下さい。使用する陣形はできるだけ防壁の波陣を。縦列陣形で勝つのはかなり困難です。
 戦闘が始まったら、相手と接触するまで前進。交戦状態になったら、即全軍防御を行ないます。敵軍が後退したら、それに合わせて前進し、再び攻撃に転じてきたらこちらも防御。相手と城門の距離を出来るだけ稼ぐことを第一に考えて下さい。侵入者の数がある程度減ると、敵が突撃を繰り返すようになります。こちらのモラルの減少が気になるところですが、回復させる為の戦術はギリギリまで、温存するようにしてください。
 侵入者が残り1人になると、相手は最後の猛攻を仕掛けてきます。投石機を用意してあるならば、敵を城門前まで引き付けてから投石を行なって下さい。これでかなりの時間を稼ぐ事ができるので、この間にモラルの回復をして万全の体制を整えておきましょう。
 侵入者をせん滅し、城門を閉ざす事が出来れば戦闘は終了します。
DATA
敵指揮官アクート
所有陣形防壁の波陣
主な作戦陣形回復、全軍突撃(×2)
兵力比較ミカエル4000/アクート4000

 教団に一矢を報いるべく、到着したミカエル軍は追撃を開始します。
 敵の逃走ルートは峠、初登場となる特殊地形が今回の戦場となります。画面左に向かって上り坂となっている為、味方の進軍は妨げられ、逆に敵軍の移動力はアップしています。もたもたしているとあっと言う間に画面右端まで追い込まれてしまう為、移動力に優れた陣形・戦術を選択する必要があるでしょう。間違っても強撃陣・背水の陣などは選ばないようにしてください(ちょっと妙な光景を見られますが…)。
 最良の組み合わせは、やはり疾風陣+速攻前進でしょう。相手の突破力を低下させる偽りの白旗、足止めの為の情報操作、保険代わりの煙ぜめなどを併用すれば、より安全に事を運ぶことが出来ます。移動力の低下がかなりのハンデとなりますが、陣形回復を使われるとやっかいなので、出来るだけ早期決着を目指すようにして下さい。
DATA
敵指揮官シャルル
所有陣形三波状陣
主な作戦信じる者達、信者の突撃
兵力比較ミカエル3000/シャルル4000

 神王教団戦、最後の戦場は灼熱のナジュ砂漠。ひどい熱気の為、両軍とも見る間にモラルを低下させてしまいます。普通にぶつかり合ったのでは、消耗戦となってしまい、数で劣る自軍が明らかに不利。よって、相手のとる戦術を逆手にとる必要が出てきます。
 戦闘開始後しばらく押し合いを続けていると、「信じる者達…」のメッセージと共に、敵軍中の信者が数人接近してきます。これは「爆裂部隊」と同じ効果を持つ戦術で、ぼ〜っとしているとかなりの数の兵を道連れにされてしまいます。後退してこれをかわし、再び押し合いに持ち込みます。持っているようでしたら、速攻後退を使うとより安全です。
 この手順を2〜3回繰り返せば、あっさり兵力が逆転するはず。この後、相手が突撃してきますので、これをしのいで再び消耗戦に持ち込めば勝てるでしょう。敵の第3列は一般の信者と違い、やや手強いので注意が必要です。
 面倒なようでしたら、爆裂部隊や情報操作を使ってさっさと片付けてしまえば良いでしょう。



○第九戦:VSビューネイ魔物軍
DATA
敵指揮官デビルリーダー
所有陣形魔物の群れ
主な作戦全軍突撃
兵力比較ミカエル4000/デビルリーダー4000

 アビスゲートを一つ以上閉じ(除くビューネイ)、玉座に座るとこのイベントが発生します。
 戦場はまたも沼地なのですが、今回は敵軍が飛行部隊のみで編成されており、移動力・生命力の低下を一切受けずに向かってきます。このため、リブロフ戦の時のように「防御に徹して相手の自滅を待つ」という戦法を取ることは出来ません。幸い、兵の質ではこちらに分があり、また無理におびき出さなくても勝手に近寄ってくるので、リブロフ戦よりも楽かもしれません。
 待ち、で戦う場合には強撃陣を用いるのが最良でしょう。運が良ければ強撃陣→ひたすら前進攻撃、だけで勝てる場合もあります。速攻の場合、疾風陣+速攻前進が基本ですが、これだけでは突破できないこともあるので、出来るだけ奇策系の戦術を併用するようにして下さい。
 ちなみに、この戦闘で敗北した場合、ビューネイ精との通常戦闘に突入します。はっきりいってこいつらは「弱い」ですので、マスコンが面倒ならばこちらに逃げてしまうのも、手です。



○最終戦:VSアビス魔物軍

 アビスゲートを4つ閉じる前に、出来れば傭兵を雇っておいて下さい。これから始まる戦いは、今までのうちで最も性質のわるいものです。どれだけ念を入れても入れすぎる、ということなどないのですから…
DATA
敵指揮官ボナパルト
所有陣形幻魔陣
主な作戦幻影、カウンター、前列前進、統率回復強、全軍突撃
兵力比較ミカエル4000/ボナパルト4000

 アビスゲートを4つ閉じて玉座に座ることで、このイベントが発生します。今までのものとは比べ物にならないほどの難易度を誇る戦い、勝ち抜くことが果たして出来るでしょうか?
 今回の戦闘における最大の特徴は、敵が次々地形を変化させてしまう、という点でしょう。戦術「幻影」により、戦場は荒れ地から沼・峠・砂漠へと変化します。また、奇策系の戦術や爆裂部隊、分断作戦などを仕掛けた場合、同じ戦術をカウンターとして使ってきます。
 実際戦ってみれば、これらの事がどれだけ厳しいかが良く分かることでしょう。だからといって、正面からぶつかり合ったのでは、兵の質で圧倒されてしまい、到底勝つことなど出来ません。
 筆者自身この戦闘に関して「こうすれば必ず勝てる」という方法を、見つけることが出来ていません。せいぜい、運が良ければ勝てるという程度で…。とりあえず最低これだけは守らないと勝負にならない、という点を挙げておきますので、参考にしていただければ幸いです。
 まず、幻影・沼および幻影・峠に備えて、移動力の高い陣形を選んでおきます。また、奇策系の戦術はカウンターが恐いので用いないようにします。防御系の戦術には前列防御を、さらにモラル回復の手だてとして、全軍突撃の他に陣形回復速、統率回復強、あるいは前列突撃、後列突撃のうち、最低どれか1つを用意して下さい。沼地から脱出できるよう、全軍後退か速攻後退を持っておいた方が良いでしょう。
 狙いはただ一つ「生き残り数での勝負」。おそらく、敵軍を全滅に追い込むことは不可能と思われます。なるべくこちらからは手を出さないようにして、長期戦に持ち込むようにしましょう。地形が沼地になったら、そこからの脱出を最優先にして下さい。また、沼地・峠・砂漠はそれぞれ1回ずつ登場するので、地形が一旦砂漠に変化し、再び他の地形になるまでモラル回復用の戦術を、1つは残すようにしましょう。大抵の場合、最初の幻影が砂漠になることと思いますが。
 後は、運を天に任せて戦うのみ、です。どうしても勝てないようでしたら、すっぱりと諦めてしまった方が、精神衛生上よろしいかもしれませんが…。
 皆様のご武運を、お祈りいたします。



☆戦場の愉悦〜マスコンTIPS

 最後に、ためになるかどうかは別として(笑)いくつかのTIPSをご紹介します。単に勝つだけではあきたらない方、もっと知りたい!という方はぜひ、お楽しみ下さいませ。


・負けることの意義(?)

 マスコンに負けると必ずゲームオーバーになってしまうのか、というと、実はそうではありません。逆に、負けたらその場で終わりになってしまうような戦闘の方が、少ないくらいだったりします。この事は、マスコンが必ずしも強制イベントではない、という点に起因するのでしょう。
 具体的に負けても大丈夫な戦闘をあげると、第参戦〜第伍戦およびミカエルが直接指揮を執らない戦闘(演習・神王教団戦の一部)、それにアビスの魔物との戦いがこれにあたります。
 ただし、これらの戦闘において敗北を喫した場合、それなりのペナルティを科せられることになります。10万オーラム搾取される、出城を失う、戦術をひらめく事が出来ないetc.…。
 やはりミカエルでプレイする場合、マスコン全勝を目指すのが筋、なのではないでしょうか?


・弓兵が使えない!?

 VSリブロフ軍アクート戦(出城の攻防)において、時々弓兵部隊の使用が不可能となる事があります(コマンドさえ表示されない)。今のところ、原因については分かっていません。
 とりあえず、ほぼ同じ手順で戦闘に勝利することは出来ますが、多少手間がかかる上、被害も増えてしまうことになるでしょう。もしも該当したプレイヤーの方がいらしたらまぁ、運が悪かったと思って諦めて下さい。


・情報操作L5の謎

 ミカエルで戦術の開発を続けていくうちに、「情報操作L5」なるものに出会うことになるでしょう。これは「敵を一定時間、全軍混乱に陥れる」という強力な戦術なのですが、開発してもなぜかコマンドに登録されず、したがって使用することもできないという幻の戦術であったりします。
 おそらくはソフトのバグだと思われます…くぅ、私の5万オーラムが〜(泣)。


・コマンド・コンボ

 当たり前の事かもしれませんが、諸々の戦術はお互いを組みあわせることで、その効果を増します。その組み合わせをすべて列挙すると膨大な数になってしまいますので、ここでは2、3例を挙げておきます。…ご自身でもいろいろ試してみて、独自の“スペシャル・コンボ”を作ってみては。
突撃+統率回復
突撃後、ある程度モラルが低下したところで統率回復。モラルを回復しつつ、なぜか突撃の効果も継続される。ダメ押しに。
爆裂部隊+前列死守
相手を画面左に追いつめたときにこれを使うと…。
情報操作L3(+偽りの白旗)+分断作戦+速攻前進
早期決着を目指すならこれがオススメ。大抵の場合、完封勝ちを収めることが可能。中央突破の陣・疾風陣を併用すること。


・称号とは?

 「戦闘準備」の画面を見ると、主人公の名の左に「猛将」「鉄壁」等の称号が付いていることに気がつくでしょう。これは、それまでの戦いぶりを反映したもの。例えば、奇策系の戦術を多く用いれば「智将」、突撃を繰り返せば「突撃」といった風に変化していきます。ですから、あなたが戦いかたを変えれば、別な称号を名乗ることもまた可能です。…「死神」「爆裂」だとちょっと、あれですが(笑)。
 ちなみに、第壱戦直前の称号は「指揮官」となっています。ご存知でしたか?
(担当/枯野星)