−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 10.技 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【アクスストリーム】  アクス(ax,axe)=斧 ストリーム(stream)=流れ 【アクセルターン】  アクセル(accele)=加速 ターン(turn)=回転  バイク用語で加速状態で曲がることをアクセルターンという。 【アクセルスナイパー】  アクセル(accele)=加速 スナイパー(sniper)=狙撃手、暗殺者 【アローストーム】  アロー(arrow)=矢 ストーム(storm)=嵐 【アンデッド支配】  アンデッドを支配するということか。アンデッドとは一度死んだはずの死体が甦っ  たものをいう。一般的に「不死者」と書かれることがあるが、これは適当ではない。  死んだ者が甦る原因として、実はまだ死んでいない、いわゆる仮死状態のものを土  葬することが考えられており、日本ではこの早すぎる埋葬を防ぐために、お通夜と  呼ばれる埋葬執行猶予期間が設けられている。 【居合い抜き】  「居」は座ることの意。座った姿勢から瞬時に刀を抜き敵を斬る剣技。元亀・天正  ごろ、奥州の林崎甚助重信に始まるといわれている。居合いともいう。 【石突き】  太刀などの鞘尻を包んでいる金具。矛、ナギナタ、槍などの柄の、地に突き立てる  部分を包んでいる金具のこと。この石突きの部分で敵を殴るということか。 【イド・ブレイク】  「イド破壊」が直訳。イドは英語で「it」、独語で「es」。フロイトが分類した人  間の精神の一つ。例えばある人がかつて殺人を犯したことを思い出せないとしよう。  イドは本能的にそれを思い出すのが怖いと考え、本人に思い出させないようにして  いる。スーパーエゴはそのことを本人に思い出させた場合、本人の精神が乱れると  考え本人に思い出させないようにする。そして、イドとスーパーエゴの結果、その  人が自分で関知できる部分がエゴである。 【稲妻キック】  OVA「トップをねらえ! Gun Buster(全3巻88.10.7〜89.7.7)」の主人公ノリコ  (が操縦するロボット)の得意技。製作は、あの、「新世紀エヴァンゲリオン」の  ガイナックス、そして庵野秀明監督。「エースをねらえ!」「トップガン」をくっ  つけたというタイトルどおりのパロディ満載、その上ロボットアニメとしてのかっ  こよさも抜群の贅沢な一品。しかもそれだけじゃ終わらない。感動の最終話、君は  はたして涙せずにいられるだろうか…。稲妻キックは要所要所に登場、また次回予  告で挨拶がわり(?)に使われる「稲妻きぃ〜〜っく」のセリフも印象的。 【インプリズン】  インプリズン(imprison)=投獄する、閉じこめる 【ウェアバスター】  ウェア(were)は半人を意味する接頭語。例えばwere-wolfといえば、狼人間のことで  ある。バスターは「破壊力を持つ物」の意である。したがって、ウェアバスターを  直訳すれば「半獣半人破壊物」になる。 【ウェイクアップ】  ウェイクアップ(wake up)=目を覚ます、目を覚まさせる、注意しろ、聞け 【ウォークライ】  ウォークライ(war cry)=鬨の声。  また、オールブラックスで有名になった、ニュージーランドのマウリ族の踊り。  「がんばって、がんばって、バ〜トル!」 【エアロビート】  エアロ(aero)=空気 ビート(beat)=うなり 【エイミング】  エイミング(aiming)=狙い、狙い撃ち 【エクセルドライバー】  エクセルがexcelだとするなら、「より優れた突撃」となる。  クロスドライバーよりも優れているということか? 【黄龍剣】  黄龍とは、古代中国の聖天子(皇帝)の姿を表しているといわれる星の名前である。  全天の中央に位置し、しばしば鎮星と重ねて見られる。詳しくは「古代中国占星術  編」参照。 【オービットボーラ】  オービット(orbit)=軌道、天体軌道、電子軌道  ボーラは長いひもや針金の両端に、石などのおもりをつけた武器のこと。手に持っ  て振り回し、投げつけると相手の手足などに絡みつき、相手の動きを封じることが  できる。つまり、敵に絡みつくような軌道で攻撃するということ。 【カウンター】  相手が打ってくるのを察知し、一瞬早く相手を打ち返す技。 【かめごうら割り】  カメとは西洋犬のこと。明治時代に西洋人が飼い犬を呼ぶのに「Come here!」とい  うのを「カメヤ」と聞き、「カメ」を犬の意、「ヤ」を呼びかけの「や」と勘違い  したことによる。んあ゛、違う!! 文字通り亀の甲羅を割るということ。 【活殺獣神衝】  「獣神」という言葉は、プロレスラーの「獣神サンダーライガー」を連想させる。  ちなみにライガーの必殺技は幻の技と言われる「シューティングスタープレス」。  これは同じく槍技である【流星衝】を連想させる…というのはいくらなんでもこじ  つけかな? 【逆風の太刀】  柳生新陰流の剣。石舟斎が金春七郎に宛てた書状の中に次のような言葉が見える。  「逆風/打太刀より/上段の留にて/かゝる時、つねの/ことく陰の位に/かまえ、  打太刀の/左の方へ飛ちかへ、/けさに切りかけ、/太刀を我左へとり/少身を引  心持/にて目付を能見て、打/太刀の振上切所を左の/足斗をふミ込、両手を/切  留る。/口伝。」(原文まま、「/」は改行) ちなみに剣道では「ぎゃくふう」で  はなく「さかかぜ」と読む。 【空気投げ】  天才柔道家、三船久蔵十段が編み出した技。正式名称は「角落とし(すみおとし)」  といい、相手を背負ったり、足をかけたりせず、手と体のひねりだけで相手を投げ  る技。 【グランドスラム】  グランドスラム(Grand Slam)=スポーツなどで全勝すること。野球で満塁ホームラ  ンのこと。ここでは「Ground(地面)」とかけていると思われる。 【クロスドライバー】  クロス(cross)=交差 ドライバー(driver)=突撃 【高速ナブラ】  ナブラとは数学の記号の一つで「ラプラス演算子」または「ラプラシアンオペレー  ター」とも呼ばれている。ナブラは逆三角形の記号で表され、その呼び名の由来は  逆三角形の形をしたヘブライの楽器と言われている。また、その形が三角形で表さ  れる記号「デルタ(delta)」の逆ということで「アトレド(atled)」とも呼ばれるこ  とがある。ナブラは立体の直交座標を形式的に表すことができ、本来の微分演算子  としての用法以外にもベクトル演算子として用いることができる。 【サイコバースト】  サイコ(psycho)=接頭語で霊魂、精神 バースト(burst)=爆発する、破壊する 【サイドワインダー】  クサリヘビ科のヘビ。尾端に発音器を持ち、体をくねらせて横に進む性質を持つ。  和称は「よこばいがらがらへび」。米軍使用の追尾式ミサイルの名称にもなってい  る。 【催眠】  睡眠に似た一種独特の心理状態にすること。催眠中の脳波は覚醒時の波形を示す。 【サイレン】  サイレーン(Seiren)はホメロスの「オデュッセイア」に登場する海の妖精であり、  船乗りたちに魔法をかける魔女として描かれている。また、古代ギリシアの遺物に  その姿が描かれている。その語源はギリシア語のSeirazein(干上がるの意)といわれ  ており、後にサイレーンという言葉は英語のSiren(サイレン)の語源ともなった。 【サザンクロス】  直訳すると南十字星。南十字座(crux)とは異なる。北緯25度以南の地で南天に見え  る4つの星(日本では宮古島以南で観測可能)。結ぶと十字形になり、縦の線は正し  く南北を結んでいる。 【サミング】  プロレス技(禁じ手)、いわゆる「目つぶし」のこと。ボクシングでは親指(thumb)  で相手の目を突く反則のことをサミングと言う。 【ジェントルタッチ】  ジェントル(gentle)=柔らかい タッチ(touch)=触感 【シヴァトライアングル】  シヴァの三角形が直訳。シヴァはインド神話に登場する三主神の一。ルドラの異名  で登場するが、叙事詩以降シヴァの名を呼称される。破壊、畏怖および万病治癒の  恩恵の両極を兼ねる神格。インドモンスーンの凄惨と、その通過後の爽涼蘇生を象  徴するといわれている。ブラフマー、ヴィシュヌと共にインド教の三位一体を確立  し前二者が宇宙の創世と維持を司るのに対し、シヴァは破壊を行い、神話に多大な  題材と内容を与えている。仏教では大日如来の応現ともいわれている。 【ジャイアントスイング】  相手の足を両脇に抱え、相手を振り回すように回転するプロレス技。掛けられた相  手は頭に血が回りフラフラになる。また、技を掛けた方も目が回り次の攻撃に即座  に移れない。回復力が無ければ、却って自分が危うくなる技。実際の試合でこの技  が始まると、観客が声を揃えて回数を数えるのが習い。 【ジャストミート】  ジャストミート(just-meet)を訳すと正確な命中になるが、和製英語である。 【ジャックナイフ】  ジャックナイフ(jackknife)=大型の携帯用折畳みナイフ  別名海軍ナイフとも言う。 【シャッタースタッフ】  シャッター(shatter)=粉砕する スタッフ(staff)=(古典英語)杖 【ショットウェイヴ】  ショット(shot)=弾丸、射手 ウェイヴ(wave)=波動、波 【ジンギスカン】  1.モンゴル帝国の皇帝。諸部族を従え、世界征服者となった。世界三英雄に数えら  れる(七英雄ではない)。  2.スパイス入りのたれにつけた羊肉の鉄板焼き。モンゴルの遊牧民族料理に由来す  るといわれている。 【スウィング】  スウィング(swing)=振る、揺り動く 【スカイドライブ】  スカイ(sky)=空中 ドライブ(drive)=突撃、運転 【スカルクラッシュ】  スカル(skull)=頭蓋骨 クラッシュ(crush)=砕く 【スクリュードライバー】  スクリュードライバー(screw-driver)は「ねじまわし」の意。であるが、カクテル  の名称でもある。オレンジジュースとウォッカを混ぜ、口当たりをよくしている。  お酒を飲みつけない女性に飲ませ、ダウンさせる。俗に、「すけこましの酒」と呼  ばれている(らしい)。 【スケアーボイス】  スケアー(scare)=恐ろしい、恐怖の ボイス(voice)=声 【スターバースト】  1.star burst を直訳すれば星の破壊となる。  2.ジェフリー・カーヴァーのSF小説に同名のタイトルがある。  3.天文学において、銀河同士の衝突などによって発生する爆発的な星の形成現象の  ことをスターバースト現象と呼ぶ。 【スターストリーム】  1.star stream を直訳すれば星の流れとなる。流れ星は shooting star。  2.これも、ジェフリー・カーヴァーのSF小説に同名のタイトルがある。 【スネークショット】  スネーク(snake)=蛇 ショット(shot)=撃つ、射る 【スパイダーネット】  スパイダー(spider)=蜘蛛 ネット(net)=網  ちなみに蜘蛛がだす網は spider web である。 【スパイラルチャージ】  スパイラル(spiral)=回転した、螺旋状の チャージ(charge)=突撃 【スペルエンハンス】  スペル(spell)=呪文 エンハンス(enhance)=増強する 【スペルディフレクト】  スペル(spell)=呪文 ディフレクト(deflect)=それる 【スマッシュ】  スマッシュ(smash)=粉砕する 【千手観音】  千手千眼観自在菩薩の略称。人々を救済するために身に千の手と目を得たいと誓っ  て得た姿であり、目と手は慈悲と救済がすべての人に十分に行き届くことを表して  いる。 【タイガーブレイク】  タイガー(tiger)=虎 ブレイク(break)=破壊する 【ダブルインパクト】  ダブル(double)=二重の インパクト(impact)=衝撃 【ダブルエックス】  ダブル(double)=二重の 【ダンシングソード】  ダンシング(dancing)=踊っている、踊る ソード(sword)=剣 【チャージ】  チャージ(charge)=突撃 【超次元ペルソナ】  ペルソナ(羅:persona)は仮面、人格の意。キリスト教学では神の存在様式。創造主  としての父である神と、贖罪者としてこの世に現れた神の子キリストと、両者の具  体的な働きとしての聖霊とが、唯一の神の三つの姿となって現れたという説のこと。  三つの姿だから三角形か? 【デッドリースピン】  デッドリー(deadly)=死人のように、致命的な、命にかかわる  スピン(spin)=回転、回転する 【デミルーン】  デミルーン(demilune)=半月 【デミルーンエコー】  エコー(echo)=木霊 【ツインビーラッシュ】  ツインビー(twin)=双子の ビー(bee)=蜂 ラッシュ(rush)=急襲する 【ディノファング】  ディノファング(dinofang)=巨大な牙 【ディフレクト】  ディフレクト(deflect)=それる、そらす 【トマホーク】  本来はアメリカインディアンが戦闘に用いた石斧のこと。現在はアメリカ海軍の中  距離巡航ミサイルの名称として広く知られている。(Tomahawk) 【トライシューター】  トライ(tri)=3 シューター(shooter)=射手 【トリプレット】  トリプレット(triplet)=三つ組 【ナースヒール】  ナース(nurse)=看護婦 ヒール(heal)=治療する 【ナイアガラバスター】  1.niagara buster を直訳すると「ナイアガラを破壊する者」である。  The Niagara はナイアガラ川を表し、Niagara Fall はナイアガラの滝を表す。ナイ  アガラの滝は米国とカナダとの国境 Erie湖とOntario湖の間にあり、ナイアガラ川  は Erie湖からOntario湖に流れる川である。  2.怪力娘エレンの「ナイアガラバスター」姿は、ジャイアントスイングの使い手  でもある井上京子選手の「ナイアガラドライバー」を彷彿とさせる。しかし、「ナ  イアガラドライバー」と「ナイアガラバスター」の関連は不明。 【ナイトメア】  人に夢を見せると言われる悪魔のこと。または雌馬のこと。そのナイトメアによっ  て見せられる夢のこともナイトメアという。英語では悪夢のこともナイトメアとい  う。 【ネット】  ネット(net)=網 【ハードヒット】  ハード(hard)=激しい ヒット(hit)=打撃 【ハイパーハンマー】  ハイパー(hyper)=超越した ハンマー(hammer)=金槌 【ハサミ】  カニ、エビ、さそりなどの節足動物の大きな前足で、ハサミ状になった部分。えさ  などを、はさんで運ぶ。ってそのまんまやないか!! 【抜刀ツバメ返し】  「ツバメ返し」とは振り出した刀の先を、あたかもツバメが中を反転するように、  急激に反転させて斬る剣術の刀法。宮本武蔵と決闘したことで有名な、佐々木巌流  (小次郎)が編み出したといわれているが実際は古来から伝わる剣道の技の一つ。 【パリイ】  パリィ(parry)=受け流す、ひらりとかわす 【パワーヒール】  パワー(power)=能力 ヒール(heal)=癒す、治療する 【ビーストチェイサー】  ビースト(beast)=野獣 チェイサー(chaser)=追跡者 【ファイアクラッカー】  ファイアクラッカー(firecracker)=爆竹、かんしゃく玉 【ファイナルレター】  final letter を直訳すると「最後の手紙」「最後の文字」となる。  最後の文字とは「ん」「Ω」「Z」のこと。詳しくは「怪傑ロビン」の項参照。 【フェイント】  フェイント(feint)=見せかけ 【フェロモン】  フェロモン(pheromone)とは、動物が体外に微量に分泌し、同一種の個体間に特異な  反応を引き起こさせる物質のこと。異性を引きつける「性フェロモン」やアリが仲  間にえさの在処を教える「道しるべフェロモン」などが有名。  なお、代表的なフェロモンの化学式は    /CH(CH2)3―CH(CH3)2    O |    \CH(CH2)9―CH3      である。 【プラズマショット】  plasma shot を直訳すれば「プラズマ散弾」である。  「プラズマ」についてはモンスター「プラズマ」の項参照。 【フラッシュアロー】  フラッシュ(flash)=閃光 アロー(arrow)=矢 【ブルクラッシュ】  ブル(bull)=雄牛 クラッシュ(crush)=激突 【ブレードネット】  ブレード(blade)=刃 ネット(net)=網 【ブレードロール】  ブレード(blade)=刃 ロール(roll)=雷鳴、うねり→転がる、回る? 【ブレス】  ブレス(bless)=清める、祝福する 【マーベラスカノン】  マーベラス(marvelous、marvellous)=驚くべき、超自然的な  カノン(canon 独:Kanon)は音楽用語で対位的書式のこと、といっても何のことか  よく分からないので私なりの解釈を記す。カノンとは同じ旋律が繰り返し出てくる  音楽である。もう少し詳しくいうなら、カエルの歌の輪唱を思い出してほしい。同  じ旋律を順々に歌っていく、あのような形式をカノンと呼ぶ。ちなみにマーベラス  カノンは「驚異の連続旋律」と訳すことができる? カノンを「キャノン」ととる  なら、「驚異の大砲」になる。 【マイダスハンド】  「ミダスの手」が直訳。Midas' hand。自分が触れる物すべてが金に変わることを  望んだミダスはオニューソスにその旨を伝えた。オニューソスは、妙な望みだと思  いながらもその願いをききとどけた。ミダスが触れる物はすべて金に変わるように  なったが、食べる物や飲み物までもが金に変わったため、遂にオニューソスに元の  体に戻してもらう。欲張ってはいけないよというギリシア・ローマ神話の教訓。 【マインドステア】  マインド(mind)=精神 ステア(stare)=凝視 【マタドール】  マタドール(matador)とはスペイン語で主役の闘牛士、正闘牛士の意。  角の攻撃をかわして、牛に止めを刺すことを専門にしている闘牛士のこと。 【マルチウェイ】  マルチ(multi)=多くの ウェイ(way)=道、方法 【ミヅチ】  中国の伝説の生物で「鮫龍」「蛟」など様々な文字で表されている。ミヅチの「チ」  という言葉には、ヲロチと同じく「威力あるもの」の意がある。姿は蛇に似ており、  角と四足を持つといわれている。民間伝承では、ミヅチは沼の淵に住み、時節到来  と見るや豪雨の中、天に上り、竜になるといわれている。なお、竜との違いは、竜  は頭部に毛が有るのに対し、ミヅチは毛が無く、またその霊力にも大きな差がある  といわれいる。 【ミリオンダラー】  million dollar を直訳すると「100万ドル」である。またパイナップルとジンをベ  ースにしたカクテルにも同名のものがある。このカクテルは、日清戦争当時、横浜  のグランドホテルで日本に紹介された。 【ムーランルージュ】  仏:Moulin Rouge。直訳すれば「赤い風車」。パリのモルマントルにあったダンス  ホールと酒場の名称。また、フレンチカンカン発祥の地と言われているレビュー劇  場のこと。 【無刀取り】  耳底記に載っている技。耳底記によると、ある剣豪の主君が剣豪に「その方の家に  無刀取りの術ありと聞く。これを取ってみよ」と言い、刀を抜き、剣豪の面前に突  きつけた。剣豪は「無刀取りは秘剣。襖の奥にいる者を退けて下さい」と言った。  主君が襖の方へ目をやり、注意しようとした瞬間に、剣豪は主君が構えていた刀を  取り、「これが無刀取りでござる」と言ったという。なお、柳生宗矩にも似た様な  挿話が伝えられているが、耳底記からの剽窃と言われている。 【メガホーク】  メガ(mega)=大きな、百万倍の ホーク(hawk)=鷹 【ヨーヨー】  yoyo を直訳すれば・・・やっぱり「ヨーヨー」。 【ライトニングピアス】  ライトニング(lightning)=稲妻のような、非常に素早い  ピアス(pierce)=刺す、貫く  ちなみに、耳や鼻や…とにかく体の色んな所につける「ピアス」は pierced  earring から採った和製英語である。 【ライフスティール】  ライフ(life)=生命、生活 スティール(steal)=盗む 【ラウンドスライサー】  ラウンド(round)=回転 スライサー(slicer)=薄切り機 【レゾナンスウィープ】  レゾナンス(resonance)=共鳴 ウィープ(weep)=泣く 【リドル】(riddle)  「なぞなぞ」のこと。この技を持っているとされているのは「スフィンクス」とい  う敵モンスター。スフィンクスには、「朝は4つ足、昼は2本足、夜は3本足」と  いうなぞなぞを旅人に出し、答えられない者を食べてしまうという伝承がある。し  かし、スフィンクス自体、ゲーム中に遭遇したという話を全く聞かないので、リド  ルも謎の技である。 【流星衝】  「獣神サンダーライガー」の幻の必殺技「シューティングスタープレス」を連想さ  せる。が、あくまでも想像。「活殺獣神衝」の項参照。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 11.術 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【アースヒール】  アース(earth)=地球、大地 ヒール(heal)=治療、治癒 【ウインドダート】  ウィンド(wind)=風 ダート(dart)=投げ矢、突進 【ウォーターポール】  ウォーター(water)=水 ポール(pole)=柱 【エアスラッシュ】  エア(air)=空気 スラッシュ(slash)=なで切り、切り傷 【ギャラクシー】  ギャラクシー(galaxy)=星雲、小宇宙、銀河系、天の川 【クイックタイム】  クイック(quick)=速い タイム(time)=時間 【クラック】  クラック(crack)=ひび割れ 【クリムゾンフレア】  クリムゾン(crimson)=真紅、血なまぐさい   フレア(flare)=ゆらめく炎、太陽の炎柱、太陽の黒点からX線や電波などが放出          される現象 【幻日】  太陽の左右同じ高さに、幻の太陽のように光点が見える現象。星状や板状の小氷晶  からなる上層雲を通して太陽を見たとき、光の屈折で起こる天文現象。(mock sun) 【黒龍撃】  富樫義博氏の漫画「幽☆遊☆白書」の登場人物の一人、飛影が使う「炎殺黒龍波」  が元ネタか。「炎殺黒龍波」は通称を「黒龍波」といい、龍を腕に召喚し、その龍  を相手に放つという大技で「邪王炎殺拳」の最強奥義である。これを喰らったもの  は痕跡一つ残さずにこの世から消滅してしまう。 【サクション】  サクション(suction)=吸引 【サンシャイン】  サンシャイン(sunshine)=日光 【サンダークラップ】  サンダークラップ(thunderclap)=雷鳴 【シャドウサーバント】  シャドウ(shadow)=影 サーバント(servant)=奴隷 【シャドウボルト】  シャドウ(shadow)=影 ボルト(bolt)=矢、いしゆみ 【スコール】  スコール(squall)とは、南洋海上に生じる驟雨のことである。 【スターウィルス】  1.スター(star)=星 ウィルス(virus)=ウィルス、病原微生物  2.イギリスの奇想SF作家バリントン・J・ベイリーに同名の作品がある。 【スターフィクサー】  スター(star)=星 フィクサー(fixer)=固定するもの  ちなみに fixed star は「恒星」を意味する。 【ストーンスキン】  ストーン(stone)=石 スキン(skin)=膚、皮膚、肌 【ストーンバレット】  ストーン(stone)=石 バレット(bullet)=弾丸 【スパークリングミスト】  スパークリング(sparkling)=きらめく ミスト(mist)=霧 【生命の水】ウォッカ、ウィスキー  1.「生命の水」を意味するゲール語が「USQUAEBACH」であり、現在の「ウイスキー  (WHISK(E)Y)」という名称はここからきている。なお、その由来から名をとった  「ウシュクベ」というスコッチや、「うすけぼー」という居酒屋(都内にあるサン  トリーの直営店)が存在するため、酒好きには有名な話だったりする。  2.フランク・ハーバート著「デューン」の世界では、祝祭などで使われる一種の麻  薬を、「生命の水(ウォーター・オブ・ライフ)」と名付けている。  3.田中芳樹著「アルスラーン戦記」では、主人公アルスラーンの国パルスで新年の  行事に用いる、ワインと水を混ぜた液体を、「生命の水(キズイル)」と呼ぶ。 【セルフバーニング】  セルフ(self)=自分の、自身を バーニング(burning)=燃焼 【ソウルフリーズ】  ソウル(soul)=魂 フリーズ(freeze)=凍る 【ゾディアックフォール】  ゾディアック(zodiac)とは黄道帯のこと。または、黄道十二宮のことである。黄道  十二宮とは牡牛座や魚座などのこと。また、フォール(fall)は「落下」の 意味。  十二宮を落とすとはなんと豪快なことか。最近では「蛇遣い座」を黄道宮に付け加  え、黄道十三宮としている。 【ソーンバインド】  ソーン(thorn)=トゲ バインド(bind)=束縛する 【太陽風】  太陽から放出される、陽子を主とする荷電粒子の流れの事。太陽表面に爆発が起こ  ると、2,3日して地球に磁気嵐が生じ、オーロラが活発に活動する。これは、太  陽表面に爆発が発生した場合、通常を遙かに上回る荷電粒子が到達し、大規模な磁  気嵐を引き起こすためであるが、このような現象を説明するために提唱された。 【タッチゴールド】  タッチ(touch)=触れる ゴールド(gold)=金 【ダンシングリーフ】  ダンシング(dancing)=踊ること、踊っている リーフ(leaf)=葉 【超重力】  1976年、S.DeserとB.Zuminoが提唱した理論で超対称性と一般相対性理論を結合させ  た理論である。超重力場を、局所対称変換と一般座標交換で不変な重力場を論じて  いるらしい。「非常に大きな重力」というものについての理論ではないということ  だと思いますが皆さんいかがでしょう?(笑) 【月読の鏡】  「月読」は「つきよみ」あるいは「つくよみ」と読む。「月夜見」と表現すること  も。月を擬人化した表現、あるいは月そのものを表す。日本神話の神々の祖、イザ  ナギの右の目から生まれたのが「月読命(ツクヨミノミコト)」である。同時に左  目から生まれたのは、太陽を象徴するアマテラス。月は精神を支配するとされてい  るので、これは精神破壊をもたらす術なのだろうか。古来から月と鏡をなぞらえる  表現は多い。『月は太陽光を反射する』ことが明らかになったのは近代のことなの  だが、不思議な一致を感じる。 【デイブレーク】  デイブレーク(daybreak)=日の出、夜明け、暁 【テムペスト】  テムペスト(tempest)=大暴風雨、大嵐 【ドップラーロア】  ドップラーはドップラー効果(Doppler's effect)のことではなかろうか。ロア(ro  -ar)は「うなり声」の意味。ドップラー効果とはオーストリアの物理学者J.C.ドッ  プラー(1803-1853)が研究した物理現象である。「波動の源と観測者が相対的に運動  しているとき、静止している時と異なる振動数が観測される現象。特に音波・電磁  波(光)で見られる」というのがドップラー効果の説明である。要は救急車のサイレ  ンの音が「ピーポーピーポー」から「ポーピーポーピー」になるということを難し  く説明しただけである。 【トルネード】  tornade とは、米国中部地方に起こる竜巻を伴う大旋風のことである。このトルネ  ードはその地方でフォークボールを得意技にし、相手に三振などの大損害を与える  らしい。(えっ? 違う?) 【ナップ】  ナップ(nap)=うたた寝 【ハードファイアー】  hard fire =「激しい火」?? 【バードソング】  バード(bird)=鳥 ソング(song)=歌 【ヒートウェイヴ】  ヒート(heat)=熱、熱い ウェイブ(wave)=波 【ファイアウォール】  ファイアウォール(firewall)=防火壁 【フェザーシール】  フェザー(feather)=羽、羽根 シール(seal)=封印 【ベルセルク】  英:berserk には「凶暴な」という意味がある。同じく英語のバーサーカー(berse  -rker) には「狂戦士」という意味がある。ちなみにバーサーカーという言葉は古北  欧語のberserkr(熊の毛皮を着た者)から来ており、この単語も「ベルセルク」と発  音する。 【ムーングロウ】  ムーン(moon)=月 グロウ(grow)=成長する、(月が)満ちる 【ムーンシャイン】  ムーンシャイン(moonshine)=月光 【モーニングムーン】  モーニング(morning)=朝 ムーン(moon)=月 【ライジングフレーム】  ライジング(rising)=舞い上がる フレーム(flame)=炎 【ラビットストーム】  ラビット(rabbit)=ウサギ ストーム(storm)=嵐  西洋の伝承に「ウサギが前を横切ると縁起が悪い」というものがある。 【リヴァイヴァ】  リヴァイヴァル(revival)からとったものと思われる。revivalには「再上演」とい  う意味の他に「蘇生」「生き返ること」というような意味がある。 【ワームホール】(wormhole)  宇宙の離れた2つの場所を極端に曲がった時空によってつなぎ、直接往来する事を  可能とする天体。天体物理学者キップ・ソーンと大学院生のマイケル・モリスが、  天文学者としても有名なSF作家カール・セーガンに、天体物理学の枠内で現実的  な時間内での星間旅行が可能かという相談を受け、考案した。1985年にセーガンが  執筆したSF小説「コンタクト」で、主人公達が星間旅行をする手段として用いら  れている。SFテレビ番組「スタートレック」などに登場するものも有名。高速移  動させることでタイムマシンに使用可能との理論もあり、近年話題となっている。  ワームホールは、理論上存在の可能性が証明されており、単なる空想上の天体では  ない。しかし、その安定化には質量が負の「奇妙な物質」を必要とすることなどか  ら、現実の宇宙に構築が可能であるかどうかは意見が分かれるところである。