−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 3.武器 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【アーメントゥーム】  長い柄の先に石や金属などをくくりつけた武器を古代ギリシアではアーメントゥー  ム(amentum)と呼んだ。この武器は遠近両用で、様々な応用がなされた。 【あずさ弓】  梓(カバノキ科の落葉喬木。古くは呪力のある木とされた)で作った弓。この弓を弾  いて神降しを行った。 【イビルアイ】  イビルアイ(evel eye)を直訳すれば「邪眼」である。邪眼とはその視線で人体に害  を与えることをいう。有名なのはメドゥーサの邪眼で、それにかかると石になると  いう。 【ウィルスピア】  ウィル(will)=意志 スピア(spear)=槍 【エストック】  エストック(仏:estoc)は英語でトック(tuck)と呼ばれる武器で、相手を突き刺すこ  とを目的としている。主に14世紀頃にドイツ、フランスで使用されていたという。  基本的に片手で使用するが、両手で扱うものも存在していた。 【カムシーン】  アラビア語で砂嵐を意味する。中東特有の現象である「カムシーン」は、天を覆い  尽くさんばかりの激しい砂嵐で、昼間でも暗くなり視界が悪くなるという。なお、  カイロでは4月までこの現象が断続的にあり、これが終わると急に夏になるという。  もし、シャムシールを語源としているなら「三日月刀」の項参照。 【グラディウス】  古代ローマの兵士が装備していた武器。A.D1世紀頃には存在していたと考えられ、  後に様々な形へと変化を遂げた。グラディウス(羅:Gladius)は、元来剣全般を示す  言葉である。 【クリスナーガ】  クリス(kris)とは古くからマレー民族に伝わる短剣で、その語源はマレー語で「短  剣」を意味する。A.D8世紀頃に開発され、その材料に隕鉄が用いられたという。  クリスナーガはインド神話に登場するナーガを象ったクリスである。ナーガは「ア  ビスナーガ」の項参照。 【月下美人】  サボテンの一種である。学名:E.oxpetalum。初秋の日暮れ頃に白い大輪の花を咲か  せ、夜半にはしぼみはじめ、夜明けには完全にしぼんでしまうという花で、その美  しさは幻想的でさえあるという。 【降魔の剣】  不動明王が手に持つ、悪魔を降伏(ゴウブク)するという剣。 【聖杯】  かつてキリストがゴルゴダの丘にて処刑されたとき、その滴り落ちる血を受けた杯  が聖杯である。アーサー王伝説では、聖杯探索と称して数々の騎士達が冒険へと出  かけることになる。史実として、フランスのレンヌ・ル・シャトー村でこの聖杯が  発見されたという話もあるが、その行方は未だに不明である。 【仕込み杖】  杖の中に刀等を仕込んだ護身用の杖で、日本をはじめインドやヨーロッパなどで使  われていた。日本においては、帯刀は公の物であると考えられていたため、これを  装備している者は特殊な身分にあった。 【詩人のフィドル】  fiddle(英)=略式語で「バイオリン」の意(いかさま・詐欺という意味もあるに  はあるが)。特にジャズやポピュラー音楽の演奏で使用するものを指す。ところで  某攻略本のイラストを見てみると、詩人が手に持っている楽器は何故か竪琴になっ  ている。 【七星剣】  1.北斗七星のことをこのようにいう。  2.刀身に北斗七星が刻まれた剣。古代中国では星を刻むことにより霊の力が宿ると  され、また日本でも古くから星は信仰と崇拝の対象であった。高貴な身分の者のみ  に許された七星剣は、まさに権力の象徴であったという。国内では、大阪・四天王  寺に、聖徳太子ゆかりの七星剣(国宝)が遺されている。  3.マンガ「疾風伝説・彦佐」の主人公が持つ日本刀。  4.「三国志演義」中に登場した宝剣で、鞘に7種類の宝玉をあしらえてある。曹操  が王允と共に董卓を暗殺する際に用いようとしたが、董卓の腹心呂布に見抜かれ失  敗に終わった。その後、董卓は呂布に殺された。 【ツヴァイハンダー】  ツヴァイハンダー(独:Zweihander)を直訳すると「2本の手の剣」である。  英語ではこの剣をTwo-hand-swordと呼んでいる。身長よりも長い剣で、両手でない  と使用できず、主に歩兵の武器として、A.D15世紀頃に愛用された。 【手斧】  バイキングが使っていた斧のこと。比較的小振りで、扱いやすい。 【東方不敗】  1.チン・シュータン監督、ブリジット・リン主演の香港映画に同名のタイトルがあ  る。主人公は東方不敗の通り名を持つ、人間離れした武術の達人。葵花宝典なる武  術の奥義書により、驚異的な力を得たかわりに女性になってしまった(なぜだ!?)  男性である。中性的な容貌や髪形、孤独を愛する、日本刀を使いこなす(針や糸や気  巧と併用だが)など、ロマサガ3の「少年」を思わせる点も多々あるが、関係は不明。  なお、東方不敗の登場する映画は他に「スウォーズマン(笑傲江湖)」「スウォーズ  マン 女神復活の章/東方不敗」がある。  2.TVアニメ「機動武闘伝 Gガンダム(94/4〜95/3放映)」に同名の登場人物あり。  トーナメントで不敗を誇るカンフーの達人で、得意武器は布。彼の乗るガンダムも  金属性の布を武器に闘う。見た目は白髪に白髭のおやじ。いわゆる「濃い」キャラ  で、当時かなりの人気があった。 【ナイチンゲール】  イギリスの看護婦、Florence Night'ingaleがモデルと思われる。クリミア戦争の野  戦病院で超人的努力を捧げ、数ヶ月にして死亡率が引き下げられた。「The lady wi  -th the Lamp(光明婦人)」と呼ばれ、南北戦争、普仏戦争では外国政府の相談を受  けたほどであった。また、キリストが産まれたときに美声で鳴いていた鳥も、ナイ  チンゲール(Nightingale)と言われており、西洋では特に重要な鳥とされている。 【バイキングアクス】  バイキングの斧が直訳。バイキングは北欧の民族の名前であり、彼らは優れた航海  技術を持っていたといわれ、後に海賊のことをバイキングと呼ぶようになった。そ  の本家バイキングは主に3種類の斧を使用していたという。 【バスタードソード】  バスタードソード(bastard sword)を直訳すれば「まがいの剣」「雑種の剣」であ  る。これは、この剣自体が両手・片手を問わずに使えることからきている。主に、  A.D17世紀頃まで使用されており、斬突ともに優れていた。 【パルチザン】  仏:Partisanは支持者が本義であるが、軍用語として不正規隊員、遊撃隊員を意味  する。一般的にゲリラと同義に使われるが、必ずしも同一ではない。ゲリラは戦闘  行為を指すのに対し、パルチザンはそのメンバーを指す。パルチザンの戦闘の特色  は行動が神出鬼没ということだ。大量殺戮兵器が開発されている現在でも、各国軍  はパルチザン戦法を研究しているという。武器としてのパルチザンは、A.D15世紀頃  の農民のゲリラが使用していた槍状の武器で、突く以外にも斬る性能も優れていた。 【ハルベルト】  長い柄に斧を付けた武器をハルベルト(harbert)という。突く、斬る、殴ると三拍子  そろった武器で、A.D15世紀頃に完成したといわれている。その語源は、ドイツ語の  「棒」を意味するhalmと「斧」を意味するberteを合成したものである。 【ファルシオン】  ファルシオン(falchion)はフォールションとも呼ばれる武器で、A.D13世紀頃に登場  したといわれている。曲刀であるこの武器は、中東地方のシミターやインド地方の  タルワール、北欧のサクスなどと類似しており、その起源は断定できない。 【フランシスカ】  フランシスカ(francisca)はフランク人が使用したコンパクトな斧のことで、主に投  擲を目的に使われた。使いやすいためヨーロッパ全土に普及したが、売買は認めら  れなかったという。 【フランベルジュ】  フランベルジュ(flamberge)は刃先を燃えさかる炎のように、ギザギザに加工した剣  のことで、その語源もフランス語で「火炎の形」を意味するflamboyantからきてい  るといわれている。炎状の美しい外見とは裏腹に恐ろしいほどの殺傷力を誇るがこ  の形故に、強度は低かった。後に芸術価値を見いだされた。 【ブリッツランサー】  ランサー(ranseur)は中世ヨーロッパの十文字槍の一種。中央に剣、その根本から2  本の薄刃の剣が突き出している。 【フルーレ】  フルーレ(仏:fleuret)は、ただ突くことのみを目的にした武器であるが、実戦的で  はなく、むしろ練習用に使用されていた。練習用であるこの武器は、怪我をしない  ように剣先が丸められ、その刃も削られた。現在ではフェンシングの種目の一つに  なっている。 【ブロードソード】  ブロードソードはA.D17世紀頃に誕生した両刃の剣である。この呼び方は広義的でこ  の中に分類される武器は多い。 【ブローヴァ】  ブローヴァ(bullova)はインド東部に居住しているムンダー族(自称ホロ族)が用い  た柄の長い斧である。弾力性を持った堅い木材の柄に三日月型の斧刃をつけ、さら  に柄の先端に穂先を付けた構造をしており、「斬る」「刺す」の2種類の攻撃がで  きる。 【三日月刀】  曲刀のことで、シミター(scimitar)と呼ばれる。シミターはペルシアの曲刀「シャ  ムシール」からきているといわれており、王家の象徴であるライオンの尻尾を象っ  ているといわれている。 【ルツェルンガード】  ルツェルン・ハンマー(lucerne hammer)のことではないかと思われる。この武器の  全長は3m、頭部は40〜50cm。15世紀から16世紀中頃の歩兵によって使用されたウォ  ー・ハンマーの一種で、特徴は頭部の片側にある鋭い鉤爪、その反対側にある4本  の突起、槍の様に鋭く尖った鉾先。ルツェルン・ハンマーはこの頭部によって、突  き刺す・引っかける・鉤爪で相手の兜を刺し貫く・突起を相手の衣服に絡みつかせ  るという4つの機能を得ている。このことからルツェルン・ハンマーはウォー・ハ  ンマーの一種というより、むしろハルベルトに近い武器であると言える(実際、ゲ  ーム中でのルツェルンガードの分類は「槍」になっている)。あるいはウォー・ハ  ンマーから発展し、ハルベルトそっくりになった武器とも言える。ルツェルンとい  う名はスイス中部にあるルツェルン州(リュセルヌ州)でこの武器が誕生した事から  来ている。 【竜槍スマウグ】  スマウグはJ.R.R.トールキン著の『ホビットの冒険』に登場する竜の名前。黄金に  光り、巨大な体をもつこの竜は、優れた知能を持ち、その炎は一つの町を焼き尽く  す。近隣諸国を破壊し尽くし、洞窟に宝に埋もれて蟠踞していたが、身にまとって  いたダイヤのチョッキの穴を見つけられ、弓の名人にその穴を射抜かれて死んだ。 【レイピア】  レイピア(rapier)は、開発された当初(A.D16世紀)は儀礼用の剣として扱われ、様々  な細工が施された。現在でもフェンシングなどに用いられており、有名である。そ  の語源はフランス語で「突き刺す剣」を意味するEpee Rapiereだといわれている。 【ロングスピア】  ロングスピア(long spear)を直訳すれば「長い槍」である。一般的にロングスピア  と呼ばれる槍は長さが2〜3メートルのもので、それより短ければショートスピア  と呼ばれる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 4.防具 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  防具は、コンプリートアーマ(complete armor)とパーツアーマ(part armor)の2種  類に大きく分けられる。ロマサガ3で○○スーツと呼ばれているのがコンプリート  アーマで、かぶりもの(ヘルメット)、てぶくろ(小手)、盾以外がセットになった、  オールインワン。だから、例えばプロテクトスーツをつけたまま疾風のくつを履こ  うとすると、ぶっぶ〜(一度は経験あるよね?)となるわけだ。パーツアーマは、  それ以外の、それぞれバラ売りされている防具のこと。また、ロマサガ3の世界で  は、この他、術士用のローブや、服、指輪、お守り等も防具として扱われている。   参考:防具の着け方 w                | ○_ <- ヘルメット(兜)          チェスト->   ̄■ | <- ヴァンブレイス(肩当て)          スカート->  □ m <- ガントレット(小手)    グリーブ->   || ■    ブーツ ->  』』 ▼ <- シールド(盾) *盾(shield) -----------------------------------------------------------------  大きさ、形、材質等によって分類されることが多く、当然、大きいものほど防御効  果は高い。そのかわり重くて扱いにくくなるはずなのだが・・・ロマサガ世界では  データを見る限りそうでもないようだ。 【小盾】(small shield)  ちいさい盾(^^; 【大盾】(large shield)  おおきい盾(^^;; 【騎士の盾】(knight shield)  文字どおり騎士の持つ盾のこと。剣などを用いる格闘戦や騎馬上で、敵の攻撃を防  ぐため,なるべく大きく、しかも動きやすいよう、四角い盾の足元部分から両角を  とった形(逆五角形)をしている。 【スパイクシールド】(spike shield)  バイキングが愛用していたと言われるスパイクのついた盾。鋭いスパイクで攻撃も  可能。 *ガーダー(guarder) ---------------------------------------------------------- 【バックラー】  白兵戦などの接戦において身軽に振る舞うために用いられた小型の盾。直径または  一辺が30cm足らずの円形または、四角形である。重量は0.2〜0.5kg程度。手に握っ  て敵の攻撃を直接受け止める事が主な用法であった。バックラーには、その盾心に  長い刺を取り付けた物もあって、防御のみならず攻撃に使われる事もあった。  (->スパイクシールド) *鎧(armor) ------------------------------------------------------------------  胸や胴を守る防具。代表的なものをいくつか紹介しておく。  ・チェスト(chest)   胸を守る防具。バック&ブレスト(back&breast)とチュイラス(cuiress)の2種類   がある。前者は別名ブレストアーマと言われるもので、肩からおへそのあたりま   でを被う。肩当てはなく、前と後ろを肩ヒモなどで止めて着用する。後者はやや   長く、肩から腰までを守る。ただし、同じく腕の部分を守ることはできない。  ・ハゥーバーク(hauberk)   ちょうど長袖の女性のワンピースのような形をした防具。材質はチェインメイル   がほとんど。一体型なのに動きやすく、さらにその上からブレストアーマなどを   装着することが可能。チェインメイルでできたハゥーバークのことを、普通、鎖   かたびらと呼ぶ。  ・スカート(skirt)   腰から下を守る防具。 【ヒドラレザー】  ヒドラの革が直訳。ヒドラとは水棲生物の名前であるが、ここではギリシア神話に  登場するヒドラを紹介しよう。ヒドラはギリシア神話の「ヘラクレスの十二業」の  中に登場する大蛇である。9つの首を持ち、その内の一つの首は不死であったとい  う。ヒドラの持つ毒は強力で、その毒が少しでも体内に入れば、たちどころに絶命  するという。 【ブリガンディ】(brigandine)  胴を覆うための鎧で、小型の鉄片をチョッキ上の布地の胴部分に規則正しく鋲止め  したもの。主に実戦ではなく、装飾用として用いられた。14世紀中頃から17世紀頃  まで使われていた。 *ローブ・服 ----------------------------------------------------------------- 【チュニック】(tunic)  古代ギリシア・ローマ人が着た膝上までとどく上衣。現在では、女性用の腰や腰下  までの上着。または、スカートの裾より短いコート。 *兜(helmet)------------------------------------------------------------------  顔、頭全体にすっぽり被るものと、帽子のように一部だけ覆うものとがある。  ・フルヘルム(full helm)   西洋の古いお城に飾ってありそうな、甲冑や、甲冑のオバケが被っている、あれ   をイメージしてほしい。頭から首まで全体をがっちり防御。そのままではとても   首を回したりできないため、移動や戦闘のときなど、あたりの様子を見る必要が   あるときは、顔の被いを上に撥ね上げられるようになっている。  ・サレット(sallet)   フルヘルムを簡略化したもの。目の部分に横長の穴が開いているだけで、顔の被   いはない。  ・オープンヘルム(open helm)   顔の部分が開いた形のヘルメット。通常、ヘルメットと呼ばれているのはこれの   こと。実際にギリシャ、ローマなどで使われていた。  ・キャップ(cap)   帽子の形をしたヘルメット。金属製の他、皮製のものもよくある。 【クロースヘルム】(close helm(et))  16世紀中頃から17世紀中頃よく使われた兜で、サレットにバイザー(日除け状のも  の)を追加し、強化したもの。頭頂部にはトサカのような突起があり、首の部分に  は、短いネック・ガードがある。 【角かぶと】(衝角付冑)  5〜7世紀、古墳時代から平安時代初頭までの日本で用いられた冑。鉢か卵を縦割り  にしたような形をしており、前頭部が陵角をなす。鉄製の三角板または小札を革綴  りや鋲留めして作られている。前額部に突き出した衝角板によって武器の打撃を滑  らせ、避ける。また、この前部は空洞になっており衝激を和らげる働きもある。 *肩当て・小手 --------------------------------------------------------------- 【ヴァンブレイス】(vambrace)  腕用の防具。チェスト(胸当て)だと腕が露出するため、これをつける。 【ガントレット】(gauntlet)  小手のこと。手首から指先を防御する。材質は金属製のものがほとんど。また、ガ  ントレットの中には、武器かついているものもある。 【銀の手】  ケルト神話の「銀の腕のヌァザ」が元ネタか。ヌァザは女神ダヌを祖とするダーナ  神族の王であった。「銀の腕」という名前は、戦いで失った腕の代わりに、医療神  ディアン・ケトによってつけられた銀色の義手に由来する。常に種族全体のことを  考え行動していたヌァザは、2度のモイトゥラの戦いで我が身を犠牲にして戦い、  2度ともダーナ神族を勝利に導いたが、1度目は前述のとおり利き腕を失い、2度  目にはその命をも失ってしまう。 *リング(rings)・お守り--------------------------------------------------------- 【クリスナイフ】  古くからマレー民族に伝わる短剣(クリスナーガの項参照)。また、フランク・ハー  バートのSF小説「デューン」シリーズにもその名がある。惑星アラキス原住民の  信仰対象でもあり、特殊な生態系と宇宙航行時にパイロットが使用する妙薬を生む  巨大な虫「ウォーム」の牙で作られたナイフ。勇者の印ともなる。 【月の骨】  ジョナサン・キャロルのSF小説に同名のタイトルがある。小説の主人公は、哀し い思い出を持つ女性。今はもう最高の幸せを手にいれたと思っていたのに、妊娠し  た途端、奇妙な異世界の夢を見はじめる。夢が現実を、現実が夢を浸食してゆく、  キャロルお得意のダークファンタジー。月の骨は、現実世界では未だ生まれぬ子ど  もと一緒に、異世界ロンデュアで主人公が探し求めることになる、キーアイテム。 【ハートエイク】  竹内直子原作のアニメ「セーラームーンS」に登場する必殺技「レインボームーン  ハートエイク」が元ネタか。アニメではこの技の名前を叫び、武器であるロッドを  構えると、大きなハートが相手に当たるというもの。 【夢見る宝石】  シアドア・スタージョンのSF小説に同名のタイトルがある。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 5.アイテム −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【エリクサー】【万能薬】  中世の錬金術における「賢者の石」のこと。原典は不明。 【火星の砂】  アーサー・C・クラークのSF小説に同名のタイトルがある。 【ねこいらず】  ネズミを駆除する為の薬品(の商標名)。主成分は黄燐(おうりん)・亜砒酸(あひさ  ん)等。ちなみに亜砒酸は白色の物質で猛毒。猫を飼わなくてもネズミ退治ができ  るので「ねこいらず」。