KOYO Paraside

育児日記1999/06


990610 晃志のおもろい言葉

「かわらまち、たべう」ママが何度聞き直しても「河原町」に聞こえるのだか、晃志は一生懸命に訴える。ママは亮佑になんていってると思う?ときくと、亮佑も一生懸命に考えて、「こあらのまあち、ちゃうか」という。「コアラのマーチかあ!」気づいたママも、晃志もうれしそう。

これは余談:河原町で思い出す。京都での学生時代に「カラスまるまる太る町ってどういきますか」と聞かれた友人の話。その場に居合わせた者でしばし考えた。「あっ、烏丸丸太町のことや」

晃志がとつぜん「ばあば、たおれたん」と言う。えっ、ばあばがどうしたとおもって聞き直しても、「ばあば、○×△□」「わからへんわ、ごめん」ってのがしばらく続いた。ある日、またいつものように「ばあば○×△□」が始まった。しかしその日は突然ひらめいたのだ。「バルタン星人」や! 晃志もうれしい。「バルタン星人、どこいった?」とバルタン星人の人形を探していたのだ。

パパが徹夜の仕事を終えて、朝寝坊してお昼くらいにのこのこ起き出す。すると晃志がやってきて、難しい顔をしながらこうつぶやくのだ。「こうちゃん、パパいなくって、はみしかったの」

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990612 ウルトラマンに会いたい

晃志は朝起きると、必ず「ねえ、ううとあまん、いこおよお」「ひらパーいこおよお」とパパの腕を引っ張って玄関まで連れていく。毎日の攻勢に負けて、両親はひらパーに行く覚悟を決めていた。それが6月12日だったのだ。しかし、亮佑が風邪を引いて体調が悪い。晃志にもうつった。一昨日、亮佑を医者に見せたが、普通の風邪ということでお薬をもらったが、回復せず、昨日(6/11)は熱を出して幼稚園を休んだ。そして昨晩も熱が引かなかった。今日は無理だろうなと思っていた。

朝、起きても案の定、亮佑の体調はあまり回復していなかった。万全を期して、医者にみてもらってからひらパーに行こうということになった。晃志もついでに見てもらった。晃志は、うつってはいるものの軽症だった。亮佑は、気管支炎。無理をしない方がいいということだったので、人混みに連れていくのは止めようということになった。今日は、ウルトラマンのおもちゃ、買ったるから、ひらパーは止めよう。ひらパーに向かっていた車は、大きくUターンした。

風邪を引くとすぐに気管がやられるのが亮佑。アレルギーマーチの喘息一歩手前ということだ。昨年11月、引っ越しが2週間延びてしまったとき、荷造りした段ボールが積み上がった埃だらけの家のなかで、亮佑が喘息になりかけて、医者に通った。それが引っ越したとたんに治った。ハウスダストが原因だったのが明らか。埃に弱い亮佑なのだ。

亮佑は「ひらパー行くう」と大声で叫ぶ。今日は亮ちゃん病気やから、あきらめなさい、と説得してもだめ。「今日はパパがおもちゃ買ってくれるって。おもちゃ買ってもらって、来週またひらパーに行けばいいやろう?」とママがいうと、あっさり「うん、そうする」と納得した。あっさりしている、というか取引がうまい。晃志はわけがわからず、ひらパー行きが没になった。

用があって阪急百貨店に向かった。おもちゃ売場でウルトラマングッズをみてると、高いのなんの。亮佑も晃志も大喜びでおもちゃをみてる。ウルトラマンガイアとアグルの変身用グッズが二人の目をひいた。前に買ったのをどこかにしまい込んで、どこにあるかわからなくなっているからだ。亮佑はアグルのがほしいという。2500円もする。しばらくダダをこねていたが、「こんなん、ひらパーに3回も行けるやんか」というと、あきらめた。しかし、結局は540円の人形を一人に2つずつ買ってしまった。セブンとゾフィとゼットンとバルタン星人。

ウルトラマンガイアが始まった。パパは疲れてお昼寝してたら、亮佑が大きな声で起こしに来る。「パパ、ガイアはじまるで! 録画して! はやく」「うーん、予約しているから大丈夫」しばらくすると、また来た。「パパ、ガイアはじまったよ、録画してって!」パパは寝ぼけながら「自動的に録画するから大丈夫やって」というと「そうか」と急いでテレビの前にもどる。すると晃志もやってきて「パパ、がいああじまったよ」といって素早く去っていく。だめ押しにママがきて「パパもこな、あかんねんて」。しかたなく、起きあがってのこのこ出ていくと、オープニングソングがはじまったところ。二人は大はしゃぎで、両手に今日買ったばかりの人形を握りしめ、部屋中を走り回っている。こんなにも子供を夢中にさせるウルトラマンは、やっぱりすごい。今日のタイトルは「ガイアに会いたい」だった。

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990619 ひらパー

今日はウルトラマンに会いにひらパーにいく日。今日までは親の言うことを機かなったときに、「ひらパー、連れてったれへンで」という脅しが効いた。

あいにくの雨。しかし幼稚園が退ける頃には小雨に。迎えに行ったその足で、そのままひらパーに向かう。ひらパーには車で行ったことがない。というか、ひらパー自体行ったのはいつのことだろう。子供のころに菊人形展に行ったような記憶があるような気がする。ひょっとしたら行ったことはないかもしれない。京阪の駅から近いということしか覚えていない。枚方方面は全く不案内だった。こういうときのナビシステム。枚方大橋を渡ってすぐのところというのが分かった。高槻から行けばまっすぐ南だ。しかしここは池田。ナビの道案内のとおり、茨木を抜けて行くことにした。全面的にナビに頼って運転するのは初めてだ。

亮佑は、マップルと京阪神道路詳細図を示して、どっちの地図?と聞いていたが、ナビシステムの地図と同じだからこれでいいというと、納得していた。亮佑は3列あるオデッセイの座席の2列め助手席の後ろが定位置だが、そこからだとかろうじてナビの画面が見える。ナビが「この先、右折です」などと誘導するとき、画面には交差点の拡大図と曲がるべき方向への大きな緑色の矢印が道路上に表示される。それがとても驚きだったようで「亮ちゃん、緑の絵がでてくるの、はじめてみた!」と喜んでいた。

171からJR駅前を通らずに阪急駅前から枚方大橋方面に向かう道をナビは示していた。はじめての道だ。ナビが「あと500メートル先左折です」というとき、その500メートルの感覚が分かりずらい。しかも一方通行や歩行者専用道だったりする。参照している地図が古いのかもしれない。どうもナビには慣れない。やっぱり車の運転は、あらかじめ地図を自分で確かめて、そのあとは野生の感で運転した方が確実だ。実際、今回もナビに大筋を頼りながらも、誘導ミス・巡行失敗のリカバリーは野生のカンに頼って正解だった。

枚方大橋にまでたどり着くと、大観覧車が見えてきた。ひらパーだ。枚方公園駅まえをすぎてひらパーの入り口付近まできて、ハタと困った。辺りに駐車場らしきものがないのだ。誘導看板さえ見当たらない。しかもひらパーの入り口前の道路は、歩行者専用道になっている。駅前商店街の写真屋で駐車場の場所を聞くと、とても親切に教えてくれた。なんのことはない、いま走っていた道をもう200メートルくらいはしれば、ひらバー直営の駐車場だったのだ。それならそうと駅前に看板を出しておけばいいのに。あとで分かるが、駅前から来るのは邪道だったのだ、きっと。

駐車場から入り口まではすぐだった。それにしても、いくら雨だとは言え今日は土曜日なのに、駐車場はガラガラだった。途中、マクドで食事してきたから、着いたのは2時くらいだったろうか。ちょうど雨があがってきて、いい塩梅だった。雨が上がったからだろうか、ひらパーに向かう家族連れが2〜3あったが、それだけだった。営業しているのかどうか不安になるくらい閑散としている。

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ウルトラマンのイベントホールは入口を入ってすぐのところにあった。イベントホールの前では、2体の大きなウルトラマンの人形が門番のように立っていて迎えてくれる。さっそく記念写真。この2体は、てっきりガイアとアグルかと思っていたら、違っていた。ティガとダイナだった。イベントのタイトルは「ウルトラマン・メガファイト」、いままでのウルトラマンが一堂に会するようだ。パパは今放映中の「ガイア」の話が複雑な様相を呈している(子供には難しい)ので、その全容が明らかになることを期待していた。

ウルトラマンの間を通り抜けていくと、円形の前庭になっていて、庭に面した建物の壁にはウルトラマンや怪獣の影絵が飾ってあった。初代ウルトラマンのオープニングソングの背景映像を思わせる演出。その奥の方に入口があった。亮佑と晃志はうれしそうに駆け回っている。パパはここではじめてビデオカメラを回し始めた。チケットはママがもっていたので、それを受付のにいちゃんに渡してもらって、パパは先を急いで中に入り、入場してくる二人を撮ろうと思っていた。ところが、二人はなかなか入ってこない。ママが「パパあ」と呼び止める。カメラを回したまま振り返ると、晃志が半泣きになって「こわい、こわい」と言って後ずさりしている。亮佑も同様に怖がって入ってこない。ママが両手にそれぞれの手をつないで、無理矢理引っ張って連れてこようとしているが、嫌がっている。しかたなくカメラをとめて、亮佑はパパが、晃志はママが連れて入ることにした。

亮佑は、実はひらパーには怪獣もいるかもしれない、ということを察していた。それで、ウルトラマンには会いたいが、怪獣怖いといって、ひらパー行きを100%心から歓迎してたわけでもなかったのだ。怪獣がいるから行きたくないということもあった。亮佑の不安は的中し、ウルトラマン・メガファイトの展示はいきなり怪獣たちからだったのだ。しかも会場内は暗い。二人が怖がるのも無理はなかった。しかし初代ウルトラマンに出ていたなつかしい怪獣たちがいて、パパはうれしい。入ってすぐのところはバルタン星人とメフィスト星人だった。怪獣たちの胸像が壁から突き出ている。モニターがところどころにあって、その怪獣とウルトラマンとの戦闘シーンが放映されている。

バルタン星人の指人形が家にあるので、パパは得意になってバルタン星人はセミの宇宙人だと説明すると、亮佑はセミの忍者かと聞き直す。なんで忍者って知っていんねん?ときくと、パパが言ったといわれた。会場では亮佑にそんな余裕はなく、怖がっているだけだが、パパはちゃんと展示の説明ボードに、宇宙忍者と書いてあったのを確認して、ウソをついてなかったことに内心ホッとしていた。

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怪獣のところはとても怖がるので、向こうにいけばウルトラマンがいるから、といってもおびえて泣き出した二人は納得しない。しかし、すぐに明るい場所にたどりついて、大きなウルトラマンガイアが出迎えていた。ここで泣きやむと思いきや、まったく効果がない。一旦泣きやんだものの、次に進もうとすると、その先は暗くなっているので、亮佑は泣きわめいてパパの手を振りきって思いっきり走って戻っていく。戻っていくものの、明るいウルトラマンのところまでしか戻れない。それより後ろは暗いからだ。後にも先にも進めずに大泣きしているところに、会場係のお兄さんがやってきたが、何事もないかのように、子供にも親にも愛想せず、ただ無言で通り過ぎていく。ひらパーとファミリーランドの違いか、こんなに不愛想じゃお客こないよなあと思う。実際、そこいたのは我々だけで、ほかのお客はいなかった。

亮佑の手をとって、ウルトラマンがたくさんいるからと言いくるめて連れていく。晃志はママに抱っこされたまま泣いているが、亮佑の声がやたらでかいので、晃志の泣き声はあまり聞こえない。そこから先は、巨大な怪獣が待ち受けていた。大きなバルタン星人がハサミの手を振りかざしてたりしてた。展示そのものは、ファミリーランドのドラえもんと変わらないくらいちゃちだ。しかし、暗いところで大きな怪獣がいるのが怖いらしい。もうどうしようもないなあ、思っていると、やっとウルトラマンが怪獣と戦っているセットに出くわした。それは歴代のウルトラマンが散らばって、歴代の怪獣と戦っている市街地のセットだった。しかし、ここでもなかなか泣き声は収まらない

その次の通路では、ウルトラの父とウルトラの母がテレビモニターで我々にメッセージを送ってきた。どうやら「君の勇気が必要だ」といっている。先に進むと闇の使者が待ちかまえている。黒い服をきた悪魔のような出で立ちで、ママが言うには確かに怖い。亮佑と晃志はそこから先に進めない。あとからきた家族連れのお父さんがその子供たちを低い大きな声で脅かしていたが、それを聞いてますますおびえる晃志と亮佑だった。

しかたなくまた亮佑の手をパパが引っ張って先へ進む。すると、角をまがったところで突然通路が広くなり、闇の使者が我々にむかって屈服せよと迫ってくる広場にでる。しばし立ち止まっていると、ついに征服されたかのようにあたりが真っ暗になる。これでまた亮佑の大泣きが復活する。しかしウルトラマンの声が聞こえ、闇の使者のうしろに光の戦士たるウルトラマンがライトアップされて登場してくるのだ。かっこいい。

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そこを過ぎると、ウルトラマンたちが一人ずつ怪獣と戦っているセットが続く。ここまできてやっと亮佑が泣きやんだ。亮佑が泣きやむと晃志も大丈夫だ。亮佑は、怪獣の声が、テレビで最近やっていた別の怪獣の声と一緒やと言い出す。ガイアが凍らせてどこかに運んでいく怪獣と同じ鳴き声だと主張して止まない(家に帰って古代怪獣アルゴンの鳴き声と同じことを確認した)。そこまで冷静になってきた。ウルトラマンと怪獣の個別の戦闘セットは全部で4つだけ。そのあとは、春に上映されていた映画のパネル展示だった。ここまでくると二人ともいままで泣いてたとは思えないほど明るく元気になった。

で、二人とも戻ってウルトラマン見たいと言い出す。まだ出口には到達してないので、戻るのは自由だった。しかもがら空きだったので、本当に自由に戻ることができた。亮佑は、たくさんのウルトラマンが一斉に怪獣と戦っている街のセットまで戻りたがった。今度は全く怖くないようだ。しかしバルタン星人とこまで行こうかというと嫌がる。嫌がるが泣かない。

外は雨が降っているので、どうせ他の乗り物はあまり乗れないので、イベントホールで時間をつぶすのほうがいい。会場の出口をでるとウルトラマン・グッズの販売コーナー。ここでいろいろ物色して、二人のおみやげを買ったが、本当はおもちゃなどはダイエーで買う方が安い。ティガとダイナとガイアのプリクラ風記念写真があったので、亮佑と晃志とで撮影した。普通のプリクラみたいにポーズの取り直しができないので、下の方にかろうじて顔が入った写真だ。

実はパパは、ガイアとアグルの誕生秘話やガイアとアグルは仲良しなのか敵なのか、どうして藤宮はアグルに変身できなくなったのか、稲森博士と藤宮の関係は、などということを知りたかったのに、そういう展示は一切なかったのが残念だった。まあ、展示のほうはガイアだけでなくて、歴代のウルトラマンがポスターに登場してたので、そういう主旨のものと思っていたが、それでも、歴代のウルトラマンの説明など一切なかたのには腹がたった。さらにウルトラマングッズ販売コーナーには、ビデオも絵本もない。おもちゃやキャラクター商品ばかり。ここにくればウルトラマンのことなら何でも揃う、というくらい力をいれてもらわないと困る。パパは欲求不満になってしまった。もっとウルトラマンガイアのことが知りたい、そう思うパパでした。

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来る途中にマクドに寄ったが、亮佑も晃志もまともに食べなかったので、ひらパーのレストランで食事のし直し。ひろーいレストランにお客は我々の他はもう一家族だけだった。いくら雨の土曜日とは言え、ちょっとさびしすぎる。

食事を終えて、とにかく観覧車に乗る。観覧車までのみちのりにアライグマやレッサーパンダがいた。動物たちは、ファミリーランドより元気そう。観覧車は、一周10分くらい。雨なので、あまり遠くが見渡せないが、結構よくみえる。エキスポランドの太陽の塔は十分確認できた。そのあとメリーゴーラウンドに乗って乗り物はおしまい。いざ、帰宅。もう5時くらいだったろうか。6時からのウルトラマンの放映開始時間には間に合わない雰囲気だ。きょうは「アグル復活」、絶対に見逃せない。

ひらパーを出るとすぐに二人とも寝入ってしまった。帰りは来た道を戻るより、このまま171まで出た方が早いかもしれないと思った。しかし八丁畷の交差点手前から結構混んでいる。そのまま171に入っていくが、とうてい6時までには帰宅できない。茨木の生協で買い物をしていくことにした。生協につくころにガイアは始まった。車のテレビをつけると、ガイアの歌がはじまった途端に二人とも目を覚ました。さすが。しかし走行中は画面がでない。音だけ。駐車していると画面がでる。受信状態がよくないが、ママが買い物をしている間に全部みちゃった。

帰宅してからはビデオを再び見る。車の中ではよくわからなかった画面が確認できる。アグルの復活画面がかっこいい。

しかし、それよりもおもしろかったのは、泣きわめく二人を映したビデオを再生したとき。亮佑は泣いている自分をすごく客観的にみる。自分でないみたい。で、また行こうか、と言う。晃志も反復する。

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990627 人工芝

ホームセンターで人工芝ブロックを買ってきた。ベランダに敷き詰めるためだ。30センチ角のものが60枚。ウッドブロックも店頭にあるだけの8枚買った。こちらは人工芝の6倍のお値段。本当はウッドを敷き詰めたいがお金がない。とりあえずの間に合わせ。夏の日差しのベランダからの照り返し防止が主たる目的である。パパの実家に亮佑と晃志を預けて買い物して、実家で夕食をすませて帰宅すると、もう9時前。しかし亮佑がよろこんで、家の中で人工芝ブロックをつなぎ始めた。晃志は帰りの車のなかで寝てしまってそのまま起きない。亮佑が楽しそうなので、どんな感じか確かめるため、とりあえず9枚だけつないでみた。亮佑は飽きたらず、どんどんつなげていく。しかたなしにベランダに持ち出して、もう少し、もう少しとやっているうちに一箱分30枚つないでしまった。置いてみておもったが、やっぱりウッドを敷き詰めた方がいい。

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