不定期に更新する子育て記録です。最新は一番下。過去の日記はこちら

2002.07.14(日) 亮佑のピアノ練習

亮佑は、気の進まないことをしなければいけないときは、すぐに逃避行動に走る。宿題なども常に傍らにピッタリついていないと全く進行しない。横に付きっきりで怒鳴り続けないと何もしないのは、どうしてだろう。怒られると分かっているくせに、ちょっと目を離したスキには、ボーゥッと空(くう)を見ている。実はこれってパパに似てる。パパは締め切りが迫らないと仕事できないタイプ。

今日は、ママの外出中にピアノの練習をしておくようにと言われた。ところがパパは連日の徹夜の疲れ・寝不足から、昼飯をつくって食べさせたあとにダウン。「ちょっと寝てくるから、ちゃんと弾けるように練習しときや。弾けたら遊びに行っていいからな」と言い残して寝室に。

するとすぐにでも遊びに行きたい亮佑は、1回弾いただけで、お伺いをたてにやってくた。通しで弾いたわけではない。「まだまだ」というと、2回目も弾き終えたらやってきて「もういい?」ときく。「途中でとまったり弾き直したりせずに弾けなダメ」と言って追い返した。

亮佑は、バッハのメヌエットを練習していた。それがまた子守歌のように心地よく聞こえてくる。パパはバッハが好きなのでなおさらだ。ところが、途中で音がとぎれる。途切れると子守歌にはならない。

だんだん、とぎれとぎれにしか聞こえてこなくなる。何度も途中で止まるし、一曲弾き終えてから、もう一度引き始めるまでにかなり時間がかかっていた。それでも猛烈にしんどかったので、しばらく寝た。ふと気がつくと、まったく音が聞こえてこなかったので、起きあがって部屋を出て行くと、とつぜんピアノがなり始めた。

あわててとりつくろうとする態度に、ぷっつん切れたパパは怒鳴った。
「なんでとぎれとぎれにしか音が聞こえてけえへんねん!」
「・・・」
「なんで10分に一回しか聞こえてけえへんねん!」
「・・・」
「児童文化センターに遊びに行くって言うてたんちゃんか。もう何時やとおもってんねん。ぜんぜん練習できてへんやないか。これやったら遊びにはいかれへんやないか。」

あまりに大声でまくし立てたものだから泣き出す亮佑。そこらじゅうに聞こえる大声だった(あとで聞いた話だが、ご近所に丸聞こえだったそうな)。泣き出してもね、約束は約束だから、通しで弾けるようにならないと遊びに行かせるわけにいかない。

やさしく諭すように教えていても、同じことを短時間のうちに3度4度と繰り返し言わなければならないので、ついプッツン切れてしまう。おそらく亮佑には、短気のパパには理解できない独自の時間が流れているのだろう。

こちらも寝てた手前、怒り放しではかわいそうなので、パパ流の練習方法を伝授してあげた。要はできない箇所を集中的に練習すること。そこができたらその前後。それができたら通しでできたも同然。(ここまでは横についててあげた)

とりあえず通しで弾けるようになると、たとえば10回間違えずに弾けるようになるように練習する。一回でも間違えたらカウントはリセット。てな感じで5回とおせるようにしてみい。

すると、「うわぁ、くやしい! あと1回やったのに」と聞こえてくる。

集中し出すと一生懸命にやるのにね。不思議なやつ。

 

ところで今日はフランス革命の日。高校時代は池田理代子の「ベルばら」でフランス革命の勉強したっけ。

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2002.07.20(土) 夏のピアノ発表会

亮佑のピアノの練習の成果はいかに。先週の練習以来、どの程度上手になったのか知らない。本番が楽しみだった。伏尾台のおばあちゃん、箕面のおじいちゃん、おばあちゃんも聴きにきてくれた。

あちゃー、いつもとちがうところでつまずいてるよ。
音は柔らかくてキレイだな。
でも 、途中で音が途切れるんじゃダメですよ。

でも本人には、「よかった、よかった。」としか言わない。亮佑が焼きめしを食べたいというので、昼食はみんなで一緒に中華料理を食べた。

図に乗った亮佑はご褒美に小学館の学習百科事典(人物編)を要求。かってあげた。

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2002.07.28(日) ピアノの移動

今日、アップライトピアノをリビングからレッスン室(グランドピアノのある部屋)へと移動しようと試みた。無謀な試みだった。200kgもあろうかと思われるピアノは、簡単に動かなかった。

まずレッスン室入り口部分周辺の寸法を目測して、アップライトピアノを縦にしないと搬入できないと判断した。廊下の天井が低いので、リビングで縦にしてから動かさないといけなかった。ピアノの脚にはローラーがついているので、滑り止めのお皿をはずせば動かせるとおもった。

実際グランドピアノはそうやって室内移動させて、アップライトピアノの設置場所を空けた。ところがアップライトのお皿をはずすのが一苦労。手前のはすぐにはずれたが、奥のがはずせない。ピアノの裏に回り込んでみると、取っ手があった。そこに肩にかけてタオルケットを巻き付けてなんとか一瞬だけ持ち上げ、お皿をはずした。

だいたいこの時点で、ピアノを縦にすることができないと判断すべきだった。お皿をはずしたピアノは簡単に動くはずだったが、びくともしない。無理矢理に力をいれて押すと、ようやく動いたが、フローリングの床にはローラーのあとがくっきり残った。グランドピアノに比べてローラーが小さすぎる。つまり、ほとんど移動することを前提につくられていないことが分かった。

これではピアノを縦にするなんて絶望的だ。

無理だ。あきらめよう。その場でヤマハ楽器店に状況を報告。ピアノ運送屋さんに来てもらうことにした。もとの場所から90度くらい回転して壁にくっつけておいた。床には見事に軌跡が残った。ははは。

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2002.07.29(月) ピアノの移動2

ピアノ運送屋さんに来てもらって、途中まで移動を試みたピアノをきちんと移動してもらった。ママによると、大柄の男性二人で、ひょいっとピアノを縦にして、そのまま二人で担いで移動したとのこと。

どうやってピアノを縦にしたのかを知りたかったが、ひょいっと持ち上げたとしか説明してくれない。ピアノ運送屋さんは、魔法使いかもしれない。昨日も「ガーディアン・レヴィ・オーサ」と呪文を唱えればよかった。

運送屋さんの言うには、先日も同様のケースで、ピアノが廊下をふさいだままトイレにも行けない状態で助けを求められた事例があり、うちの場合は早めにあきらめて正解でしたね、とのこと。うちの場合も、緊急出動にちかい状態で来てもらった感じでした。

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