2001.12.01 映画「ハリー・ポッター」

映画の日。大阪府下の映画館は一律1000円らしい。そういう日に封切りをする「ハリー・ポッター」は、まさに興業成績ねらいの感があるが、観るほうはとにかく安いことにこしたことはない。封切り日を楽しみしていたので、一応予定として夕方に観に行くことにしていた。

なぜって、子供たちは午前中、小学校・幼稚園に行き、午後からは亮佑の土曜学校、晃志の体操教室、亮佑の体操教室とつづく。映画を観るとしたら、すべてが終わる6時頃からしかないからだ。

午後からママが所用で出かけるので、パパは運転手。ママを送って、子供たちを連れて回る。その間、箕面の実家から、「冷凍ギョウザが届いたが冷凍庫がいっぱいだから急いで取りにきなさい」との電話があったので合間をみて箕面まで足をのばした。一息つけるのはママが戻ってくるであろう5時ごろ。亮佑の体操教室が始まると、ママが戻ってきたので、パパはひと足さきに映画館に様子伺にいった。

大きな映画館のように入場制限をしている気配はなく、館内で15〜6人が待っていた。この程度なら座って観れるかもしれない。館内で待たないといけないので、一旦戻ってママに報告。晃志をつれてハンバーガーを買いにいったが、結局みんなで店で食べてから行こうということになった。

店でいろいろ思案した結果、映画が終わるのが9時20分なのはやっぱり遅すぎるよなあ、ということになって、翌朝1番に観ればいいということにした。しかし、子供たちは納得しない。ダメ元で映画館まで足を運ぶ。6時半ごろに映画館につくとすでに満員。立ち見しかないということで、あきらめて帰宅。あきらめ切れない亮佑だったが、2時間半立ってみるより、1時間前に並びに来たほうがいいやろ、といって納得させる。

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2001.12.02 続・映画「ハリー・ポッター」

今朝は10時半から上映ということで、9時半には並んでいる予定だったが、映画館についたのは結局10時まえ。すでに満席だった。しかし、子供たちがどうしても観たいというので、少し中を見せてもらったが、通路いっぱいにパイプイスが並べられ(消防法違反と思うけど)、立ち見さえできる余裕はなかった。あきらめて、次回上映開始の1時間まえにくることを決意して一旦帰宅。

亮佑には、やり残していた通信教育のプリントを全部済ませないと映画には行かせないよと脅して、12時までに5枚のプリントをすべてやり終えさせた。晃志はママとピアノのレッスン。

どうにか12時ごろに映画館に着いた。三度目の正直。館内に入ったら、中で列に並ばされて、上映開始を待つことができた。1時間くらい待つことになるが、座って観れそうなのでほっとした。時間が経つにつれ、列がどんどん長くなった。

ハリー・ポッターは、11月に入ってから、何度か読み聞かせようとしてきたが、パパの帰宅が遅いせいか、第1巻のはじめのほうしか読み聞かせていない。パパは読み聞かせているうちに勝手に一人で読破してしまった。しかし、ママはハリーのハの字も知らない。並んで待っている間に、子供向けホームページのプリントアウトを見せながら子供たち主な登場人物の説明だけはしておいた。

亮佑も晃志もマクゴナガル先生をマクドナルド先生という。頻繁にそういうので、パパも混乱してきた。ようやく中に入るとき、二手に分れて席を確保しに行った。70人程度しか入れない小さなホールだが、中央列付近の席に座ることができた。

亮佑は読んでもらった話しの部分があっという間に終わってしまって、どんどん進むのに驚いていた。しかしハロウィンのシーンになると、これ10章やといって喜んでいた。まだそこまで読んではいないが、章の最初の挿し絵は見ていたからだ。

怪物との決闘のシーンでは、大声で笑う晃志の声が館内に響いた。途中「寝てもいい?」と聞いてきた晃志だが、結局「音楽がうるさくて寝られへん」、と言いながら最後まで観ていた。

パパは映画に欲求不満だったが、子供たちは結構楽しんだ。ママもそれなりに楽しんだので、まあそれはそれでよかった。しかし、パパは映画の不出来を嘆いた。原作を読まずに観た人は、話がわからないだろうと思われる箇所が多すぎる。これじゃあ、本のほうがずっと楽しい!

映画の詳しい感想は、パパのひとりごとへどうぞ。

深夜、亮佑が吐いた。映画が終わってから食べたうどんが未消化だった。そういえば朝は下痢してた。風呂上がりに急にお腹が苦しくて喋れないと泣き出した。パンチ食らったみたいに痛い、という表現から吐き気があるとは推測しにくかった。12時ごろ、突然のうめき声とともに吐いた。しまった、風邪だった!

ママは夕刻から悪寒すると言っていた。どうも家族みんなが同時に風邪で寝込みそうな気配だ。

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2001.12.03 風邪? 食中毒?

亮佑が昨夜、布団の上に吐いたので、その処理が大変だった。夕刻に食べたうどんが未消化だったことから、映画を観ていた時間にはかなり消耗していたことがわかる。学校で吐いては迷惑だろうと思い、万全を期して休ませた。が、亮佑自身は、朝からすこぶる調子がよい。昨夜は吐いただけで熱は出なかったから、インフルエンザではないだろう。しかし、また家以外の場所で吐くと大変だ。

晃志は、とりあえず無事だった。でも今日あぶないかもしれない。晃志を幼稚園まで送って、亮佑とママを病院に送って、パパは仕事に出た。

しかし、パパにも伝染したようだ。腹部がケイレンしたように痛む。内蔵が引きつっているかのようだ。胃潰瘍の痛みに似ているが、チクチク刺すような痛みではない。筋肉痛にも似ているが、痛むのは筋肉ではなく内蔵のように思える。亮佑が「パンチを喰らったように」痛いと表現していたのが理解できる。この痛みは、亮佑くらいの子供にはたとえようのない痛みかもしれない。突然泣き出したのも無理もないと思った。

気分が悪く吐き気もするが、すぐに吐きたいという感じではなかった。仕事中もなんとなく気分が悪い。しかし食欲は失せていなかった。お腹は空くのだ。それより便意が襲ってくる。下痢ではないが柔らかい。3回目くらいの便に変な薬品のような臭いがした。

昨夜、入浴前に食べた明治製菓の変なお菓子。スティック菓子にクリームソーダ味のネバネバしたクリームをつけ、ソーダ粉末のトッピングをして食べるというもの。パパも少し食べたが、そのクリームと同じような変な臭いだった。お腹が痛いのはそのせいか?

仕事がたまっていたが、残業を途中であきらめて8時過ぎには帰宅した。家に帰ったほうが楽かもしれない、と思った。帰宅して亮佑と話していると、実は学校で亮佑の斜め前の子が授業中に吐いたらしい。亮佑はそれをもらってきたようだ。

子供たちが寝たあと、すぐに寝てしまった。

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2001.12.23 クリスマスプレゼント

毎年、子供たちへのクリスマスプレゼントは悩む。子供が喜ぶようなオモチャを与えたい気もするが、かといってクリスマス商戦の企業戦略に乗るのはシャクにさわる。亮佑が小学校に上がったこともあって、そろそろ知的な玩具を与えたいなあとも思うが、晃志はまだ幼稚園だ。晃志はガオレンジャーの武器が欲しくてたまらない。いつも、○○とぉ、×△とぉ、□▽が、ほしい。と口癖のように言っている。でも、「と」はダメ。一つだけ。と言い続けていた。

クリスマス直前、晃志は何がほしい? と聞くと、「と」はだめぇ? と聞き返してきた。結局、おじいちゃん&おばあちゃんが晃志の欲しいのを買ってくれることになったので、「いいよ、言ってごらん」と言って商品名を確認したのだった。

今日、音楽教室のクリスマス会に出かけた先のロビーで亮佑を待っている間、騒いでいた晃志を注意しても言うことを聞かないので、パパが怒って「晃志にレッドカード! プレゼント没収!」と言った。これが逆効果だった。プレゼントをもらえないと思った晃志は、さらに悪態をついた。パパはさらに「サンタさんに電話する!」と言ってケータイを取り出し、「もしもし、サンタさんですか? 晃志くんはプレゼント要りませんと言っています」と言うと、眼に涙を浮かべてケータイを奪いに来た。晃志はもうプレゼントがもらえないと思いこんでしまったのだ。

亮佑は、成績表に△があったので、パパとママから口を揃えて「プレゼントなし」と通告されていた。1学期の成績表は全て○だったので、ママが「△なんかもらう人がいるの?」と言っていたのだが、2学期になっての亮佑の学校生活ぶりは、それはもう大変で、ひとつだけ例を挙げると、授業中に仕上げないといけないドリルを家に持ってしないといけないのに、それを持って帰るのを忘れたりして、そこのところが△になってたりする。

通告された亮佑は敢えて抵抗もせずに、仕方ないか的なあきらめの表情だった。でもそれはかわいそうなので、本当はちゃんと用意していた。今日は我が家の早めのクリスマスなのだ。

晃志にはパパとママの言うことをちゃんと聞くこと、亮佑には3学期にはちゃんとすること、と言ってプレゼントがあることを明らかにした。そしてまずおじいちゃんとおばあちゃんからのプレゼントを渡すと、二人は大はしゃぎ。さらに、今度はパパとママから、と言って渡すと、晃志のはしゃぎようったらない。

こういうのって、いつまで続くのかなあなんて思うと、プレゼントはやっぱり子供がほしがるのを与えるのが良いなあ。そのうちプレゼントあげても、こんなに喜んでもらえなくなるんだろうね。

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2001.12.26 感染性胃腸炎

大腸ガンの精密検査ができる近くの病院をネットで調べていたら、冬場の子供に多い感染性胃腸炎というのを見つけた。池田市医師会のページに以下の記載があった。

ウイルス性胃腸炎と思われる子どもさんが猛烈に増えてきました。腹痛、下痢、おう吐、熱が症状です。起因ウイルスは分かりませんが大阪府感染情報などによると(小型球形ウイルス(SRSV)が考えられます。感染防止には手洗いが、治療には食事の注意が役立ちます。一方細菌性胃腸炎は最近、季節に拘わらず発生しているようです。食べ物の扱いにご注意ください。

つまり、いままで嘔吐性の風邪と思っていたのは、これだったんだ。先日亮佑が突然吐いたのもこれだろう。パパに伝染ったあと、腹痛が続いたのもこれで納得。

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2001.12.27 ベイブレード

ダイエーで買い物してたら、いつもは在庫がないベイブレードが置いてあるのに気づいた。いつきても入荷待ちの状態で、商品が陳列してあるのを見たことがなかったので、買ってあげることにした。亮佑と晃志を呼び寄せ、ひとつずつ買ってあげると言って選ばせた。でもお年玉の代わりやで、と念押し。

以前、仕事帰りにたまたま入荷したばかりのベイブレードを1つだけ買って帰ったことがある。そのときは流行っているということだけ知っていたが、何がなんだかわからなかったし、お一人様1個限りということで、適当に見繕ってひとつだけ買って帰ったのだ。

一つだけしかないベイで結構楽しんでいた二人だったけど、ほかの子供たちがたくさんもっているのに兄弟で1つしかないのはかわいそうだなあとは思っていた。だからせっかくのチャンスなので、一人にひとつずつ。

帰ってから組み立てるのはパパの役目。はじめは単にまわして遊んでいたが、パパとママが大掃除をしているうちに、二人は大声を出しながらゲームを始めた。しかも段ボールでゲーム会場を自作していた。

こんな二人を見るのは初めてだ。きっとテレビ番組とかで覚えたのだろう。それとも友達たちが遊んでいるのを見ていたのだろうか。亮佑はゲームの司会者と競技者の二役を兼ねていた。「つぎの試合は何時何分からです」とか言いながら試合の準備をする。晃志はもっぱら競技者に徹していた。

パパが台所のレンジ回りや換気扇フードの油汚れを掃除している間中、延々とゲームしていてもまったく飽きる様子もなく、声は次第に大きくなり興奮しまくっていた。

遊戯王カードでデュエルをしているときもこんなに興奮はしない。ガオレンジャーごっこの時だって。ベイで遊ぶ二人は完全にベイブレーダーになりきっていた。パパとママは顔を見合わせて苦笑する。こんなに喜んで遊んでくれるんだったら、ひとつ900円くらいしても価格に見合った品物かもしれない。

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2001.12.28 坊さんが屁をこいた

亮佑が冬休みの宿題の本日分を終えたら買い物に行こう、とママが言い出したのが11時頃。昨日買い忘れた物を買い足すのと、子供たちの普段着が目的。しかし、亮佑の宿題は一向に進行しない。とうとう、お昼を過ぎても終わっていないので、食事をしてからということになったが、結局宿題が終わったのは3時だった。集中してやれば30分くらいで終わる分量なのだが...

亮佑は一事が万事この調子なのだ。傍らに誰かがずっと付いていてあげて見てあげていると、ちゃんと勉強するのだが、そうでない場合は、まるで「坊さんが屁をこいた」(はじめの一歩)をしているかのようだ。見ていないときは何をしてるかわからない。振り向いた瞬間に鉛筆をもって考えているふりをしている。

パパは年賀状づくり(今頃!)、ママは大掃除、晃志はテレビマガジン、亮佑のまわりでそれぞれが別々のことをしているなか、鉛筆が落ちたり、色鉛筆の箱が落ちたり、消しゴムが落ちたりして、亮佑がじっと机に向かっていることがない。晃志とママとが話をしていると、突然亮佑が割り込んでくる。確かに、勉強している回りでいろいろ他のことされたり、話したりされていると、落ち着かないのは分かるが、それでも亮佑の場合はひどすぎる(というママ)。

本当は、ずっと横についてあげるのがこの時期の親の役目なんだろうなと、昨日のよるママと話した。亮佑に勉強させる間、晃志が邪魔しないように「しまじろう」をママと一緒にやっていたら、いつのまにか晃志は自らすすんで「しまじろう」をするようになったという。亮佑が幼稚園のときは、ママがピアノレッスンを始めたばかりで、忙しくて亮佑にそこまでしてやれなかった。亮佑の「しまじろう」は、ほとんど白紙のままなのだ。つまり勉強癖がついていないということだ。ただそれだけのことだと思う。

じっさい横にいて、じっと見ていると、ドリル問題もどんどんこなしていく。ちょっとその場を離れて戻ってくると、全然進んでいない。冬休みの間は、じっと付いていてあげないといけないなあ。

さて、夕刻になって買い物に出かけたついでに、昨日見つけたベイブレードのスタジアムがまだ置いてあったら買ってあげると言ってオモチャ売り場に連れて行った(ママは反対したが)。しかし、入口のところにすでに「ベイブレードはありません」と立て札があった。もちろん売り場には、影も形もない。昨日はやっぱりラッキーやったんや、買ってて良かったね、と子供たちに納得させてその場を去った。

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2001.12.30 ベイスタジアム

一昨日の深夜から、腰痛と吐き気を訴えてママがダウンした。その間、パパが食事の用意をしたが、ろくな物を喰わせなかった。それは良いとして、子供たちを連れて夕方買い物に出かけたついでに、亮佑がオモチャ売り場に行こうとせがむので、一応見に行った。すると、入口のところに立て札はなかった。亮佑は歓喜して「ベイブレード、売ってるんや」と走り出したが、売り切れの立て札はレジのところに移動しただけだった。そして「元旦9時から200個限定販売」と予告してあった。

それでも子供たちは残念そうに売り場をのぞくと、なんとベイスタジアムが置いてあった。パパが以前みたスタジアムは箱に入っていて何千円もしたのを覚えている。そんなもの買えないと思っていたが、今日見つけたのは透明の袋に入ったものだ。「偽物ちゃうか?」とパパが聞くと「ほんもんやって、○○くんもこれと同じの持ってた」と答える亮佑。「買ってぇ」とねだる。

何千円もしたら困るなあと思案していると、亮佑は遊戯王カードも見つけた。40枚くらいがセットになったもので、遊戯編と城之内編と2セットあるデッキと呼ばれるものだった。これも欲しいというので、どちらか一つだけ。というと、亮佑は「じゃあ晃志とジャンケンして、亮ちゃん勝ったらスタジアム、晃志が勝ったら遊戯デッキ」と言って、晃志とジャンケンを始めた。晃志が勝った。

遊戯デッキはそれほど品薄なわけではないだろうから、買うならスタジアムだろうなと決めていたパパは、晃志が勝ったにもかかわらず、そしたらスタジアム買ってあげると言って、一つだけ置いてあったスタジアムをレジに注文した。千円くらいだったので安心した。手にとってみると、ぺらぺらのプラスチックだった。こんなんやったかなあとまだ半信半疑だった。

晃志が「りょうちゃんずるい。こうちゃんがじゃいけんにかったのに、やくそくやぶった」という。パパが弁解する。「約束破ったのはパパや、ごめんな。遊技デッキはいつでも買えるけど、スタジアムはすぐ売り切れるやろう。」「でもこうちゃんがかったのに」「遊技デッキはお年玉もらってから買ったらええやん」「ほな、そうする」

帰宅すると子供たちは、ママが寝ているにもかかわらずスタジアムでベイブレードに熱中した。床の上でそのまま回されると困るので、昨日クッキーの空き缶の蓋をスタジアム代わりに与えたばかりだったが、缶の蓋はうるさかったので、こちらのほうがずっと良い。

都合3つのベイをスタジアムでまわして遊んでいる。晃志が「すりー、つー、わん、ごーぉ、しゅーっ!」と言うのがかわいらしい。

わが子たちを見ていて、ベッタン(一般にはメンコ)に興じていた子供のころを思い出した。ベッタンやコマ回し、ビー玉は財源がなくても強い奴が弱い奴から押収できるのだ。釘サシや石蹴りとはちがって、強いベッタンやコマを持っていることと技術力がものを言った。ベーゴマはしたことがなかった。テレビの影響で普及したベイブレードとはいえ、巧くまわして相手をはじくにはそれなりのテクニックが必要なのだ。

テレビゲームばかりしてコントローラを操る指先だけが器用になるより、このほうがずっと健康的な子供の遊びだと思った。それならもう少しベイブレードに投資してもよいかなあ。

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2001.12.31 左回転用シューター

晃志の左回転用シューターが壊れた。ワインダーが空回りしてコマを回せない。分解して見入ると、歯車が折れていた。分解して分かったが、右回転が通常の回転方向で、左回転は歯車が一つ余分に入っている。コマを回すほうの軸に取り付けられた歯車がひとつ欠けていた。だから空回りする。新しいシューターを買うしかないか。

年越しそばを買いに亮佑と晃志と3人で買い物に行った。途中、酒屋の前のガチャポンでベイブレードが入っているのを見つけた。こんなんあるやンと亮佑にいうと、二人ともほんまや!と感嘆した。1回500円だった。帰りにしようか、と言ってその場を離れた。

ほしいのは左回転用のシューターだ。ガチャポンの中のはどれも右回転のシューター付きのものばかりだった。シューターはダイエーにはなかった。そばは更科と決めていたが駅前店ではもう売り切れていた。商店街の本店に向かう。ところが商店街のおもちゃ屋店先に、あきらかに偽物のベイブレードが300円で売っていた。これってさっきのガチャポンの奴やン!と亮佑に言った。イージーシューター付き。よし、これ買って分解して左回転用につけ直したる、と言って亮佑に500円玉渡して買ってこさせた。

戻ってきた亮佑は、「中にいっぱいベイブレードあったよ」と言った。あるところにはあるんだ、そう思った。

帰宅して早速分解してみると、正規品と偽物は若干部品のサイズが異なる。偽物の部品が正規品に巧くはまらない。紙ヤスリで軸を細く削ってようやく入った。組み立て直すと、ちゃんと機能した。

ところが、しばらく晃志が使っている内に逆方向にも回転できるようになってしまった。ストッパーが巧くかみ合ってないみたいだった。後から分かったが、右か移転用の部品と左回転用の部品は、ストッパーにかかる歯の向きが逆でストッパーが機能しないのは当然だったのだ。そうとも知らずに、やっぱり純正品じゃないとダメか、と思うものの、なんとか使えるようにしたいと思った。分解してさらにヤスリをかけた。

今度は、いくら回転させても、くっつけたベイが外れなくなってしまった。パパが思いっきり引っ張ると外れたが、晃志の力では外れなかった。あーあ、こうちゃん、やっぱりあきらめるしかないわ。

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