2001.10.01

亮佑が小学校の友達を家に連れてきた。亮佑の通っていた幼稚園からは亮佑ひとりだけだったので、どうもなじめないという感じで、小学校に仲良しのお友達がいないと嘆いていた。いじめにあうともいっていた。だから、亮佑はあまり小学校が好きでない。幼稚園に戻りたいと泣くこともあった。その亮佑がお友達をつれてきた。

うれしかったのは亮佑だけではない。ママも晃志もそのお友達を大歓迎したらしい。

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2001.10.07 亮佑の運動会

亮佑の小学校の運動会。例によって、両祖父母が見に来てくれた。亮佑の出番は、1年生による団体演技とかけっこ(50m)と綱引きと玉入れ。恵まれた天候のなか、ビリビリに割れたトランペットスピーカの騒音のような音楽をBGMに運動会は進行した。あの、スピーカはどうにかならないものか。よくあんな騒音のなかで平気でいられるものだ。

亮佑の団体演技は、ハム太郎の音楽に合わせて踊るダンスと手話による「人間っていいな」。歌詞を手話で表現する。これは、事前に自宅で披露してくれたが、手話をしっかり覚えている。たいしたものだ。

かけっこは、4人一緒に走るのだが、順位は4番。ただし練習ではやる気がなくて大幅に遅れての4番だったらしいが、本番一週間前に家族で諭して、べべでもいいから一生懸命に走りなさいというと、その後の練習では一生懸命走るようになった。担任の先生がいい顔してたよと誉めると、亮佑は俄然やる気が出てきた。だから、充実した4番なのだ。

帰宅した亮佑は満足そうだった。みんなでビデオを見ながら、もういちど運動会を振り返った。亮佑は、紅組が負けたことが悔しいと何度も嘆いた。全学年を紅白のチームに分けて、各競技での得点を競うのだ。クラス対抗ではない。同じクラスでも紅白に分かれている。たとえば、かけっこで4人ずつ走るとき、赤2人、白2人で、順位によってそれぞれのチームに加点される。

どうも綱引き(学年別紅白対抗)で、赤が全ての学年で負けてしまったことが敗因のようだ。亮佑にもそれを話したが、あきらめがつかない。

亮佑に、くやしい、という気持ちが芽生えた。いままでになかったことだ。かけっこでべべになっても、くやしいとは思わないのに、紅組が負けたことが悔しいと思っている。個人的な競技に対する勝負より、チームの勝ち負けにこだわるあたりが亮佑らしいのかもしれない。

寝床につくとき、パパもママも亮佑のがんばりをそれぞれに誉めた。亮佑にとっては、何事も一生懸命に取り組むということを学習した運動会だった。

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2001.10.08 ファミリーランド(その1)

体育の日。ただし亮佑は、午前中授業がある。どうしてなんでしょう、朝から休みにしたらよいのにと思うが、きっと昨日の後片づけをすましてしまいたいからでしょう。

晃志は当然おやすみ。亮佑の帰宅を待って、午後から宝塚ファミリーランドに行った。この日以外に遊園地に連れて行ける日がないからだ。亮佑は、ぐるぐる回る乗り物に乗りたいといっていた。それが楽しみなのだ。晃志のお目当てはウルトラマンだった。

ところが亮佑が待てども待てども帰ってこない。その間、晃志も待ちくたびれた。パパがカメラの準備をして机の上に置いていたのを、勝手にさわって、裏蓋を開けてしまった。実は晃志がカメラの裏蓋を開けたのは2度目だ。以前もこっぴどく怒られたのに、まだ懲りないようだった。昨日の運動会のフィルムがのこっていたままだったから、数枚はおじゃんになった。ママが激怒した。

パパは2度目ということで怒った。しかし怒っても済んでしまったこと。また開けるかもしれないなあ、晃志の手の届かないところに置いとくしかないよなあ、なんて思いながら叱りつけた。そして、どうしてカメラの裏蓋を開けてはいけないかを諭した。が、本当に理解してくれたかどうか。

直後に、晃志を連れて亮佑のお迎えに行こうと思い、晃志ちょっとこい、と玄関まで誘った。晃志は、放り出されると思って警戒した。亮佑を迎えに行こう、というと安堵してついてきた。そしてマンションの玄関口まで来たら、亮佑がそこに立っていた。

「おそかったなあ。」というと、
「 先生が連絡帳にお返事を書くからまっててねっていうから、お外で遊んでてん」
「え? 遊んでたん? それママに言ったらあかんで。」
「うん。」というが早いか、「ママー」と自宅の玄関まで走っていった。

ママがなんで遅かったん? と聞く。すでにいままでに何度も待ちぼうけを喰わされているママは、今日はどんな理由があんねんと手をこまねいて待っていたかのように尋問口調でそう言った。「遊んでてん」と答える亮佑。あほーっ、言うなっていうたのに。自分が不利になるってのを全く理解してない。当然激怒するママ。

晃志とゆっくり家にもどったパパは、一応亮佑のために弁解してやるが、パパの言をききながらママは連絡帳をランドセルから取り出した。なんと先生のお返事は2行のみ。この返事を書くのにどれだけ時間がかかるというのだ。パパもそれを見てこれ以上弁護はできないと思った。しかも、「運動会の写真ができたら見せてね」って書いてある。ママがせっかく撮った写真は晃志が裏蓋を開けてしまった。ママの怒り心頭に発す。

3人はすんで昼食を済ませていたので、ひとりで昼食を摂る亮佑。食べ終えた頃にパパが、さあいこか、というと、もう行けへん、行きたくない。みんなりょうちゃんがわるいから、といいと言い出す。また、はじまった。でもこれは説得する。

ところが、車に乗ってからのこと。ママが、昨日運動会のお話したって(先生に)言った? 運動会の話を家族ですることが昨日の宿題だったからだ。ところが亮佑は、してないって言ったという。驚くパパとママ。「えー! したやんか! ビデオもみたやん!」ママは昨夜、先生に連絡帳に感謝の手紙を書いた。そこにはみんなで亮佑を誉めたとも書いた。なのに亮佑は運動会の話はしていないと先生に言う。ママは先生にウソをついていると思われたと亮佑を非難した。

亮佑が弁解するには、亮佑にとって「話をする」ってことは、3時間くらいその話題を続けることだったらしい。ちょっとしか話してないので、話してないと報告した。亮佑は、さっきもそうだが、事実を事実として伝えるというすべをしらない。自分の思いこみを言葉にしてしまう。さっきはパパに言ったのと同じ順番に話をして遊んでたことを最後に言えばママも穏やかに対応できたかもしれないが、最初に聞いた言葉が、遊んでた、だったので当然怒る。

パパは亮佑が事実の報告ができないということを嘆いた。

ママは、どうせ今からファミリーランドに連れて行っても、戻ってきたら、行ってないっていうんでしょ、もうあんたなんかどこにもつれていったれへんわ、と亮佑に畳みかける。パパもそれに同調した。こいつには何をしてあげても、無駄か? そう思った。晃志はパパとママが激怒しているので、座席の隅のほうで小さくなっていたに違いない。パパは急に運転が荒くなった(こういうときに事故を起こすのかもね)。

ファミリーランドについても、パパとママの心中は穏やかではない。亮佑がなかなか車らか降りようとしないのでパパが怒った。結局、亮佑は一瞬一瞬を一生懸命に生きていないのではないか? いつでも、どんなときでも、ボゥーッとせずに、そのときのことを頭のなかに刻み込め! 学校の授業でもそうや。 そう言って大泣きさせた後、分かったらもうええから、もう怒れへんから、ファミリーランドを楽しめ!

って言ったって、そんなにすぐに気持ちを切り替えられるわけがない。

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2001.10.08 ファミリーランド(その2)

まずは、ウルトラマンのイベントホールへと向かう。毎度おなじみウルトラマンシリーズの展示モノ。亮佑を叱ってたせいで、みんな気分が乗らない。見て回っているうちにだんだん慣れてきたが、それでもいままで見てきたウルトラマンの展示物のような興奮がない。そろそろこの手のイベントは卒業ということなのかもしれない。

スペースコースターに乗った。ディズニーランドの同種のアトラクションを連想させるが、ママは昔乗ったことがあるという。実は晃志が乗れるアトラクションが増えた。今回はいままで晃志が乗ることができなかったものを中心に乗ろうとパパが提案した。

手始めがスペースコースターだった。客は他にいない。4人だけ。入口の仕掛けは宇宙船に乗るような雰囲気づくりができていた。が、USJに比べると雲泥の差。それでも雰囲気づくりにパパも貢献する。後からもう一家族が搭乗した。ジェットコースターが走り出して落胆。宇宙を表す星や銀河の光量が足りなくて、ほとんど真っ黒なのだ。真っ黒の中でのジェットコースターは進路が予測できないだけに急激なカーブなどで驚きはするが、ただそれだけ。しかも頻度は少ない。これじゃダメだ。

しかし晃志は相当怖かったらしい。途中で完全無言になった。スタート地点に戻ってくると、もう半泣き顔。パパは慌てて晃志を抱きかかえた。大泣きする晃志。そういえばUSJのバックトゥーザフューチャーでも晃志は泣いた。でも、この時点で4人の気持ちはすっかり遊園地気分になっていた。

続いていくつか乗ったアトラクション。すべて今回が初めてのものばかり。いままで晃志が乗れなくて乗らなかったものばかり。しかし、USJのような興奮はない。亮佑はおもしろかったという事もあるが、晃志もおもしろかったと言うこともあるが、そろそろファミリーランドの年ではなくなってきたのかもしれない。

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2001.10.08 ファミリーランド(その3)ウルトラマンコスモスショー

ウルトラマンコスモスのステージがある。開始30分くらい前に会場前に来た。計ったようだったが、偶然だった。積極的に見るつもりがなかったからだ。しかし、晃志の一番のお楽しみだったので、席取りをして待つ。

ステージかぶりつきの席(というか、ステージと座席の間のスペース)は、子供専用ということでお姉さんが案内をしている。亮佑と晃志を二人だけでそこに行かせた。二人だけで離れて座るなんて、ちょっと前までそんなことはできなかったのに。

コスモスは、2001年7月7日から始まった新しいウルトラマンシリーズだ。忙しさも手伝ってパパはほとんど見ていないが、晃志はハマっている。コスモスは宇宙という意味だが、日本語では花の名前のイメージが強い。花のような華奢なウルトラマンなのだ。ちがう、ちがう。

コスモスは、いままでの勧善懲悪のパタン化されたウルトラマン像とは異なり、怪獣たちがなぜ暴れるかを分析し、その原因を取り除くことで怒りを沈め、怪獣をおとなしくさせるという新しいパタンを採用している。強さにうらづけらた本当の優しさ、その心が大切だというのだ。すでにガイアでもその片鱗はあった。ガイアの悩みを発展させた形でコスモスは存在している。

ステージの進行中、ずっと米国テロ事件の武力報復のことが、ステージの脚本とだぶってみえた。コスモスの理念は、武力によらない平和維持活動だが、それを理想論だと非難する悪者宇宙人も最後には、自分の非を恥じる。セリフ上では一言もテロとか出てこないが、どうみても米国の武力による報復活動を非難しているように受け取れる。逆に故意にそういうセリフを挿入してもよいのではないかとさえ思える。

ママは、このステージそのものがテロ事件と同じ頃に始まったという時期的一致を根拠に明らかにテロを題材にした脚本だというが、そこまで深読みする必要はないだろう。それに、コスモスのステージショーをテロ事件と関連づけて考える人がどれだけいると言うのだろう。

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2001.10.08 ファミリーランド(その4)

久々の家族4人での遊園地。夕食もみんなで楽しく中華料理を食べた。

帰宅して、今日のビデオを再生して楽しむ。と、昔のビデオを引っ張り出してきては比較をはじめた。

晃志が赤ちゃんのときのビデオをみてたとき、ビデオのなかのパパが「こうちゃん」とやさしく話しかけていたのを見て、ママが「パパなんかあんなにやさしかったのにぃ」とか何とか言った。晃志はしばし、いろいろと昔のビデオをみていたが、とつぜん隣の部屋に行って、部屋の隅で背中を丸めて寝ころんでいた。パパがどうしたん?と近づくと、「こうちゃん、あかちゃんにもどりたいぃ〜」と言いながら泣き出した。

だってパパがやさしくこうちゃんっていってくれるもん

どうしても赤ちゃんのほうがいい、と言い張って泣きやまない晃志。

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2001.10.27 ラーメン記念館

引っ越してくるまで知らなかったことだが、池田はチキンラーメン発祥の地だった。呉春(辛口であっさりした日本酒)は知っていたんだけど。チキンラーメンのパッケージがそのままペイントされた阪急バスを見たときはぶったまげた。

それで、池田にはラーメン記念館なるものがあり、手作りのチキンラーメンを作らせてくれる。子供会のイベントで、亮佑と晃志がそこに行ってきた(パパは仕事)。ママによると、晃志はまだ子供会の会員ではないので見学だけのハズだったのだが、ダダをこねる晃志を見かねて、晃志も手作りチキンラーメンに参加できることになったらしい(関係者の方がにはご迷惑をおかけしました)。

帰ってから手作りチキンラーメンの味見をするのに、「パパが帰宅するまで待っとく」と子供たちが言うので、ママから職場に電話がかかってきた。急いで帰宅した。夕食にチキンラーメンはどうかとは思うが今日は特別。二人の作ったチキンラーメンを見せてもらった。パッケージも手書きのイラスト。そして、パッケージには透明の窓がついていて往年のチキンラーメンのパッケージを彷彿させる。パパが小さい頃、チキンラーメンはインスタントラーメンの王様だった。

パッケージから覗くと、晃志と亮佑のチキンラーメンの違いが分かる。晃志のほうが麺の色がまばらだった。せっかく作ったのにもう少し保存してても良いのにと言うと、記念館の人に包装時の状態が商品の場合と異なるので長期間保存しないで下さいといわれたそうだ。ほんとは添加物とかもあると思うけど。

ちゃんと作ってあげようと思い、作り方にあるとおりきっちり400CCのお湯を計ってつくってやった。キッチンタイマーをセットして待つこと3分。ラーメン鉢にかけた鍋の蓋をとると、ちゃんとチキンラーメンの匂いがした。食感も味もたしかにチキンラーメンだ。しかし微妙に異なる晃志のと亮佑のとの味。スープは同じものを記念館の人が吹きかけてくれるらしいから、麺を作る手際の問題なのかもしれない。あとから商品版チキンラーメンも作って食べ比べた。

おみやげにもらったカップ焼きそばも食べることになった。生麺タイプの焼きそばだ。見たことはあるが、食べたことがない。UFO焼きそばとはどう違うのか、と思いつつできあがったのを食べると奇妙な味。これはスパゲティに焼きそばソースかけたような感じ、と感想を漏らすと、ママがパッケージを見直して「焼きスパ」って書いてあるやン! いやはや、そうだったんですか。これは不味いよ。焼きそば麺で焼きそばソースとケチャップを混ぜて使ってスパゲティ風にするのは、おいしいんだけどね。

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