2000.11.01

朝、ちょっと身支度が遅いが、車で送っていくときはいつもとそんなに変わりはない。パパは知らないことになっているので、いつものように元気よく送り出した。しかし、幼稚園から帰ってきた亮佑は、今日も悲しい日やったと言ったらしい。気がつくと暗い部屋の片隅で膝を抱えてじっとしてたらしい。ママの助言を忠実に実行して、いじめられても無視してたらしいが、そうすると「いつもとちがうやんけ」と言われて一層いじめられたらしい。


ママは状況を詳しく聞きたがったが、亮佑はあまり喋ろうとしない。亮佑が何かちょっかいをだしたことは認めたが、何をしたのかは言わない。たぶん悪いことをしたという自覚があるからだ。


おりしも今日は月一回、幼稚園での様子を報告してもらうノートをもらう日。そのノートには仲良くお友達と遊ぶ様子しか書いてなかった。その返事に亮佑の様子を書いて戻した。主観を交えずできるだけ事実だけを記載するように心がけた。亮佑にも落ち度があるのは、亮佑自身が認めているから明らかなのだから。こういうことは幼稚園の先生に任せる方がいい。親が口出しすると、自分の子をひいきするから。

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2000.11.02

幼稚園に迎えに行ったママを先生が見つけて、駆け寄って来て、ノートにいろいろ書いてくれてありがとうと感謝されたそうだ。先生は、最近亮佑がお友達に暴力を振るうようになっていたのを知っていた(がそれはノートには書いていなかった)。ママが書いたノートの返事のおかげで、その原因が分かったというのだ。さっそくお友達を呼んで、事情を問いただしたそうだ。「亮くんに何か嫌なことを言ったんじゃないの?」「言った」「亮くんはAくんもBくんも好きなのに、好きなお友達からそんなこと言われたらどう思う?」「悲しい」
ママからの又聞きだから言葉はちがうだろうが、どうもそう言うことらしい。亮佑にママが「今日はどうだった?」と聞くと「かなしいことは終わった」と言ったらしい。どうにか仲直りが出来たのだろう。

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2000.11.18

パパが亮佑にお薬を飲ませてあげた。薬は小分けに袋詰めされた粉薬。
亮ちゃん、お薬! と呼ぶと流しのところまで来たが、そのままじっとしている。「口開けて」と言われて始めて、あっそうか、というように口をあけた。口の中に粉を流し込んで、コップの水を飲ませた。
それからしばしあと。
「りょうちゃんね、パパのまえではパパの言うこと聞いて、ママの前ではママの言うこと聞く」と突然言い出した。「なんで、パパとママのいうこと違うか? 同じこといってるやろう」というと、耳のそばに寄ってきて小声で「それでいつもケンカしているやろ」と言い放って向こうへ行った。「ははははっ」パパは大笑いした。ママはお風呂に入っていた。
きっと薬の飲ませ方がママとパパととでは違ったのだろう。

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2000.11.23

パパ、いつもりょうちゃんとこうちゃんのためにはたらいてくれてありがと。と落ち葉をもらった。真っ赤な落ち葉だった。


2000.11.25

最近、亮佑が、自分はバカやといって、自分自身をひっかいたり叩いたりしています。彼の中には両親や先生から教えられた理想像ができあがっていて、それに対して自分が未熟である(いたずらなどの悪さをする)から、そのギャップを嘆いて、自らを痛めつけているようです。人間には完璧な人はいません。だれでも長所と欠点をもっています。人間が完全ではないからこそ、イエス様はあえて貼り付けになってそれを知らしめようとしました。みんな欠点があるからこそ人間なんだということを諭しています。


2000.11.26

グリーンヒルに預けていた晃志を迎えに行った帰り道、箕面の駅前を通ると滝
道から降りてきた人でごったがえしていた。それをみた晃志が「きょう、おま
つりやってんの?」
桂文珍がはじめて大阪に出てきたとき、駅前の人だかりをみて「今日は祭りか?」
と思ったといってたのを思い出した。紅葉の行楽シーズンに賑わう箕面駅だが、
いつもは閑散としているからだ。

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2000.11.27

昨日の作曲コンテストは大したミスもなく無難に演奏したようだ。ママがいうには、担当の先生によってはあきらかに先生の手が入った曲が披露されており、コンテストの意義を疑問視していた。

亮佑は、最近パソコンでローマ字入力をする楽しみを覚えた。先日、ローマ字表をつくってあげたら大喜びだった。昨日も帰宅後すぐにパソコンに向かって文字入力を楽しんでいたらしい。しかしなにやら操作を失敗して、大切な絵のファイルを消してしまったらしい。ママが亮佑の様子を伺おうとして部屋を覗くと、照明が消えていて亮佑がいない。


ベッドに潜り込んで塞ぎ込んでいたらしい。しかも自分を叩いたりひっかいたりしている。アトピーがますます酷くなる。グリーンヒルに晃志を迎えに行っていたパパに電話がかかってきた。亮佑はピクチャーを消してしまったと嘆いていた。

昨日も書いたが、亮佑の中には完璧な人間でなければならない理想像が形成されてしまっている。それは両親(我々)の躾の問題だ。些細なこと、ちゃっとしたいたずらなどをきつく叱りつけるからかもしれない。注意しないととんでもないことになりそうだ。

パパが帰宅して亮佑から事情を聞くと、どうもデスクトップピクチャーを書き換えてしまったらしい。もとの絵に戻らないので、消えてしまったと勘違いしたようだ。しかし、それをもとに戻してもまだ消えたファイルがあると言い張る。よくよく聞くと、スクラックブックに保存したデータを閲覧したかったようだ。しかもエイリアスをデスクトップにおいてほしいという。亮佑のパソコン遊びはキッドピックスからMacOSそのものを楽しむ方向にシフトしている。

今朝、晃志がゆっくり朝ご飯を食べていたら、ママが早く顔を洗いなさいと言った。晃志はフォークがないやん」というとママは「手で食べららいいやん」と言う。パパは寝床にいたので何を食べていたのか知らない。晃志は何でも手で食べる癖抜けないので、食事のときに手づかみで食べようとすると、いつもフォークやスプーンを使うように言っている。晃志はそれを実行しようとしていた。

さらに、しばらくして「まだ食べてんの! 時間がないの。早く顔を洗いなさい。」と叱りつけれた。晃志は「だって葉っぱも食べないとダメやんか」という。これはディズニーのバンビのなかのセリフ。先日WOWOWでやっていたディズニー特集でバンビをみたものだから、得意げになって反論した晃志だが、「今は時間がないの。残していいから。」と言われてしまった。晃志は言いつけを守っているのにどうして叱られるのか疑問が残ったに違いない。

こういうことは、客観的に見てないと当事者は分からないだろうな。後から注意しても、必ず反論されるし、パパの方がもっときついと言い返される。注意しないと。

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