ウルトラマンガイア

●ウルトラマンガイア再放送中

990719 第1話 光をつかめ / 第2話 勇者立つ

ガイア誕生のひみつがやっとわかる。まあ、アグル復活から分かるように地球に力を求めるのだろうとは思っていたが、むしろ我夢は選ばれたわけだ。

戦闘シーンでの戸惑いがガイアらしくていいねえ。ティガやダイアはみてないけど、かつてのウルトラマンは光の戦士が人間の姿を借りていた。それに対してガイアは、人間が光の戦士のパワーを授かる。ユダヤ教のメシア的ウルトラマン。

光を光量子管に閉じこめた我夢が、再びウルトラマンになるときのシーンは、初代ウルトラマンそのもの。やっぱりこれは、初代ウルトラマン世代を意識した番組だったのだ。

でも光量子管なんて、真空管みたい。こういう科学的な夢があるのがいいな。

エリアルベースに帰還するピースキャリーの場面は、まるで「ブレードランナー」。なつかしい。ピースキャリーの動きにもっと浮遊感があったほうがいい。それにバックに聞こえる管制官の声がもう少しノイジーならもっとリアル感があるのに。しかし、最近のエリアルベースのシーンはここまで凝っていないし、管制誘導の音声もない。やっぱりはじめのころは入れ込みようがちがう。

しかしそれにしても、XIGファイターなどの飛行シーンはぎこちない。

いままでの土曜日の放送をみていても思うが、いろんな映画を彷彿させる場面がある。またそういうシーンに出くわすのだろうか。もっとも最近は映画をみていないで、見抜けないだろうな。

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990720 第3話 その名はガイア / 第4話 天空の我夢

ガイアの命名は我夢が自ら行いアツコに語った。その名をアツコがコマンドルームで呟いたのを千葉参謀が復唱したことで確定的になった。

最近ではすっかりお株をガイア(我夢)に取られた感のあるチームライトニング(梶尾リーダー)が結構活躍する。トップガンのプライドのある梶尾リーダーの存在はステレオタイプだが、この4回くらいの間に十分人物が描き切れていておもしろい。最近出番少ないし、我夢より軽んじられてる感じがしてかわいそう。先日はついに撃墜されたし。

最近の作品(第31話以降)を先にみたあとで、最初のほうの話をみると、後のほうでは分からないキャラクターの人物設定がよくわかって楽しい。ガンダムの木馬(ホワイトベース)のなかのキャラ設定のようにも思える。エリアルベースなんてまさにそう。そういえば、アムロは我夢、ガンダムはガイアって感じ。ニュータイプはアルケミースターズかな。

24時間体制で破滅招来体の攻撃を監視するはずのエリアルべースが、夜間はデッキに人がいないのが不思議。スタートレックなんてどうしてたんだっけ。

光量子管がどうしてエスプレンダーになるのかとおもっていたら、我夢の自作だった。このあたりが、天才科学者を主人公にしたガイアの魅力か。

怪獣を金属生命体と分析する場面やクラゲのお化けを波動生命体というとき、千葉参謀がその科学的説明が理解できず結論を急ぐように、みてる子供たちも科学的根拠はどうでもいい。でも一応いろいろ考えてるんだ、というのがいい。これもなんかガンダムみたいでいいね。

ところで、ガイアが戦っている間、第3話ではピースキャリー内に我夢がいないことを、また第4話ではEXファイターが自動操縦になっていて機内に我夢がいないことを堤チーフはじめファイターたちはどうして気付かないのか。

そうそう、はじめの頃の入れ込みようが違うのは、ウルトラマンと怪獣の戦闘シーン。市街地が中心だ。東京のビル街が破壊される。避難する人たちが4話にしてすでに少なくなっているが、それでも逃げ惑う人たちがいるのが迫力。ウルトラマンが市街地でビルを倒しながら怪獣をやっつけるのは、地球防衛の立場、ひいては人間を守るという立場からは矛盾する。でも戦闘シーンは建物を壊しながらのほうが迫力満点。ハリウッド映画のような場面は期待しないが、テレビ番組なりに頑張って。

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