お薦め度 | 書籍名 | 著者 | 出版社 | 価格 | 一言 |
★★★★★ | 進化とはなんだろうか | 長谷川真理子 | 岩波ジュニア新書 323 |
780 | 現代進化論の入門書。分かりやすい。最初の一冊に必読 |
★★★ | 生き物をめぐる4つの「なぜ」 | 長谷川真理子 | 集英社新書 0168G |
740 | ニコ・ティンバーゲンが提唱する生き物を考えるときの「4つのなぜ」。分かりやすい |
★★★★★ | 進化論という考え方 | 佐倉 統 | 講談社現代新書 1598 |
660 | 進化論と人の行動・心・文化。内容はやや高度。 |
★★★ | ソロモンの指輪 | ハヤカワ文庫 | コンラート・ローレンツ | 580 | 動物行動学のローレンツによる入門書。面白いが古くて内容に疑問点もあり。初心者向け。 |
★★★★ | DNAがわかる本 | 中内 光昭 | 岩波ジュニア新書 291 |
640 | DNAについての基本が分かる。ジュニア文庫といえども内容はやや高度。 |
★★★★ | ミトコンドリア・ミステリー | 林 純一 | 講談社BLUE BACKS |
1,040 | ミトコンドリアとは何か。その働きは?やや高度 |
★★★★★ | 遺伝子とゲノム | 松原 謙一 | 岩波新書 | 700 | ヒトゲノム・プロジェクトの当事者が語るDNA。「DNAがわかる本」では踏み込んでいない重要な部分を解説してくれる。DNAを理解するにはお薦めの必読本。やや高度 |
★★★★★ | これが生物学だ | エルンスト・マイア | シュプリンガー・フェアラーク東京 | 3,200 | 20世紀を代表する生物学者が語る生物学の歴史と現代と未来。生物学を理解するには必須。内容は高度 |
★★★★★ | 偶然と必然 | ジャック・モノー | みすず書房 | 2,600 | ノーベル賞受賞生物学者による生物学と哲学の古典。内容は高度 |
★★★★★ | 進化と人間行動 | 長谷川寿一・長谷川真理子 | 東京大学出版会 | 2、500 | 進化論から人間の文化まで。内容はやや高度だが名著と言える。東京大学「適応行動論」のテキスト。 |
★★★★★ | クロー遺伝学概説 | J.F.クロー | 培風館 | 2,200 | 遺伝学の基礎。アマチュアの飼育であればこれだけ知っていれば充分。内容はやや高度 |
★★★★ | 種の起源(上・下) | チャールズ・ダーウィン | 岩波文庫 | 800 760 |
古典中の古典だが、200年前の育種などにも書かれていて面白い。やや高度 |
★★★★★ | フルハウス生命の全容 | スティーブン・ジェイ・グールド | ハヤカワ文庫NF | 880 | なぜ4割打者は絶滅したかにはじまる、進化論に対する偏見の払拭。たいへん面白い。やや高度 |
★★★ | ダーウィン以来 | スティーブン・ジェイ・グールド | ハヤカワ文庫NF | 800 | 進化論に基づくエッセイ集。読者を飽きさせない。 |
★★★ | ニワトリの歯(上・下) | スティーブン・ジェイ・グールド | ハヤカワ文庫NF | 680 680 |
具体的な生物を取り上げて進化論を説く。面白い |
★★★★★ | フィンチの嘴 | ジョナサン・ワイナー | ハヤカワ文庫NF | 900 | ピュリッツァー賞受賞作品。ガラパゴス島のフィンチを研究する科学者をレポートするジャーナリスト。面白い |
★★★★ | 「神」に迫るサイエンス | 瀬名 秀明監修 | 角川文庫 | 619 | 小説「BRAIN VALLEY」の解説本。脳科学・分子生物学・人工生命・霊長類学・コンピューターの最先端。やや高度。 |
★★★ | 利己的な遺伝子 | リチャード・ドーキンス | 紀伊國屋書店 | 2,800 | 「個体は遺伝子の乗り物にすぎない」という一見過激なフレーズはもちろん比喩だが、読むほどに面白い。あまりにも有名な生物学書。読み物としては面白いが、どうも話がうますぎるような。やや高度 |
★★ | ワンダフル・ライフ | スティーブン・ジェイ・グールド | ハヤカワ文庫NF | 940 | バージェス頁岩から発見されたカンブリア紀の化石生物の驚くべき多様性から進化論の逆円錐形の系統図に疑問を呈する。グールドお得意のパターンで面白いが、遺伝子をまったく考察していない上にコンウェイ・モリスの分類そのものが変更されているので、読みながら説得力は感じない。ただ、分類はどう行われるべきかということは考えさせられる。読者に誤解を与えそうであまり評価しない。 |
★★★ | 盲目の時計職人 −自然淘汰は偶然か?− |
リチャード・ドーキンス | 早川書房 | 3,000 | 盲目の時計職人を例にとってとても起こりそうにないことの説明から入り、ネオ・ダーウィニズムの正当性とそれに対抗する各論の論破を図る。利己的な遺伝子に続くドーキンスの名著。内容はやや高度だが、読み物としては面白い。 |
★★★★ | スノー・ボール・アース | ガブリエル・ウォーカー | 早川書房 | 1、900 | 全球凍結という壮大な仮説の成り立ちから、それが引き起こし、今も続いている賛否両論の論争を描いたドキュメンタリー。読み物としても面白いが、地質学についての基本的な知識も含まれている。生物学と地質学の関連も描かれていて興味深い。 |
★★★★ | 生命と地球の歴史 | 丸山茂徳 磯崎行雄 | 岩波新書 543 | 780 | 生物の進化は巨大隕石の落下とか、プルームの活動パターンとか、水の存在とか、そういう偶然に大いに影響を受けてきた。生物も地球の環境に大きな影響を及ぼした。進化は自然選択と淘汰という必然だけではなく、こういう偶然の作用が大きく働いてきたということを実感できる。 |
★★★★ | はじめての進化論 | 河田雅圭 | 無料 | 東北大学の現職の生物学博士が無料で公開している。進化論の基本を理解するためにお薦め! | |
★★★★ | 進化論の見方 | 河田雅圭 | 無料 | 初めての進化論よりも進化論を詳しく解説した。クワガタの限らず、生物を正しく理解するために非常に参考になる。 | |
★★★★ | 分子生物学入門 | 美宅成樹 | 岩波新書 777 | 740 | DNA解析だけが分子生物学ではない。では一体分子生物学は何を扱う科学なのか?最先端の科学だがその歴史は意外に古い。 |
★★★★ | 生物進化を考える | 木村 資生 | 岩波新書 19 | 780 | 分子進化の中立説を提唱した木村博士の著書。進化論の歴史から遺伝学との関わり、集団遺伝学の初歩、分子進化学のさわりなど、読みやすい。数式が頻出するが、苦手な人は読み飛ばしても大きな支障はない。この後に提唱された太田朋子博士の「ほぼ中立説」には当然触れられていないので、これだけで判断してはならない。 |
注:価格は改定されていることがあります。 2005.6.12 |