四国に行ってみる、の研究 その2
恐怖のフライトを終えて、飛行機は、四国龍馬空港(なんとかならんのか、この名前)に着陸した。
僕は、生れて初めて四国に降り立った。
天気はよかったが、
台風が近づいているのか、風が強い。
僕はレンタカーを借りて、早速海沿いの道に出た。
看板に従って、桂浜の方に行ってみるが、台風の影響なのか、ものすごい波の高さだった。



この波を相手に是非とも、ジャンパーのオガッチに
ウエイクボードに挑戦して欲しいと思ったが、多分その前に、モーターボートが転覆するに違いない。
新撰組や坂本龍馬に思い入れのない僕は、あっさり桂浜を後にする。
坂本龍馬だけではなく、
僕は、歴史上の人間に、あんまり興味がない。何しろ、(当たり前の事だが)出会ったことが無いのだから、何の感情も湧かないのだ。そう言う意味では、皇室一家も知り合いではないので、何の感情も湧かない。だから、右翼と左翼でギャーギャー言い合っているのを見ても、「知り合いでもない人のことで、何をもめているのか?」位の感想しかない。

閑話休題。

桂浜を後にした僕は、ハルウララを見に高知競馬場に行ったが、あいにく競馬は開催されていなかった。近くのお寺の境内で、交通事故のお守りとして、ハルウララのはずれ馬券を売っているオッサンを見かけたが、
別に馬券にハルウララの名前が書いてある訳ではないので、あんまり有り難くない。当然買わなかった。

高知競馬場を後にした僕は、一路西へ向かった。
「カツオを食うぞー!」
西に向かう車のハンドルを握った僕は叫んだ。
別に
叫ぶ必要もないのだが、札幌からわざわざ678マイルも南下してきた理由は、とにもかくにも「本場」のカツオを食べる為なので、勢い、力が入る。
目的地は、
「道の駅カワウソの里」である。

事前情報通り、ここではワラで炙った本物のカツオのタタキが食べられた。
「うーん、全然違う」
一口頬張って、僕は唸った。
やはり本場、鮮度が違うのか、調理方法が違うのか、ここで食べたカツオは今まで食べたことのないおいしさだった。
だいたい、全然生臭くない。
何で刺身一つでここまで違うのか、いったい日頃食べているカツオとは同じ魚なのか、実に不思議。
678マイル南下してきた価値が有ろうという物だ。
皆さんも一度行ってみると良いと思う。
高知は良い所でした。

ただし、高知県は車で回ってもかなり時間が掛ります。
何しろ、海岸から数キロですぐに山の為、海沿いの渋滞している道か、さもなければ
峠越えのくねった山道を延々走る、と言った有様で、地図上は近く見えても、やたらめったら時間が掛るのだ。
しかも、その峠道は
昼なお薄ら暗い森の中を通っており、すれ違う車も少なく、民家もない。
僕は霊感のない方だが、そんな僕でも、バックミラーが見られないくらい
イヤな物を背中に感じる。
もし
「見える人」が一緒に乗っていたら、間違いなく「あっ、今そこに…」などと要らないことを言い出す事請け合いだ。
SFXなんか使わなくても、このままここで、ホラームービーが100本くらい撮れるんじゃないか。
くれぐれも、高知の一人旅に、車はお勧めできません。


結論 翌日は讃岐で、午前中だけでうどん屋を5軒回りました。




追伸 山本周五郎の「長い坂」は帰りの飛行機で読み終えました。次は、「あんちゃん」を読みます。
←今年は、
  高知県は台風の当たり年でした。
  この日の海も、ちょっと怖かった。
←5件目に行ったうどん屋「たむら」。
 一番僕の口に合いました。
 でも、さすがに4時間で5件回ると、
 耳からうどんが出そうになります…