冬休み特別研究レポート
「オーストラリアをちょこっと研究」2
さて、12月6日に日本を出発した我々は、翌日の朝にはブリスベンに到着した。
オーストラリアは、日本と反対の季節になるため、ただ今真夏。
しかもブリスベンと言えば、
北にサンシャインコースと、南にゴールドコーストという日本人にもおなじみの観光地を有する場所である。
普通のツアーで有れば、
チャーターしたバスでゴールドコーストのサーファーズパラダイスへ向かい、ホテルANAかなんかにチェックイン。
ウエルカムドリンクを飲みながら、ホテルの窓からまぶしい太陽と真っ青な海を一望し、一息。
その後、数種類のオプショナルツアーのパンフレットを見比べながら、スーツケースを紐解いて水着を取り出し、
「オーストラリアの夏満喫!」なんて展開になるんでしょうね。
ところが、僕らの場合は
「クイーンズランド大学で研修」が目的なので、展開は至って地味である。
エイビスのレンタカーで、ブリスベン郊外の一軒家からクイーンズランド大学に向かい、真っ暗な狭い部屋にチェックイン。
インスタントコーヒーを飲みながら、真っ暗な中、英語の解説でスライド講習を受けて、ため息。
その後、医薬品取り扱い業者の薄暗い倉庫で数百種類の薬品類を見比べた後、バイヤル瓶を棚から取り出して
「あ、この薬、日本で売ってない!」なんて展開になるのだ。
青い海も、焼けたビーチもかんけー無いのだ。



しかも、今回は行きがかり上、レンタカーの
運転手をする羽目になってしまった。
でも、オーストラリアは左側通行、右ハンドルなので、日本と全く同じ。
フランスで泣く思いをしながら運転していたのに比べれば、百倍楽ちんで、初めての土地ながら、去年も来ていた人よりもスムーズに運転できた。
が、あんまりにもスムーズに運転しすぎたせいで、ツアー参加者の一人が、
僕の事を本職のツアーコンダクターだと勘違いして色々訊いて来るのには閉口した。
俺は客だってば・・・


続く・・・



←真夏の太陽の下、暗い部屋で講義を受ける僕ら。
(ホント、何が悲しくて・・・)
←この倉庫の中から、ほしい薬を見つけ出す。殆ど罰ゲームの世界。