NOTE - モータ編 - 130モータを極める
last update - 2001/11/24
author - T.Fujii / M.Kimpara / S.Nishimura

130ってのは、マブチのFA-130型モータ、及びその互換品のことです。
いわゆる、ミニ四駆のモータとして有名ですね。(ダンガンレーサーはどうなった?)

ロボコン界においては、田宮製のギヤボックスに130を使ったものが多いので、割とお世話になります。
豊橋技科大では、TUTロボコンにおいて、130モータ限定ルールが敷かれているので、妙にデータが豊富です(^^;


リスト / 傾向 / ブラシの違い / 過電圧特性 /

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マブチのFA-130のほかに、主にミニ四駆用チューンドモータとして何種類か販売されています。
# ミニ四駆ブームが収束してしまっているので、全体に入手性が悪くなってきています(TT;
 
商品名 定格電圧 定格電流 定格回転数 定格トルク ブラシタイプ 定価 入手性
  FA-130(ノーマル) 1.5〜3.0V       銅板ブラシ 非常に良  
  トルクチューン 1.5〜3.0V       銅板ブラシ 300円 やや良  
レブチューン 1.5〜3.0V       銅板ブラシ 300円
アトミックチューン 1.5〜3.0V       銅板ブラシ 300円
  マッハダッシュ 2.4〜3.0V 4000mA     銅板ブラシ 600円 やや難  
ジェットダッシュ 2.4〜3.0V 4000mA     カーボンブラシ 600円 やや難
ウルトラダッシュ 2.4〜3.0V 4000mA     カーボンブラシ 600円 やや難
プラズマダッシュ 2.4V 4000mA     カーボンブラシ 800円
             

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傾向
タミヤ/マブチ系の場合、大別して、ノーマル/チューン系/ダッシュ系に分かれます。
ノーマルはマブチが標準品として出荷しているそのまま、チューン系はライトチューン品でタミヤのミニ四駆公式試合出場可、ダッシュ系はハードチューン品でタミヤのミニ四駆公式試合には一部の試合を除いて出場不可となっています。
ほかに、タミヤ/マブチ系以外の商品もありますが、現在は入手が難しく、また出力は大きいが耐久性が著しく低いという特徴を持っています。

基本的に、ノーマル < チューン系 < ダッシュ系 の順で出力が大きくなります。

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ブラシの違い
ロボコンで使う場合、重要な違いとして、ブラシの種類があります。
基本的に、ノーマルなどに使われる銅板ブラシと、ダッシュ系で使われるカーボンブラシがあります。

銅板ブラシを使ったモータは、安価ですが、耐久性が低いです。
カーボンブラシを使ったモータは、耐久性が高いのですが、高価になります。
また、基本的に、カーボンブラシ品のほうが出力が大きくなります。

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過電圧特性
基本的に、チューンドタイプのモータに過電圧をかけてはいけません。
ものすごい早さで燃え尽きます(^^;

しかし、それでもパワーを求める人が絶えない集団なので、今までの経験則からはじき出した一応のデータを以下に示します。

ノーマル

実は一番強いです。7.2Vまでは耐えられると思います。個人的(PH-G)には6Vぐらいが適していると思います。
過電圧をかけると寿命が1時間から数時間程度に落ちるので気をつけましょう。
チューン系+銅板ブラシのダッシュ系
あんまり耐えません。
元々のパワーも小さめなので、チューン系で過電圧駆動するくらいならノーマル使った方がいいです。
過電圧には一番弱い部類になります。ロボコンには不向きだと思います。
ジェットダッシュ / ウルトラダッシュ
7.2Vまで?割と強いです。
ブラシがカーボンなので耐久性が格段に向上しています。
プラズマダッシュ
12Vまで使えることが確認されています。
12Vで性能を引き出すにはそれなりに経験(ノウハウ)がいるようです。
私は12Vかけたことがないので詳しくはわかりません。
ブラシが簡単に交換できるようになっているので便利です。
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