NOTE - 電子部品編 - フォトカプラ
last update - 2001/11/06
author - M.Kimpara

TLP521/621 / TLP250 / TLP555/558 / TLP590B

TLP521/621
一般的に使われるフォトトランジスタ形式のフォトカプラです。
TLP521とTLP521の違いは、受光部の耐圧だけで、基本特性は同じです。
安価で使いやすいのですが、いくつか注意点があります。

1.Ton/Toffが遅い。

ターンオン、ターンオフともに遅いです。特にターンオフが遅いです。
インピーダンスマッチングができていないと、数十us程度は簡単に遅れます。
この為、シリアル信号の絶縁や、高速PWM信号の伝達などに使う場合は注意深く設計しなければいけません。
2.波形がなまる。
1.とも絡みますが、波形がなまりやすいです。
数十kHz以上の信号を流すときはもっと高速なカプラに替えた方がいいかもしれません。
3.入力LEDが電流を食らう。
特に、パルス伝達で飽和動作させるとき(って、ほとんどこの場合だと思いますが)は、入力電流を 10〜20mA 程度流す必要があります。
結構な電流なので、ICの直出力でドライブするときは気をつけましょう。
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TLP250
出力部にプッシュプルを組み込んだ、ゲートドライブ用フォトカプラです。
ピーク電流が1,5Aとれ、FETの高速ゲートドライブには大変便利ですが、その能力を生かすためには実装上の注意がいくつか必要です。

1.パスコンを入れる。

出力部で、内蔵アンプを使用しているので、パスコンを入れないと以上動作する場合があるそうです。
そうでなくとも、プッシュプルが高速動作するわけですから、電源のデカップリングはきちんとやっておきましょう。
2.入力パルスをきちんと入れる。
パルス動作専用なので、入力信号がなまっていると、出力段に貫通電流が流れて破壊に至ります。
入力信号の立ち上がり/立ち下がり期間は十分短くします。
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TLP555/558
出力に高速プッシュプルを組み込んだフォトカプラです。
実装上の注意はTLP250の場合とほぼ同じです。特に違う点を上げておきます。

1.電流がとれない

TLP555/558は、高速信号の伝達に重きを置いているので、TLP250のように大きな電流を取ることができません。
2.入力LEDの電流が小さい
入力LEDの入力電流は、2m〜5mAと小さいく、絶対定格でも 10mA なので、TLP521などと同じつもりで制限抵抗をつけると焼き切れてしまいます。注意しましょう。
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TLP590B
フォトボル
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