なぜなに TRON



 
イネス:
「こんにちは お久しぶり 初めまして、ナデシコ医療班のイネス・フレサンジュです。」
ハーリーくん:
「宇宙軍第4艦隊所属ナデシコ副長補佐 マキビ・ハリです。よろしくお願いします。ところでイネスさん、この間webページで”TRON”って見かけたんですがご存知ですか?」
イネス:
説明しましょう! 1984年に東京大学の坂村教授を中心として始まった産学協同プロジェクトの事で未来のコンピュータアーキテクチャを作るつまり コンピュータの利用方法やそれに必要な懸案事項を研究開発していく計画で、分野毎にサブプロジェクトに別れていて 社会基盤を支えるシステムを研究しているのがCTRON・工業用のコンピュータを研究しているのがITRON・人間が実際に操作をする所謂ワークステーション用のシステムを研究しているのがBTRON・そして機械同士が連携を取って動くようにするシステムを研究しているのがMTRON・人間がマシンを操作方法を研究しているのがHMI・TRONプロジェクトに最適なCPUを研究しているのがG−MICROという事ね、TRONプロジェクトの特徴として最終的な到達イメージをHDFS(超機能分散システム)としている事ね、つまり身の回りに有る全ての物にCPUを持たせて人間を支援する環境を想定しているって訳。 」
ハーリーくん:
「ぼく 小さいから分かんない (^^; 身の回りのものにCPUがある環境ってどういうことなんですか??」
イネス:
「つまりはこの戦艦ナデシコのようなものね。 みんなは意識していないけど そのコミュニケで何処にいても話したい相手と通信が出来るでしょ。それに何処にいったのかも分かるし、部屋はいつでも快適な温度に自動的に調整してくれてる、そういった環境の事ね。 もっとも今は2202年だから・・・200年以上も昔で相転移エンジンも無ければオモイカネもない状態だと夢物語に思われていたようだけど。」
ハーリーくん:
「昔にも凄い人はいたんですねぇ。そのTRONの成果とかはこの2200年代には残っていないんですか?火星とかに埋まってはいないんですか?」
イネス:
「身近なところではオモイカネはCTRONの技術を使っているわね、それにコミュニケはBTRONやHMIの研究結果を参考にしているわ。他にはホウメイさんの電磁調理器具類にはITRONが埋め込まれているわよ。」
ハーリーくん:
「えぇっっ オモイカネってTRONだったんですか」
イネス:
「そうCTRONね。昔は電話交換機とかによく使われていたらしいけど、高い信頼性が要求されるシステムには こういった実績のあるものを使うのが一番ね。他にもルリルリも実は・・・ぁっ 今日は時間が来たのでまた来週〜 さよ〜なら〜」
ハーリーくん:
「ぇ、艦長がなんなんですか、気になるじゃないですか、教えて下さいよぉ (;_;)」
 

オチがないまま終幕