ファミコン最初で最後の8メガROM(4メガ+4メガ)ソフト。同時にハル研の遺作。☆よしみる氏が4年の年月をかけて作った。 開発初期はディスクの予定だった。ファミコンとは思えないほどのグラフィックスと, アニメーションが素晴らしい。プログラムテクもものすごい。MMC5を搭載し,上下2分割テキスト表示・縦分割スクロール・ラスタースクロール・スムーズスクロール等もうめちゃめちゃ。 漢字フォントの量も,FCソフトとしては最多。あずさのジャンプは萌へる(笑)。 (当時一般のゲームにはMMC3が使用されていた。コナミの「ラグランジュポイント」にはMMC7が搭載され,ごく一部の話題になった。)
登場人物は多くはないが,その全員に詳細な設定があるのに当時の僕は驚いた。名前はともかく,インフォメーションのおねーさんの3サイズ等まで設定されていた(「唯花薫」と「ペトルーシュカ・コルサコフ」。 月と,ステーションのインフォメーション係)。Eログ等に投稿されていた「如月弥生」さんは,このゲームのキャラから名前を取ったのではないでしょうかね(あくまで推測,間違ってたらごめんなさい)。 「如月やよい」というウェイトレスさんがいるのですよ。
話的にはよくあるロボットもので,ほぼ一本道(連れて行くキャラの違いとかはあるけど)だけど,設定がものすごく細かい。 パスワードセーブだけど,そのパスワードは,きちんとした日本語になっていてメモする必要なし。ポーズすることで,コマ送りもでき(しかも速度可変)アニメーションがフレームごと見られて大きなお友達も安心。 まさに至れり尽せり。
出荷量は少なく,しかもハル研がアレなため現在中古市場で異常な高値取引がされている(ゲーラボによると2万円を越すらしい)。 惜しむらくは「ファミコンである」ということで,PCエンジン等のCD−ROMゲームとして開発されていたら,また違ったことになっていたはず。 個人的にアニメ化・ラジオドラマ化してもらいたい(熱烈希望)。同ゲームの解説書は,JICC出版(現宝島社)から成沢大介氏が出していたが,もう入手は難しいはず。
過去に「電撃GAO」誌でこのゲーム以降の話が連載されていて,コミックスが1巻発売されている。 ただし続きが出るのはいつになるだろう?(4年くらい待ってるけど)連載とコミックスでは,大幅に内容が変わっている。 どのくらいかと言うと,バスタードより変わっていると言えばおわかりいただけますでしょうか?もうぜんぜん違う。 同氏の「亜空転騒 フィクサリア」(漢字自信なし)という本にもこのゲームのキャラが出ている。この本も入手が難しいかも。
とりあえず,ソフトを売っているのを見かけたら押さえておくほうがよろしいでしょう。
ケムコの海外移植ADVシリーズの1作目。値段は高い(9800円)。記憶喪失になった主人公が,自分にかけられた殺人の疑いを晴らすために捜査するというストーリー。 第2次大戦中にアメリカで実際にあった話がモチーフとなっている。
モトがアメリカのADVであり,絵もアメリカン。システム的にもかなり不親切で,カーソルの移動がかったるい。 さらにこのゲームの特徴は,難易度はやったらめったら高いことであろう。 とりあえずゲームオーバーが多い。 横に移動しただけで死んだり,車を動かそうとしたらいきなり爆発したりとすぐ終わってしまう。 記憶を取り戻すために薬を注射するシーンがあるのだが,戻った後に違う薬を注射したらいきなり死んだのには参った。
続編が制作されていたはずなんですけど,どうなったんだろう?ご存知の方,教えてください。
ケムコADVシリーズの2作目。うってかわってファンタジー系。悪い魔法使いから国を救うために…ってやつ。 システム的に次の「悪魔の招待状」もいれて3作とも共通。ただしこのゲームには,「たいまつ」というファクターがあり,より難しく(めんどくさく)なっている(時間制限があるのね)。 難易度は3つの中で最高(僕的にね),デジャヴ以上にすぐ死ぬ。置いてあるアイテムを取ったら落とし穴に落ちる,使う場所を間違えたら理不尽にも殺される等。呪文の名前がバカっぽい。
このゲームの特徴は,プレイ中セレクトボタンを押すとヒントがもらえる(かもしれない)こと。たまに役に立つ。 しばらくやってどうしてもクリアできなかったけど,忘れていた頃にやったらサクッと終わってしまった。 最近続編が出るって言う話を聞いたんですけど,ほんとですかぁ〜?
ケムコ理不尽海外移植ADVシリーズの3作目(ちなみに移植元ゲームの開発は全部同じところ)。今度は現代のお話。 姉と一緒にドライブ中の主人公がある館に迷いこんでしまい,そこで姉がいなくなってしまう。姉を探すために,恐怖の館を探索するという設定。 やっぱり死ぬ。プレイしていてけっこう怖いかも,僕は1人でできなかった。
このシリーズには「セルフ」というコマンドがある。他のソフトでは聞きなれないコマンドだが,対象オブジェクトが自分の場合に選択するのだ。 例えば,「使う」「ピストル」「セルフ」という感じ。もちろんこういう場合はゲームオーバーだけどね。
3作に共通しているのは,昔のADVはこうだった,というのが感じられる点。やったら難しいのだ。 気の短い方にはお勧めできません。中古屋でも安いと思うので,話のネタにどうぞ。そろそろバックアップのバッテリーがヤバイかも。
「なぜオレは,ここにいるんだ?」「キャリ〜,どぉえ〜っすっ」。サン電子のディスク用ゲーム。しゃべることで有名。 僕はディスクシステムを持っていなかったので,当時買ったばかりの友人に無理やり買わせた。主人公カークになって,相棒のサポートロボット「キャリー」と一緒に閉じ込められた廃棄所から脱出して行って,恋人のマリーを助けるというストーリー。 敵のマザーコンピュータの名前を忘れてしまいました。
いきなり3階でオニギリ拾いが始まったりするところがイカス。メッセージがすべてカタカナなのは痛い。BGMもなし。 当時徳間書店の「わんぱっくコミック」に,同ゲームをベースにした漫画が連載されていたけど,あんまり攻略には役に立たなかった。 エンディングは感動する。いまでもこのゲームのエンディングは,当時を知る人たちにとっては語り草となっています。 書き換え,まだできるのかなぁ〜?「死んでまったがや。もう一回やろまい。」
当時小学校の低学年だった谷少年に,遊びに行ってた叔父さんの家で衝撃的な出来事が起こる。叔父の家にはパソコンがあり(機種名はわからなかったが,当時の状況を考えるとおそらくPC−88シリーズであろう),そこでゲームをするのが楽しみであったが,叔父は「ザナドゥ」をやらせてくれたのだ。 7・8歳の年齢を考えると,ザナドゥはレベルが高く,最初やらせてもらえなかったと思うが,僕が無理やり頼んだのであろう。
キャラメイキングはやってもらったとおもうが,初めて触れる本格RPGに谷少年の心は大きく揺らいだのであった。 結局,マトックがない状態でトラップゾーンに入りこみ終わってしまったのだが,「ザナドゥ」は谷に大きな影響を与えた。 谷少年は「大きくなったらパソコンを買って,絶対ザナドゥを買うんだ!」と,心に決めたのであった。(おそらく僕のパソコン属性は,この叔父によるところが大きい)
月日は流れある日,ファミコンにザナドゥが移植されるという話を耳にする。移植メーカーはハドソン。喜ぶ谷少年。 「ファミコンでザナドゥができるっ!」,期待に胸は高まる。同やらタイトルは「ファザナドゥ」になるらしい。 公開された画面写真。そこに見たものは落胆であった。「違うっ,ザナドゥはこんなんじゃないっ!」なんで漢字が出てるんだ(しかもフォントサイズがでかい),なんで画面切り替え方式なんだ。 薄れて行く興味,落胆。
友人が発売されたファザナドゥを買ったという。遊びに行って見せてもらう。僕が思い描いていたザナドゥはそこになかった。 しばらくして借りることができたが,レベルを上げて上から2か3番目くらいの称号をもらったところで飽きた。ファザナドゥが嫌いになった。
中学生になってからようやくパソコンを買うことができた。でもザナドゥはもうなかった。「ザナドゥってやったことある?」 「知らん」,長い年月は記憶を風化させる。そんなある日,98にザナドゥがリニューアルして移植されるという情報がログインに載った。 もちろん買ったさ。でもね,時間がなくて今でもやってないのよ。いつか,プレイする日が来るはず。金色のディスクは, いまでも大切に保存してある。パソコンゲームの楽しさと奥の深さを教えてくれたザナドゥ。このゲームがなければ,今の僕とは違った生き方をしていたかもしれない。
パソコン版で最初に出たのが1984年のこと。当時の状況はよくわからないが,ADVゲームとしては初めてである「コマンド選択方式」を搭載したらしい。 ワタシがプレイしたことがあるのは,ファミコン版と後にアスキーのDISK&BOOKシリーズで出た98版。 「ポートピア連続殺人事件」を30分でクリアできた当時の谷少年としては,絶対に押さえておかねばならないゲームであった。(「ミシシッピー殺人事件」は?)
当初,購入前に上のザナドゥの叔父の家でプレイさせてもらったが,期待に違わず良い出来であった。 なんてったってBGMがなるもん。(知床五湖での事件で流れる「オホーツクに消ゆ」という曲は,かなり名曲。 CDが出ていて持っていたのだが,某友人に売ってしまった。今度取り返そう。)
購入後,やりまくったのだがどうしても解決することができない。具体的に言うと,真紀子さんの意識が回復してから詰まってしまった。 時効だから解答を書いてしまうが,阿久津の事務書に電話すればよい。それに気付かず(と言うか,事務所の存在を忘れていた),かなりの時間が流れた。
ある日,小学校の縦割り班集会で6年生の人とゲームの話をしているとオホーツクの話題になった。 そこで彼に阿久津のことを聞き,ようやく解決の運びとなったのだ。も〜あの時の感動は忘れられません。 名前は忘れてしまったけど,その6年生に感謝。その後もやりまくって,最短クリア時間短縮とかやっていた気がする。 トドワラで女が倒れているシーンは,時間ばっかりかかる。ついでに,まりもやで写真をもらうには,1度そうさメモを取って,ふたたびやり始める必要がある。
あの感動をもう一度,ということで買った98版。格段にグラフィックスは綺麗になっていて,真紀子さんもめっちゃラヴリー。操作もマウスでらくらく,と完璧に近いのだが唯一の欠点は「曲が少なすぎる」。 ゲーム中,ほとんど同一の曲しかならないのだ。「オホーツクに消ゆ」くらいは収録して欲しかった。ああ,やっぱりCD聞きたくなった。
そんなわけでワタシは,堀井作品はドラゴンクエストよりも「オホーツクに消ゆ」のほうが好きだ。 堀井さん,またADV作ってくれないかなぁ。無理だろうなぁ。
一番初期の頃からのファミコン雑誌,ファミマガ。今はもうないんだってね。それこそ最初のほうから読んでいた。 ウソテクにだまされた人も多いはず。
20歳以下の人は知らないとおもうが(20歳以上でも忘れている),最初の頃は「ハイスコアルーム」というのがあってね, いろいろなゲームのハイスコアを競い合ったコーナーがあった。ある時期終了してしまったが,終了の理由を覚えているだろうか? 「スーパータイガー」という人がいて,多くのゲームで常人が出せないようなハイスコアを出して一躍有名になった人だ。 ところがその人はX1で画面を合成して,架空のハイスコアを作り出していたのだ。それがばれてしまい,彼の記録は抹消。 そのままハイスコアルームはなくなってしまいました。
あと米丸とバボ。ファミマガ名物の二人。実はバボは女性だったと言うことが判明しマジで驚いた。
おそらく一番有名なウソテク。「水晶の龍」シンシアの野球拳。残念ながらその問題が載っている号は見ていない (回答が載ってるやつは見た)。以前にログインで,シンシアの野球拳のネタが振られていたね。業界では有名らしい。 ファミマガ編集部には,「その先」の写真もあるらしい。ぜひ見てみたい(笑)。
ファミマガは攻略が役に立った(別冊付録だった攻略大全は再編集されて,販売された)。この本がなければ,解けなかったゲームもあった(プロ野球?殺人事件は攻略大全ナシにはとけんかった)。 「大技林」も評価は高い。ファミコンの知識を深めてくれたファミマガに感謝。