P/ECE

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一部で話題のP/ECEを買いました。ちゃんと発売日の2001年11月30日に。誉めて誉めて〜。
私がこのテの物を発売日に買うのはとても異例のことなのです。ていうか、初めて。

P/ECEが何か知らない人は公式サイトを参照のこと。
簡単に言えば超低機能な携帯ゲーム機なのだけど、回路図から開発環境(Cコンパイラ)まで
付属しているのがウリ(らしい)です。
価格は定価9800円、私が買った値段は8980円。
発売がゲームソフト会社だからか、流通がソフトウエアの流通経路で、扱った店は極一部。
もしかしてもしかしたらとても貴重なハードなのではないかと思ったけど、そんなハズないな、うん。

冒頭の写真がパッケージで、厚さ以外はCDのケースとほぼ同じ大きさ。
左側にある黒いものは単三電池で、コレは単三電池1本で動作するのです(電池は付属しません)。

どうでもいいけど、右上のシールは市販のシール用紙にコピーして作ったような貧相なシールで、
左下のマルチのシールとは全然質が違っているのが哀愁を誘います。誘いませんか?

で、本体は中国製でした。写真では判らないけど、銀色の部分の塗装がすぐに剥がれそうな感じ。
液晶の上の透明な部分には布で拭いたような平行線状の傷と指紋がベタベタ付いてました(T^T)
これは少し悲しい。いや、かなり。

そして。付いてきた回路図を見ているうちに9800円でも高過ぎるような気がしてきました(^^;
他のゲーム機みたいに数が出るとは思えないのでこれでも無理してるような気もしますが。

回路図は業務用のメジャーなCADではなくCEで引いてるようだけど、それが意図的なのか
偶然なのかは不明。多分意図的でないかと。
量的にはA4で7枚、スカスカなので詰め込めばその半分くらいにはなりそうです。
回路図の書き方が今風なので、設計者はせいぜい30歳前後くらいかと勝手に想像してみたり。

部品はP/ECEのために起こしたASICなどは一切なく、市販の半導体だけ。
CPU、SRAM、FLASHメモリ、USBインターフェース、赤外受光IC、電圧検出IC、74HC126、
DC/DCコンバータ、シリーズレギュレータ、オーディオアンプ、LCDモジュールが各1個、
あとはトランジスタが1本、ダイオードが数本、半導体類はそれで全て。
スイッチ類はCPUのポートに直結、サウンドはCPUのPWM機能を利用、赤外線通信機能も送信は
赤外LEDを電流制限用の抵抗を通してCPUのポートに直結、受信は受光ICの出力をCPUのポートに
直結、LCDはCPUのシリアルインターフェースを利用して接続。

メーカの言う通り、ゲーム機の表示機能付きメモリカードを大きくしたようなものでした。
ハードが何もしていない分、ソフトの方が大変でしょう。きっと。

ところで。
この機械、電源が入ってなくても、どんどん電池を消費します。
全く使用しなくても新品のアルカリ電池がわずか1週間程度でカラに・・・・・。

パッケージ裏面
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パッケージ裏面(拡大)、中国製です。
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中身一式。本体の下にCD-ROMがあります。
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CD-ROM。紙のマニュアルはありません。
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こんな警告が。
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ハードウエアのスペック。
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禁止の接続。理由は回路図を見ればわかります。
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