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noh-dictionary 観能予習復習辞典
〜 か 行 〜
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加茂
かも

2003.7.05
(一番目物)(脇能)
別雷の神…わけいかづちの神。 幣は、稲妻の象徴。
  = 雷神…“はたたがみ”とも読む。雨をもたらす、農耕に大切な神。(能楽手帖)

<加茂・賀茂・鴨>
 ・賀茂別雷神社 京都市北区上賀茂
 ・賀茂御祖神社 京都市右京区下鴨 (御祖の神…みおやの神)
 ・岡田鴨神社   相楽郡加茂町 (京都府の南端)

1964年(昭和39年)公布、翌年施行の河川法により、起点よりすべて鴨川の表記に統一されているが、 通常、高野川との合流点より上流は「賀茂川」または「加茂川」と表記され、下流を「鴨川」という。 平安時代に、場所によって呼称が違ったわけではない。

カモを調べると、海部、海人との関係や、銅鐸の分布との関係、馬の放牧の御料など、複雑な古代史となる。

「替装束」 小書 … 里女の唐織着流しが、小書では、白水衣になる。
蟹山伏
かにやまぶし
2003.6.11
(狂言)
なぞなぞ…『二眼(じがん)天にあり、一甲(いっこう)地に付かず、大足二足(たいそくにそく)、 小足八足(しょうそくはっそく)、右行左行(うぎょうさぎょう)して遊ぶものの精にてあるぞとよ。』

江州蟹ケ沢
甲賀郡土山(つちやま)町の東海道沿いには蟹河坂(かにがさか)村があり、 昔旅人を悩ませる大蟹が、高僧により成仏させられたとの伝説がある。 (彦根城博物館たより 17号より)
腰祈
こしいのり
2004.11.04
(狂言)
卿の殿…山伏のまだ部屋住みの者 (プログラムより) 
膏薬煉
こうやくねり
2004.10.16
(狂言)
煉る…火にかけて、こね固めること。
金藤左衛門
きんとうざえもん
2004.9.05
(狂言)
きんとう…借金や借りたものをきちんと返済する事 (HP「太郎冠者」の「狂言演目紹介」より)
蝸牛
かぎゅう

2004.2.04
(狂言)
まいす= 売僧 (Goo国語辞典)
 (1)商売をする僧。仏法を種に金品を不当に得る僧。禅宗から起こった語。
 (2)人をだます者。また、人や僧をののしっていう語。
 (3)うそ。いつわり。

蝸牛 かたつむり=まいまいつぶり (Google雑学)
 マイマイ…(1)「舞ひ」から来ている(廻い、も)。「舞へ舞へ蝸牛(かたつぶり)」(梁塵秘抄)
       (2)貝の渦巻き状のすじの「巻き巻き」から来ている
 ツブリ…丸いの意味
 カタツムリ…カタは「堅い」の意味。ツムリ=ツブリ → 「堅くて丸い」
 デンデンムシ…角よ「出よ出よ」と言う意味から。 ムシ=虫

<カタツムリに関する寓話> (狂言「蝸牛」には関係なし)
蝸牛角上(かぎゅうかくじょう)の戦い (荘子‐則陽篇)
魏の恵王と斉(せい)の威王が盟約を結んだところ、斉が一方的に破った。 恵王は斉に刺客を送ろうとするが、賢者、戴晋人(たいしんじん)に、 『かたつむりの左の角に位置する触氏と右の角に位置する蛮氏とが互いに地を争い戦った』 という寓話で、小国同士が争うこと、つまらぬことにこだわって争うことを聡された。
杜若
かきつばた

2003.8.10
(三番目物)
伊勢物語
「昔男」=「むかしおとこ」=業平のこと 「昔、男ありけり」ではない。
業平は、東山の山荘に蟄居していて、東へは行っていない。 もし、東の方へ行けば、こいうことがあるだろうな…というお話である。(山中玲子:法政大学能楽研究所教授解説)

東下り = 業平の人生
  三河の国の八橋 = 男が契った8人の女性(井筒の女など)、といわれたり
  眺める杜若の花 = 二条の后高子、といわれたりしている
  業平 = 歌舞の菩薩の化身 (公演パンフレットより)
        法華経では、女性は自分では成仏できず、龍女に変身したり、
        菩薩の化身と契ったり、他にすがることにより成仏できる。

初冠ういこうむり…元服して初めて冠を被ること。成年式

卷纓糸委(糸偏に委) けんえいおいかんむり (武官)
  …纓(えい・後ろの垂)が巻いていて、糸委(おい・耳の前のいがいが)がついている。

「日蔭之糸」日蔭蔓 ひかげのかづら (の付いた冠)。 は同義語。
  …纓は垂れていて、正面に梅が枝、糸委(おい)はなく、
   日蔭糸(蔓) = 飾り結びの長い紐 が左右に2本ずつ下がっている。(新国語図録 共文社)
  この小書は、装束上、日蔭之糸が付く点のみ。

「増減拍子」 小書 … クセのはじめの部分で拍子を踏む (「弥左衛門芸談」)
   『ひとたびは栄え、ひとたびは衰ふる理の』…「栄え」で軽く,「衰ふる」で強く…陰陽  
源氏供養
げんじくよう
2003.3.15
(三番目物)
なぜ、紫式部を供養するのか
…仏教思想では、作り話は、妄語戎を犯したことになり、紫式部は成仏できない。(能楽手帖) 
黒塚
くろづか
2001.10.28
(五番目物)(切能)
三鬼女
この立ち回りは、「道成寺」、「葵上」と同じ所作だが(★三鬼女★)、 強さ、激しい執念、陰湿な嫉妬など、 それぞれ異なり、シテ、囃子方共に約束事があり、曲趣表現に工夫がなされる。  
国栖
くず
2004.2.04
(五番目物)(切能)
清見原の天皇
大海人皇子(631?-686)。 第四十代天皇 天武天皇(在位673〜686)。
舒明天皇の皇子。天智天皇の弟。 672年壬申の乱で大友皇子を破り、 飛鳥浄御原宮(あすかきよみはらのみや)で即位。 684年八色(やくさ)の姓(かばね)を制定し、 飛鳥浄御原令(あすかきよみはらりょう)を編集させた。  天武系は、皇后・持統天皇を通じて数代続いたが絶えて、天智天皇系に戻る。


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