誠史君report


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99-02-01 「 22人へ向けての凌ぎ 」 JヴィレッジU20合宿

初めに…

 なかなか情報が入ってこないU20福島合宿に業を煮やして、Jヴィレッジまで足を運びました。U20メンバーはこの合宿後は再集合してフランス・ブルキナファソ遠征に行ってしまい。4月の本大会までは国内で選手を見る機会がなくなってしまいます。壮行試合を行う予定も無さそうですし、そんな事もあって遠い遠いと聞いていたJヴィレッジまで初めて行ってきました。

 出発前に、ここ数日間の合宿は非公開が多かったり、小雪ちらつく中での練習風景などをブラウン管を通して見せられて、行くのを躊躇していたのは事実です。行っても練習を見られなかったら?何しにあんな所までいくんだろう?なんて思いが頭の中を駆けめぐっていましたが、Jヴィレッジに一度行きたかったのは事実でしたし、いい機会だからと思って足を伸ばしました。

Jヴィレッジまで

 数日前にスポーツ紙のweb上に載った練習スケジュールを見て朝7時、夕方16時の練習開始を確認していましたが、実際は時間がその日によって変わっていて本当に7時から練習してるんだろうか?の思いがありましたが、その時間に間に合うようにと深夜に出発しました。前日のマリノスファン感の疲れは有りましたが、夜中に自宅を車で出発しました、首都高−常磐道と乗り継いで車を走らせます。常磐道の夜中は明かりもなく漆黒の中を淡々と車を走らせます。

 結構余裕を見て出発したはずでしたが、練習開始予定時間の7時には、まだ常磐道の”いわき中央IC”を降りたあたりでした。内心焦る私たち(^^;。案内には6号線を北上と書いて有りましたが、標識を見ながら、何度か左折、右折を繰り返して車を走らせます。通勤時間なのか車もいっぱい出てきてなかなか前に進まないと少しイライラします。途中のコンビニによって地図でJヴィレッジの確認しましたが、大きい地図だったので載っていなかったです(苦笑)どんどん北上して広野町や広野駅がもうすぐかな〜と思ったところに、”Jヴィレッジまで5キロ”の看板が見つかりました。この道で合ってるんだ、”ホッ”としました(^^;)もうすぐかな〜と思ってると、ようやく”Jヴィレッジ***”右折の看板が見つかって右折しました。ようやく到着だ〜と思ったら、そこは”Jヴィレッジスタジアム”(爆)でした。ぐるっと回っても練習場が見つかりません。もっと奥かな〜と思って走らせると、大きな門に警備員が立っていて、こっちこっちと促します。なんだろうと思って走りますが、門をくぐると”どう考えてもおかしい?ここはどこ?”と思い警備員さんに聞くと、”ここは違いますよ”という答え、だったら思わせぶりな指示をするんじゃない!と思いました。(そこは東京電力の工場だったようです。)とりあえず、ここは違うと思って6号線まで戻り、車を走らせますと、今度は正真正銘”Jヴィレッジ”右折の看板が見つかりました。

 ようやくJヴィレッジ到着です。車を右に走らせて中に入ります。大きなホテルが見えてきて芝の練習グランドがいくつも見られます。着いた時間は朝の8時を過ぎていました。練習が7時から始まっていれば、どこかで練習をやっているだろうと思いで、芝のグランドまで車で行きますが、がらーんとして人影はどこにも見受けられません。ホテル前の駐車場に車を止めますが、マスコミ関係用と書いてある駐車スペースにもあまり車が止まっていなかったです。ホテルのロビーに入りますが、ロビーもがらーんとしていて、とても何かやってる感じには見受けられません。練習やっていればマスコミなども大挙しているだろうという予想も完璧に裏切られました。(やっぱU20だとこんなもんなのかな〜と少し悲しくなりましたが…)

朝練は??

 ロビーには、ホテル関係者と思われる方が朝の準備を慌ただしくしていたり掃除をしていたりしていました。私達みたいなギャラリーの姿も見受けられず、情報を取る手段もなく、これからどうしようかと思いました。ロビーのソファーに今日の新聞が何紙も置いて有り、合宿の様子などを読みました。どこかに”翌日の練習時間は何時から…”なんて記事を期待しましたが、当然書いて有るはずもなく(苦笑)、マリノスのファン感の騒動などが、相変わらず誇張して書かれているな〜なんて思いながら読んでしばし時間を過ごします。マスコミ関係者らしい人達もいましたが、何をするのでもなく新聞を読みふけっていました。この時点では、〜そして僕は途方に暮れる〜なんて懐かしい歌詞が思い出されてくるほど、途方に暮れてしまいました。9時を過ぎて、お腹が空いてきたのもあって仕方なく食事をしにそこを出ました。ホテルの食堂は宿泊者専用みたいでしたから…車を少し走らせ、”広野ドライブイン”で何でも良いと思って少し高い朝食を食べました。トルシエは練習時間とか変えてるのかな〜とか思いながら、モバイルPCが有ればもっと情報引っ張ってこれるのにとかいろいろ考えながら食事をして、少し気を取り直してJヴィレッジに戻りました。

 Jヴィレッジの駐車場に入ると、駐車場の端に何か人だかりが出来ていました。車を空いてるところに止めて、人が見ている先を覗くと… 選手達がいました!雨天練習場で練習を行っていました。時間は9時50分くらいだったでしょうか?駐車場から少し掘り下がったところにある雨天練習場ですが、上からは覗くことが出来ました。ファンと思われるギャラリー20人くらいととマスコミ関係者が数人いましたが、少し遠巻きにして練習を見ています。スタッフと思われる人が監視していてあまり近くに行かないようにと、監視していました。(この練習は非公開?公開?)

 雨天練習場で遠巻きに見た選手達ですが、真ん中当たりに障害物があってよく見えません。そんな中を、誠史君を探すと左端の方にいました。選手は4人ずつコンビを組んでボールを使って練習を行っていました。誠史の組は、本山君、手島君ともう1人はっきりわからなかった選手と4人でボールをヘッドや足で繋ぐ練習をやっていました。それが終わると今度は大きめのボール?を両手で回す練習をしていて、この練習もウエーブの動き方を考えての練習のように感じました。時折トルシエがやってきて違うんだ、こうやるんだと大きな身振り手振りでやり方を注意します。結構この組をトルシエは見てることが多かったように感じました。身びいきでしょうか?誠史君は結構体も切れていて体調良さそうでした。東福岡の同期との練習も楽しそうにやっていました。合宿に参加しているのは29人でGKが5人ですので、フィールドプレイヤー24人の選手を6つに分けて4人ずつでチームを組んで練習を行っていました。次にビブスを各自に渡されて、それを着ました。誠史君の組は黄色いビブスで、GKを置いて4人で左右に並んでボールを回しながらシュートに持っていく練習をしていました。この時のGK榎本君の声は大きくて(笑)すぐに解りました。南君との定位置争いは頑張って欲しいです。パスを回してのシュート練習は、3チームづつ交代で行って、やらないチームは端でストレッチを行っていました。この時に稲本君や播戸君、小野君、金古君などを確認しました。新しいあまり見たこと無い選手も多いので、遠巻きに見るんじゃなくもっと近くで見たかったです。解らなかった選手も何人かいました。

 シュート練習が終わるとハーフコートで、先程のビブス組2チームがコンビを組んで8対8でのミニゲームが始まりました。ゲームしない8人はストレッチです。この時に誠史組(^^)と一緒になったのは同じく黄色いビブスを着た組で、その中に小笠原君と共に宮原君もいました。東勢が勢揃い(金古君は別のチームでした。残念。)しました。ゲームは良く解らなかったんですが、誠史君は左足でシュート打てるときは思い切って何本もシュートを放っていました。時間を決めて、8人づつ3つに別れたチームでミニゲームを何試合か行って、トルシエが”ハーフタイム30”とか言ってこの練習が終わりました。ハーフタイムとかって言っていたから、少し休憩してすぐに練習を始めると思っていたら、違っていて選手達は雨天練習場から上がってきて、アリーナの方へ入っていきます。当然監視の目がありますから選手に近づくファンもマスコミもいません。さっきのトルシエの言葉を気にしながら、選手もいなくなったのでロビーに戻ります。

 ロビーには数カ所にふかふかのソファーが置いて有りファンはめいめいに座っています。午前中はこのまま終了かな〜とか思いながら、一緒に行った友人の知り合いと談笑していました。そんな中ロビーの奥のガラスの所に人が並び初めてマスコミ関係の人も大きなカメラを片手にそちらに行きます。なんだろうと思って近くに行くと、芝のグランドに選手達が出てきて練習を再開していました。(あとで確認したところによると、30分の休憩時間にコンディションを整えて、着替えをする時間ということだったみたいです)グランドにすぐ近くまで行く人が誰もいないところを見ると、選手達の気が散るからということで禁止にしてるんでしょう。さっきよりも更に見づらい中、双眼鏡などで確認しながら選手の姿を追いかけます。選手はビブス組とビブスなしで別れていて11対11で試合形式の練習を行っていました。選手を確認すると、

ビブス組:誠史君、本山君、酒井君、稲本君、金古君、小笠原君、…

ビブスなし:小野君、高原君、手島君、宮原君、…

ぐらいしか確認できませんでした。メンバー見るとレギュラー組とサブ組とかって感じでもなかったです。試合形式で各所でトルシエがボールを止めてプレイの反復練習を行っていました。特に気になったのはディフェンスラインでフラット3のラインディフェンスをなんども指示していました、激しい当たり方、FWのマークの仕方について何度も大きなみボディアクションで指示していました。誠史君は結構見やすい位置にいてくれて、ポジション的には左ウイングの位置でプレイしていました。左のハーフを本山君がやっていて、何度もウエーブの動きからのセンタリングやシュートの練習を繰り返していました。(誠史君のセンタリングは流れることが多かったと感じたのは気のせいでしょうか?)12時過ぎまで行って全体練習が終了しました。トルシエは1人フィールドプレイヤーを残して居残り特訓をしていました。遠巻きには絶対手島君だよ〜とかって話していたんですが、あとでマスコミ報道を見ると西脇君だったようです。ごめんねテッシー(^^;。GK5人も残って練習を行って引き上げていきました。時間は13時頃だったでしょうか?

 選手が引き上げてくるときに、宿舎との渡り廊下で選手の姿が見られました、高原君や小野君がタオル片手に歩いていきます。気にしたスタッフが衝立を立てましたが、風と共に”バタッ”と倒れました。”トルシエカーテン敗れる”なんて新聞の見出しになりそうなシーンでファンの間から失笑が漏れていました。仕方なくスタッフがファンに口頭でここに来ないようにと言っていました。

これからどうしよう?

 午前練習が終了して、このままどうしようかと考えました。午後練習が本当に有るんだろうか?とか考えながら、昨日からの疲れもあって睡魔が襲ってきてロビーのソファーで寝ていました(苦笑)。寝ていると、少し周りが騒がしくなって目が覚めました。ロビーの売店の前にファンの子が数人集まっています。上下灰色のジャージ着た人が売店から二人出てきました。見ると播戸君と金古君でした。何しにきていたんだろう?と思いましたが、ファンの子は一緒に写真撮したりサイン貰ったりしていました。同行者は、眠気眼で起こされて一緒に写真撮してもらっていました。二人は売店でなにを買うでもなく帰っていきましたから、先輩から何か言われてきたのかな〜?とかって思いました。やっぱU20で二人はパシリなんだろうか?(笑)私は見ていただけでした。

 その後は何も無い時間が続きます。この後は練習が有るんだろうか?何時まで待とうか?なんて思いながら色んな話しをしながらも時間が過ぎていきます。途中で山本昌邦コーチが出てきて、数人の人が目ざとくみとめて、写真を撮していました。以前の練習開始は18時頃だったよな〜とか思いながら時間が過ぎていきます。当たりが暗くなってくる頃に、明日の練習後のインタビュー撮りのためかテレビカメラを抱えたマスコミ関係の宿泊客の姿も数名見受けられるようになってきました。ファンも足の心配してか徐々に人が減っていきます。もう何もないんだろうな〜とかって思っていると。

 売店に向かうジャージ姿の人が見えました。一斉に立ち上がってそちらに向かうファンの子たち。売店はシャッターが降りていましたが、開けて貰って何事か売店の人と話して振り向いたその選手は、本山君でした。同行者が一緒に写真を撮りたいと言うので、望遠レンズを一番短くして写真を撮りました。ピントが合ってるだろうか?ちょっと心配です。待っていたファンほとんど総ての人に、写真やサインをねだられて宿舎の方へ戻っていきました。この時間に売店に来ると言うことは、もう練習はないんだろうな〜と感じて、小野剛コーチの姿もロビーを通るのを確認して、引き上げることにしました。

帰ろう!

 練習が見ることが出来て、誠史君は元気なのが確認できて良かったです。帰りの道のりも遠かったんですが、行って良かったです。

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