誠史君report


menu back

2001-008-08 「 逆襲の開始 」
2001nabisco-cup 準々決勝第一戦 vs 川崎フロンターレ


 ようやく、ようやーく、長いリハビリ生活から復帰の第一歩を踏み出した誠史ですが、早くもトップチームの公式戦に出場しました〜。
 この試合の、ゴール裏から観戦した、誠史ONLYレポートをお届します。
ベンチ入り

 私は昼間は仕事だったので、会社終わって急いでかけつけましたが、横浜駅からのバスがなかなか進まなくて、スタジアムに着いたのが、試合開始直前でした。
 誠史がベンチに入ってるのを聞いたのが、三つ沢スタジアムに着く直前の友人の電話からでした…。ワクワクしながらスタジアムへ入って行きました。

 自由席の年間シートを持ってる関係から、いつもはバックスタンドで見るのですが、今回はベンチを近くで見える、ゴール裏右端に席を取って試合の開始を待ちます。席に着いたのが、試合開始5分くらい前で、もうすでに選手紹介は終わってしまったようでした。”誠史”のコールを聞きたかったです。

 19時にスタメン選手が整列し、黙祷の後に選手達がピッチに散らばって行きました。誠史は、他のサブ選手とともに入って来てベンチに腰を下ろしていました。席は、ベンチの右端に座って、隣に座っていた、見知らぬ金髪の選手と話しをしていました(後でハユマと知ったのは衝撃でしたが…笑)

 誠史の姿は、下は14番のショーツをはいて、上はアンダーウェアに赤いビブスを着ていました。ベンチに座りながら、試合を食い入るように見つめていました(何を考えていたんだろう??) 

 前半20分位に、サブ選手が立ちあがって中に入って全員でアップを行います。10分位やっていたでしょうか?少し汗をかいて戻ってきて再び試合を見つめていました。

ハーフタイム

 Fマリノスは、前半を2−0で終了して、おり返しました。
 ベンチ入りの選手は、全員出てきてピッチでボールを蹴ります。誠史は、数馬とサイドチェンジのボールを意識してのパス交換をずっとやっていました。ゴール裏からのサブ選手へのコールも聞こえましたが、誠史へのコールが1番大きかった様に思います。

 パス交換をハーフタイム中にずっとやっていて、最後に少しシュートを打って、ベンチに下がって行きました。ベンチにそのまま座ろうとしましたが、コーチに呼ばれたか?奥ヘ入っていきました。

 ハーフタイム終了後、ピッチへ出ていく選手達に続いて、誠史も出てきて、ベンチに腰を下ろします。

 得点差がつけば、誠史の出番が早まると思って、もっと頑張れ選手達と思って声援を送ります。

いよいよ

 後半は、フロンのラフなプレイも見えてきて、ブリットと俊輔がタンカで運ばれるシーンがあって、心配になりつつも誠史の出番は来ないかな〜と思って試合を見ます。後半18分に、ブリットがトノと交代して、枠があと2つになります。

 後半15分位から誠史は他のベンチ選手とともに、中に入ってアップを行います。数馬と下川はベンチ横に出てきて試合を立ちながら、見るようになって、ハユと誠史が出る予感がします。

 そんな中で、3点目が入って、2人目の交代選手は後半32分に、俊輔に代わって金髪になったハユでした。誠史はまだ中でアップを繰り返してるようでした。3−0になって試合の行方は見えてるんだから、誠史が見たいという気持ち・念をベンチに送りつづけます。

 それが実ったのか?後半39分に、誠史が呼ばれて、14番のユニフォーム姿がベンチ前に現れました。交代の札を出して、交代エリアに、青い初めて見る今期のホーム用ユニに身を包んだ誠史が立ちます。少しボールが切れなくて待たされましたが、ボールデッドになった所で、”13”の交代の札が掲げられて、オニクと交代して誠史がピッチの真ん中を横切って、元気に左アウトサイドに向かいました。

8分間の恍惚

 誠史がピッチに交代で出た瞬間、ゴール裏から盛大な「 セ・イ・ジ! セ・イ・ジ! 」というコールが流れて、サポータ皆が、期待も大きくして待っていたんだと、感じられて嬉しかったです。実に11ヶ月ぶりにピッチに立ちました〜。

 誠史の交代後のファーストプレイは、サポータの期待を一身に背負うかのように、シュートでした。カウンターから左サイドで受けた中へ切れこみながら左足を振り抜きますが、ボールと足がうまくかみ合わず、力無いシュートがGKの腕の中に吸い込まれてしまいました。
 しかし、このシュートでサポータも更に大きな声援を誠史に送ります。

 今度は左サイド開いた位置にいて、トノからのボールを受けようと前ヘ行きますが、ボールが後ろ過ぎてタッチを割ってしまい、慌てて自陣に戻ります。

 ロスタイムは3分有りました。その中で、誠史は左サイド開いた位置でボールを受けて、左足で、どかっと言うクロスを送りましたが、ボールは大きくファーに流れるような軌道でしたが、ゴールネット前で少し落ちて、ネット上に当たってゴールラインを割ってしまいます。しかし、このプレイにもゴール裏は沸きに沸きます。
 誠史のポジションをついてくる相手を止めるために、ダッシュでライン際まで戻ってDFもしていました。

 試合終了間際に、誠史は左サイドから中央へ入って来て、右サイドをブレイクした平間からの折り返しを、得意でない右足でシュートに行きますが、綺麗に当たらずワンバウンドしてGKの上を抜けて、ゴールバーの上へも抜けて行ってしまい、惜しくもゴールなリませんでした。

 試合は、そのまま3−0で終了しました。

試合後

 試合後、バックスタンド、ゴール裏と選手が挨拶に来ます。
 ゴールを上げた、アキそして良治への声援は大きかったんですが、誠史への声援も良く聞こえました。

 ヒーローインタビューをアキが行って、再びゴール裏へ挨拶しに来た後に、ピッチのベンチ前で、数馬、下川、ハユとともに待っていた誠史は、グランドを走ります。

 ベンチ前から、相手ゴール裏、バックスタンド、ホームゴール裏と、ランニングしていきます。ホームゴール裏からは、当然の様に誠史への声援が飛んでいました。手を上げて答えるようなことはしませんでしたが、いい顔していました。3周位ランニングを行って、控え室へ引き上げて行きました。

更なる高みヘ

 試合後、バス待ちなどをしたかったんですが、そのまま引き上げて来ました。誠史へは、今度復帰祝いの言葉をかけに行ってこようと思っています。

 残り少ない時間の起用でしたが、ラザロニ監督が求めてる動きは出来たかと思っています。少しづつですが、試合経験を積んで、昨年果せなかったレギュラー定着へ向けて、1歩1歩結果を出して、確実に前へ前へ(上へ上へ)進んで行って欲しいと思っています。

 ”逆襲”の時は来ました。

 <2001.08.08write>