横浜マリノス/試合観戦記/1999年


1998 1999 top

「 初ハットトリック 」 

第6節 99.4.10 対 セレッソ大阪 横浜国際


 スタンドの入場口でチケットを切り、中に入ると入り口でちらしなどを配って
いました。〜大学サッカーのデンソーカップ(4/11国立)のちらし、FLAGSTOWN
のちらし(まだ行ったことがないです。)などと一緒にポスターを配っていました。
なんだろうと思ってみると。”Tesa”の提供で配っている横浜選手整列のポスター
でした。端に積み上げてご自由にお取り下さいと書いて有ったので、数枚持っていき
ました(^^)

 ゴール裏へ行き、席を捜しますが、雨が降ってる事もあって、雨に濡れない席は
すでにいっぱいになっていました。それでも1階席の上段に有る補助席に空いて
る所を見つけて座りました。席を確保したときには、試合開始から10分前後でし
たが、まだ得点は入っていませんでした。

 落ち着いたところで出場メンバーを確認します。下記のようでした。

 

横浜

 柳相鐵   城
 俊輔
アツ  アキ  直樹  一樹
神田  井原  小村

 能活

 サブ:小澤 孝行 永井
 井手口 波戸

C大阪

 西澤
  西谷  森島 真中弟
内田     ノ     鈴木
蔵田  小川
 原田
下川

サブ:河野 堀池 清水
   堂森 横山

 

 横浜は前節と同じフォーメーションです。直樹の退場での出場停止はナビスコカップの大宮戦で消化済みです。上野がこの試合まで出場停止になっています。(試合開始前に30分位売り子をやったらしいがどうだったんだろう?)対するセレッソは、西澤の1トップに中盤に3人を並べたようなフォーメーションになっています。

 試合です。前半10分過ぎに左CKのチャンスが有りましたが、アツの蹴ったボールがはじかれてしまい、セレッソのカウンターが来ます。右サイドへ抜けた真中にボールが渡り、ミドルシュートを打ちますが、能活が止めます。雨の日の試合はボールが滑ることが有りますから、ミドルシュート一つでも気が抜けないです。

 中盤の争いが有って、前半12分横浜にゴールが生まれます。相手エンドでアキがボールを奪い、ドリブルしながら俊輔にパス。アキはそのまま俊輔を追い越して前に行きます。俊輔は中央をドリブルしながら、ディフェンスが詰めてこないのを見て左足を強く振り抜くと、ボールはゴールマウスの右端に突き刺さり先制点を上げます。

 これで落ち着いたのか、いい守備からの攻撃が出ます。2試合目のボランチに入った直樹が、中盤で激しいディフェンスでボールを奪います。アキが直樹のポジションとディフェンダーのポジションを見ながら、バランスを取るような動きを見せます。

 横浜の2点目もいい守備からの得点でした。原田からの前へのフィードを神田が左サイドでカット。神田は少し前の俊輔に当てて、俊輔は後ろのアキへ戻します。アキは再び少し前の直樹に当てて、再びボールを貰い、右サイドを出てきた小村にパスを通します。小村は右サイドハーフライン付近からゴール前へボールを送ります。サンチョルとDFが競ったこぼれ球を俊輔がフォーローして、サンチョルとのワンツーで左サイドゴール前まで進出。DFが詰める前に逆サイドで待っている城へセンタリング。ゴールマウスの至近距離から城がヘッドで叩き込み2点目を上げます。時間は前半17分でした。

 試合再開後のプレイで、小村がボールをクリアした後に、西澤が頭から飛込み倒れてしまいます。小村は立ち上がりましたが、西澤は肩か?頭を押さえながらなかなか起き上がれません。3、4分倒れていて担架でピッチの外に出ました。しかし西澤はピッチの外に出てからすぐに立ち上がりプレイに戻ります。

 試合が再開されましたが、今度はサンチョルがセレッソゴール前で倒されますが笛が鳴りません。ビデオで確認すると、コーナーサイドから二人のマークを交わした後、うしろから足を引っかけられ倒され、更に蔵田が体を飛び越えて着地する時に、右肘と右脇腹の当たりにスパイクが当たり、少しの間肘を押さえながら痛みをこらえます。主審の笛は鳴らずにプレイはそのまま続きます。

 セレッソは右サイドを鈴木や真中の突破から攻撃を仕掛けてきますが、ディフェンスが頑張ります。横浜はボールを奪うと、ディフェンス陣がゆっくりボールを回しながら前線でマークを外れるのを待ちます。セレッソのディフェンス陣は横浜の選手にマンマークで対処してきます。サンチョルに蔵田、城に小川、俊輔にノ、それに両サイドのアツに鈴木、一樹に内田と徹底したディフェンス陣で守りを固めてきます。長いボールがカットされてしまいます。

 前半27分に小村のファウルからセレッソにFKのチャンスが有りますが、真中の蹴ったボールは能活が確実にキャッチします。雨でスリッピーですから気を付けたいです〜相手の背中に乗るヘディングクリアは気を付けないと…

 前半31分横浜に3点目が入ります。セレッソのスローインからのボールを中盤でカットし、城が中盤で持って、上がってきたアキに渡します、アキはそのままドリブルでペナルティエリアまで上がります。蔵田と原田がアキの前にカバーに入ると、後ろにから上がってきていたサンチョルとのワンツーで一瞬マークを外し左から上がってきていた城の所へセンタリング、城は打点の高いヘッドをGKの届かない右隅へワンバウンドで叩き込み、城自身この試合2点目のゴールを上げます。GKに弾かれていたとしても、サンチョルがゴール前に詰めていました。城と直樹が肩を組みながらスタンドへ向かい投げキッスをします。

 前半33分、城の3得点目のチャンスが有りましたが、これはGK下川が止めます。か左サイド中盤でボールを奪って、右サイドの一樹へ長いサイドチェンジのボールが出ます。フリーで中を見ながら、手前からサンチョル、直樹、城が上がってきていて、一樹のセンタリングを一番遠いサイドにいた城がフリーでヘッドで合せますが、これはGK下川がキャッチします。城の顔から苦笑いが漏れます。

 前半35分、左サイドのアツのボールキープを後ろから足を引っかけられて倒されます。ペナルティエリアやや外側からのFKのチャンス。アツの右足から蹴ったボールはゴールマウスの二アサイドに飛びますが、GKがクリアします。これで得たCKのチャンスは逃します。

 3点を先制した事で、ディフェンスラインもゆっくりやります。3バックが両サイド大きく開いてゆっくりボールを回して、中央は井原を中心にアキがボールを貰いに行きながら、サイドに回してボールを繋いで攻撃の糸口を探します。相手にボールが渡った時も、ボールを持ってる選手にプレッシャーを掛けに行き、相手選手が右サイドに来ると、小村が当たりに行き、空いた右サイドには一樹がカバー、小村が行った相手に直樹も加わりボールを奪います。守備の約束事がはっきりしていたな〜という感じを受けます。

 前半40分、そのいい守備から奪ったボールを右サイドの俊輔から左サイド開いた城にサイドチェンジのパスが出ます。ボールを受けた城はドリブルで左サイドを駆け上がり、左45度の角度から右足でシュート。GKが前へ弾いたボールを詰めていたサンチョルが取りシュート。そのボールはDFの足に当たり右にこぼれますが、更に後ろから詰めていた俊輔がぽっかり空いていたゴールにフリーで蹴り込み4点目を上げます。

 前半残り時間は両チームともゴール前まで行きますが、得点を上げられません。ロスタイムを3分とって終了のホイッスルが鳴りました。前半ロスタイムにセレッソは西澤を横山に交代させましたが、怪我の影響でしょうか?

 

前半

 

 後半開始早々に左サイドのアツのロングスローからチャンスを得ますが、追加点
は上げられません。
後半もいい守備からの攻撃に繋げていきます。

後半8分、ディフェンスラインのボール奪取から、右サイドハーフライン付近の
サンチョルにパス、サンチョルはマークを外して、中央へドリブルし、クロスし
て右サイドへ走る俊輔へパスし、そのままゴール前へ、俊輔は右タッチライン付近
からDFを2、3度フェイントで振ってから逆サイドの城へパス。城はGKとDF
の動きをよく見てセンタリング。サンチョルがフリーで合せますが、ヘッドでの
シュートは惜しくもゴール右へ外れます。”ダダン・タ・゙ダン・ダンタ・ユサンチョル”
コールがマリノスサポータから出ます。

セレッソは後半は少しフォーメーションを変えて俊輔にマークを付けてきたよう
でした。でもあまり関係なく俊輔は自由にフィールドを駆け回っていました。

後半10分、小村のスルーパスから俊輔が右サイド抜けてシュートを放ちますが
下川に阻まれてしまいます。これで得た右CKのチャンス。二アサイドで相手DF
の頭に当たりますが、松田、サンチョルと繋いだボールを、城がゴール前で反転し
ながら左足ボレーでゴールに叩き込み5点目を上げます。城自身初のハットトリッ
ク達成です。前転して喜びを表わします。

後半13分、横浜の攻撃時にアクシデントが発生しました。ゴール前に駆け上が
ってきたサンチョルの脇腹に真中の肘が入って倒れてしまいます。ボールは小村
が駆け上がって右CKを得ますが、サンチョルは右脇腹を押さえながら担架で
運ばれてしまいます。…サンチョルはこのまま立ち上がれず、担架に乗ったまま
控え室に戻ることになります。容体が気になります。

10人のまま試合を続けますが、永井が交代で入ります。フォーメーションは永井が
中盤の左サイドに入り、俊輔が右サイド前目に入って、城の1トップのような感じに
なります。〜新聞紙上で色々書かれていましたが、口ではなくピッチで結果を出して
欲しいです。永井には…

サンチョルがいなくなった事で、前線でのターゲットが無くなり、若干ボール回し
が悪くなったように感じます。セレッソは小川に変えて堂森を入れます。

後半21分、セレッソに右CKのチャンスが有りますが、防ぎます。能活の所に
あまりボールが回ってきませんが、この試合もキャプテンマークを巻いた能活は
集中していいプレイを続けていました。

後半22分に、俊輔がループシュートを狙いますが、GKにキャッチされてしまい
ます。

後半23分には、永井がオフサイドラインをうまく使った城のプレイでDFラインの
裏へ抜け出してフリーでシュートを打つプレイが有りましたが、右足のシュートは
惜しくもゴールの左に外れます。…決定的なのは確実に決めて欲しいです。永井の
プレイですが、どうも物足りない印象を受けます。左サイドをアツとのコン
ビでボールを回しますが、距離が近すぎて相手DF陣から見える距離にいるために
守りをしやすくしているような感じを受けます。

後半26分、俊輔に変えて孝行を投入します。…これで城と孝行のツートップに
永井に攻撃的MFの形になります。

後半28分に、セレッソ初めてのチャンスが有ります。右サイドのセンタリング
から、フリーの森島がヘッドでシュートを打ちますが、能活が正面でキャッチし
ます。

孝行が入った事で、孝行がよく動いてボールに絡み、城がポストの役をこなします
。永井のセンタリングから城がヘッドで狙いますが、ボールはゴールの右横に外れ
てしまいます。

後半30分を過ぎてから、横浜の攻撃が繋がらなくなってきます。俊輔が外れた
事で長いパスが出なくなり、永井や孝行は足元でボールを貰いたがって、パスを
出した後の動きが無くその場に留まることが多くて、攻撃の形が出なくなります。
前線の動きが少ないからか?直樹がボランチの位置から前の方へプレッシャーを
掛けに行きますが、バランスが崩れかけている兆候のような感じでした。

後半38分にゴール前でセレッソにFKのチャンスを与えてしまいます。ノが蹴った
ボールが枠を外れます。
更に同じような位置から少し中に入った位置で小村が西谷を倒してイエローを貰って
しまいます。今度は真中がFKを蹴りますが、同じように枠を外れてしまいます。

後半40分に久しぶりに横浜の攻撃がゴール前まで行きます。永井のドリブルから
右サイドに振って、中を経由してアツのスルーを孝行が受けますが、余裕が有りす
ぎたのか?動きを一瞬止めて中に入れたボールはDFに当たりクリアされてしまい
ます。
更に左サイドでアツと孝行とのボール回しが有りますが、基本的なパス&ゴーが
この二人の中にはないのかな〜?っていう感じになってしまいます。切り崩せず
逆サイドへ振ることになります。

後半ロスタイムが2分と出てから、横浜に交代選手が用意されています。
時間稼ぎでしょうか?

そのロスタイムに6点目が入ります。アツのボール奪取から、永井が手を
上げてボールを要求している位置へパス。永井がダッシュからボールを1トラッ
プしてDFの間を抜けます。GKと1対1の位置から右足でシュートを放ち
ますが、横からスライディングしてきたDFの足に当たり、再び永井の足に
当たり、ゴールに入りました。永井にとっては結果を出したゴールとなりまし
た。

試合が再開される前に、アキに代えて波戸が出ますが、数秒で試合終了のホイッ
スルが鳴りました。








この試合のキーワードは「コミュニケーション」でしたが、









2連敗で迎えた、第5節首位清水との対戦でしたが、日本平まで遠征に行きました。日 ∞∞∞

 ピッチに散ります。
 メンバーは以下のようでした。

清水

 健太   ノボリ
 アレックス  テル    安藤
 田坂  サントス
 戸田  森岡  斉藤

真田

 サブ 久保山 聡太郎
 服部 谷川? 羽田

横浜

 柳相鐵   城
 俊輔
アツ  アキ  直樹  一樹
神田  井原  小村

 能活

 サブ:小澤 孝行 永井
 岡山 波戸

 

∞∞∞

 横浜のキックオフで試合開始。慎重にボールを繋いでいきますが、中盤でカットされてしまいます。清水の早い攻撃がいきなり能活の守るゴールに襲いかかりますが、ゴールマ

∞∞∞

 ハーフタイムに

∞∞∞

 後半は清水のキックオフから始まりましたが、前半は封印していたような個人のドリブル

∞∞∞

 1に波戸を入れて城の1トップの形になります。清水はボランチをサントス1枚にして3トップ気味に攻撃を仕掛けてきます。

清水

 服部  ノボリ 聡太郎
 アレックス  テル    安藤
  サントス
 戸田  森岡  斉藤

真田

 サブ 久保山 谷川? 羽田

横浜

   城
 俊輔       
アツ   アキ 一樹  波戸
 サンチョル 井原 小村

  能活

 サブ:小澤 孝行 永井 

 

∞∞∞

 試合が終わった頃には、周りはすっかり暗くなってきて寒くなってきました。自宅を出るときはファンにほとんど顔を覚えて貰ってないのが気になりました。まあ清水じゃ仕方ないか(苦笑)

∞∞∞

 今日の試合は、直樹のボランチが想像以上に良かったのを含めて新しい横浜の戦いを指し示す指針になった様に感じました。”チーム一丸”という言葉を今シーズン始めてチームの戦いぶりから感じました。上野キャプテンが出場停止での厳しい試合をキャプテンマークを巻いた能活を中心に、素晴らしい戦い方をした清水相手に見事勝利を飾った事で、またチームの結束が高まった様に感じました。新しい選手達も徐々にチームに慣れてきていると思います。今シーズンはまだまだ始まったばかりです、星を落とせないのは変わらないと思いますが、これからの戦いも期待したいです。

 「キャプテンマーク」を次の試合も能活が巻くと思いますが、その思いそのままにプレイでチームを引っ張り次の試合も勝利を飾って欲しいです。

〜fin〜