横浜マリノス/試合観戦記/1999年


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「 バリエーション欠如 」

第3節 99.3.20 対 柏レイソル 横浜国際

*別ページに書いて有るものと同じものです。時間が有れば更正したいんですが…


 3月とはいえ、朝からの雨でかなり寒い日でした。スタンドに入り、雨を凌げる横浜側ゴール裏1階席の上段に場所を陣取ります。マッチデーを買ったりして少し時間を潰すと、18時過ぎに両チームの登録メンバーの発表がありました。
 登録メンバーは、背番号順に1番からベンチ入りメンバーを発表していきます。1川口能活・2神田勝夫・3松田直樹・4井原正巳・5小村徳男・6上野良治・7永井秀樹・8柳相鐵・9三浦淳宏・10中村俊輔・11城彰二・12波戸康広・14佐藤一樹・18遠藤彰弘・21小沢英明・22古賀誠史

 登録メンバーの一番下に、誠史の名前がありました。予想もしていなかったのでびっくりしました。と同時に、多分スタメンはないだろうから、途中出場でいいからピッチで闘う姿を見たい!と強く思いました。
 数人の友人が来て談笑しながら、試合開始時間が近づいていきます。両チームのスタメンが発表されましたが、やはりその中に誠史の名は無かったです。試合開始直前に着ようかどうか迷っていた22番のレプリカユニフォームをコートの下に着て、試合開始を待ちます。

∞∞∞

 22人の選手達が出てきて試合が始まりました。試合は横浜がボールキープするものの、ゴールまでいかなく、逆にカウンターで柏が攻め込んできます。点が入りそうで入らない前半でしたが、ストイチコフのコーナーキックからベンチーニョがヘッドで合わせて柏に先制されてしまいます。前半はこのまま0対1で終わります。誠史は、試合中はずっとベンチの後ろでアップをしていたように思います。かなり気温が低かったので、他の選手達と一緒に体を動かして暖めているようでした。
 ハーフタイムには、ピッチへ出てきて一樹とパス交換の練習などを行って、サイドからパスを貰ってのシュートの練習などをしていました。今一つシュートに力強さがないと感じたのは気のせいなのか?寒さのせいなのか?後半が始まりました。後半も横浜が攻めこみますが、シュートまでなかなか行くことが出来ずに時間だけが過ぎて行きます。そんな後半18分過ぎに、ベンチ前でユニフォーム姿に着替える選手がいました。背番号が22番。誠史です。ようやく今年のリーグ戦初出場です。交代の札は”10番”と書かれていました。俊輔と交代するようでした。

∞∞∞

 横浜のファウルで相手ボールになったところで、俊輔と交代して誠史がピッチに入ります。時間は後半21分30秒でした。何処のポジションにつくんだろう?と思いましたが、左ライン際の高い位置にポジションを取っていきます。(フォーメーションは以下のようでした)

横浜

    城
 誠史   永井    
 アツ  ユ  上野  アキ
 直樹 井原 小村
 能活

ベンチーニョ ストイチコフ
加藤
片野坂 明神 下平 酒井
 薩川  渡辺
  ミョンボ

 柏のエンドからのFKで試合再開。誠史のファーストタッチは、相手のFKのボールを拾った上野から左サイドを開きながら動いた誠史の足下へパス。誠史はボールキープしようとしますが、酒井がプレッシャーを掛けてきてボールコントロールを誤り。タッチの外へ出してしまいます。
 誠史が登場してから、それまでアツにマークに付いていた酒井が誠史についてきて、アツのマークが外れるようになって左サイドの攻撃が良くなります。誠史は2回ほど早いセンタリングを上げましたが、DFにクリアされてしまいます。何度か左サイドからの攻撃が出来ますが、点に結びつきません。柏のマークも誠史に渡辺が付いて、アツに再び酒井が付くと更に攻撃が封じ込まれます。

∞∞∞

 中盤での打開策として後半30分には、永井に変えて波戸を投入して、右サイドに。右サイドのアキがボランチに入って上野と組み。柳相鐵が前線に上がる形にアントニオが変更してきました。
 誠史は直後に左サイドでボールを持ってドリブル突破を計りますが、渡辺のマークが激しくて、更にミョンボもやってきてセンタリングは潰されてしまいます。31分にも左の深い位置で誠史がボールキープして、アツが追い越そうとしながらボールを貰いに行きますが、わずかなパスのタイミングが合わずみボールはゴールラインを割ります。32分に柏ゴール前で上野がドリブル突破を薩川に阻まれて、横浜がFKのチャンスを得ます。前半に素晴らしいFKで南を慌てさせた俊輔はもうピッチを離れています。ここでボールの後ろに立ったのが、誠史でした。横浜ゴール裏から”セイジコール”が流れます。やや中央より右サイドでのFK。左足でも右足でも狙える位置でした。誠史がボールの右に立ち、左にはアツが立ちます。主審の笛が吹かれてボールを蹴ったのは誠史ではなくてアツでした。右足から放たれたボールは変化をしながらもゴールの左上に向かって伸びていきますが、ややクロスバーの上に外れてしまい、横浜サポータのため息を誘います。誠史に蹴って欲しかったですが、ゴールを守るのはユース代表でチームメイトだった南ですから、コースを読まれるのを気にしたのかも知れません。

∞∞∞ 

 34分、能活のゴールキックから城がヘッドで繋いでゴール前に走り込んだ誠史の足下へボールが行きますが、渡辺のマークに合い阻まれてしまいます。39分誠史が左サイドをドリブル突破し、1人で渡辺を抜こうとしますが阻まれます。何度も左サイドにボールが集まりますがなかなか中央までいいボールが供給されずに、柳相鐵のファウルを取られることが多くなって、主審に悪い印象を持たれたみたいで、一度ペナルティエリアで真後ろから足を引っかけられますが、何故か?流されてしまいます。
 ロスタイム3分の表示が出てからも果敢に攻め込みますが、残り少ないロスタイムでアキがドリブルからミドルシュートがゴールの外に外れて万事休す。0対1で敗戦してしまいました。

 試合後、バックスタンド、ゴール裏に挨拶に来るマリノスイレブンですが、当たり前ですが笑顔は無かったです。誠史もややうなだれ気味で挨拶に来ていました。

∞∞∞

 誠史にとって今シーズンの始めてリーグ戦登場でした。得点に結びつくチャンスを作ることは出来ませんでしたが、十分戦力に成り得ることを証明したと思います。周りとのコンビネーションがまだまだだと思いますが、誠史が出場してから長い距離を走ってスペースでボールを貰う動きが出てきてから攻撃が活性化されたと思います。個人的にはFWと交代して出場したことで中央の選手が足りなくて誠史が送ったボールを受ける選手がいない状況が多かったように感じました。その辺りをこれからの練習の課題として取り組んで、再びピッチで活躍する勇姿を見たいです。
 誠史にとっての今シーズンが始まったばかりです。次の戦いを早くみたいです。
 

〜fin〜