試合観戦記

2003.08.27(wed) 19:00-21:00
J1リーグヤマザキナビスコカップ準々決勝第二戦
横浜Fマリノス対ジュビロ磐田 ヤマハ
天候:晴
観客:名

<メンバー>

横浜Fマリノス

・布陣

試合開始 後半開始
坂田  マル
アキ     ユキ
勇樹  那須
ドゥ  河合  祐二  柳
達也
坂田  マル

ドゥ   勇樹   那須   ユキ
河合  祐二  章吾
達也
後半分  
阿部   マル
  柳    一樹
ドゥ     那須    ユキ
河合  祐二  章吾
達也
 

・サブ
哲也、勇蔵、章吾、一樹、阿部

・交代
45分 OUT:アキ  IN:章吾
63分 OUT:坂田  IN:阿部
63分 OUT:勇樹  IN:一樹

ジュビロ磐田

・布陣

試合開始
前田  グラウ
成岡
ジウコ       西
服部  福西
山西  マコ  秀人
ズワム
 

・サブ

・交代
79分 OUT:グラウ IN:西野
88分 OUT:前田  IN:信男


<退場・警告>

横浜 ユキ
磐田 福西、成岡 

<試合展開>

試合前
4日前に大分遠征で、終了間際の痛い引き分けをして、ナビ杯準々決勝に臨みました。2週間前の第一戦は、0−1と敗戦しているマリノスは、2点差以上の勝ちが求められました。しかし、怪我人だらけでベストメンバーが組めない中での試合になりました。通常のレギュラーで大分戦を欠場したボンバーは戻ってきましたが、直樹、奥、久保の3人は怪我でベンチにも入れず、貴重なサブの駒として活躍してきたジローも前回の磐田戦のやられた怪我で欠場に追い込まれています。それ以外にも、波戸、良治、安永、飯田といったバックアップメンバーの選手達も戦列を離れていて、チーム力が試される試合となりました。

欠場 怪我:直樹、奥、久保、ジロー、良治、波戸、飯田、安永  累積:

前半
試合開始から、局面局面での激しいボールの奪い合いが続く試合となりました。太田主審は笛を忘れたかのようなながしっぷりで、多少な掴みや腕がらみは全て流されてしまいます。早くボールも動き人も動く試合展開は一瞬も目が離せないような感じで、ゴール前にはそれほどボールは来ない中で、集中を切らしたら直ぐにやられれるという緊張感の中で試合が進みました。最初のブレイクタイムは、磐田のジウコが大したことがない当たりで長く芝生の感触を確かめている間に多くの選手達が給水タイムを取りました。磐田の作戦を変更する時間なのでしょうね。毎度毎度目にしますからね。
マリノスが臆することなく責めていましたが、サイドからのクロスが流れる場面が多くてドゥトラがいつものように鋭いボールをゴール内に送ることが出来ずにもどかしい展開が続きます。集中しているからボールが持つ時間が長いと、すぐに2,3人と囲まれてしまってボールを奪われてしまうため、早い判断とパスが必要な展開に更になっていきます。
途中、福西があらかさまな時間の稼ぎかたをして注意だけでしたが、サポータからブーイングが出て、同じ様な場面でリスタートの位置を違う場面で蹴る事をしてイエローを貰っていました。早く試合を始める功罪を逆手に取った時間稼ぎはやめて貰いたいです。あざといチームめ。後半には同じプレイで成岡にもカードが出ました。新人にもそういったプレイを心がけろと教えているようですね。立派ですね、そういう選手は大成しないでしょう。
前半は、スピーディな展開の中で磐田のシュートまで行くのを防いでいた横浜の守備陣でした、河合が体を張って止めたり、ドゥトラも西の突破を防いでいたりしましたが、攻撃時に、なかなかビッグチャンスが作れずに試合が進みました。
試合終了間際、アキが倒れている間も攻撃は止まずに押さえきったところで前半試合終了の笛が鳴りました。

ハーフタイム

後半
アキが怪我のため交代し、章吾が入って3バックに変更、サンチョルを中盤にあげて攻めに厚みを増していきます。この交代が結果的には、”×”と出たのは予想していた監督も判断できなかった事でしょう。動かなくても同じ結果になったかもしれません。
サンチョルが中盤に上がるのは予想していたように福西がつき、自由にボールを動かすことが出来ません。なかなかボールが前まで運ぶことが出来なくなってきて、危ない地点でのFKを与えてしまいます。この日の磐田には絶対的なキッカーがいないはずでしたが、キッカーのグラウの蹴ったボールが、珍しく綺麗な壁の全員が飛んだ下を抜けてゴール隅にボールが収まってしまいました。エノでもあれは止められないです。上を越されたら危ないと思うが、ジウコの右かハットの左しかないから、飛ぶのはなーと思っていたが結果論は仕方がないです。とにかく失点してしまい。2点を追いかける形になりました。
岡田監督は、ドリブル突破を試みては囲まれて取られる悪循環だった坂田を諦めて、ゆうたろを入れて、更に中盤でじり貧だった勇樹を下げて一樹を中央に入れます。交代時に間違って、”20”ではなく”22”のボードが出て祐二がキャプテンマークをサンチョルに渡してピッチを出かかりそうになり、改めてボードを交換したのはいいのいですが、マークは試合後までずっとサンチョルの腕に巻かれていました。
ゆうたろは果敢にボールを奪いに走り回って、いいファウルの貰い方をしてセットプレイのチャンスを掴んだりしましたが、ドゥトラのキックは弾かれてしまいます。マルキも果敢に責めていくのですが、カウンターの攻撃時にどうしてもスピードダウンしてしまいシュートまでに繋ぐことが出来ません。そうしている間に、サイドを追い抜いていくスピードに後追いになり、回される場面が増えてきて、セットプレイから失点、更に交代で入った西野にも、ジウコに簡単に交わされてあげられたボールから決められて、3−0の敗戦。

<試合結果・得点>

横 浜 0 
磐 田 3 グラウ、前田、西野

<試合雑感>
 試合全体を通しては選手達は90分間腰が引けることなく闘っていました。どの選手も頑張って闘っていました。
試合開始から早いパス回しと人の動きを繰り出してきた磐田に真っ向でパス回し勝負に出たのですが、グラウと前田がクロスの動きで前戦に飛び込むのを契機に、マークが剥がれた位置の選手にパスが出てから、ちょっとしたずれをついてくる磐田の攻撃に最初は付いて行けたのですが、それが徐々に変化が出来て、福西が最前戦に飛び込んでくる形まで変化していくと、なかなかマークがつききれなくなってきて徐々にペースを握られるようになっていきます。
前半は攻守ともイーブンペースだったのですが、アキが怪我で交代し、後半は章吾を入れて3−5−2へ変化。磐田にとっては、この布陣の方が相手をしやすいと思って試合を見ていましたが、やはりその通りで、サイドの開けた穴を確実に付いてきて攻撃に繋げていきます。そしてセットプレイをゴール前で得て先制されてしまいます。こうなったら、磐田は好きな事をしてきますが、それにカウンターで返す力がこのメンバーでは出来なかったです。遅攻しようにもさせて貰えなくて、どんどん前からプレッシャーを掛けてくる相手に対していなした戦い方が出来ずにすんでしまった形です。
 章吾は後半から入りましたが、明らかにゲーム感がずれているようなボールの付き方をしていて、結果的に勇蔵の方が交代選手としてはベターの選択だったかなー?って感じました。試合前のアップでもあまり体が動いていない章吾に比べて、勇蔵は豪快なシュートなど打っていて体が動いている感じがしましたしねー。
 祐大朗は久しぶりのトップ出場でしたが、果敢に挑んでいました。オフェンスファウルを取られる場面も有りましたが、奪われたボールを自ら取り返しに行く姿など、全身で闘っている姿を見せてくれました。

 これでファーストステージ優勝直後から、4試合闘って2分2敗という結果になっています。しかしこの日の敗戦は戦力が落ちる中で真っ向闘った結果での試合結果なので下を向く必要は有りません。逃げ回っての敗戦ではないので、常勝チームに向かうための収穫有る1敗と思うし、そういう1敗にしなくてはいけません。幸い磐田とは今シーズン最後にもう一度闘う舞台が用意されています。その舞台までにもう一度チャレンジャーとして挑めるようにこれからの試合を1試合1試合大切に闘っていく必要があると思っています。

<選手評価>

達也 5.5 :磐田スタジアムでの悪夢再びか?DFとの連携が一時的に悪くなるなど、課題を感じた。
河合 5.5 :大分戦に続き、スタメン2試合連続。体を張って相手の攻撃を凌いでいたが終盤に集中欠いてやられる。
祐二 5.5 :怪我明けだったがキャプテンマークを巻いてプレイ。今ひとつの出来。
柳  6.0 :右SBとトップ下をやる。福西とのぶつかり合いは迫力充分だったが、連携面での課題が多く見られた、仕方が無いが、、、。
ドゥ 5.5 :西との丁々発止の争いは、何度見ても面白い、抜き方も見事だったがフィニッシュのクロスに精度を欠いた
那須 6.0 :声を出して勇樹を引っ張り、中盤での早いパス回しの一役を担っていたが、疲れた場面での課題も見せた。
アキ 6.0 :福西、服部のブロックで自由に動けず、前半終了間際に負傷でピッチを去る。
ユキ 5.5 :サイドに張っていないでいつもより中でのプレイを増えたが、ボールを失う場面も多かった。クロスはあまり上がらず。
勇樹 5.0 :中盤での激しい争いで果敢なく体を張り続けたが、イージーなミスも目立つ。
マル 6.0 :激しいマークでもキープ力を見せるが、周りとの連携が今一つで、決定的なシュートまで行けず。
坂田 4.5 :独力での突破は難しいから、もっと違う考えで突破をして欲しかった。クロスへ飛び込むのは試合直前練習でもっとやって欲しい。

章吾 5.0 :久々の試合でゲーム感が今一つ。本人にとっても悔いが残った試合ではないか。3バックの右に入る。
阿部 6.0 :ダイナミックな動きが戻ってきた感じだが、集中守備にシュートまで行けず。
一樹 6.0 :ユキとのポジションチェンジなど見せたが、攻撃を作ることまで行かず。

 

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