2003.04.23(wed)
19:00-21:00
ナビスコカップ予選リーグ第4戦
横浜Fマリノス対ベガルタ仙台 横浜国際
観客:7829名
<メンバー>
横浜Fマリノス
・布陣
試合開始 | 後半 |
祐大朗 坂田 大橋 勇樹 良治 那須 三上 直樹 勇蔵 オニク 哲也 |
祐大朗 坂田 大橋 勇樹 那須 良治 三上 直樹 勇蔵 オニク 哲也 |
62分 | 75分 |
北野 祐大朗 大橋 勇樹 那須 良治 三上 直樹 勇蔵 オニク 哲也 |
北野 祐大朗 大橋 勇樹 那須 良治 三上 直樹 河合 勇蔵 哲也 |
79分 | 85分 |
北野 祐大朗 本橋 勇樹 那須 良治 三上 直樹 河合 勇蔵 哲也 |
北野 祐大朗 勇蔵 本橋 那須 良治 三上 直樹 河合 勇樹 哲也 |
・サブ
佐藤浩、河合、一樹、本橋、北野
・交代
62分 OUT:坂田 IN:北野
75分 OUT:オニク IN:河合
79分 OUT:大橋 IN:本橋
ベガルタ仙台
・布陣
試合開始 | 62分 |
寿人 山下 岩本 シルビ 阿部 石井 根本 ファビ 小村 森川 小針 |
山下 マルコス 岩本 シルビ 阿部 石井 根本 ファビ 小村 森川 小針 |
74分 | 89分 |
山下 マルコス 岩本 シルビ 千葉 石井 根本 ファビ 小村 森川 小針 |
中原 マルコス 岩本 シルビ 千葉 石井 根本 ファビ 小村 森川 小針 |
・サブ
萩原、中田、千葉、マルコス、中原
・交代
62分 OUT:寿人 IN:マルコス
74分 OUT:阿部 IN:千葉
89分 OUT:山下 IN:中原
<退場・警告>
横浜 オニク(1)、祐大朗(1)、直樹(1)
仙台 石井
<試合展開>
試合前
5月連休前の試合でしたが、横浜は、20日大分戦、23日仙台戦、26日市原戦、29日名古屋戦と中2日で4連戦となるスケジュールの中で、20日の試合は4試合連続雨の中でのゲームとなりましたが、祐二のヘッドで1点を死守してリーグ戦は負けなしで首位をキープして迎えたナビ杯の4試合目でした。ナビ杯はここまで、2勝1分で多少余裕はあったかと思いますが、岡田監督はレギュラー陣の疲労を考慮して大幅にメンバーを入れ替えてきました。ナビ杯はベストメンバー問題があり、この試合までのリーグ戦5試合の内、試合出場している選手が6人入っていないといけません。16人中に、それに当たるのが、哲也、直樹、那須、坂田、良治、オニクの6人でベンチ入りも含めて残りの10人は、今期初出場となる選手達で”トライゲーム”となりました。試合経験の面からも少ないこのメンバーでどこまで戦えるのか非常に興味がある一戦となりました。
対する仙台は高桑の怪我以外はベストの布陣で臨んできました。
天候は、この日もすぐれなくて昼間に雨が降って、試合開始前にはやや晴れ間も見えていたんですが、試合中に雨がぱらぱらと落ちてくる天候になり、風も強くピッチ上で舞っているような感じでした。
少し早めにいけたので、久保の整理券200枚は20人くらい前で駄目でしたが、由紀彦の売り子を見てきました。本人が商品を取って渡してくれるのかと思っていたのですが、商品は店員が裁いて、由紀彦は生写真(店ごと30枚ずつ)を渡すだけでしたので購買意欲が沸きませんでした。生写真は今期の集合写真のようでした。由紀彦のアップの写真の方がいいのになー(笑)
欠場 怪我:達也、下川、章吾、マルキ、ジロー、ヤス 累積:久保、由紀彦
マッチデー:那須、カード:上野 HGH:久保、物販店頭:由紀彦
前半
00分 仙 台 キックオフ
01分 横 浜 大橋中盤での良いカットから短くドリブルしてスルーパス。坂田に合わず。
03分 横 浜 右FK大橋。DFクリア。
03分 仙 台 右FKシリビーニョ。エリア内で那須ヘッドクリア。
05分 横 浜 エリア内での寿人進出。勇蔵止める。
06分 仙 台 森川左から進出してミドルシュート。バーの上外。
08分 横 浜 中盤でのパスカットから、左開いた大橋へ展開、大橋シュート。DFブロック。
10分 仙 台 右サイドパスで崩して森川フリーで低いクロス。寿人ダイレクトボレー。G右枠外。
11分 横 浜 大橋中盤でボール奪って左へ展開。勇樹が中へ切れ込みシュート。GK正面キャッチ。
13分 仙 台 左CK岩本、オフェンスファウル。
15分 仙 台 遠目の左FK岩本、DFの密集抜けて、裏へ走り込んだ寿人シュート。哲也弾くが寿人に押し込まれ、0−1。オフサイドアピールするがむなしい、、。
18分 横 浜 右サイド坂田シュート。ゴール右枠外。
19分 仙 台 寿人ドリブルで切れ込みシュート。哲也フィスティング。→右CK岩本、ニアサイド勇樹ヘッドクリア。
21分 仙 台 オニクが自陣で岩本にボール奪われ、寿人にスルーパス。一瞬哲也が先にボール取る。
23分 横 浜 GK小針キャッチ後、祐大朗体を当てに行き、イエロー。
24分 仙 台 左深い位置からクロス。ゴール前で寿人と勇蔵競って、後ろにこぼれた所をシルビーニョ拾って、押し込み0−2。三上いたが気づかず。
27分 横 浜 右サイドパス受け、勇樹ミドルシュートゴール左枠外。
30分 横 浜 中盤での良い繋ぎから、右で作って左へ展開、三上受けて左クロス。GK小針キャッチ。
32分 仙 台 左サイド岩本クロス、ニアに寿人飛び込み。ゴール左枠外。
35分 横 浜 左サイド三上クロス。坂田ヘッド。DFにあたり→左CK大橋。勇蔵ヘッド。ライン近くでDFクリア。
36分 横 浜 右CK大橋。勇蔵ヘッド、DF弾く、坂田がサイドで拾って上げるがDFクリア→左CK大橋。DFクリア。
37分 仙 台 カウンターから右サイド寿人がボール引きつけながら見事なステップでオニクを抜いていき中へ、哲也クリア。→右CK岩本。ニアDFクリア。
39分 横 浜 坂田ミドルシュート。DFに当たり、右CK大橋。那須の見事なヘッド、小針の足に当たる。
42分 仙 台 寿人〜山下へヘッドへ行くところを、哲也エリア外へ飛び出して、その前でヘッドでのクリア。
43分 横 浜 三上から勇樹へ繋いで、シュート。ゴール左枠外。
ロスタイム無し。前半終了。
ハーフタイム
サブメンバーは全員出てきてボールを蹴る。
那須と良治は話をしながらピッチに出てきた。
後半
45分 横 浜 キックオフ。
46分 横 浜 左からクロス。祐大朗ヘッド、真上に上がってしまい小針キャッチ。
47分 横 浜 左前でボールを早く回しながら攻撃を形作るが、エリア内になかなか入っていけず。右で坂田粘って後ろへ戻した所を、勇樹がクロス。祐大朗ダイレクトシュート。ゴール右枠外。
57分 横 浜 オニクイエロー。雨で濡れた芝を遠くから滑ってタックル。(前からだから危険は少ないように感じた)
58分 仙 台 右サイドフリーでシルビクロス。哲也キャッチ。
60分 横 浜 右から勇樹進出し、ゴール前へ繋ぐが三上と坂田重なってしまい、三上に譲ったが、三上シュート打てず。
61分 横 浜 直樹が前線へ上がり出す。攻撃に絡むがシュートまでいけず、直樹は全速力で自陣へ戻る。
62分 横 浜 選手交代 坂田→北野
62分 仙 台 選手交代 寿人→マルコス
63分 横 浜 北野ファーストタッチ。左サイドからスルー狙うがDFカット。
68分 仙 台 左サイドからクロス。マルコスへ。哲也パンチングでにげる。
71分 横 浜 祐大朗、中盤でボールを受けて前を向いてドリブル(この試合初)、ドリブルからシュート。大きくふかす。
72分 横 浜 直樹の上がりから、左CK大橋、DFクリア。
73分 仙 台 右クロス。山下ニアでシュート。ゴール枠外。
74分 仙 台 選手交代 阿部→千葉
75分 横 浜 選手交代 オニク→河合(勇蔵が右SBへ、河合がCBへ)
79分 横 浜 選手交代 大橋→本橋
80分 横 浜 本橋左からスルーパス。誰にも合わず。
82分 横 浜 北野左サイドで受けて中央へドリブル進出。小村のファウルを誘い、真正面でFKのチャンスを得る。本橋FK。壁の上を抜けて、バーの上をかすめて外へ。場内からため息が漏れる。
83分 横 浜 那須がマルコスにのっかってしまい、ファウル取られる。直樹が何か言って、直樹にイエロー。
87分 横 浜 勇蔵が勇樹とPO変わって前線へ。その勇蔵のファウルで石井が倒れタンカが入る。石井は、タッチライン出た途端に元気にタンカから飛び降りる。(本来は露骨な時間稼ぎで、イエロー提示され、2枚目のイエローで退場な筈が、副審アピール無し。こういう選手がJリーグを駄目にしていく元凶)
89分 仙 台 シルビ右サイドからミドルシュート。ゴール左枠外。
89分 仙 台 選手交代 山下→中原
ロスタイム2分
91分 横 浜 右から勇樹がクロス、ゴール前で直樹フリーになったが、祐大朗へ繋ぐが祐大朗触れず、ボールはゴール右枠外へ、祐大朗はオフサイドの判定。GKがボール蹴った時点でタイムアップ。
<試合結果・得点>
横 浜 0
仙 台 2 寿人、シルビ
<試合雑感>
若い選手達に期待したんですがねー。試合全体のペースをこちら側に持ってくることは出来ませんでした。試合開始は一時的に大橋の動きからチャンスを掴みましたが、仙台が両サイドを執拗に突いてきて、特に右サイドのオニクのサイドは寿人が開いて受けるのを意識するあまりに、根本や岩本がフリーになって進出する事も多くて、更にこちらの中盤がダイヤモンド陣形で、那須はサイドのその位置まではカバーにはいけないポジションなのもあって、押し込まれる展開でした。その流れから、直樹が大きく蹴ってくれたらと思ったボールを勇蔵に繋いで、勇蔵は凡ミスで取られたのをファウルで止めてしまい、そのファウルで得たFKから、寿人がゴールラインの裏へいい飛び出しを見せて、一度は哲也が弾いたんですが、弾くのが精一杯で再び押し込まれてしまって早い時間に失点してしまい、ディフェンスラインは落ち着き無くなってしまいましたね。
直樹もどうも危なっかしいプレイが多くて、寿人や山下のようにクイックネスで勝負してくる選手には、勇蔵、直樹はどうも分が悪いのは試合前から感じてはいたんですけどねー。悪い流れのまま、左サイドからのクロスを寿人が競ったこぼれをシルビーニョに決められて0−2。この際も三上は絞ってゴール前にいたはずなのに、ボールサイドしか見ていなくて、シルビーニョ入ってくるの察知していれば、防げた失点だと思うのですが、残念です。この後も執拗な仙台のサイド攻撃に手を焼き、横浜はパスを回す段階で意志の疎通を欠いてなかなかボールが繋ぐことが出来ず、トップの位置で久保がやるようなポストを祐大朗に求めたのでしょうが、トップに入ったボールは、ことごとく小村やファビにクリアされてしまい、落下地点の争いで祐大朗は負け続けて、シュートエリアまで入っていけず、時々左サイドの三上がいい上がりから、クロスを上げるときも有りましたが、それも防がれてしまっていました。少しづつ坂田や勇樹、大橋がミドルを打ちながらペースを掴もうと頑張って、CKを何本か取って、そのときが一番得点の臭いがしましたねー。勇蔵というストロンガーヘッドがいますからねー。那須の惜しいヘッドとかも有りましたが、得点にならずに前半は終了。
後半は岡田監督が”活”を入れて前から前からの意識が高まって攻撃は頑張りましたが、今度ブレーキになったのが大橋、中盤をスクウェアにして仙台の攻撃を押さえることが出来て、勇樹や上野の動きから攻撃の形を作りだし始めますが、大橋がサイドに移動したら全く消えてしまってゲームに入っていけず、前半トップ下での輝きを失ってしまった働きでした。坂田のがむしゃらなプレイや、三上の精度は欠くものの前戦への飛び出しは厚みを見せていました。しかし最後の所はやらせてもらえずに、シュートもエリア内ではなかなか打つことが出来ずに試合が進み、横浜は交代で選手を送り出していき、ポジションも修正しながら攻めの形を作っていきます。北野が前へ向くと勝負のドリブルや効果的なヒールは通用するところも有りました。その北野のドリブルがゴール前でファウルを誘い、得たFKのチャンス。蹴るのは交代で入ったばかりの本橋。場面は整ったんですが、本橋の左足から放たれたボールは壁の上を抜けて、ゴールバーの上をかすめて外へ行ってしまいました。場内からはこの日一番大きいため息が漏れたシーンでした。終盤に勇蔵を前線へ上げる作戦も効果的ではなく、今期公式戦初黒星を喫しました。練習試合ではサテライトが1敗だけしていたんですが、実質の岡田監督指揮の本での初敗戦となりました。
この日スタンドで見ていたレギュラー陣は、若い選手のプレイを見て何かを感じ取って欲しいし、この日プレイした選手は負けた中でも何かを感じて掴みとったと思います。それをこれからの練習や試合の中で生かすことが出来たら、更にチームは大きく成長していくと思います。この試合の意味が大きいか小さいかは今後の選手達の働きにかかってきます。
<選手評価>
哲也 6.5 :パフォーマンスが落ちず、安定。好調をキープしている。2失点はGKの責任ではない。
永山 5.0 :相手のサイド攻撃を止められず、スピード有る相手への対応が厳しかった。
直樹 5.5 :凡ミス目立つ、ディフェンスラインまとめられず、今期初イエローそれも暴言で(主審に言ったかは定かではない)。キャプテンマークは巻かない方がいいのでは?
勇蔵 5.5 :高さでは封じていたが、スピード有る相手へのマークがいまひとつ。攻撃でのヘッドは武器になる。
三上 5.5 :意欲的な働きは目に付くが、基本的な技術の低さが目に付く。半袖でのプレイは気合いの現れだと思ってはいるが。
那須 6.0 :この中にいると、那須がよく見えるがいつもと同じ出来。いい意味で安定はしてきた。サイドのカバーリングの約束はもっとはっきりした方がいいかな。
良治 6.0 :前半は目立てず、後半になって存在感を出してくる。もっと前で攻撃に絡む仕事をして欲しかった。
勇樹 6.5 :ピッチを所狭しと動き回っていた。半袖で。強引なシュートもリズムを取り戻すのに役立っていた。左中盤、右中盤、右SBとPO変わる。
大橋 5.5 :前半はトップ下で王様ぶりのスルーを出していたがカットされる場面多し。後半は試合のリズムから消えてしまった。
祐大朗 5.0 :相手DFとの勝負に勝てず前をなかなか向けず、向いてもシュートまで持っていけず。1年前の夏は相手DFに鮮烈な印象を与えていたらしい。シュートも打たせてもらえず。(Jデビュー戦が昨年の仙台戦@三つ沢)
坂田 5.5 :ボールが出てこない中でポストをやりつつ動いていたが、足下へのボールがなかなか収まらず、スピードを出す場面があまりなく。
北野 6.0 :ボールを受けて速いターンで回転して前へというプレイを見せてくれた。
河合 6.0 :センターバックに入る。破綻は見せず。
本橋 6.0 :交代早々にFKのチャンスを得るが決められず、決定機は作り出せず。