試合観戦記


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「 ハユ いいから!  byよしはる 
ナビスコカップ 2回戦セカンドLEG
2001.06.20
横浜Fマリノス対アビスパ福岡 三つ沢
19時キックオフ
 
スターティングフォーメーション。(数字は背番号。)
横浜Fマリノス アビスパ福岡

11城  17キジ
15平間          4波戸
8アキ   13オニク
6良治
2マル  3直樹  26数馬

1能活


14山下  37松原
10中払        24久永
8バデア  6篠田
5三浦 4小島 2川口 3藤崎

1小島

サブ
16エノ 22勇樹 20ハユ 26坂田 25章吾
サブ
7野田 9ビアージョ 39服部 ?? ??
   
交代
前半42分 8アキ → 20ハユ
後半0分  6良治 → 22勇樹
後半38分 1能活 → 16エノ
後半0分 8バデア → 7野田
後半0分 14山下 → 9ビアージョ
後半11分 24久永 → 39服部
   


試合結果

 横浜 2 対 0 福岡
 (前半 2対0 後半 0対0)

前半1分 平間(アシスト:城)
前半29分 平間(アシスト無し) 



 試合展開 

 アウェーでの1STレグを、3−0と快勝して迎えたこの試合でした。このまま引き分けても良いし、巻けても2点差以内なら準々決勝進出が決まる試合でした。久々に三つ沢にて蒸し暑い中行われました。

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 19:05キックオフ
 試合開始早々に、横浜が先制点を上げます。開始1分、左からの平間のクロスを、GK小島の前に猛然とダッシュしてきた彰二の足元へ、少しだけ触ったボールは小島に当たりこぼれますが、すばやく立ちあがった彰二がシュートコースが無いのを見て、後ろへ戻し、戻されたボールを平間が豪快に右足でネットに突き刺し先制します。
 先制したことで、中盤が落ち着いてボールを回せるようになって、トレスボランチの3人が効果的な動きでバランスを取りつつ左右のウイングが中に入ったり、キジや彰二がアウトに開いたりしながら、確実に前にボールを運んでいきます。
 4分、左サイドをブレイクした平間の動きから左CKを得て、平間〜アキのシュートコーナーは読まれてしまいましたが、スローインから平間単独突破、惜しくもドリブルが大きくなりゴールラインを超えます。平間は先制点を上げたことも有り、非常に運動量豊富で相手に読みづらい個人の突破も見せて1試合通して非常に高いパフォーマンスを見せてくれました。

 8分中盤でFマリ選手倒された直後、副審から主審にアピールがあり、福岡ベンチのピッコリ監督に注意が与えられる。多分暴言を吐いたのでしょう。そこで得たFKはキジがオフサイドに引っかかる。10分福岡が攻めてきてゴール前で山下の動きをマルが止めてファウル、正面のFKを与えますが、バデアが蹴ったボールはDFに当たり、山下の前へ落ちて、シュートを放ちますがマウスの左へ大きく外れます。11分Fマリ早い攻めで、彰二やキジが左右に開いて、DF引っ張り、左から平間がドリブルで中へ切れこんで、左から斜めにゴール前に入ってきたオニクにボールを出しますが、ボールが少し大きくなり、GKに取られてしまいます。14分マルと山下の1対1の応対で、マルが短い時間の掴みを主審に取られてしまいイエロー。これで得たFKをゴール正面からバデアが狙いますが、壁に当たり、コーナーへ。右CKはゴール前で良治がクリアして事無きを得ます。

 この後、福岡がDFラインからボールを出そうとするのですが、キジ、彰二、平間、オニク、トレスボランチの3人が非常にうまい囲い込みをしてボールを前に出させない布陣を引いて、福岡の打つ手を無くして行きます。小島から篠田に出しても、そこをつぶして前に向かせない守りをして、福岡は後ろに戻すばかりで、長いボールも出させません。結局サイドに振ったボールがラインを割り、Fマリボールにさせる非常にクレバーな守りを見せてくれました。

 20分、波戸が右からゴール中央へドリブルで進出。DFが中央に寄ったところを、左に開いた平間にパス。平間は前へ持ちこみ、左足でクロスを上げ、手前のDFに当たったボールは、ゴール前の彰二の元へ、彰二は落ち着いて足を振りぬきましたがボールはサイドネットの外に当たりゴールならず。22分波戸の突破を松原が肘で止める、この当たりからだんだん福岡のラフなプレイが次々と出てくるようになってきました。26分2点目が入ります。Fマリの攻撃にずるずるラインを下げずに前で前で守っていた福岡の4バックでしたが、その前で左右にボールを何度も振られるが前に出ていけないところを、平間が中央から受けたボールを左サイドから少し前にドリブルで進んだところでミドルシュートを一閃。ボールは綺麗に左サイドネット内側に小島の伸ばした手の先を抜けて決まり。2-0とします。

 29分右サイドに進出した久永を倒して福岡にFK。そのボールをクリアして、カウンターに入るFマリ、キジと波戸がスピード豊かディフェンスラインからハーフラインを突破して前に走っていく姿は、1995年優勝時のシーンを思い出して少しジーンときました。あれからこんなシーンはあまり見たことが無かったような気もします。しかしスピード豊かに抜け出したまではいいのですが、前線でのボールがうまく繋がらずにシュートまで持っていけませんでした。この辺りがまだまだ1995年時とは違うところですね。(文丈、ヤマの突破を思い出していたのですが…)

 36分乗ってる平間が遠めからミドルシュートは小島が弾き右CKを得ます。平間が蹴ったボールはファーに流れてしまい良治が対応しに行きますが福岡ボールに変わってしまいます。そのスローを早くやった先に、オニクと山下がボールを競り合い、その際にオニクの顔面に山下の肘が入りオニクが倒れこみます。心配でしたが少しして立ちあがり、山下にはお咎め無し。39分中央の良治から彰二にスルーパスが通り、彰二はキジに預けて、キジは左から前に入ってきた平間にパスし、シュートに繋げますがファンブルしながら小島にキャッチされます。

 その直後にFマリに選手交代、39分アキに代わりハユが入ります。アキはふくらはにかなり張りがあって大事を取って退きました。ハユは同じポジションに入っていきました。前半はロスタイムを2分とって、前半が終了しました。

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 後半初めから、両チームに選手交代が有り、布陣が少しづつ変わってきました。Fマリは良治に代えて勇樹。福岡は、山下に代えてビアージョ、バデアに代えてカリオが入ります。


11城 
15平間      17キジ
22勇樹   4波戸
20ハユ               13オニク
2マル  3直樹  26数馬

1能活


37松原 9ビアージョ
10中払        24久永
7野田  6篠田
5三浦 4小島 2川口 3藤崎

1小島

 松原が左サイドの外側に張るようなポジションを取る様になって、オニクがそこをケアする形になり、久永もかなり高い位置にいる事からハユがそこにつくような形を取ります。
 後半から5点差を返すために、アビは必死になって攻めてきます。右サイドを付いてくるようになり、ハユとマルで守るサイドでのファウルが多くなって行きます。アビの攻撃を凌いで、8分カウンターから平間のドリブルからのシュートが左ポストに当たり城が拾ってシュートを放ちますがボールは大きく枠を外れます。10分松原のクロスからビアージョがヘッドで狙いますが、マルが身体を寄せて防ぎます。

 アビは11分に、久永を外して服部を投入して、3トップから4トップ気味に前掛かりになって攻撃を仕掛けてきます。


11城 
15平間      17キジ
22勇樹    4波戸

20ハユ 2マル  3直樹  26数馬 13オニク

1能活


9ビアージョ 37松原 39服部
10中払                       
   7野田     6篠田
5三浦 4小島 2川口 3藤崎

1小島

 15分ゴール正面で横浜にFKのチャンス、キッカーをやっている俊輔、ナオ、アキ、良治などは皆ピッチにいなくて誰が蹴るだろうと思いましたが、直樹と城、平間が相談して、平間が蹴る事になり、助走一番、平間が蹴る瞬間ずっこけて、アビの壁も飛びましたがずっこけて、チャンスを不意にします。このプレイでアビが馬鹿にされたと感じたのかますます荒いプレイが目立ち、19分キジが右からスピード生かしてラインの裏でボール貰いGK小島と1対1のチャンスを作り、小島もドリブルで交しますが、サイドに少し追いやられた所で追い付いてきたDFに潰されてCKに逃げられます。小島が戻る時に、キジに蹴りを入れて戻って行きゴール裏からはブーイングが飛びます。寄って来たアビの選手もなかなか立たないキジを膝で蹴り続け、異様な空気がピッチに流れます。キジはタンカで運ばれ治療。(この間主審は何をしていたのか理解不能?)キジは少しして戻る

 20分アビの攻撃を凌いで能活の早いスローから前に選手走りますが、キジに送れてトリッピングファウル。再びタンカで運ばれますが、アビには何も無し。もうや場いと思ったのかベンチから坂田が出てきて交代の準備をはじめます。

 24分横浜ゴール前で、ヘディングのボール。ビアージョとマルがヘッドで競った時に、ビアージョの膝がマルの腰に入り、マル倒れてタンカで運び出されます。交代の位置で立っていた坂田でしたが、もうすでに2人交代していて、キジ、マルが治療していることもあって、いったんベンチに戻されました。

 少しして、キジ、マルともにピッチに戻りほっとしました。

 28分アビの服部が前に行く時に、ハユに肘うち食らわせて、ハユは少し倒れこみますが、主審見ていなくて、プレイが切れない為に、すぐに立ちあがって守りに行きます。アビのラフなプレイがどんどん出てきて試合どころじゃ無くなってきました。波戸のスピード突破は止められないDF小島が肘を張って顔を狙ってきて止めにかかり、ポジションの取り合いでも各所で肘や蹴りがアビの選手からとんで、主審は取らずに選手達は副審にアピールしますが、まったくファウルを取ってもらえず、怪我したく無い選手達は、でもそのままプレイを続けます。

 32分横浜ゴール前にふわりとあがったボールに能活がじゃんぷしてキャッチに行ったところを、松原が完全に送れてヘディングで競りに行き、ジャンプしたときに膝をももに入れ着地し時に足首めがけてわざと落ちて、能活が苦痛の表情浮かべます(これも主審は流す)能活の治療のために、3分位試合がとまり、その間にエノが準備を始めます。

 38分、大事を取って能活がエノに変わってピッチに入ります。直後にビッグチャンスがあり、キジの左からのクロスを彰二が落ち着いて両膝つけてヘッドで狙いましたが、惜しくもポストの外へ行ってしまいます。
 エノのファーストタッチは無難にこなして、42分に試合が終っていなかったのですが、波戸がチャージを受けたわき腹の痛みがひかないからという事でベンチに下がります。

 44分横浜コーナーからのボールはDFが跳ね返してスローインになりますが、ボールが切れた直後に、キジがアビDFに肘うちのお返しを食らわせて、アビ選手が主審にアピール。何故か?主審は横浜側の抗議は無視していたのに、アビ側は聞いて副審に確かめに行き、キジにイエロー。一瞬レッドでもおかしくない報復プレイだったのでレッドを覚悟していましたが、イエローで済みました(というよりアビにはほとんど出ていないのは何故??)

 ロスタイムは少し取ったらしいが、そのまま2−0で試合終了。準々決勝進出が決まりました。選手達は早く試合が終って欲しかったと思います。

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 試合後、マルが足をチョット引きずり気味に挨拶。早く戻って治療して欲しかったです。
 試合後のインタビューは、2得点を上げた平間でした。インタビューを誌上再現します(うろ覚えなのですが…)

Q。移籍後初ゴールですね
A.城さんからいいボール来て、おもいっきり打ったら入りました
Q.2点目も見事なゴールでした
A.多分、まぐれだと思います
Q.再開後、スタメンで試合出ていますが
A.うーん、だいぶ試合にも慣れてきて、自分のプレイが出せる様になってきました
Q.3点目も狙っていたんじゃないですか
A.ハーフタイムに、しもさん(下條監督)にも狙っていけって言われました。でも欲かいちゃうとダメですね
Q.61分のあのフリーキックはやっちゃったって感じ *ずっこけたシーン
A.あの時は狙っていました
Q.最後にサポータにひとこと
A.えーっと、まだしもさんになってから、3試合なんですが、いい方向になっていると思うので、これからも応援してください

インタビュー後、ゴール裏のサポータの前まで来て、歓声にこたえて、最後にコマネチポーズで笑いを誘ってベンチに引き上げて行きました。

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トップの試合でも採点を付けますけね。主観なので苦情は受けつけません(笑)

○スタメン

GK 能活 83分 6.0
可も無く不可も無く。

DF 直樹 90分 6.5
キャプテンマークをこの試合も巻いていた、良いカバーリングでピンチらしいピンチはつくらせず

DF 丸山 90分 5.5
確実なマーキングで相手に仕事をさせなかった。掴みで貰ったイエローは反省してもらわない技術をつけて欲しい

DF 数馬 90分 5.5
守備のバランスが良かった。

MF 良治 45分 7.0
前半のみのプレイ。中盤で少し下がった位置から開いてるスペースを見つける動き、パスの散らしなどレベルの高いところを見せた。

MF 遠藤 40分 6.5
前半40分だけのプレイ。少し疲れていたか、攻撃に絡むより中盤のボール拾いに徹していた感は有った

MF 波戸 90分 6.5
新しい布陣の鍵を握る選手。ボランチと右サイドをオニクとポジション代えながら前へ進出。スピード有る突破はファウルでしか止められなかった印象
最後はチャージでわき腹いためて85分でベンチに戻る

MF 永山 90分 6.0
前半はボランチに入っていたが、後半はサイドに張ってくる、松原や中払にぴたりとついて、オニクのサイドからは突破させなかった。

MF 平間 90分 7.5
左ウイングバックにポジションとっているが、どんどん前で勝負して、ラインの裏へ無駄走りが出来る選手。フリーランニングが無いチーム内にあって貴重な動きをはたす。2得点は見事なシュートでした。

FW 城 90分 6.0
スペース開ける動き、ポストにんる動きは秀逸。ゴールが欲しい。決定期があっただけに…

FW キジ 90分 5.5
つまらないカードは貰っては行けません。動きの質は問題ないが、個人技術をもっと上げて欲しい。前へ前へ行く姿勢は買い

○交代選手

MF 勇樹 45分 6.0
後半から入り、攻撃の芽を積む役目を中盤の底で地道にこなしていました。めだないけど利いていました。欲をもって前に行ってしまうとバランスが崩れるからそこを我慢して守っていたのが良かったです。

MF ハユ 50分 6.0
前半終了間際に入って、ボランチと左サイドバックを勤める。4トップ気味に開いてサイドから来る攻撃を守っていました。

GK 榎本 5分 評価無し
今期初トップ。ファーストタッチは落ち着いていました。試合が決まった時間なので、ボールタッチはほとんど無し

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 ナビスコカップ準決勝は、フロンターレと三つ沢&等々力での対戦になりました。

2001.5.26write by Rick