試合観戦記


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「 1トップへの道標 」

練習試合
2001.03.03
横浜Fマリノス対ハレルヤ(韓国社会人リーグ) トレセン
15時20分キックオフ

 
スターティングフォーメーション。(数字は背番号。)
横浜Fマリノス ハレルヤ
城11  トノ19
俊輔10
アキ8  良治6 ハユ20  ナオ18
波戸4 直樹3 数馬26

能活1

全然解らず(笑)
後半開始(前半終了間際)  
トノ19
俊輔10
キジ17 アキ8 良治6 ハユ20 ナオ18
波戸4 直樹3 数馬26

能活1

 
後半23分  
ユタ23
俊輔10
平間15 勇樹22 良治6 ハユ20 キジ17
波戸4 直樹3 数馬26

能活1

 
後半32分  
ユタ23 坂田29
平間15       キジ17
良治6  ハユ20
後藤27 波戸4 数馬26 勇樹22

能活1
(慎也21(40分))

 
   


交代

横浜

前半43分 城11  → キジ17
後半15分 トノ19 → ユタ23
後半17分 ナオ18 → 平間15
後半23分 アキ8  → 勇樹22
後半32分 直樹3  → 後藤27
後半32分 俊輔10 → 坂田29
後半40分 能活1 → 慎也21 

ハレルヤ:(良く解らなかった)    


試合結果

 横浜 6 対 0 ハレルヤ
 (前半 1対0 後半 5対0)



 試合展開 

 開幕前最後の練習試合の相手が、韓国社会人リーグのハレルヤでした。ハレルヤは日本でキャンプを行い、各Jチームと5.6試合の練習試合をこなして日本ツアー最後の相手がFマリノスでした。パンフレットも作って日本に乗り込んでくる気合の入れようで、見学席は明らかにFマリの応援に来てるんではない人達も多くいました。土曜と言う事もあって見学席は満員で芝生の席もかなり埋まっていました。
 当初は14時キックオフの予定でしたが、ハレルヤの選手達のバスの到着が遅れて、試合開始が14時20分くらいからになりました、この遅れが私にとっては逆に助かり、午前の多摩陸上からの移動に時間がかかって間に合わなかったので、試合開始後数分後位に見学席に着いて試合を見ることが出来ました。

 水戸戦と同じくスタメンは2トップの3−5−2のフォーメーションで試合が始まっていました。ハレルヤはアップもそこそこに試合に臨んだはずなのに、試合開始から積極的にドリブル突破、ミドルシュートを披露して、攻めこんできます。横浜は後手後手に回り、風邪を引いて体調不良のオムに変わり出た数馬も勢いに押されてバタバタした印象でなかなかリズムに乗れません。守備ラインでボールを回そうにも前からボールを取りにきて、取ったボールから早くシュートを打つというハレルヤの攻撃陣に戸惑っているようで、些細なボールの繋ぎのミスからピンチを迎えます。ハレルヤは浦和や市原にも勝って乗り込んで来ているから挑戦者のつもりで積極的でした。

 10分、ハレルヤの左CKからフリーのヘッドをぽ許して能活の後ろにボールが行きますがライン上で守っていたナオの足にあたり跳ね返ります、跳ね返りをシュートは右へ外れます。13分ナオが右サイドを進出、クロスを城がシュートするがDFに当たり、こぼれにはトノが追いつけず。24分、ゴール正面で俊輔のFK、ボールを曲げて壁の上抜くがGKキャッチ。34分ハレルヤの攻め、ゴール前でヒールパスからのシュートは能活がなんとかはじいて防ぐ。DF陣と能活との呼吸が合っていなくて、たびたび能活がPエリア飛び出してのクリアが見られました。能活はイライラしていたのかボールをうまく繋げない前線の選手に怒鳴り声でコーチングを繰り返していました。
 ハユと上野との連携が悪く、俊輔へのサポートがどうも送れがちで、中盤でボールを回すという事が出来ません。アキがサイドでボールを受けても出しどころが無く、相手に詰められるというシーンがたびたび出ます。しかし、40分に俊輔にゴールが生まれます。逆サイドのゴールで丁度見ていなくて、どんなゴールだったか解らなかったのですが、選手が特に喜んでいなかったところを見ると、あ、はいっちゃった?というゴールだったのかも知れません。1点先制して少しだけ流れが良くなります。でも後半終了間際に右CKを俊輔が蹴った際に、城が競り合ったのですが、相手の足が脹脛に入って少しうずくまり立てなくてスタッフ・選手・見学席に緊張が走ります。メディカルが少し見ていましたが、打撲だけだったようで、監督の指示で交代しました。城は普通に歩いてベンチへ戻っていたから大丈夫でしょう。交代したのがキジでしたが、キジは呼ばれると思っていなかったらしく、ユニフォームをクラブハウスに置いたままだったらしく、慌ててダッシュでクラブハウスに戻り、ユニフォームを着ながら戻ってきて、交代で入りました。もう前半の残り時間も少なかったことも有り、少しして前半終了しました。

 前半は、攻撃の形がまったく作れないような感じでした。ナオは前の試合のような中へ切れこむドリブルもあまり見せずに(監督の指示かもしれませんが)サイドからセンタリングを上げるシーンが多かったです。俊輔は体調は良さそうですが、ボールを持つと囲まれてしまい、サポートも遅れがちで、ハユや良治、アキのポジショニングなどに課題が残った前半でした。トノと城のツートップもけっして調子は良さそうではなく、トノは相変わらず後ろに下がってきてるのですが、前へ行ったときに仕事が出来ずに、城とのコンビという面では機能していない印象でした。中盤からのパスが出てこない形ではそれも仕方が無いような気もしますが…

 後半になって少し雨がぱらついてきましたが、ぱらついた程度で雨は本降りにならずに、天候は持ってくれました。風が少し出てきて寒さに震えながら見ていた後半でした。
 後半は前半終了間際と同じメンバーで、3−5−1−1のフォーメーションにて試合が始まりました。キジが左ウイングに入って、アキ、良治、ハユとトリプルボランチの形になります。水戸戦よりアキが後ろに下がってその分ハユが積極的に前にからんでいく形になりました。

 後半5分、左キジの突破からクロス、ゴール前通過して逆サイドのナオヘ、ナオがフリーでシュートを放ちますが、それはゴールに飛ばず手前のDFの方に飛んで、ボールが当たってスローインに代わります.スローインからボールを繋いでキジからのクロスをトノがヘッドで狙いますが、DFがクリア。9分、ナオが右からボールを持って少し前線を少し伺います、ハユがラインの裏側へ素晴らしい飛び出しを見せて、そこへナオからのスルーパスが届き、右サイドフリーでGKと1対1になります。そのままシュートでもいいと思いましたが、逆サイドをフリーでゴール前に駆け上がってきたトノへパス。トノがなんなく決めて2点目を上げます。ハユはボールを早くセンターサークルへ持ちかえり試合再開を早くさせます。
 11分、中盤でボールを繋ぎながらの前線へ、キジが左からゴール正面まで進出し、俊輔のボールを上がってきた直樹へヒールパス!直樹がシュートを放ちますが、GKが間一髪弾いて、コーナーへ逃げます。キジのヒールが綺麗に繋がったのは始めて見るような気がします(笑)。俊輔が右コーナーをショートで蹴ってアキへ、アキが後ろからフォローした俊輔に預け、俊輔が左足の芸術を見せつけます。ふわりとゴール前に放たれたボールはGKの伸ばした手を少しだけ掠めてネットに突き刺さり、俊輔のコーナーを近くで写真に収めていたファンを含む見学席から驚嘆の声が漏れる3点目がきまります。

 この3点で、ハレルヤは少し意気消沈して全てのプレイへのモチベーションが少し弱くなった気がしました。ラフにも少しなってきたような気もしました。

 15分にトノに代えてユタを投入。ユタは出てから積極的にシュートを放っていきます。ようやくシュートの感覚を取り戻したようでインステップにしっかり当たったシュートが見られるようになりました。ハレルヤのGKはユタのシュートを胸でキャッチ出来ずに何度も前にこぼしていました(それだけ威力が有るシュートを放っていた事だと思います)
 続いて、17分にナオに代えて平間が入り、キジが左サイドから右サイドにポジション代えて、平間が右サイドに入ります。続いて勇樹がアキに代わってボランチに入ります勇樹は数日前に染めたと言う茶髪でした。その直後に俊輔のサイドからのFKが有り、数馬が上がってヘッドで狙いますが、GKがキャッチします。
 4点目は、29分。カウンターから浅いDFラインの裏へ、ハユが飛び出しそこへ中央からスルーパスが届いて再び右サイドを1対1になります。自分でも打てるコースは空いていたと思いますが、DF、GK引き付けて中へ入れたボールに合わせたのは直樹!スバラシイ飛び出しのフォローで得点を挙げました。1分後の30分にも同じ形でハユがボールを受け、今度は上がって来たユタにボールを戻しましたが、ちょっと上がるのが送れたのか?距離が有るシュートは、GKが押さえました。前に少しこぼしましたが、ハユが詰めるより早く再びキャッチしました。

 32分には、キジが負けじと左サイドへ進出してドリブル、ストップ&ターンでDF二人を振って左サイドからシュート、すこし前へ出てきたGKの上を抜けて、逆サイドネットの内側にボールが転がり5点目が入ります。
 この後に、俊輔、直樹が交代し、坂田、後藤が入り、4-4-2のフォーメーションになります。後藤が左サイドバックへ勇樹が右サイドバックに入る形になります。この時間帯のハレルヤは攻めもあまり鋭くなく、DFに関しては問題無かったです。35分に、キジが右サイドをドリブルで豪快に突破し、逆サイドに待っていた平間が押しこみう6点目を挙げてました。残り時間5分に、能活を代えて怪我明けの慎也を起用しましたが、あまり守備機会はなく試合終了。

 開幕前最後の練習試合を6対0で勝ちました。試合後、選手達はハレルヤベンチに挨拶した後に、見学席にも挨拶に来てくれました。人数少なくても、サテのときも続けて欲しいです。選手は応援するファンあってのものだと思うから。
 挨拶に来た選手の顔は、皆結構充足感有る表情をしていました。水戸戦の試合後とは表情が違っていて、満足げな表情をしていました。

 今年のJ開幕まで、1週間です。この戦術を洗練させて、細かな約束事を一つ一つ決めていって、開幕戦は前評判を覆すような戦いを期待しています。

2001.3.5write by Rick