試合観戦記


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「 冬への闘い 」

全国高校サッカー選手権大会
神奈川県予選準決勝第一試合
2000.11.12
桐蔭学園対旭高校 等々力
12時キックオフ

 

桐蔭学園(青・青・青) 旭高校(緑・白・緑
奈良10  大久保14
田尻8
宮崎7        船田9
上野6c
大沢5 鈴木2 高田4 江波戸13

清野1

羽田18 古山9
 田名網20    竹原10
大友8    加賀6c    佐藤7
岩崎3      長谷川4
堀江2

相澤1

 


 交代

桐蔭 後半11分 大久保14  → 阿部20
旭  後半26分 田名網20 → 佐々木12
旭  後半30分 大友8   → 川上13


 試合結果

桐蔭学園 3 対 1 旭高校
  (前半 2対1 後半 1対0)


 得点経過・得点シーン

桐蔭 前半1分 大久保14
桐蔭キックオフのボールを、大久保が右に出して、奈良が大きく左サイドの前線へミドルパスを供給。ドリブルでペナルティエリア方向へ抜こうとする宮崎?を旭のDFが倒してホイッスル。FKを得る。FKのボールを、ゴール前へフィード、GK相澤がキャッチングする直前に奈良が飛びこみ、キャッチ出来なかったボールを、大久保が押し込んで、ファーストチャンスで先制。

桐蔭 前半10分 奈良10(PK)
奈良が左サイドライン際からドリブル、ゴールライン手前から送ったボールを、旭のDF堀江の手に当たりPKを獲得。奈良がPKを蹴り、ゴール右へ決めて追加点。

旭 前半15分 佐藤7(直接FK)
ゴール左の角度の薄い位置で得たFKのチャンス。GKの読みと逆をついて直接狙って、逆サイドネットに叩きこみ1点返す。

桐蔭 後半15分 奈良10
カウンターから、センターサークル付近でボールを受けた阿部がルックアップしてDF引きつけながら右サイドをドリブル。DFにいない左サイドに開いてボールを受けに行っていた奈良にパスが出る。奈良がボールを受けて、DF二人が寄ってきたが、体寄せられながらもGKの位置を良く見て、GKの上を越すループシュートがゴール右隅に決まり更に突き放す。


 感想 

 凄い凄いという噂に聞いていた、桐蔭の奈良君をはじめてこの目にしましたが、予想以上に良い選手でした。FWの位置なんですが、実際はボランチの位置までボールを貰いに動きながら幅広くプレイしていて、旭もマンツーマン気味に、岩崎君や長谷川君が付いていたんですが、中盤までは着いて行く事が出来ずに、結果的にフリーにしてしまっていました。ペナルティエリア付近で、3人くらいで囲みに行くんですが、サポートに来た選手をうまく使って混戦を抜け出す術も身に付けていて、なかなかボールを奪われなかったです。後半のループシュートは技術の高さを見せてくれました。動きながら、あそこを狙えるのは凄いと感じました。
 もう一人のFWの1年生阿部祐太郎君も興味を持っていたんですが、この試合は後半途中から出場しましたが、いかつい顔と体でポストになれる選手で、1年生ながら将来が楽しみと感じました。シュートをもっと打てる様になるといいと思います。
 守備面では、マリノスジュニアユース追浜出身の2番鈴木君がコントロールしてました。身長があまり無いので、高さの有るFW対応は今後興味はありますが、ラインの動かし方、スペースを埋める動きなどが良かったです。

 旭のほうですが、中盤の田名網君は今後も注目して行きたいです、ボールを出すタイミングなどは抜群のものが有りました。1年生ですから今後が楽しみです。