試合観戦記


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「 アピール!アピール! 」

練習試合 2000.07.31
横浜Fマリノス 対 筑波大学 トレセン
14時30分キックオフ

 トップチームは良い試合をしながら、勝てないリーグ戦を戦っていますが、トップチームがオフのこの日、サテライトメンバー中心で練習試合が行われました。筑波大学は知っている選手も多くて、かなり楽しめる試合になりました。

○スタメン・フォーメーション

横浜Fマリノス 筑波大学

陽一9  大西8
大橋10 キジ11
誠史7    原田5    ナオ6
一成4  村上3  イデ2

エノ

 小野11 沖田26
渡辺8
堀18      羽生10
鶴見6
 石川5 小林宏13 京輔4 武田12

中村1  

○交代
横浜   後半0分 一成→?(法政大の子)13、ナオ→蔵川12、後半?分 エノ→カブ
筑波   後半0分 京輔→千代反田3、沖田→坂本25、小野→曽田9
      後半?分 渡辺→今泉、後半?分 中村→阿部
      後半?分 堀→鎌田21、後半?分 今泉→高林

○得点
横浜  前半1分 キジ(アシスト:ナオ)
筑波  前半2分 羽生
横浜  前半16分 ナオ(アシスト:誠史)
横浜  前半19分 誠史(直接フリーキック)
横浜  前半40分 キジ(アシスト:ナオ)
筑波  後半4分  坂本(アシスト:渡辺)

○警告など
筑波  後半10分 石川(ラフプレイ)

○試合展開 

 マリノスは、土曜の名古屋戦も出場した一成が右ストッパーで出場して、他はサテメンバーでした。ユース選手はJヴィレッジでユース選手権を戦ってるために、メンバーはちょっときびしそうな感じでした。筑波は、吉川京輔、石川竜也、鶴見智美、小林宏之など久しぶりに見る選手も多かったです。
 筑波が青いユニフォーム姿で、マリノスが背番号付きの白い練習着で試合が始まりました。

∞∞∞

 試合開始からいきなり得点が動きました、開始1分、左サイドから誠史が上げたクロスをファーサードに走りこんだナオがゴール前に戻したボールを、ダイレクトでキジが合わせてマリノスが先制。両ウイングが上がっての両サイドを広く使っての攻撃は綺麗でした。

 しかし、得点を奪ったのもつかの間。2分今度は筑波の10番羽生君が右サイドに進出し、ゴール目掛けてのループシュートがネットに吸いこまれいきなり同点に追いつかれてしまいます。

 いきなり得点が動いた試合でしたが、その後はマリノススペースで試合は進んで行きます。中盤ではやくボールを回しながら、穴を見つけて攻めこんで行きます。13分に筑波のCKをDFが弾き返し、カウンターでキジに繋がり、ゴール付近まで独走しましたが、小林君に追いつかれて潰されてしまいます。15分に左サイドから誠史がセンタリングを上げますがファーに流れてしまいます。ナオが折り返しを上げますが今度はDFがクリアします。16分キジが右サイドに開いてボールを受けてドリブルでゴール前まで切れ込んでシュートを放ちますが、これは惜しくもゴールの左へ外れます。
 中盤でボールをキープして早いパスを回す横浜が圧倒的押し込んでいきます。

 16分に誠史が左サイドを突破して、グラウンダーのクロスをゴール前に入れて、ナオがダイレクトで合わせて追加点を上げます。筑波は4バックのDFラインなんですが、全体的な動きの量が少なく、サイドが開いてしまっていて、そこを突かれてしまうといった感じでした。

 19分には、筑波ゴール正面で大橋が羽生に倒されてFKのチャンスを得ます。ちょっと右肩下がりの筑波の壁(鶴見、京輔から徐々に右下に…)が有りましたが、誠史が左足を一閃、ジャンプした壁の下を抜けて、GKの飛んだ体の下を抜けてゴールネットに突き刺さりました。これで3対1とします。

 更に横浜の構成が続きます。筑波は鶴見の体格を活かした寄せで原田、大橋からボールを奪うも、中盤から前へは中々ボールを継ぐ事が出来ず、サイドバックの上がりも少なくて数的優位を作れない感じでした。横浜はキジの動きが目立って、ジャンピングボレーなども見せてくれました。FWの陽一は今一つでボールの出所を感じられていないようでした。

 31分誠史が左サイド突破、それまで中央で守っていた京輔が猛然と誠史に襲い掛かっていって、誠史がも倒されますが、オフェンスファウルを取られて、ボールは筑波へ、誠史は立ちあがろうとしていましたが、京輔は、何を思ったのか、早くリスタートしようとしたのか?ボールをすばやく置いて右に蹴ります。ボールは、右タッチライン際の武田君のいる手前でラインを割ってしまいます?誠史を助けるためのフェアプレイ?

 39分には陽一がゴール前でボールを受けて、ようやくシュートを打てますが、GKがゴールの上へはじきます。左CK大橋からショートコーナーで誠史に預けて誠史がクロスを上げますが、1度DFに弾かれてしまいます。それはをもう一度、誠史のところに行き、誠史が左サイドライン付近からファーサイドにクロスを上げます、1点目と同じように逆サイドからナオが戻したボールをゴール正面でキジがコースを良く見てシュートして、4対1とします。

 44分に誠史の素晴らしいサイドチェンジのボールが逆サイドに繋がります。左サイドライン付近から、逆サイドのナオに左足のパス。筑波の中盤の真ん中を誰も触れる事の出来ない位置をボールが通って、ナオに繋がります。”スゲエ”って溜息の出るようなパスでした。このパスは、右サイドから中へ入れた所でカットされてしまいます。ほとんどロスタイムも無く前半が終わります。

∞∞∞

横浜Fマリノス 筑波大学

陽一9  蔵川12
大橋10 キジ11
誠史7    原田5    ナオ6
?13  村上3  イデ2

カブ

 曽田9 坂本20
今泉
(高林)
鎌田21
堀18      羽生10
鶴見6
 石川5 小林宏13 
千代反田3 武田12

阿部

 後半になって、少しづつメンバーを交代した両チーム。筑波が前半よりは少し運動量が増してきました。横浜は一成に代えて入ったのは法政大の練習生?らしく、メンバーがいないから急遽借りたような感じだと思います。
 後半4分に筑波が1点を返します。渡辺のスルーパスから、坂本が抜け出して、GKと1対1になり落ち着いてコースを見て決めて、4対2とします。

 1点返した事によって、筑波が盛り返してきました。風邪が強い日でしたが日差しはそれなりに暑くて、横浜の中盤は徐々に足がとまって行っているようでした。動きの激しい筑波は、石川竜也が激しいプレイでイエローを貰ったりしていました。
 後半に入って入った、チヨと誠史のマッチアップが見たかったんですがポジション的にかぶるシーンが少なくて、1度誠史が左サイドから中へボールを持ちこんで行った時に、鶴見とチヨが誠史によって行ってボールをガッと奪うシーンがありました。

 22分に筑波が、鎌田君を入れてから、鎌田君の献身的な動きが目立ちました。選手権以来のプレイしている姿を見て嬉しくなりました。左サイドの中盤で、原田、大橋との激しいボールの奪い合いを見せてくれました。原田は、高校時代に鎌田君と対戦してるかもしれませんね、同い年ですから。

 鎌田君が入った事によってか筑波の石川君も少し前に出ていけるようになり、攻撃にすこしづつ参加していきました。25分には、鎌田君の蹴った左CKからチヨがシュートしますが、ゴールの左へ外れます。

 後半の終わりはやはり両チームとも運動量が落ちて行き、試合はこのままタイムアップ。4対2で横浜が勝ちました。

∞∞∞

 今日の試合では、誠史とキジ、そしてナオの動きが目だっていました。この働きを継続的に続ける事がトップへの道だと思うので、もっともっと頑張って欲しいと思います。

試合後、石川、鶴見、エノが仲良く話し込んでるのを見れたりしました。何故誠史やキジはそこに加わらない?

 連休の最後に見た試合は楽しく、観戦する事が出来ました。 

〜fin〜