試合観戦記


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「 トップへの道しるべ 」

練習試合 2000.05.06
横浜Fマリノス 対 日本体育大学 トレセン
11時キックオフ

 トップの試合が横浜国際にて15時から行われる中で、トレセンにてサテライトメンバー中心の練習試合が行われました。試合に出ていない選手の試合感を取り戻す練習試合だと思われますが、横浜国際に行く前に試合を見てきました。

∞∞∞

 試合開始の直前に、トレセンに到着。選手達はアップが終了する頃でした。見学席はいつもと違って、ガランとしていてベンチももの哀しく空いていました。空いてるベンチに座って、メンバーを見ながら試合開始を待ちます。
 この練習試合に出ていない選手は、必然的に怪我か、もしくはトップチームに帯同してるって事ですからメンバーが気になりました。逆にこの試合に出場する残ったメンバーのモチベーションが低くならないか?気にもなりました。

 試合が始まるようでベンチから選手達が出てきました。マリノスは赤いビブス着て試合を行うようです。逆に日本体育大学(日体大)は、白いユニフォーム姿でした。大学の選手を見るといつも思うんですが、背番号が大きいですね。”69”って、まあ登録選手がいるからなんでしょうけど、Jリーグとかでは見なれない番号ですからね。

 試合メンバーを確認します。やはり選手が足りない事も有って、数人のマリノスユースの選手達が入っていました。このユースメンバーも3年生ですから来年トップ昇格してみる事が出来るのか気になります。

横浜Fマリノス 日体大

坂田(Y) 申(練習生)
  マルドナード 大橋
誠史   金子(Y)   石川
 村上 小原(Y) 数馬(Y)

鏑木

良く解りません(苦笑)   

 メンバーは、ユースの子が4人入っていました。前節広島戦でベンチ入りしたナオと大橋がここにいたのが驚きました。そして森がいなかったので、ようやぅトップのベンチ入りか〜と嬉しくなりました。

 トレセンでこの時に見かけた選手は、サンチョルがピッチ端でリハビリに勤しんでいました、左膝に巻いたプロテクターは痛そうでしたが、ピッチで体動かせるレベルなら復帰も少し早まりそうな予感がしています。
 蔵川がベンチいましたから後半から出てきそうです。井手口が入り口の椅子のところに座っていました。もう少し怪我が治るのは時間がかかりそうです。深澤も試合を少し離れた所から見ていて、波戸がランニングをしていました。
 試合中にはスーツ姿の能活と木島が少し覗きに来ていましたから、この二人はトップチームに帯同するようでした。

 ピッチに選手が散って試合が始まります。

∞∞∞

 試合開始から中盤でボールをキープした早いパスを回す横浜が圧倒的押し込んでいきます。日体大もボール奪っても早いプレッシャーでパスを繋ぐ事が出来ずに横浜ペースで序盤は始まりました。開始10分で、右サイドから上がったボールを申が決めて1対0。先制します。中盤でボールキープできるからDFラインも余裕を持って上がって、13分には左サイド誠史を追い越して村上が飛び出し、村上が左サイドからフリーでセンタリング上げますが、これは当たりが悪くゴールラインを割ってしまいます。19分には、DFラインからの早い攻撃から、右サイドの大橋からゴール前をななめに横切る申へスルーパス。ゴール前へ入りこみすぎた申が後ろへ戻したところを誠史がミドルシュートを狙うが、こらはGK正面でキャッチされてしまいます。続いて20分には右サイドの石川がドリブルで積極的に前へ抜けだし、ゴールラインに沿って内へ切りこみますが、DFの足に当たり右CKを得ます。右CKは誠史が蹴りましたが、DFクリア。
 日体大も長身のFWに合わすボールなどを入れてくるんですが、1ボランチの金子を中心とした守りで攻撃の目をつんで行きます。

 そして26分に追加点。オフサイドライン抜け出した坂田が浮いたボールを、ヘッドで足元へおとしてGKの位置を見ながらそのままシュートし、2点目を挙げます。更に27分にも中盤のマルドナードからゴール前の申に渡ったボールを、申がミドルシュート。GKがキャッチできずに前に零したボールを再び坂田が押し込み、3対0とします。得点を挙げて入ってどんどん攻めこむマリノス。
 29分には誠史が4点目を挙げます。左からゴール前まで上がって、GKの位置を見ながら端にボールを流し込み4対0とします。

 日体大もその後意地を見せて、30分にゴール正面へあがったボールを金杉@帝京出身がDFに寄せられながら、倒れこみながらゴールを決めて1点を返します。4対1とします。

 しかし、試合のペースは変わらず、両サイドをうまく使いながらマルドナードと大橋のキープからボールを散らして行って、更に追加点を上げます。35分に左サイドから誠史が豪快なミドルシュートを決めて5対1。44分には申がスルーパスに反応し右サイドに出てシュート。ボールはGKに当たりながらもゴールに転がり込み6対1となります。
 前半は圧倒的なマリノスペースでハーフタイムを迎えます。

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 後半が始まります。マリノスはマルドナードに代えて、前半途中から蔵川と一緒にアップをはじめていたユースの田中隼磨を入れてきました。ポジションは同じ位置です。隼摩を見るのは久しぶりでした。昨年U18代表に入って、柏で見た以来の姿でした。

 後半になって日体大が盛り返してきます。ボランチの金子が少し疲れたのか?中盤でボールが持てなくなります。後半5分に日体大に1点返されます。2番(名前わからず)が右サイドからゴール前へ行きボールを流し込まれてしまいます。更に10分には、ミドルシュートを鏑木がキャッチできずに手に当てて前に零してしまい、金杉に決められて、これでスコアは6対3になります。

 2点返されたことで、少し反撃モードになったマリノスですがなかなか追加点が生まれず、13分の右サイドからグラウンダーのパスを誠史がミドルシュートを狙いますが、GK正面でキャッチ。20分にはゴール正面でFKを貰って、再び誠史が蹴りますが、ゴールバーの上へ外れます。

 35分には蔵川を申に変えて投入します。これで押されていた流れが少しマリノスに傾いて、誠史が左サイドからゴール前までドリブル突破。DF寄せるところを逆サイドへスルーパス。蔵川がフリーで走り込んでなんなく決めて、7対3とします。

 この後、DFの小原が相手選手のチャージで負傷しタンカで外へ出ます。結局小原は戻る事が出来ずに、そのままクラブハウスへ治療で入っていきました。10人になったマリノスですが、交代選手をもともと考えていなかったため、隼磨を中盤からDFへ下げて10人のままで、試合を進めます。後半ロスタイムに、その隼磨がDFラインから前線へ右サイドを突破してGKと1対1になり、確実に決めて、ここでタイムアップ。

試合は結局、8対3でマリノスが勝利を収めました。

∞∞∞

 試合を見た限りでは、ボランチのユース金子君がいい出来でしたが、前半と後半で運動量が落ちて、相手にペースを握られてしまうので、もう少し90分出来る体力をつけて欲しいと思いました。右サイドに入った石川君は突破のドリブル、センタリングと軽やかなステップで相手を抜いて行く姿が印象に残りました。もうサテでやっているレベルじゃないと思っていますので、早くトップで定着できるように守備をもう少し練習して明日からのユース合宿頑張って欲しいです。
 練習生の申ですが、光るものは少しだけ見えたんですが、あのパフォーマンスでは、森と大差は無いと感じているので貴重な外国籍枠を使ってまで獲得する選手じゃないな〜と思いました。日本人FWを育てて欲しいです。
 誠史は2ゴール上げましたが、イージーなミスも少し目につきますし、シュートやセンタリングの確実性をもっと上げて欲しいです。左足の威力は衰えていないのは解るんですが、トップチームで争うのは日本代表の三浦淳宏ですから、それをここ心に置いて更なる精度のアップに勤めて欲しいです。

 ユースの選手は久々に見ましたが、センターバックの数馬、小原はそつなくこなしていました。多分この二人はトップ昇格は有望なのかな〜って思いました。まだ解りませんが…。

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 トップチームは優勝争いの真っ只中です。こういった試合1試合1試合で確実に選手のレベルを上げて、選手層の厚さに繋げていかなくてはなりません。
 サテからトップに”新しい風”は確実に吹いています。ハラディ、大橋、木島、石川。昨年までベンチ止まりだった選手。ベンチに入らなかった選手達が次々と新しい風を送りこんでいます。その新しい風が、ピッチ全体まで吹き渡る時に新しいマリノスの姿が見えてくると信じています。Fight!

〜fin〜